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2 楽しい職場です。
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店を開けてマスターが賄いを作っていると、お客さんが来た。
「おや?マスター可愛い子がいるな。」
丸い茶色の耳と太いしっぽのおじいちゃん。タヌキの獣人かな。
「いらっしゃいませ~!今日から働かせてもらう事になったみつです。よろしくお願いしまーす!」
笑顔で元気に挨拶すると嬉しそうに微笑まれた。マスターが
「ご隠居、いつもの。」
と言って小さなグラスに入れたお酒とナッツのお皿を出したのでカウンターの奥に座るタヌキの獣人さんの所へ運ぶ。
ごゆっくり、の言葉に被さる腹の虫。
「く~きゅるるるる…」
えへへ…
「なんだ、マスター食べさせてやってないのかい?」
「ついさっき雇ったばかりで今、賄いを作ってるんですよ。」
だったらここにおいでと言われ、ナッツを分けてもらう。美味しい。
ひと粒ずつ摘まんでいたらご隠居さんが可愛いと呟きながら身悶えていた。貧乏性ですが何か?
賄いをもらって食べたらそれも美味しい!パスタだ。美味しいので味わって食べてたら遅い、って言われたけどマスターの顔は緩んでいた。
次のお客さんが来てご隠居さん可愛い子連れてるね、って言った。口に入ったパスタを急いで飲み込んでいらっしゃいませ!って言ったら
「従業員だったのか、頑張れよ。」
って頭を撫でられた。えへへ…気持ちいい。
残りのパスタは急いで食べる。マスターが
「一口ずつ幸せな顔してるから遅いんだよ!」
美味しい物食べたら幸せになるのは当然!必然!仕方ない!!
「変な文句言ってんじゃねぇ!」
マスターが言ってみんなで笑い転げた。楽しい職場~♫
だんだんお客さんが増えてきた。15人も入ればいっぱいのお店でほとんど常連さんばかりだから仲間内でワイワイやってるみたいな感じ。
しかもみんなが料理を分けてくれる。
うまー!
マスターの料理うまー!!
あ、そうだ。泊まるとこどうしよう?
「マスター、ぼく泊まるとこもないんですけどこれから行って宿屋さん泊めてくれますかね?」
小説ならお店の2階に泊めてもらえるけど、あいにくこのお店は屋根裏部屋しかなくて、埃だらけでとても寝られないみたいだ。どうしよう。
「じゃ、俺んとこ泊まるか?寝かせてやれねぇかも知れないがな。」
ネコ科のお客さんが話しかけて来た。
「泊めてくれるのに寝かせてくれないの?ぼく、ちゃんと寝たい。」
セクハラ的な冗談だろうけど、とぼけてみる。
「ナンパ野郎の口車に乗らない方が良い。」
マスターに止められる。
「じゃあ宿屋さんに?」
「いや…、この時間じゃあもう泊めてもらえないだろう。もっと早く言ってくれたら安心して任せられる常連に頼めたんだか…」
マスターの家も奥さん(獣人)が妬くからダメらしい。獣人さんのヤキモチと言えば番のあれかな?それともナワバリ意識かな?
「じゃあ俺のところで決まりだな!寝かさないってのは冗談だ。ちゃんと寝かせてやるよ。」
良かった、寝床が決まった。
店の片付けは明日だと言われ、ネコ科獣人さんについて行く。
山猫のヤマネさん。
そのままの名前なのに別の生き物になってるよ?でもナンパ野郎なんて言われるだけあってイケメンだ。
それはともかく、この世界にはシャワーがないので身体を拭くだけ。でも石鹸はあったので髪を洗わせてもらってさっぱりした。香油も塗ってくれたよ。ヤマネさん優しい。
そこで寝間着がない事に思い当たると、何も着なくても寒くないだろう?と言われてパンツ一丁でベッドに入った。ヤマネさんはさすが、しなやかな筋肉がついていてかっこいい。体温も高くてくっついてたらぐっすり眠れた。
翌日、ヤマネさんがどんよりしている。何か悪い事しちゃったんだろうか?
「ヤマネさん?どうしたんですか?」
「…………別に。」
どうしたんだろう?
会ったばかりでよく分からないけど… 低血圧かな?
元気ないのにちゃんと朝ごはんを食べさせてくれた。マスターのお店はお昼に行けば良いので仕事に行くヤマネさんを見送って別れる。
する事ないから散歩しよう。
町は全体的に石造りで道も石畳み。時々レンガの家やログハウスもある。雑貨屋さんをのぞいたけどお金持ってないから冷やかしだ。それはそれで貧乏旅行みたいで楽しい。
大きなお店の中にご隠居さんがいた。馴れ馴れしくして良いのか分からずうろうろしてたら手招きしてくれたのでお店に入る。酒屋さんだった。
「試し飲みするかい?」
そう言われてもお酒を飲んだ事がないと言うと驚かれた。こちらでは子供も飲むんだって。お言葉に甘えて飲んでみたら美味しい!
「果物のジュースみたいで飲みやすいのに少し喉の奥が熱くなって複雑な味もして、美味しいです!!」
小さなグラスで飲んだのでもっと欲しくなったけど試飲をガバガバ飲んじゃダメだ。でも他のお酒をくれた。今度のは香りも良くて美味しいけど口の中がかっと熱くなった。
「うぇ~…こっちは強い~…」
「ミッツはあまり強くない、甘いのが良いみたいだな。」
初心者ですから!
