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8 失墜するゼフィスとロスフォール大公
ロスフォール大公を避け続けるゼフィスと、ラデュークを探すロスフォール大公
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ロスフォール大公邸では、大公がいらいらと室内を歩き回ってた。
「どういう事だ!
なぜ、ラデュークの行方も!
ゼフィスとの連絡役、ディドロや…果てはナーダまで連絡が取れない!!!」
が。
探し回った部下達は、互いを見回し、返答出来る者はいない。
「ええい!!!
“デュカス”(大公の、秘密部隊)には連絡が取れないのか!!!
奴らを出動させ、至急ラデュークを連れて来いと!!!
命じろ!」
部下達は大慌てで、秘密部隊の副長の家へと、駆け出した。
「ゼフィスに使者を出して、問い正せ!
襲撃計画はいつ、再開されるのかと!」
屋敷からは、連絡に出る使者達が、慌ただしく駆け出していた。
レスルの部下はその様子に笑うと、素早く屋敷に忍び込む。
目当てはラデューク私室にある、多分全ての奪った荷の貯蔵倉の地図。
大公邸はラデューク不在で、皆浮き足だっていて、警備は緩みまくり。
「(…楽勝!)」
部下は地図を直ぐ、ラデュークの机の上から見つけると、丸めて懐に入れ。
またこっそり、邸内を抜け出した。
ゼフィスは大公に与えられた、美しい邸宅の一室に、全てカーテンで覆って閉じこもった。
「ゼフィス様!また大公からの、使者がおいでです!
襲撃計画の、次第について!」
どんどん!と戸を叩かれても怒鳴り返す。
「いいから、追い返して!
さっさとするのよ!!!
…通して良いのは!
影の一族の使者だけよ!!!」
爪を噛み。
ソファにかけ。
身を沈め込ませて目を、閉じる。
浮かぶのは、サスベスの上から刺し貫いていた…あの、若者…!
「(…でも、髪の色は明るい…。
いいえ!髪なんて、染められる…!
ニーシャじゃないのは、間違いない!
エルベス大公…いえ違うわ!
彼よりうんと…若かった…)」
ゼフィスはその事ばかりに囚われ。
今だラデュークが、自分を脅しに来ない幸運に、気づかなかった。
「(…もう…サスベスは正気に戻るはず…。
私の姿を、見たんだから!
今頃、濃密な…あの時を思い出して…。
使者を私に、遣わすはず。
そう…今あの、吊り橋を渡ってるわ!
きっと!
絶対!!!)」
けれど夜のとばりがおり、すっかり暗くなっても。
訪れるのは大公の使者のみ…。
その都度、ゼフィスは飛び上がらんばかりに、ソファから腰を浮かしかけ…。
影の一族の使者じゃないと分かると。
また座って、叫ぶ。
「通して良いのは“影の一族の使者だけ”
って言ったでしょ?!
耳はどうしたの?!
あんた耳無し?!持ってないの?!!!!」
侍従に罵声を浴びせかけ、ひたすら待ち続けた。
もう…もう、サスベスは心変わりするのよ。
私を思い出し、恋しがって。
そう、私の。
………女の、濃密な快感を。
「(与えてあげられるのは、あたし、だけなのよ!!!
見てなさい…。
サスベスは再び私を欲し!
呼び戻されたら…!!!
まず私にこれほどの恥をかかせたあの青年の、手足を切り落として痛みに泣き叫ぶ姿を思い切り笑ってやる!!!
…そして苦しみ抜いた最期に、首を落としてやるんだから!!!
私の…この手で!!!)」
ゼフィスは手にかかる剣の重みと…首を跳ねる爽快感を思い浮かべ、歓喜に震えた。
「(そして…そう。
石を投げた女も…子供も!
刃向った、部下共も!!!
仲間の手で全員、公開処刑させてやる…!!!
城の広場で縛って並ばせ…。
泣き叫び命乞いをする声に満ちあふれ、集まる民の気の毒げな視線もものともせず…!
みせしめに、全ての首を跳ねるのよ!
首は…そうね。
あの…!若者の、ばらばらになった、手と足。
それと銅。
首を広場にならべ。
その後ろに一列に並べてやる!
腐るまで!
朽ちるまで!!!
私への反抗が、どれ程愚かか!!!
奴らが、思い知るまで!!!)」
ゼフィスの…気味悪く甲高い笑い声が、室内に響く。
侍従と使者は、顔を見合わせた。
「狂われ…てる?!
もしや…」
使者は沈痛な面持ちで、顔を下げる。
「…首尾は…この様子では、多分失敗…。
が、幸いなのは今、大公が必死で探しているのは、ラデュークの行方…。
ラデュークが戻れば…ゼフィスの処罰を命じられるさ」
侍従は頷く。
「ではこの邸宅も…直また主を失う訳ですね」
使者は頷き返し、二人はまだ響く。
不気味なゼフィスの笑い声を後に、長い廊下を歩き去った。
「どういう事だ!
