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庭園
庭園 5
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結果、シェダーズは皆に交じって昼食の席に着き、ギュンターは彼に慰めの視線を送り続け、女性達すら、ギュンターのその態度に呆れ返った。
ついにはアンローラやエレイスまで
「シェダーズ様ならお姉様よりもっと、素敵な方を奥方に迎えられるわ!」
と慰め始める。
マディアンが見ると、オーガスタスはふてくされきっていて。
マディアンは思わず眉を寄せ、小声で尋ねる。
「私がお慕(した)いしてると、ご迷惑?」
楚々(そそ)とした美女にそう、小声で尋ねられて、オーガスタスの頬が一辺に染まる。
「その………」
ギュンターは顔を上げると、すかさず言い放つ。
「迷惑なんじゃなく、困ってる。
あんたみたいな品のいい家庭的な淑女相手だと、オーガスタスはどう対応していいか、解らないから」
マディアンは顔を上げると、ギュンターを見つめ尋ねる。
「…やっぱり…たくさんの女性に、お慕いされてるんでしょう?
オーガスタス様って…」
オーガスタスはチラ…とギュンターを見、ギュンターはオーガスタスのその視線に気づいたが、臆(おく)すこと無く言った。
「俺と違って手が早くないから、数はさほど多くないし、殆(ほとん)どの女性とはその場限りで、深い仲になる事は滅多に無い。
…と言うか…。
今までマトモに女と付き合ってるところすら、見た事が無い。
長くても二週間程度。
それだって、相手の女が入れ込んで、オーガスタスは相手の女にほだされ、付き合ってる程度」
マディアンは自分が、彼に恋してしまったと気づいた時、彼が距離を置こうとした事を思い返し、溜息を吐く。
「…やっぱり、そうなのね……」
が、ギュンターはまだ、言った。
「だがオーガスタスが相手の女に好意を示され…。
赤く成ったりした事は、ほぼ無い」
オーガスタスはギュンターを、ジロリ…!と睨むが、ギュンターは横を向いてばっくれる。
その様子を見ていたシェダーズは、オーガスタスにそっと尋ねる。
「私ならマディアン殿に好意を示されたら、有頂天で。
直ぐ婚約指輪を探しに行きます」
が、気づいて俯く。
「ああ…貴方はまだ、20そこそこでしたね…」
マディアンはオーガスタスを見た後、シェダーズにそっ、と尋(たず)ねた。
「やはり…男性も、結婚を考えられる年齢って、お有りなのね?」
シェダーズは俯いて、頷く。
「私も20(ハタチ)の頃はまるで頭に浮かびませんでした」
マディアンが大きな溜息を吐き、それに習って母親も、ラロッタもアンリース迄もが大きな溜息を吐くので。
オーガスタスを、思い切り項垂(うなだ)れさせた。
その後、シェダーズは夕方、ギュンターと酒場で落ち合う約束をし。
昼食の席を立ち、帰って行った。
マディアンは
「少しお庭を歩きたいの」
と囁き、オーガスタスは笑顔で頷いて椅子を立ち、立ち上がるマディアンの腰を、少し屈んで支える。
ラロッタがそれを見、頬杖付きながら囁く。
「本当にオーガスタス様って、男らしくてどきどきしちゃうわ」
ギュンターは頷きながら
「全くだ」
と同意を示し、エレイスとアンローラはそれを聞いて、顔を見合わせあった。
オーガスタスの、気遣うように優しい気配と逞しい体が寄り添い歩いて、マディアンはもうずっと、こんな優しい時が過ごせたらいいのに…。
そう幸福感に満ちて、思った。
庭を吹き抜ける風が、咲き乱れる花々を揺らし、小鳥のさえずりが遠くで聞こえてる。
一歩歩くごとにオーガスタスに微妙(びみょう)に力加減を変え、支えてくれて。
マディアンはあまり痛まずに、庭を歩けた。
あんまり幸福で忘れていたけれど、屈み伺うオーガスタスの表情を見、突然思い出す。
『怪我が治ってしまったら、このお方とももう会えないんだわ』
そう思うと、途端がっかりして、顔を下げる。
オーガスタスはそれまで楽しそうにしていたマディアンが、急にがっかりした様子に、咄嗟(とっさ)視線を向ける。
「何か悲しい事でも、思い浮かんだんですか?!」
気遣うその声。
マディアンは屈んで自分を見つめるオーガスタスを、見た。
瞳が潤むのを感じた。
野性の勇猛な赤い獅子。
そんな獅子を繋ぎ止めて置く事なんて、出来るのかしら…?