もう一杯コーヒー牛乳みたいなのを飲ませてもらった。美味しかった。
「おや?マスター可愛い子がいるな。」
丸い茶色の耳と太いしっぽのおじいちゃん。タヌキの獣人かな。
「いらっしゃいませ~!今日から働かせてもらう事になったみつです。よろしくお願いしまーす!」
笑顔で元気に挨拶すると嬉しそうに微笑まれた。マスターが
「ご隠居、いつもの。」
と言って小さなグラスに入れたお酒とナッツのお皿を出したのでカウンターの奥に座るタヌキの獣人さんの所へ運ぶ。
ごゆっくり、の言葉に被さる腹の虫。
「く~きゅるるるる…」
えへへ…
「なんだ、マスター食べさせてやってないのかい?」
「ついさっき雇ったばかりで今、賄いを作ってるんですよ。」
だったらここにおいでと言われ、ナッツを分けてもらう。美味しい。
ひと粒ずつ摘まんでいたらご隠居さんが可愛いと呟きながら身悶えていた。貧乏性ですが何か?
賄いをもらって食べたらそれも美味しい!パスタだ。美味しいので味わって食べてたら遅い、って言われたけどマスターの顔は緩んでいた。
次のお客さんが来てご隠居さん可愛い子連れてるね、って言った。口に入ったパスタを急いで飲み込んでいらっしゃいませ!って言ったら
「従業員だったのか、頑張れよ。」
って頭を撫でられた。えへへ…気持ちいい。
残りのパスタは急いで食べる。マスターが
「一口ずつ幸せな顔してるから遅いんだよ!」
美味しい物食べたら幸せになるのは当然!必然!仕方ない!!
「変な文句言ってんじゃねぇ!」
マスターが言ってみんなで笑い転げた。楽しい職場~♫
だんだんお客さんが増えてきた。15人も入ればいっぱいのお店でほとんど常連さんばかりだから仲間内でワイワイやってるみたいな感じ。
しかもみんなが料理を分けてくれる。
うまー!
マスターの料理うまー!!
あ、そうだ。泊まるとこどうしよう?
「マスター、ぼく泊まるとこもないんですけどこれから行って宿屋さん泊めてくれますかね?」
小説ならお店の2階に泊めてもらえるけど、あいにくこのお店は屋根裏部屋しかなくて、埃だらけでとても寝られないみたいだ。どうしよう。
「じゃ、俺んとこ泊まるか?寝かせてやれねぇかも知れないがな。」
ネコ科のお客さんが話しかけて来た。
「泊めてくれるのに寝かせてくれないの?ぼく、ちゃんと寝たい。」
セクハラ的な冗談だろうけど、とぼけてみる。
「ナンパ野郎の口車に乗らない方が良い。」
マスターに止められる。
「じゃあ宿屋さんに?」
「いや…、この時間じゃあもう泊めてもらえないだろう。もっと早く言ってくれたら安心して任せられる常連に頼めたんだか…」
マスターの家も奥さん(獣人)が妬くからダメらしい。獣人さんのヤキモチと言えば番のあれかな?それともナワバリ意識かな?
「じゃあ俺のところで決まりだな!寝かさないってのは冗談だ。ちゃんと寝かせてやるよ。」
良かった、寝床が決まった。
店の片付けは明日だと言われ、ネコ科獣人さんについて行く。
山猫のヤマネさん。
そのままの名前なのに別の生き物になってるよ?でもナンパ野郎なんて言われるだけあってイケメンだ。
それはともかく、この世界にはシャワーがないので身体を拭くだけ。でも石鹸はあったので髪を洗わせてもらってさっぱりした。香油も塗ってくれたよ。ヤマネさん優しい。
そこで寝間着がない事に思い当たると、何も着なくても寒くないだろう?と言われてパンツ一丁でベッドに入った。ヤマネさんはさすが、しなやかな筋肉がついていてかっこいい。体温も高くてくっついてたらぐっすり眠れた。
翌日、ヤマネさんがどんよりしている。何か悪い事しちゃったんだろうか?
「ヤマネさん?どうしたんですか?」
「…………別に。」
どうしたんだろう?
会ったばかりでよく分からないけど… 低血圧かな?
元気ないのにちゃんと朝ごはんを食べさせてくれた。マスターのお店はお昼に行けば良いので仕事に行くヤマネさんを見送って別れる。
する事ないから散歩しよう。
町は全体的に石造りで道も石畳み。時々レンガの家やログハウスもある。雑貨屋さんをのぞいたけどお金持ってないから冷やかしだ。それはそれで貧乏旅行みたいで楽しい。
大きなお店の中にご隠居さんがいた。馴れ馴れしくして良いのか分からずうろうろしてたら手招きしてくれたのでお店に入る。酒屋さんだった。
「試し飲みするかい?」
そう言われてもお酒を飲んだ事がないと言うと驚かれた。こちらでは子供も飲むんだって。お言葉に甘えて飲んでみたら美味しい!
「果物のジュースみたいで飲みやすいのに少し喉の奥が熱くなって複雑な味もして、美味しいです!!」
小さなグラスで飲んだのでもっと欲しくなったけど試飲をガバガバ飲んじゃダメだ。でも他のお酒をくれた。今度のは香りも良くて美味しいけど口の中がかっと熱くなった。
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