97 / 307
アシュアークを眠らせるスフォルツァ
しおりを挟む
直ぐスフォルツァにそのまま身を進められて挿入され、アシュアークは歓喜に背を反り返らせながら、スフォルツァの背に両手回してしがみつく。
ぐんっ!
と突かれると、体が灼熱に叩き込まれ、感じすぎて脳が真っ白になった。
「ん…んっ!」
喘ぐと、スフォルツァは更に角度を変えて連続して突き入れてくれるから、アシュアークは首を甘やかに振って、堪能した。
強弱を付け…時にとても優しく擦り上げられると、思わず喉が鳴る。
「あ…っんっ」
やっぱり…スフォルツァが一番、好き…。
アシュアークは突かれながら、心の中で囁き続ける。
好き…スフォルツァが…いい…。
スフォルツァが…最高…っ!
濡れた感触と脱力感。
力の抜けた腕を持ち上げ、スフォルツァに体を絡ませ、抱きつく。
スフォルツァは顔を寄せ、しっとりと口づけてくれた。
極上の美酒…。
アシュアークはお酒なんて殆ど飲んだ事無かったけど、そんな気がした。
でもまだ、飢えていたから。
スフォルツァに抱きつき、また手を、放ったばかりのスフォルツァの股間へと伸ばそうとした、その時。
スフォルツァは身を起こし…上からじっとグリングレーの瞳で見つめ…。
改めて、整いきった顔でスフォルツァに見つめられて、アシュアークは目がハートマークになって、見惚れた。
けどスフォルツァは倒れ込んで来ず、起き上がってガウンを羽織り、寝台を出て寝室の扉を開け、出て行ってしまった。
ぱたん…。
アシュアークは扉の閉まる音を、呆然としたまま、耳にした。
スフォルツァは暫く寝台に戻って来ず、アシュアークはとうとう背を起こし、片膝立て、スフォルツァの後を追おうかどうしようか、迷った。
けれどガウン姿の、王子様みたいなスフォルツァが戻って来た時。
アシュアークはぱっ!と表情を輝かせた。
けれどスフォルツァの手に、グラスが握られてるのに気づくと、途端膨れっ面になる。
真顔のスフォルツァは、寝台に寄るとグラスを差し出し、アシュアークの手に握らせて告げる。
「ここまで馬で来た上、上級生も相手したんだろう?
これで、直ぐ眠れる」
アシュアークは上目使いにそう告げる、綺麗な顔なのに凜として格好いい、王子様みたいなスフォルツァを睨みながら。
仕方なしに、グラスに視線を落とす。
甘い、蜂蜜とハーブの香り。
スフォルツァが忙しい時、いつも手渡されるそれ。
最初の時、飲んで直ぐ眠くなって、気づいたらスフォルツァの温かな胸で無く、独りぼっちの寝台で目覚め、それが自宅で、つい…騒ぎまくった。
ラフォーレンが飛んで来て、スフォルツァが寝ている自分を手渡し、馬で帰ったと聞いて。
もう、地たんだ踏んで泣いて喚いた。
終わった後の、スフォルツァの胸元が。
第二のご馳走なのに!
グラスに口を付け、上目使いで睨み、顔を見てると。
スフォルツァはとても整った、どきどきするハンサム顔で苦笑するから、つい…。
グラスを下げて言った。
「もう一回くらい…」
「駄目だ」
即答されてしぶしぶ、グラスを口元に持ち上げる。
こくん…。
こくん。
スフォルツァは、アシュアークの喉が動くのを見守る。
三口目でアシュアークはもう、眠くなった。
“思ったより、疲れてたみたい…”
グラスを持つ手がぐらり…と揺れた途端スフォルツァがそれを、零すまいと取り上げる。
スフォルツァの腕の中で、アシュアークはぐったりと身を折る。
意識が途切れる少し前の、ほんの数秒間。
爽やかなコロンの香る、スフォルツァの男らしい安心な胸元を感じた。
けれど直ぐ、意識は途切れた…。
スフォルツァは腕の中で眠る、アシュアークの愛らしい寝顔を見つめた。
そうしていると丸で天使みたいなのに。
が、吐息を吐く。
こんな時間じゃ、アイリスの寝室の扉を叩いたら。
怒鳴られ、追い返されるだろう。
例え試合前夜だろうと、“付き合えない”と釘を刺されようと。
どうしてもアイリスの、気品溢れるビロウドのような肌を味わいたかった…。
あまり味わえない、極上の果実を逃した事に。
内心、思いの外がっかりする自分を見い出し、スフォルツァはため息を吐く。
アシュアークを味わったばかり。
なのにアシュアークに比べると、はるかにしっかりした体付きの、確かに同性だと感じるアイリス。
それなのにどうして極上の果実のように、独特の甘く麗しい放香を、アイリスは放っているんだろう?
アイリスの事を考えると、息が苦しくなって、胸が高鳴る…。
スフォルツァはまた、ため息を吐いた。
ともかく、ラフォーレンが迎えに来るのを、待つしかない。
スフォルツァはアシュアークの飲み残した飲み物を、焼け糞で一気に飲み干し、アシュアークの横に身を投げ出して、眠りに付いた。
ぐんっ!