それにその獅子はきっと…繋ぎ止める鎖を呪うでしょう…。
彼はいつも自由奔放(ほんぽう)な、野生の生き物だから………。
「あの…………」
オーガスタスが、ハンケチを差し出していて、マディアンはそれを見た。
「よく泣く女だから…?
いつもご用意されてるの?」
オーガスタスは困ったように、ハンケチを差し出したままじっ…とマディアンを見つめている。
マディアンはさっ!とオーガスタスの手からハンケチを取ると
「歩けるようになってすっかり治ったら、貴方とはお会い出来なくなると思った途端、悲しくなったの」
そう告げると、今ではマディアンにも解った。
オーガスタスの心が、ぐらぐらと揺れているのが。
「…また…お会い出来るお約束をして頂ける?
治った、後に」
言うと、オーガスタスは身を、すっ…と起こす。
今まではその様子に、悲しくなったけれど…。
でも、今は違った。
オーガスタスの迷いが見て取れて。
「…本当に、俺のような男と付き合ってみたいと…思ってるのか?」
少し、悲しげな声。
マディアンは彼を見上げた。
「お付き合いして…私が貴方に失望するかも。
って、思ったりはなさらないの?」
オーガスタスは笑顔で振り向き…が、俯く。
「あんたに失望されると、俺がこたえる」
マディアンは彼のその子供っぽい様子に、笑いたかったけど、言った。
「失望されない、格好いいまま…私の目の前から去りたいの…?」
オーガスタスは照れたように髪に手を置き、つぶやいた。
「…本音を言えば、俺の訃報(ふほう)を貴方が聞いた時。
格好いいままの俺が脳裏に浮かんでくれると、嬉しい」
マディアンは素っ気無く言った。
「私、どれだけでも貴方のみっともない所を、山程見て。
決して貴方の訃報なんて、聞かない方が良いわ!」
オーガスタスが、振り向く。
そしてマディアンに、そっと尋ねた。
「…みっともない所を見たら…俺への好意は跡形も無くなるだろう?」
マディアンはムキになったけど、出来るだけ優しく言った。
「いいえ。
きっともっと、愛おしいわ…」
オーガスタスが、堅く目を閉じ、顔を下げた。
あんまり長い間、オーガスタスが俯いたままなので、マディアンは心配になって見上げる。
オーガスタスが瞳(め)を開いた時、その鳶色の瞳(ひとみ)は潤んでいて…。
マディアンは彼を、じっと見つめる。
オーガスタスは泣いているのを誤魔化(ごまか)すように、囁いた。
「俺がみっともない所を見せ続けたら…例え今そう言ってる貴方でも、他の男に目が行くようにななる」
「きっと、行かないわ…。
他人行儀な…お行儀の良い貴方では無く…。
みっともない内輪の所を私に見せてくれる、貴方の事が、もの凄く大好きになって」
オーガスタスは途端目を見開く。
瞳はまだ潤んでいたけど、少し屈み、小声で囁く。
「女姉妹の貴方は、男のだらしなさは見慣れてないだろう?」
マディアンはそれでもまだ、優しく囁く。
「何がだらしないの?
お部屋が汚い事?
酔っ払って、吐きまくったり管(くだ)を巻いたりすること?
