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⑤思い違い
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「砂糖は? ハチミツでもいい。小麦粉と重曹と油と塩!! あと干し果物! それから卵!!」
「えっ? う、うん。砂糖は果実糖でいい? 重曹はあるよ。ハチミツは買ってきてもらうしかないかな。干し果物と卵も」
この国には菓子が存在しないと聞いて自力で作り出す決意をした俺。大袈裟だと笑うなかれ。俺にとっては大切なことなんだ。
果実糖とはその名の通り果物から抽出した砂糖らしい。絞った果汁を低温で煮詰めて結晶化させるとできる砂糖。甘けりゃ大丈夫! 重曹は薬を作る材料の1つとしてあった。小麦粉は全粒粉、あとバターはないけどオリーブ油っぽいのもあったのでそれで作ることにした。
翌々日、頼んだ材料が届いたので早速作る。
テキトーに計った材料をテキトーに捏ねてテキトーに焼く。フライパンを2つ、伏せて重ねて簡易オーブンだ。キャンプでダッチオーブン使ったクッキーを見たことがあったのでどうにかなった。
「よしっ!!」
なんとなくで作ったずぼらクッキーはそこそこ上手くいった。あとクッキーに重曹は要らなかったのを思い出したので入れてない。パンケーキとかパウンドケーキをイメージして注文してしまったようだ。
今度、パンケーキを焼こう。重曹はそっちで使えばいい。
「わぁ、これ美味しいね」
「おう! 簡単で美味いだろ?」
果実糖を使ったせいかドライフルーツを入れていない方にも果物の風味がある。よしよし。次はパンケーキ、その次はプリンだ!
パンケーキは重曹が多いと苦くなるだろうと控えめにしたら膨らまなかった。プリンは牛乳がなくて水で作ったからコクがなかった。まぁ、食べられない程ではない。
「こんなに美味しいものが作れるなんてササってすごいね!」
「いや、おま、見てただろ? めちゃくちゃ簡単なやつだぞ?」
「簡単、かなぁ? 私からしたら手間かかってると思うけど」
「大変なやつはスゲェんだぞ。泡立てたり温度管理したり寝かせたり、そりゃあ手間も時間もかかるんだ」
「そうなの? よく分からない……、けどでも私にはササが作ってくれたお菓子が世界一だよ」
甘~いっ!!
言葉も甘けりゃ笑顔も甘い! お菓子よりも甘い!!
なんだこれ、イケメン効果か?
絆されたらどうしてくれる!?
……褒められて悪い気はしないけども。
そして褒められ喜ばれてかなりの頻度で菓子を作って食べた。果物も食べている。
こちらの世界に来て半年……。
「ササ、とっっっても素敵になったねぇ……」
「うがーっ!! 太ったぁぁぁぁっ!」
きっちりとふっくらぽっちゃりさんになってしまった。
いや、そこまでぽっちゃりではない。
二重顎にもなってないし、お腹周りだってベルトにうっすら乗る程度だ。それでも半年前に比べたらとても健康的だ。
エルピディオは無理強いしないけど、俺を見る目がハートになっている。頬染めてチラチラ見てくる。そしてジャコッペも態度が変わった。
「なぁ、アンタ、エルピディオなんかにゃもったいないよ。オレと付き合おうぜ」
「断る!」
「そんなこと言わずにさぁ……」
「ジャコッペ! ササは私が国王陛下から賜ったお嫁さんなんだからね!!」
「嫁も断る!!」
カオスだ。
これはいったいどうしたら……!!
あ、そうか。
「ジャコッペ、お前にお菓子の作り方を教えてやる。自分で食べて太るも良し、太らせてやると言って誰かを口説くも良し。どうだ?」
「お菓子で太れるのか!?」
「体質にもよるが、俺はそうだった。美味しいだけでも喜ばれるだろう?」
「そうだな!」
こうして俺はジャコッペにお菓子のレシピを教え、果物以外のデザートを作ってもらえるようになった。
これでコイツは安全だ。
だけどエルピディオの熱視線ががが……。
「ササ、白い結婚て知ってる?」
「えーっと、なんだっけ? 肉体関係のない結婚生活だっけ?」
「そう、それ! ササはそれもイヤかなぁ?」
「お前はそれでいいのか?」
若いのにそんなん耐えられるの?
「こうして一緒に暮らしてくれて、お嫁さんなんだ、って思えるだけでいいんだ。それ以上を望んだらバチが当たるよ」
こっちの世界にもバチがあるのか。
それにしてもコイツ、健気すぎない?
「俺は女の子と結婚したい」
「それは、うん。ごめん……」
「男相手じゃ勃たない」
「うん。白い結婚なら問題ないね」
「ケツ掘られるなんて絶対にいやだ」
「それも白い……、ササ?」
「恋愛対象に、される、だけで……、気色悪い……!」
「ササ、ササ、どうしたの? どうして泣いているの?」
正直な気持ちを吐き出しているだけなのになぜか胸が苦しくて、辛くて、涙が出てくる。まるで自分が否定されているような……。
「大丈夫、ササがイヤなことはしないよ。夫婦じゃなくても家族になれればいいよ。兄弟とか、ね?」
「兄弟だなんて思えるか! そんなに綺麗な顔で、優しくて、性格も良くて、でもちょっと頼りなくて……。俺、俺は……」、俺はっ!!」
そうだ、思い出した。
俺はこの世界に来る前、男を好きになったんだ。それはただの憧れだったのにそいつに想いがバレて気持ち悪いって言われて……。
今、俺が言ったことはそいつから言われて傷ついた言葉。
男が女を好きなのは当たり前だ。俺相手に勃たないのだってそう。でも気色悪いとか、予想していたのにいざ言われたらすごく辛くて、傷ついて……。
落ち込んで摂食障害になって、それで……。
俺は栄養失調で死んだんだ。
「エルピディオ、俺っ、ごめ……! 自分が言われて嫌だったことを自分の考えだと思い込んでいて……、それでエルピディオに辛くあたって……!!」
「ササ、謝らなくていいよ。私はササに会えただけでとても幸せだから。君と会えてから辛いことなんて何もない」
「エル……!」
俺はエルピディオに抱きついてわんわん泣いた。泣き止むまで優しく抱きしめてくれていたエルピディオに心の底から感謝した。
そして心が弱っている時に優しくされるとイチコロだろ? 誰だってそうだよな。
うん。
見事に意識しまくり、絆され、そして惚れました。
だって男を好きになったことがあるってことを思い出したらなんの抵抗もなくなってさ、もうエルピディオの良いところしか見えなくなっちゃったんだよ。
まず顔がいい。どこのエルフ様? ってもんだ。身体もいい。高身長に長い手脚、細くて引き締まった身体で姿勢もいい。モテないせいか少し気弱だけどそれが優しさになっていて居心地がいい。落ち着いた声で穏やかに語る話は耳から幸せを流し込まれるかのよう。
こんな完璧な人に想われてドキドキしない訳がない。
おかげで最近、2人揃って寝不足だ。
エルピディオめ、なんでベッドが1つなんだよ! ほんの少し触れただけでぴゃっ! ってなって安眠できないじゃないか!!
しかも。
下半身が若者であることを主張し始めた。
意味がわからないかも知れないのでぶっちゃけると、つまりムラムラするんだ。
ドキドキとムラムラでジタバタしてしまい、エルピディオに心配される。そしてエルピディオもぽっちゃりした俺にドギマギしている。
察してくれ!
いや、やっぱ恥ずかしいから気づかなくていい。あーっ、もう! 誰か助けてくれー!!
などとのたうち回ったところで誰も頼ることはできない。何しろ異世界だ。知り合いがいない。エルピディオだって友達も親族もいないらしい。聞いてはいけないような気がするので詳しくは聞けていない。
これはもう、勇気を絞り出すしかない。
告白だ。
今まで断ってきたのに? とか言われたら辛い。いやエルピディオはそんなこと言わないだろうけど。めちゃくちゃ喜んでくれそうだけど。
うーん、『つきあってください』じゃおかしいよなぁ。まずはデートか? いや、同棲というか同居しているんだからスキンシップとして手をつなぐところからか? いやもう、一足飛びにエルピディオから押し倒してくんねぇかな……。
双方共にヘタレってどういうことだってばよ!!
「えっ? う、うん。砂糖は果実糖でいい? 重曹はあるよ。ハチミツは買ってきてもらうしかないかな。干し果物と卵も」
この国には菓子が存在しないと聞いて自力で作り出す決意をした俺。大袈裟だと笑うなかれ。俺にとっては大切なことなんだ。
果実糖とはその名の通り果物から抽出した砂糖らしい。絞った果汁を低温で煮詰めて結晶化させるとできる砂糖。甘けりゃ大丈夫! 重曹は薬を作る材料の1つとしてあった。小麦粉は全粒粉、あとバターはないけどオリーブ油っぽいのもあったのでそれで作ることにした。
翌々日、頼んだ材料が届いたので早速作る。
テキトーに計った材料をテキトーに捏ねてテキトーに焼く。フライパンを2つ、伏せて重ねて簡易オーブンだ。キャンプでダッチオーブン使ったクッキーを見たことがあったのでどうにかなった。
「よしっ!!」
なんとなくで作ったずぼらクッキーはそこそこ上手くいった。あとクッキーに重曹は要らなかったのを思い出したので入れてない。パンケーキとかパウンドケーキをイメージして注文してしまったようだ。
今度、パンケーキを焼こう。重曹はそっちで使えばいい。
「わぁ、これ美味しいね」
「おう! 簡単で美味いだろ?」
果実糖を使ったせいかドライフルーツを入れていない方にも果物の風味がある。よしよし。次はパンケーキ、その次はプリンだ!
パンケーキは重曹が多いと苦くなるだろうと控えめにしたら膨らまなかった。プリンは牛乳がなくて水で作ったからコクがなかった。まぁ、食べられない程ではない。
「こんなに美味しいものが作れるなんてササってすごいね!」
「いや、おま、見てただろ? めちゃくちゃ簡単なやつだぞ?」
「簡単、かなぁ? 私からしたら手間かかってると思うけど」
「大変なやつはスゲェんだぞ。泡立てたり温度管理したり寝かせたり、そりゃあ手間も時間もかかるんだ」
「そうなの? よく分からない……、けどでも私にはササが作ってくれたお菓子が世界一だよ」
甘~いっ!!
言葉も甘けりゃ笑顔も甘い! お菓子よりも甘い!!
なんだこれ、イケメン効果か?
絆されたらどうしてくれる!?
……褒められて悪い気はしないけども。
そして褒められ喜ばれてかなりの頻度で菓子を作って食べた。果物も食べている。
こちらの世界に来て半年……。
「ササ、とっっっても素敵になったねぇ……」
「うがーっ!! 太ったぁぁぁぁっ!」
きっちりとふっくらぽっちゃりさんになってしまった。
いや、そこまでぽっちゃりではない。
二重顎にもなってないし、お腹周りだってベルトにうっすら乗る程度だ。それでも半年前に比べたらとても健康的だ。
エルピディオは無理強いしないけど、俺を見る目がハートになっている。頬染めてチラチラ見てくる。そしてジャコッペも態度が変わった。
「なぁ、アンタ、エルピディオなんかにゃもったいないよ。オレと付き合おうぜ」
「断る!」
「そんなこと言わずにさぁ……」
「ジャコッペ! ササは私が国王陛下から賜ったお嫁さんなんだからね!!」
「嫁も断る!!」
カオスだ。
これはいったいどうしたら……!!
あ、そうか。
「ジャコッペ、お前にお菓子の作り方を教えてやる。自分で食べて太るも良し、太らせてやると言って誰かを口説くも良し。どうだ?」
「お菓子で太れるのか!?」
「体質にもよるが、俺はそうだった。美味しいだけでも喜ばれるだろう?」
「そうだな!」
こうして俺はジャコッペにお菓子のレシピを教え、果物以外のデザートを作ってもらえるようになった。
これでコイツは安全だ。
だけどエルピディオの熱視線ががが……。
「ササ、白い結婚て知ってる?」
「えーっと、なんだっけ? 肉体関係のない結婚生活だっけ?」
「そう、それ! ササはそれもイヤかなぁ?」
「お前はそれでいいのか?」
若いのにそんなん耐えられるの?