と突かれると、体が灼熱に叩き込まれ、感じすぎて脳が真っ白になった。
「ん…んっ!」
喘ぐと、スフォルツァは更に角度を変えて連続して突き入れてくれるから、アシュアークは首を甘やかに振って、堪能した。
強弱を付け…時にとても優しく擦り上げられると、思わず喉が鳴る。
「あ…っんっ」
やっぱり…スフォルツァが一番、好き…。
アシュアークは突かれながら、心の中で囁き続ける。
好き…スフォルツァが…いい…。
スフォルツァが…最高…っ!
濡れた感触と脱力感。
力の抜けた腕を持ち上げ、スフォルツァに体を絡ませ、抱きつく。
スフォルツァは顔を寄せ、しっとりと口づけてくれた。
極上の美酒…。
アシュアークはお酒なんて殆ど飲んだ事無かったけど、そんな気がした。
でもまだ、飢えていたから。
スフォルツァに抱きつき、また手を、放ったばかりのスフォルツァの股間へと伸ばそうとした、その時。
スフォルツァは身を起こし…上からじっとグリングレーの瞳で見つめ…。
改めて、整いきった顔でスフォルツァに見つめられて、アシュアークは目がハートマークになって、見惚れた。
けどスフォルツァは倒れ込んで来ず、起き上がってガウンを羽織り、寝台を出て寝室の扉を開け、出て行ってしまった。
ぱたん…。
アシュアークは扉の閉まる音を、呆然としたまま、耳にした。
スフォルツァは暫く寝台に戻って来ず、アシュアークはとうとう背を起こし、片膝立て、スフォルツァの後を追おうかどうしようか、迷った。
けれどガウン姿の、王子様みたいなスフォルツァが戻って来た時。
アシュアークはぱっ!と表情を輝かせた。
けれどスフォルツァの手に、グラスが握られてるのに気づくと、途端膨れっ面になる。
真顔のスフォルツァは、寝台に寄るとグラスを差し出し、アシュアークの手に握らせて告げる。
「ここまで馬で来た上、上級生も相手したんだろう?
これで、直ぐ眠れる」
アシュアークは上目使いにそう告げる、綺麗な顔なのに凜として格好いい、王子様みたいなスフォルツァを睨みながら。
仕方なしに、グラスに視線を落とす。
甘い、蜂蜜とハーブの香り。
スフォルツァが忙しい時、いつも手渡されるそれ。
最初の時、飲んで直ぐ眠くなって、気づいたらスフォルツァの温かな胸で無く、独りぼっちの寝台で目覚め、それが自宅で、つい…騒ぎまくった。
ラフォーレンが飛んで来て、スフォルツァが寝ている自分を手渡し、馬で帰ったと聞いて。
もう、地たんだ踏んで泣いて喚いた。
終わった後の、スフォルツァの胸元が。
第二のご馳走なのに!
グラスに口を付け、上目使いで睨み、顔を見てると。
スフォルツァはとても整った、どきどきするハンサム顔で苦笑するから、つい…。
グラスを下げて言った。
「もう一回くらい…」
「駄目だ」
即答されてしぶしぶ、グラスを口元に持ち上げる。
こくん…。
こくん。
スフォルツァは、アシュアークの喉が動くのを見守る。
三口目でアシュアークはもう、眠くなった。
“思ったより、疲れてたみたい…”
グラスを持つ手がぐらり…と揺れた途端スフォルツァがそれを、零すまいと取り上げる。
スフォルツァの腕の中で、アシュアークはぐったりと身を折る。
意識が途切れる少し前の、ほんの数秒間。
爽やかなコロンの香る、スフォルツァの男らしい安心な胸元を感じた。
けれど直ぐ、意識は途切れた…。
スフォルツァは腕の中で眠る、アシュアークの愛らしい寝顔を見つめた。
そうしていると丸で天使みたいなのに。
が、吐息を吐く。
こんな時間じゃ、アイリスの寝室の扉を叩いたら。
怒鳴られ、追い返されるだろう。
例え試合前夜だろうと、“付き合えない”と釘を刺されようと。
どうしてもアイリスの、気品溢れるビロウドのような肌を味わいたかった…。
あまり味わえない、極上の果実を逃した事に。
内心、思いの外がっかりする自分を見い出し、スフォルツァはため息を吐く。
アシュアークを味わったばかり。
なのにアシュアークに比べると、はるかにしっかりした体付きの、確かに同性だと感じるアイリス。
それなのにどうして極上の果実のように、独特の甘く麗しい放香を、アイリスは放っているんだろう?
アイリスの事を考えると、息が苦しくなって、胸が高鳴る…。
スフォルツァはまた、ため息を吐いた。
ともかく、ラフォーレンが迎えに来るのを、待つしかない。
スフォルツァはアシュアークの飲み残した飲み物を、焼け糞で一気に飲み干し、アシュアークの横に身を投げ出して、眠りに付いた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
48
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる