アースルーリンドの騎士達 妖女ゼフィスの陰謀

あーす。

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8 失墜するゼフィスとロスフォール大公

入れ替わりに呼び出されるディンダーデン

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 アイリスはレスルに、そっと呼ばれ…。
「少し、離れます」
サスベスにそう告げて、レスルの元へ。

レスルは満面の笑顔で、アイリスに囁く。
「やりましたね?
城下の者らは、どこでも皆、妖女を追い払えて大宴会ですよ!
…けど貴方の、王立騎士養成学校『教練』の方…。
そろそろ戻らないと、まずい様子です。
ここで貴方が去り、ゼフィスが戻ったりしたら、元の木阿弥。
城下の者の、笑顔も消えるでしょう…」

アイリスは直ぐ、笑った。
「大丈夫。
近衛騎兵のディンダーデンに使者を出して、代わりに来て貰えば。
彼、凄い垂らしだし、精力絶倫。
サスベスは素直で可愛いし…。
ディンダーデンがきっと、ゼフィスを思い出させないほどに、サスベスを垂らしてくれる」

「…ディンダーデンって言うとあの…。
剛の者集う近衛の騎士らですら、こぞって恐れるという…?
確かに、色事では浮名を流しまくって、どの酒場でも女達に大歓迎されてる色男ですが…。
果たして言うことを聞いて、ここに来ますか?」

アイリスはレスルの問いに、にっこり笑った。
「弱味は分かってるから。
操れるさ」

そして耳打ちされた言葉で、レスルは頷いた。
「とりあえず、使者を差し向けます。
貴方は…貴方にべったりのサスベスに、去る事を言い含める役割をして頂かねば」

「媚薬…まだある?
流石にナシで、マジに泣かれると私も断固去る。
と、言いがたい」

レスルはくすり…と笑う。
「あなたもサスベスがかなり、可愛い様子だ」
「実際、素直だし純粋。
裏切る事は避けたい」

レスルはますます笑い、媚薬の瓶を渡す。
「その、本物の“情”が、成功の秘訣でしょうね?
けど本当に…ディンダーデンはサスベスを、気に入ると思いますか?」

アイリスは軽やかに、笑った。
「請け負う。
ディンダーデンは自分の性欲に付き合えるサスベスの事が、大好きになるよ」

翌日。
アイリスはサスベスの背後について城下の見回りに付き合ってる間に、レスルが横に来て囁く言葉を聞いた。

「…ディンダーデンはこちらに向かっています。
多分…昼過ぎには、着くでしょう」

アイリスは、微笑んで頷く。
レスルは付け足した。
「貴方のダメ押しの言葉を告げた途端。
腰を上げたそうですよ」
「やっぱり?」

レスルは笑顔で肩を竦めた。
「ニーシャ様同様。
貴方もエルベス大公にとっては、大変な武器だ」
「光栄だ」

アイリスは小瓶を手に握り、見回り後、サスベスに嗅がせながら唇で彼の、体の隅々を愛撫した。
蕩けそうな表情を見た時。
そっと告げる。

「実は…父が重病との知らせ…。
流行病に、かかった様子です」

心から悲しげな表情を見せて言うと、自分も父を亡くしたばかりのサスベスは、動揺を隠せない。
「悪い…のか?」
「はい。
お側に…居てあげたいと思います」

サスベスはけれど、泣き出しそうな表情を見せた。
「いなく…なってしまうのか?
お前はここから…」

「ええけれど…。
私に代わって、知り合いの男性が、来てくれます。
とても頼りになる…それは美しい男性で…」

“代わり”
と聞いて、サスベスは一気に、緊張を解いた。

「そうか…」

アイリスは頷くと、手でしごいてサスベスをイかせ…。
そしてもう、それだげては足りないと、抱きついて来るサスベスを抱き寄せ、下から挿入して、サスベスを快感に導き…。

