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1 能天気です。
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「うわぁぁぁぁぁ!!」
住宅街なのに!
都内の住宅街なのに!!
なんでイノシシなんているの!?
目撃情報なんてニュース聞いてないし!こんな時に限って誰も通りかからないとか、もう!ついてない!!
「誰か助けてーーーー!」
ドーーーーン!
はねられた。
都内の住宅街なのにイノシシにはねられた。場所は住宅街の中の大きな公園の端。高低差を活かした綺麗な公園。
その段差がまるで崖のように感じられた。
スローモーションで落ちて行くぼくの視界に最期に映ったのは大きなイノシシのドヤ顔だった。
うわぁぁぁん!!
なぜかいつまでも地面に叩きつけられる衝撃が来ない。いや、痛いの嫌だから来ないなら来ない方が良いんだけど、いつかは来ると思うと恐怖が増す。極限状態に脳が全力を出すアレだろうか?
《余裕あるねぇ。》
こいつ、脳内に直接!…え?マジで???
《マジだよ~。君、向こうの世界から弾き出されちゃったみたいなの。偶然ね。偶然だからもう戻れないけど、せめてこっちの世界を楽しんで欲しいな~。人と獣人の世界で魔法はないよ。性別は1つしかなくて、BLってやつだね。フタナリじゃないよ。あんまり不幸にならないように言葉に不自由しないようにと、無理やりいやらしい事をされない祝福をあげよう。じゃ、楽しんでね~!」
ずいぶん軽いノリだったけど、あれって神様?あれが神様?
まぁ、いっか。
あ!獣人のいる世界なら耳としっぽ触りたい!!
《君、そのままで可愛いから触り放題できるよ。もう会えないけどお幸せに~!》
もふもふ天国!?
神様ありがとうー!
ぼふーーーーん!
落ちた先はきれいな森だった。ふっかふかの苔のクッションの上。すごい、全然痛くない。
ぼくがイノシシにはねられた公園どころか、多分日本中探したってこんな苔クッション存在しないと思う。
ホントに異世界?とワクワクしつつ苔クッションから降りると人の足音が聞こえてきた。
「誰だ?お前。」
ふぉぉぉ!イケメンマッチョに狼耳!腰に剣?あ、しっぽフサフサ!!!
銀髪だー。
「通りすがりの者です。」
あ、イラついてる。真面目な人なのかな?
「ここは立ち入り禁止だ。通りすがる事がそもそも間違っている。」
そうなのか。強そうで真面目な人なら真面目に答えて甘えよう。
ぼくは正直に話した。
医者に連れていかれた。
しかも置いてかれた…。
立ち入り禁止の場所に居たのに監視は要らないのか。
あの人との絡みのフラグは立たなかったようだ。
「では君はこの世界の住人ではない?性別が2つ?植物や昆虫なら分かるが人間なのに2つの性があるの?でも見せてもらった君の身体は普通だよ?」
ほほう、異世界豆知識。雌雄があるのは植物と昆虫だけ。
…マジか。
ぼくまだ童貞なのに、女の子のいない世界に来ちゃったのか…おっぱい触ってみたかった。別に雄っぱいでも良いか。
小ちゃい事は気にしないのがぼくの長所です。
「ホントかどうか分からないけど、身体は健康、怪我もない。誰か面倒見てくれる人がいれば良いけど、お金もないんでしょ?」
「誰か可愛がってくれそうな人いませんか?」
そう聞いたら吹き出された。
「可愛がってくれる人、ってどう言う意味で言ってるの?やばいよ。いやらしい事されちゃうよ?」
「した事ないけど、興味はあります。優しくしてくれるなら食事と一晩の宿で適正ですかね?」
「いや、お釣りがくるわ。」
神様が言ってたぼく可愛いは本当なのかな。
「じゃあとりあえず、一晩お願いできますか?」
お医者さんなら金銭的な負担も少ないだろうと言ってみたが断られた。
「ごめんね。うちの奥さんヤキモチ焼きだからこんな可愛い子連れて帰ったらぶん殴られるよ。」
とりあえず危なくなさそうな酒場を教えてもらって気のいい人を捕まえよう。ナンパだナンパだー!
石造りのかっこいい酒場。まだ時間が早いのか人の出入りはない。
店の前の石に腰掛けて待っていると、マスターっぽいダンディな人が顔を出した。ケモ耳はないから人かな?
「店はまだだけど、お客さん?それとも働きたいの?」
働くという手があったか。でも身元不明でも雇ってくれるのかな?
「ぼく、お金も無くて帰る家もありません。身元を保証する事も出来ませんが雇ってもらえますか?」
「ふーん。家出か迷子か。2~3日なら雇っても良いよ。その後は働きぶりを見てからかな。」
良い人だ!
「光雪、16歳です。よろしくお願いします!」
「みちゅーき?みつうき?」
おしい!!でもダンディなおじさまのカタコト可愛い。
「みつなら言いやすいですか?」
「ミッツだな?分かった。16ならもう成人だな。客に勧められたら飲んでも良いけど飲み過ぎるなよ。」
ニックネームついた。
お酒、飲んで良いの?やったー!
仕事の説明を受ける。とりあえず注文の品を運ぶのと空いた席の片付け。後はテキトーだって。任せとけ!
椅子を並べてテーブルを拭いて、準備完了。
「く~きゅるるるる…」
あ、腹の虫が自己主張始めた。
「ぶふっ、可愛い腹の虫だな。店開けてすぐには客も来ないだろうからその間に賄い食べとけ。」
マスターに笑われた。
照れ笑いしながら頷いてよろしくお願いします!と言った。
働かざる者食うべからず!