…言っておきますけれど私、父の面倒見ている農家のお宅に良くお手伝いに行ってるから、そんな様子は一通り見ていますわ?」
「…言葉が汚くても?」
「貴方が丁寧語で無いと、とても男らしいわ」
そう言った途端、オーガスタスが頬を染めて顔背け、照れているのが一目で分かって。
マディアンは微笑んだ。
腰に手を添えるオーガスタスの腕に腕を絡ませると、オーガスタスは照れて顔を、背けたまま告げた。
「治ってもまたお伺いすると。
お約束します」
マディアンは絡ませたオーガスタスの腕に、嬉しそうにそっと頬ずりしたりするので。
オーガスタスは真っ赤な頬のまま、背けた顔をマディアンに、戻す事が出来なかった。
ついにはアンローラやエレイスまで
「シェダーズ様ならお姉様よりもっと、素敵な方を奥方に迎えられるわ!」
と慰め始める。
マディアンが見ると、オーガスタスはふてくされきっていて。
マディアンは思わず眉を寄せ、小声で尋ねる。
「私がお慕(した)いしてると、ご迷惑?」
楚々(そそ)とした美女にそう、小声で尋ねられて、オーガスタスの頬が一辺に染まる。
「その………」
ギュンターは顔を上げると、すかさず言い放つ。
「迷惑なんじゃなく、困ってる。
あんたみたいな品のいい家庭的な淑女相手だと、オーガスタスはどう対応していいか、解らないから」
マディアンは顔を上げると、ギュンターを見つめ尋ねる。
「…やっぱり…たくさんの女性に、お慕いされてるんでしょう?
オーガスタス様って…」
オーガスタスはチラ…とギュンターを見、ギュンターはオーガスタスのその視線に気づいたが、臆(おく)すこと無く言った。
「俺と違って手が早くないから、数はさほど多くないし、殆(ほとん)どの女性とはその場限りで、深い仲になる事は滅多に無い。
…と言うか…。
今までマトモに女と付き合ってるところすら、見た事が無い。
長くても二週間程度。
それだって、相手の女が入れ込んで、オーガスタスは相手の女にほだされ、付き合ってる程度」
マディアンは自分が、彼に恋してしまったと気づいた時、彼が距離を置こうとした事を思い返し、溜息を吐く。
「…やっぱり、そうなのね……」
が、ギュンターはまだ、言った。
「だがオーガスタスが相手の女に好意を示され…。
赤く成ったりした事は、ほぼ無い」
オーガスタスはギュンターを、ジロリ…!と睨むが、ギュンターは横を向いてばっくれる。
その様子を見ていたシェダーズは、オーガスタスにそっと尋ねる。
「私ならマディアン殿に好意を示されたら、有頂天で。
直ぐ婚約指輪を探しに行きます」
が、気づいて俯く。
「ああ…貴方はまだ、20そこそこでしたね…」
マディアンはオーガスタスを見た後、シェダーズにそっ、と尋(たず)ねた。
「やはり…男性も、結婚を考えられる年齢って、お有りなのね?」
シェダーズは俯いて、頷く。
「私も20(ハタチ)の頃はまるで頭に浮かびませんでした」
マディアンが大きな溜息を吐き、それに習って母親も、ラロッタもアンリース迄もが大きな溜息を吐くので。
オーガスタスを、思い切り項垂(うなだ)れさせた。
その後、シェダーズは夕方、ギュンターと酒場で落ち合う約束をし。
昼食の席を立ち、帰って行った。
マディアンは
「少しお庭を歩きたいの」
と囁き、オーガスタスは笑顔で頷いて椅子を立ち、立ち上がるマディアンの腰を、少し屈んで支える。
ラロッタがそれを見、頬杖付きながら囁く。
「本当にオーガスタス様って、男らしくてどきどきしちゃうわ」
ギュンターは頷きながら
「全くだ」
と同意を示し、エレイスとアンローラはそれを聞いて、顔を見合わせあった。
オーガスタスの、気遣うように優しい気配と逞しい体が寄り添い歩いて、マディアンはもうずっと、こんな優しい時が過ごせたらいいのに…。
そう幸福感に満ちて、思った。
庭を吹き抜ける風が、咲き乱れる花々を揺らし、小鳥のさえずりが遠くで聞こえてる。
一歩歩くごとにオーガスタスに微妙(びみょう)に力加減を変え、支えてくれて。
マディアンはあまり痛まずに、庭を歩けた。
あんまり幸福で忘れていたけれど、屈み伺うオーガスタスの表情を見、突然思い出す。
『怪我が治ってしまったら、このお方とももう会えないんだわ』
そう思うと、途端がっかりして、顔を下げる。
オーガスタスはそれまで楽しそうにしていたマディアンが、急にがっかりした様子に、咄嗟(とっさ)視線を向ける。
「何か悲しい事でも、思い浮かんだんですか?!」
気遣うその声。
マディアンは屈んで自分を見つめるオーガスタスを、見た。
瞳が潤むのを感じた。
野性の勇猛な赤い獅子。
そんな獅子を繋ぎ止めて置く事なんて、出来るのかしら…?