なぜ、ラデュークの行方も!
ゼフィスとの連絡役、ディドロや…果てはナーダまで連絡が取れない!!!」
が。
探し回った部下達は、互いを見回し、返答出来る者はいない。
「ええい!!!
“デュカス”(大公の、秘密部隊)には連絡が取れないのか!!!
奴らを出動させ、至急ラデュークを連れて来いと!!!
命じろ!」
部下達は大慌てで、秘密部隊の副長の家へと、駆け出した。
「ゼフィスに使者を出して、問い正せ!
襲撃計画はいつ、再開されるのかと!」
屋敷からは、連絡に出る使者達が、慌ただしく駆け出していた。
レスルの部下はその様子に笑うと、素早く屋敷に忍び込む。
目当てはラデューク私室にある、多分全ての奪った荷の貯蔵倉の地図。
大公邸はラデューク不在で、皆浮き足だっていて、警備は緩みまくり。
「(…楽勝!)」
部下は地図を直ぐ、ラデュークの机の上から見つけると、丸めて懐に入れ。
またこっそり、邸内を抜け出した。
ゼフィスは大公に与えられた、美しい邸宅の一室に、全てカーテンで覆って閉じこもった。
「ゼフィス様!また大公からの、使者がおいでです!
襲撃計画の、次第について!」
どんどん!と戸を叩かれても怒鳴り返す。
「いいから、追い返して!
さっさとするのよ!!!
…通して良いのは!
影の一族の使者だけよ!!!」
爪を噛み。
ソファにかけ。
身を沈め込ませて目を、閉じる。
浮かぶのは、サスベスの上から刺し貫いていた…あの、若者…!
「(…でも、髪の色は明るい…。
いいえ!髪なんて、染められる…!
ニーシャじゃないのは、間違いない!
エルベス大公…いえ違うわ!
彼よりうんと…若かった…)」
ゼフィスはその事ばかりに囚われ。
今だラデュークが、自分を脅しに来ない幸運に、気づかなかった。
「(…もう…サスベスは正気に戻るはず…。
私の姿を、見たんだから!
今頃、濃密な…あの時を思い出して…。
使者を私に、遣わすはず。
そう…今あの、吊り橋を渡ってるわ!
きっと!
絶対!!!)」
けれど夜のとばりがおり、すっかり暗くなっても。
訪れるのは大公の使者のみ…。
その都度、ゼフィスは飛び上がらんばかりに、ソファから腰を浮かしかけ…。
影の一族の使者じゃないと分かると。
また座って、叫ぶ。
「通して良いのは“影の一族の使者だけ”
って言ったでしょ?!
耳はどうしたの?!
あんた耳無し?!持ってないの?!!!!」
侍従に罵声を浴びせかけ、ひたすら待ち続けた。
もう…もう、サスベスは心変わりするのよ。
私を思い出し、恋しがって。
そう、私の。
………女の、濃密な快感を。
「(与えてあげられるのは、あたし、だけなのよ!!!
見てなさい…。
サスベスは再び私を欲し!
呼び戻されたら…!!!
まず私にこれほどの恥をかかせたあの青年の、手足を切り落として痛みに泣き叫ぶ姿を思い切り笑ってやる!!!
…そして苦しみ抜いた最期に、首を落としてやるんだから!!!
私の…この手で!!!)」
ゼフィスは手にかかる剣の重みと…首を跳ねる爽快感を思い浮かべ、歓喜に震えた。
「(そして…そう。
石を投げた女も…子供も!
刃向った、部下共も!!!
仲間の手で全員、公開処刑させてやる…!!!
城の広場で縛って並ばせ…。
泣き叫び命乞いをする声に満ちあふれ、集まる民の気の毒げな視線もものともせず…!
みせしめに、全ての首を跳ねるのよ!
首は…そうね。
あの…!若者の、ばらばらになった、手と足。
それと銅。
首を広場にならべ。
その後ろに一列に並べてやる!
腐るまで!
朽ちるまで!!!
私への反抗が、どれ程愚かか!!!
奴らが、思い知るまで!!!)」
ゼフィスの…気味悪く甲高い笑い声が、室内に響く。
侍従と使者は、顔を見合わせた。
「狂われ…てる?!
もしや…」
使者は沈痛な面持ちで、顔を下げる。
「…首尾は…この様子では、多分失敗…。
が、幸いなのは今、大公が必死で探しているのは、ラデュークの行方…。
ラデュークが戻れば…ゼフィスの処罰を命じられるさ」
侍従は頷く。
「ではこの邸宅も…直また主を失う訳ですね」
使者は頷き返し、二人はまだ響く。
不気味なゼフィスの笑い声を後に、長い廊下を歩き去った。
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