アグナータの命運

あーす。

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夢の中の調教

262 ファオンに○○されて嬉しいシーリーン

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 その時。
夢見てる皆はレドナンドの知らない一面を見て、びっくりしていた。

突然、レドナンドが叫ぶ。

「…レオの裸!」
アントランが、ばっ!と扉の方へ振り向く。
その時、レドナンドはダッシュしてその扉の方へ突進した。

「待て!」

アントランが血相変えて、後を追う。


夢見てる皆が、レオに振り向く。
レオは項垂れたまま、顔を上げなかった。

キースが、ぼそっ…と言う。

「きっとアントラン、レドナンドだけで無く、レオの事も…」

シーリーンが頷く。
「…狙ってたんだな…」

皆、レオに心から気の毒げな、同情の視線を寄せた。


寝台の上で、シーリーンが眉を寄せきる。
熟達した、舌使いでもう…まずい事態に。

「ファオン…ファオン!」

ファオンが顔を上げる。
艶やかな…けれどあどけない表情。

やっぱりその時
『初なファオンをよくもこんな…!』
と怒りまくってる間も無く、腕を引いて胸に抱き寄せる。

「…もう…いい!」
「シーリーン…僕…シーリーンの…欲しい…」

どっかん!
と、シーリーンの体温が一気に上がる。
胸から剥がしてファオンを見つめる。

濡れた…色っぽい青い瞳で懇願する。
「挿入(い)れて…」

シーリーンは、心臓が炙りすぎて固まった。

「……………………………」


夢見てるキースが言った。
「ええと」

アリオンが、見るに耐えない。と顔下げたのが最初。
次にレオ。セルティスもが顔を下げる。

シーリーン、だけは怒鳴った。

「どうして俺の方が、迫られてる!!」



シーリーンは暫く、せがむように見つめるファオンを見つめ返す。

シーリーンはファオンを両腕で抱き込むと、そっ…と寝台の上に、胸で押し倒す。
シーリーンに上からのし掛かられると…もうファオンは感じて震えていた。

シーリーンは務めて動揺する心を押し殺して囁く。
「俺…にのし掛かられるの…好き?」

ファオンはシーリーンの…裸の胸板に感じ入ったように、顔を上げる。
ずっと…慣れ親しんだ胸元…。

キスで終わってたけど…いつも暫く腕に抱きしめられて…。
そんな時、たまらなく感じた。

けれどいつもシーリーンは…待ってくれていた。

「うん…凄く……」

シーリーンはその返答に、うわずりきるのを感じつつ、囁く。
顔を上げると傾け…するとファオンの方から…愛らしい唇を寄せて来る。

「ん…っ…」

いつも…自分から一方的。
なのに…今日のファオンは自分の方から…。
凄く欲しいみたいに…。

つい甘くファオンの唇を唇で転がしながらゆっくりと…舌を差し入れる。
慣れた口づけ…。
けどその時のシーリーンはもう、ファオンに散々舐められてタケノコだったから…。

深く舌を絡ませ、吸い上げる。

「んんっ!」

ファオンが、感じたように仰け反る。

唇を離すシーリーンが、間近で囁く。
「…凄く…感じてる?」
「いつもと…全然違う…!」
「どう…違う?」
「まるで…」
ファオンは言いかけて…真っ赤になった。

顔を上げるシーリーンは、“男”の顔をしていて…。
ファオンは思わず恥ずかしげに俯く。

腿に触れられて、肩に担がれ蕾が開かれると…ファオンは思わず真っ赤になって俯く。
「……………あ………っ」

「…欲しい?」

シーリーンに、美麗な顔を傾けられ…ブルー・グレーの瞳で見つめられると、ファオンはかっ!と頬を赤らめた。
今ようやく…他の慣れた男達とシーリーンは違う。
そう感じる。

シーリーンには…こんな恥ずかしい姿を見せるのは初めて…。
なのに…幾ら調教されたとは言え…。

ファオンはいきなり恥ずかしくなって、かっ!と頬を更に赤く染める。

けれどシーリーンは胸板を倒し、上から見つめて囁く。
「…欲しい…?ここ…に」

シーリーンの指が、蕾に触れると…ファオンはあんまり恥ずかしくって、死にそうになった。

「…………ん………」

シーリーンはその時…迫力ある年上の男らに立て続けに抱かれ…正気を無くしていたファオンが…やっと本来に戻ったのだと解った。

けれどもう、無理。

「ファオン…ここ…」
「あんっ!」
「…に俺の…挿入(い)れて、いいんだよな?」

ファオンは顔を恥ずかしげに小刻みに震わす。
「う……ん………」

「じゃ…俺にしがみつける?」
ファオンはゆっくり腕を上げて…シーリーンの首に巻き付ける。
背が少し持ち上げられ…シーリーンの美麗な顔が、間近…。
「…シーリーン…僕…」
「…あんまり可愛らしく俺…の、お前舐めるから…」

ファオンはまた、一辺に顔を真っ赤にする。
「…俺…無理…」

蕾に、シーリーンの先端が触れる。
誰のより…熱く、熱く…熱い…。

ファオンはもう、身が戦慄きまくり、シーリーンの首に縋り付く。

シーリーンは可愛いファオンに縋り付かれ…唇を噛んで、身を進める。
「あんっ!」

ファオンに甘く…喘がれて、シーリーンはもう、どうにかなりそうに感じた。
狭い…。
包み込まれるようで…最高に気持ち良かった。
片腕でファオンの背を、しっかりと抱き寄せ、頬を寄せて更に奥へ…。

ずっ!
「ああっ!」

ファオンは誰よりもどきどきして、心臓が炙りまくりそして…欲しかった場所にシーリーンのが…触れて擦り上げられ、一瞬意識が飛んだ程。

「…ここ…?」
「あんっ!」

シーリーンの腕の中で、ファオンが身を反り返す。
「…ここ…が凄く…いい?」
「んっ…!あんっ!」
「ここ…をいっぱい…されたい?」

ファオンは凄く恥ずかしかったけど…。
もう…喉が鳴る程気持ちよくなって、シーリーンにしがみつく。

「…たまら…ない…」
「もっと…?」
「あっ!…ん…して…」
「こう?」
「あんっ!」

ファオンの瞳から、涙が頬に滴る。
「…もっと…激しく動いても、平気…?」
シーリーンの低く男らしい声に、身がぞくぞく戦慄きまくる。
他の男と比べ、細身で引き締まりきってる身体はしなやかで若々しく…凄く情熱的で…ファオンはシーリーンに、必死でしがみつく。

「…平気………」

シーリーンはしっかりファオンを左腕で抱き止め、右腕で肩に乗せたファオンの腿をしっかりと掴み…腰を引いて一気に貫く。

「あああああっ!」

ファオンはどの男達とも違う…シーリーンの男根で、愛おしげにいい場所を擦り上げられ…たまらない快感に身を仰け反らす。

「だい…丈夫…?」
ファオンは首を、横に振る。
「ダメ…シーリーンにされてる…って思っただけで…おかしくなるのに…。
こんなにされたら…気絶しちゃう…」

シーリーンは、くすり…と笑う。
「…良すぎて?」
ファオンは頷く。
「…失神してもいいから…」
「シー…リーンぼく…あっ…あああっ!」

シーリーンにされるともうたまらなて凄く感じ過ぎて…意識が薄れる。

シーリーンは更に腰を引き…一気に再び、貫いた。

「あ……………っ!」

ファオンはシーリーンの身がぴったりと密着した安心感…。
そして気持ち良すぎて、意識が薄れ…。

気を失った。

ファオンの身体がぐっ…たりと腕の中で力が抜け…シーリーンはファオンが放った湿り気を腹の辺りに感じ…更にファオンの身を自分に抱き寄せ、自身を引き抜く。

ファオンを寝台の上に下ろし、顔を見つめる。
ファオンは甘やかな表情で、気絶していた。

シーリーンは、ふっ…と微笑むと、気を失ったファオンにそっと…口づけた。


夢見てる皆が、一様にほっ。としてシーリーンを伺い見る。

が。
「…俺今度桃食ったら、ファオンの初めてを頂く男になる夢を見る」

キースとセルティスが
「そうしろ」
と笑って言う中…レオだけが
「…所詮、夢なのに?」
と聞いて、シーリーンにじっ。
と見つめられ…。

他の男達はこそこそと、シーリーンから視線を外した。
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