って言葉をたった今思い出した。
住宅街なのに!
都内の住宅街なのに!!
なんでイノシシなんているの!?
目撃情報なんてニュース聞いてないし!こんな時に限って誰も通りかからないとか、もう!ついてない!!
「誰か助けてーーーー!」
ドーーーーン!
はねられた。
都内の住宅街なのにイノシシにはねられた。場所は住宅街の中の大きな公園の端。高低差を活かした綺麗な公園。
その段差がまるで崖のように感じられた。
スローモーションで落ちて行くぼくの視界に最期に映ったのは大きなイノシシのドヤ顔だった。
うわぁぁぁん!!
なぜかいつまでも地面に叩きつけられる衝撃が来ない。いや、痛いの嫌だから来ないなら来ない方が良いんだけど、いつかは来ると思うと恐怖が増す。極限状態に脳が全力を出すアレだろうか?
《余裕あるねぇ。》
こいつ、脳内に直接!…え?マジで???
《マジだよ~。君、向こうの世界から弾き出されちゃったみたいなの。偶然ね。偶然だからもう戻れないけど、せめてこっちの世界を楽しんで欲しいな~。人と獣人の世界で魔法はないよ。性別は1つしかなくて、BLってやつだね。フタナリじゃないよ。あんまり不幸にならないように言葉に不自由しないようにと、無理やりいやらしい事をされない祝福をあげよう。じゃ、楽しんでね~!」
ずいぶん軽いノリだったけど、あれって神様?あれが神様?
まぁ、いっか。
あ!獣人のいる世界なら耳としっぽ触りたい!!
《君、そのままで可愛いから触り放題できるよ。もう会えないけどお幸せに~!》
もふもふ天国!?
神様ありがとうー!
ぼふーーーーん!
落ちた先はきれいな森だった。ふっかふかの苔のクッションの上。すごい、全然痛くない。
ぼくがイノシシにはねられた公園どころか、多分日本中探したってこんな苔クッション存在しないと思う。
ホントに異世界?とワクワクしつつ苔クッションから降りると人の足音が聞こえてきた。
「誰だ?お前。」
ふぉぉぉ!イケメンマッチョに狼耳!腰に剣?あ、しっぽフサフサ!!!
銀髪だー。
「通りすがりの者です。」
あ、イラついてる。真面目な人なのかな?
「ここは立ち入り禁止だ。通りすがる事がそもそも間違っている。」
そうなのか。強そうで真面目な人なら真面目に答えて甘えよう。
ぼくは正直に話した。
医者に連れていかれた。
しかも置いてかれた…。
立ち入り禁止の場所に居たのに監視は要らないのか。
あの人との絡みのフラグは立たなかったようだ。
「では君はこの世界の住人ではない?性別が2つ?植物や昆虫なら分かるが人間なのに2つの性があるの?でも見せてもらった君の身体は普通だよ?」
ほほう、異世界豆知識。雌雄があるのは植物と昆虫だけ。
…マジか。
ぼくまだ童貞なのに、女の子のいない世界に来ちゃったのか…おっぱい触ってみたかった。別に雄っぱいでも良いか。
小ちゃい事は気にしないのがぼくの長所です。
「ホントかどうか分からないけど、身体は健康、怪我もない。誰か面倒見てくれる人がいれば良いけど、お金もないんでしょ?」
「誰か可愛がってくれそうな人いませんか?」
そう聞いたら吹き出された。
「可愛がってくれる人、ってどう言う意味で言ってるの?やばいよ。いやらしい事されちゃうよ?」
「した事ないけど、興味はあります。優しくしてくれるなら食事と一晩の宿で適正ですかね?」
「いや、お釣りがくるわ。」
神様が言ってたぼく可愛いは本当なのかな。
「じゃあとりあえず、一晩お願いできますか?」
お医者さんなら金銭的な負担も少ないだろうと言ってみたが断られた。
「ごめんね。うちの奥さんヤキモチ焼きだからこんな可愛い子連れて帰ったらぶん殴られるよ。」
とりあえず危なくなさそうな酒場を教えてもらって気のいい人を捕まえよう。ナンパだナンパだー!
石造りのかっこいい酒場。まだ時間が早いのか人の出入りはない。
店の前の石に腰掛けて待っていると、マスターっぽいダンディな人が顔を出した。ケモ耳はないから人かな?
「店はまだだけど、お客さん?それとも働きたいの?」
働くという手があったか。でも身元不明でも雇ってくれるのかな?
「ぼく、お金も無くて帰る家もありません。身元を保証する事も出来ませんが雇ってもらえますか?」
「ふーん。家出か迷子か。2~3日なら雇っても良いよ。その後は働きぶりを見てからかな。」
良い人だ!
「光雪、16歳です。よろしくお願いします!」
「みちゅーき?みつうき?」
おしい!!でもダンディなおじさまのカタコト可愛い。
「みつなら言いやすいですか?」
「ミッツだな?分かった。16ならもう成人だな。客に勧められたら飲んでも良いけど飲み過ぎるなよ。」
ニックネームついた。
お酒、飲んで良いの?やったー!
仕事の説明を受ける。とりあえず注文の品を運ぶのと空いた席の片付け。後はテキトーだって。任せとけ!
椅子を並べてテーブルを拭いて、準備完了。
「く~きゅるるるる…」
あ、腹の虫が自己主張始めた。
「ぶふっ、可愛い腹の虫だな。店開けてすぐには客も来ないだろうからその間に賄い食べとけ。」
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