それにその獅子はきっと…繋ぎ止める鎖を呪うでしょう…。
彼はいつも自由奔放(ほんぽう)な、野生の生き物だから………。
「あの…………」
オーガスタスが、ハンケチを差し出していて、マディアンはそれを見た。
「よく泣く女だから…?
いつもご用意されてるの?」
オーガスタスは困ったように、ハンケチを差し出したままじっ…とマディアンを見つめている。
マディアンはさっ!とオーガスタスの手からハンケチを取ると
「歩けるようになってすっかり治ったら、貴方とはお会い出来なくなると思った途端、悲しくなったの」
そう告げると、今ではマディアンにも解った。
オーガスタスの心が、ぐらぐらと揺れているのが。
「…また…お会い出来るお約束をして頂ける?
治った、後に」
言うと、オーガスタスは身を、すっ…と起こす。
今まではその様子に、悲しくなったけれど…。
でも、今は違った。
オーガスタスの迷いが見て取れて。
「…本当に、俺のような男と付き合ってみたいと…思ってるのか?」
少し、悲しげな声。
マディアンは彼を見上げた。
「お付き合いして…私が貴方に失望するかも。
って、思ったりはなさらないの?」
オーガスタスは笑顔で振り向き…が、俯く。
「あんたに失望されると、俺がこたえる」
マディアンは彼のその子供っぽい様子に、笑いたかったけど、言った。
「失望されない、格好いいまま…私の目の前から去りたいの…?」
オーガスタスは照れたように髪に手を置き、つぶやいた。
「…本音を言えば、俺の訃報(ふほう)を貴方が聞いた時。
格好いいままの俺が脳裏に浮かんでくれると、嬉しい」
マディアンは素っ気無く言った。
「私、どれだけでも貴方のみっともない所を、山程見て。
決して貴方の訃報なんて、聞かない方が良いわ!」
オーガスタスが、振り向く。
そしてマディアンに、そっと尋ねた。
「…みっともない所を見たら…俺への好意は跡形も無くなるだろう?」
マディアンはムキになったけど、出来るだけ優しく言った。
「いいえ。
きっともっと、愛おしいわ…」
オーガスタスが、堅く目を閉じ、顔を下げた。
あんまり長い間、オーガスタスが俯いたままなので、マディアンは心配になって見上げる。
オーガスタスが瞳(め)を開いた時、その鳶色の瞳(ひとみ)は潤んでいて…。
マディアンは彼を、じっと見つめる。
オーガスタスは泣いているのを誤魔化(ごまか)すように、囁いた。
「俺がみっともない所を見せ続けたら…例え今そう言ってる貴方でも、他の男に目が行くようにななる」
「きっと、行かないわ…。
他人行儀な…お行儀の良い貴方では無く…。
みっともない内輪の所を私に見せてくれる、貴方の事が、もの凄く大好きになって」
オーガスタスは途端目を見開く。
瞳はまだ潤んでいたけど、少し屈み、小声で囁く。
「女姉妹の貴方は、男のだらしなさは見慣れてないだろう?」
マディアンはそれでもまだ、優しく囁く。
「何がだらしないの?
お部屋が汚い事?
酔っ払って、吐きまくったり管(くだ)を巻いたりすること?
…言っておきますけれど私、父の面倒見ている農家のお宅に良くお手伝いに行ってるから、そんな様子は一通り見ていますわ?」
「…言葉が汚くても?」
「貴方が丁寧語で無いと、とても男らしいわ」
そう言った途端、オーガスタスが頬を染めて顔背け、照れているのが一目で分かって。
マディアンは微笑んだ。
腰に手を添えるオーガスタスの腕に腕を絡ませると、オーガスタスは照れて顔を、背けたまま告げた。
「治ってもまたお伺いすると。
お約束します」
マディアンは絡ませたオーガスタスの腕に、嬉しそうにそっと頬ずりしたりするので。
オーガスタスは真っ赤な頬のまま、背けた顔をマディアンに、戻す事が出来なかった。
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