蕩けさせながら三度も、射精させた。

媚薬を使ったので、快感は高まり…サスベスは気絶してる。

「(…媚薬、ナシでここまで蕩かせるのが、次の私の、課題だな…)」

アイリスは気を失ったサスベスを腕の中に抱き、休みながら…。
可愛い彼と、別れを惜しんで、頬に額に。
優しいキスを降らせた。




 その少し前、ディンダーデンは近衛宿舎で、アイリスからの手紙を受け取った。



羊皮紙の内容を一通り読み終えると、返答を待っている使者に
「断ると伝えてくれ」
とすげなく告げる。

使者は直ぐ、言葉を継ぎ足した。
「もし断られたら、こう言えとアイリス様に言付かっています。
“ギュンターの偽葬式出すのと、どっちがいい?”」

使者のその言葉に、ディンダーデンは憮然とした表情で、返答を言い直した。
「…直ぐ発つと、告げてくれ」

そして、拒否から一転。
承諾の返答に思わずニヤつく使者を、思いっきり睨み付け、怒鳴った。

「道案内はちゃんと、寄越すんだろうな?!!!!」


 辺境の苦労多い道のりに、ディンダーデンは思いっきり悪態を付きながら、何とか城に到着した。

玄関でアイリスがにこやかに出迎え、サスベスとか言う美少年を紹介する。
「…かなり、慣れてるから。
君の大砲でガンガン突かれても、大丈夫だと思う」

ディンダーデンは、相変わらず馬鹿っぽい笑顔でこれだけ大変な辺境に呼びつけるアイリスを、思いっきり睨み付けて怒鳴った。

「お前が俺の、ナニを知ってる!!!
俺と寝た事、無いくせに!!!」

「ああ、ええと…。
実は割と、ソフト?
だったりする…?」

ディンダーデンは憮然として、言い返した。
「相手によって使い分けるから。
俺はモテるんだ!!!」

「それは、失礼。
彼、表情の乏しい外見と違い、愛情深い所があるから。
優しくされると嬉しいみたい」

ディンダーデンはとろん。とした瞳でアイリスの胸に寄り添う、銀髪で緑の瞳の美少年を見つめた。

「…お前に凄く、懐いてないか?」

アイリスはサスベスの、耳元で囁く。
「ディンダーデンは凄くテク持ちで、寝た相手を全て蕩かしてしまう床上手で。
誰もが彼と寝たいと、乞い願う程凄い御方です」

ディンダーデンはそのアイリスの見え透いた世辞に、背筋がこそばゆくなった。
が黙ってサスベスの、様子を見つめる。

「…本当に、行かなくてはならないのか?」
アイリスに、そう泣きそうに成って尋ねている。

けどアイリスは、とても申し訳無い表情で(演技に決まってる)、サスベスに囁いてた。
「申し訳ありません。
父が重病では…どうしても戻って、様子を見なくては…」

そして、胸に抱きついたままのサスベスを半ば、引きずって。
ディンダーデンに引き渡す。

どんっ!
と、自分の胸に押されるサスベスを、ディンダーデンは無言で見た。
後、アイリスは背に回り、耳打ちする。
「…私がさっき使った媚薬の効果はもうじき、切れるから。
そうしたらはっきりあなたを、意識する。
そうなったら…。
彼を自分の虜にする事ぐらい、あなたにとっては朝飯前でしょう?」

「………………………」

ディンダーデンは事情が丸きり分からないので
『当然だ』
とも
『誰に言ってる?!』
とも言えず、黙った。

「…それで、ちゃんと頭領との仕事も、させてあげて欲しい。
でないと…城下の者に恨まれて、夜中に寝首かかれるかも…」
「寝首はかかれない。
俺がその前に、殺すから」
「…相手が女中や、少年でも?」

「……………分かった」

アイリスが、笑顔で頷くのは癪だったが。
それしか、ディンダーデンには言う言葉は無かった。

その後、ディンダーデンは無言で、自分の胸にすがりつきながらも、去って行く恋しいアイリスを、今生の別れのように見つめるサスベスに、呆れた。

玄関扉が閉まった時。
ディンダーデンはようやく、サスベスに声かける。
「まず、寝室に案内して貰おうか?」

ディンダーデンは近衛で、ギュンターが来る前迄は一番の、美男と呼び声高かった男。
この城で、美しい事が宝石よりも価値のある事だったから、サスベスは間近でディンダーデンに見つめられ、一辺で頬を染めた。

「(…なんだ…。
すごーーく、簡単じゃ無いか)」

ディンダーデンはサスベスの肩を抱き寄せながら、しっかり締まったその体の感触を感じた。

「(…しまりきった体だな…。
かなりな無茶しても、大丈夫そう…)」

結局、ディンダーデンは今迄の華奢な相手では、出来なかった体位やプレイを思い浮かべ、辺境の道のりの苦難も忘れ、楽しくサスベスの、寝室に向かった。
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