「こうして一緒に暮らしてくれて、お嫁さんなんだ、って思えるだけでいいんだ。それ以上を望んだらバチが当たるよ」
こっちの世界にもバチがあるのか。
それにしてもコイツ、健気すぎない?
「俺は女の子と結婚したい」
「それは、うん。ごめん……」
「男相手じゃ勃たない」
「うん。白い結婚なら問題ないね」
「ケツ掘られるなんて絶対にいやだ」
「それも白い……、ササ?」
「恋愛対象に、される、だけで……、気色悪い……!」
「ササ、ササ、どうしたの? どうして泣いているの?」
正直な気持ちを吐き出しているだけなのになぜか胸が苦しくて、辛くて、涙が出てくる。まるで自分が否定されているような……。
「大丈夫、ササがイヤなことはしないよ。夫婦じゃなくても家族になれればいいよ。兄弟とか、ね?」
「兄弟だなんて思えるか! そんなに綺麗な顔で、優しくて、性格も良くて、でもちょっと頼りなくて……。俺、俺は……」、俺はっ!!」
そうだ、思い出した。
俺はこの世界に来る前、男を好きになったんだ。それはただの憧れだったのにそいつに想いがバレて気持ち悪いって言われて……。
今、俺が言ったことはそいつから言われて傷ついた言葉。
男が女を好きなのは当たり前だ。俺相手に勃たないのだってそう。でも気色悪いとか、予想していたのにいざ言われたらすごく辛くて、傷ついて……。
落ち込んで摂食障害になって、それで……。
俺は栄養失調で死んだんだ。
「エルピディオ、俺っ、ごめ……! 自分が言われて嫌だったことを自分の考えだと思い込んでいて……、それでエルピディオに辛くあたって……!!」
「ササ、謝らなくていいよ。私はササに会えただけでとても幸せだから。君と会えてから辛いことなんて何もない」
「エル……!」
俺はエルピディオに抱きついてわんわん泣いた。泣き止むまで優しく抱きしめてくれていたエルピディオに心の底から感謝した。
そして心が弱っている時に優しくされるとイチコロだろ? 誰だってそうだよな。
うん。
見事に意識しまくり、絆され、そして惚れました。
だって男を好きになったことがあるってことを思い出したらなんの抵抗もなくなってさ、もうエルピディオの良いところしか見えなくなっちゃったんだよ。
まず顔がいい。どこのエルフ様? ってもんだ。身体もいい。高身長に長い手脚、細くて引き締まった身体で姿勢もいい。モテないせいか少し気弱だけどそれが優しさになっていて居心地がいい。落ち着いた声で穏やかに語る話は耳から幸せを流し込まれるかのよう。
こんな完璧な人に想われてドキドキしない訳がない。
おかげで最近、2人揃って寝不足だ。
エルピディオめ、なんでベッドが1つなんだよ! ほんの少し触れただけでぴゃっ! ってなって安眠できないじゃないか!!
しかも。
下半身が若者であることを主張し始めた。
意味がわからないかも知れないのでぶっちゃけると、つまりムラムラするんだ。
ドキドキとムラムラでジタバタしてしまい、エルピディオに心配される。そしてエルピディオもぽっちゃりした俺にドギマギしている。
察してくれ!
いや、やっぱ恥ずかしいから気づかなくていい。あーっ、もう! 誰か助けてくれー!!
などとのたうち回ったところで誰も頼ることはできない。何しろ異世界だ。知り合いがいない。エルピディオだって友達も親族もいないらしい。聞いてはいけないような気がするので詳しくは聞けていない。
これはもう、勇気を絞り出すしかない。
告白だ。
今まで断ってきたのに? とか言われたら辛い。いやエルピディオはそんなこと言わないだろうけど。めちゃくちゃ喜んでくれそうだけど。
うーん、『つきあってください』じゃおかしいよなぁ。まずはデートか? いや、同棲というか同居しているんだからスキンシップとして手をつなぐところからか? いやもう、一足飛びにエルピディオから押し倒してくんねぇかな……。
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