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⑩太りたいなら米だよな
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「うぅん……」
「あ、おはよう、ササ」
「おは……、よ……」
夜が明けて明るくなった室内。ベッドで隣り合って寝転んだまま、赤い顔で嬉しそうに朝の挨拶をするエルピディオ。にっこにこだな。
ふわぁ……。
起きるか。
「ちゃんと眠れたか?」
「うん。ついさっき起きたところだよ。だんだん明るくなってササがはっきり見えてくるが奇跡のようで……」
「夜明け前から起きてるのか……。それはついさっきとは言わない」
「あっという間だったよ?」
まだ朝とはいえ、すでにそこそこ日は高くなっている。コイツ、人の寝顔見て楽しんでいたのか。恥ずかしいから止めて欲しい。
「腹減った」
「あっ、すぐ温めるね! ……あ」
ガバッと起きるエルピディオの勢いに掛け布団がめくれ、その拍子に朝立ちを見られたようだ。
「どこ見てんだよ」
スルーしなさいよ、男同士なんだから。気まずさは分かるだろう?
「ふわぁぁぁ、ササ、色っぽぉい……」
「いや、どこがっ!?」
股間を隠そうと両手を足に挟んだだけだが?
「だって胸っ、胸が、谷間が……!!」
「は? あー、これか……」
なるほどなぁ。
ぽっちゃり好きはぽっちゃりの谷間に魅了される訳ですね。寝ている間にボタンが外れて胸元が見えてたんだね。でもまだ谷間と呼べる程ではないと思うんだけどなぁ。
寄せれば多少?
「ホレホレ」
「ふぐっ!」
「むにゅむにゅ~」
「ひやぁぁぁぁ……」
持ち上げたり左右の胸肉を寄せたりして見せると愉快な反応が返ってくる。まだそこまで胸に脂肪はないんだが、多少は掴める。
そろそろ止めないとまた鼻血出すか?
あ、崩れ落ちた。
ん?
勃ってる?
「エルピディオ、…………お揃いだな!」
「あぅあぅ……」
「おい」
エルピディオは変な声を出したかと思うと、股間を両手で隠すようにしながらふらりと立ち上がる。そして無言で部屋を出ていった。オレだけ朝立ちしてるの恥ずかしかったけど、アイツも勃ってたならおあいこだな!
なぁんて、さすがにデリカシーなさ過ぎか? けど男同士なんだから朝立ちくらいスルーしてくれたらいいのにさぁ。アイツが意識したんだからオレもやり返す。当然だ!
エルピディオをからかっているうちに朝立ちは落ち着いたので台所へ行ってシチューを温める。パンを軽く炙り、野菜をちぎった超簡単なサラダを作る。
たまにはコメが食べたいなぁ。
「ササ、朝ごはん作ってくれたの?」
「おう。つっても野菜をちぎっただけだがな」
葉野菜は切って時間が経つと苦くなるので朝食の分は素材を置いといてもらうことにしたのだ。ドレッシングではなく、ハーブソルトで食べる。ハーブに似た香りの薬草があったので害がないか確認してオリジナルのハーブソルトを作った。
何故か美肌効果がついた。
エルピディオが販売してオレの収入にしてくれたので、他の配合も研究中だ。マヨネーズが作れたら太れるソースとして売れそうなのになぁ。材料は知ってても配合比率を知らないから作れない。
ただ、油と水を混ぜることができる豆汁があったのでマヨネーズっぽいソースは作れた。あんなにもったりはしないが、かなり油を多めにしているので太れるんじゃないかな。
こちらは魔道具でブレンダーを作ってもらって量産する。
オレの知識チートはこの辺りが限界な気がするが充分だろう。
それはともかく、米だ。
思い出したら食べたくなった。
「なぁ、コメってある?」
「コメ? 調味料の?」
「いや、穀物の」
「穀物? じゃあ違うかなぁ」
違うかも知れないけど合ってるかも知れないので手に入れてもらうことにした。
「ひょうたん?」
「そう」
届けてもらったコメはどう見ても瓢箪だった。入れ物がこれなのか?
「これの中にできる粒をコメってよんでるんだ」
エルピディオがそう言って、瓢箪を振ってからその中身をボウルに移す。ざらざらと出てくる白い粒はまごう事なきコメ。しかも精米済みのコメにそっくりだった。
「コメだ!」
「あ、合ってたんだね」
「おう、合ってるぞ! んで、これが調味料?」
「うん、味っていうか、とろみをつけるものだね」
確かにコメを煮るととろみがつくが、片栗粉扱いってことか? とりあえず炊いてみよう。キャンプでの飯盒炊爨は覚えている。鍋で応用できるだろう。
とりあえずカップで2杯分を炊いてみた。
「美味い!!」
「ササの手料理はどれも美味しいねぇ」
「それはおかずだ」
コメを味見して欲しいんだが。
ご飯のおかずには肉野菜炒めを作った。
味付けはハーブソルトだ。万能!!
「コメは……、薄味だね?」
「パンと同じ扱いだからな。けどパンより太るんだよな」
「太れるの!?」
「ま、前の世界のコメならな。こっちのコメはどうだろうな」
「貴族がよく食べてるらしいから、もしかして太れるかも!」
それって高いってこと!?
高いのか……。
オレはたまに食べられればいいや。
よし、丼ものレシピを貴族に売ろう!
エルピディオはコメを鉢植えにして栽培に挑戦するようだ。瓢箪なら蔓植物だからわりと簡単に育つ、のか? やった事ないから分からないな。そもそも前の世界の瓢箪とは違うんだし。
卵を取り寄せ、親子丼を作っ……、ろうとして醤油がないことを思い出した。出汁もない。
天丼、カツ丼、牛丼……。
出汁と醤油が必須のメニューしか思いつかない。海鮮丼……、は塩だけでもワンチャンいける? 生魚は無理か。
和食は諦めて、シチューをご飯にかけてみた。
「美味しい! それに食べやすい!!」
エルピディオ絶賛である。
オレはホワイトシチューもご飯にかけられるタイプなのでいけると思ってはいた。こっちのシチューはほぼブラウンシチューなので問題なくご飯に合った。
あと肉を甘しょっぱく焼いてのせるのも好評。
試食はここで終わり。
米が少ないので節約しないと!!
それにしても平民は買える量に制限がある、って酷くない? まぁ、とろみをつけるための調味料だったらそんなに量はいらないんだろうけど、貴族なら無制限なんだって。
貴族、コメで太るって知ってるのでは?
「貴族に伝手はない?」
「ごめん、この容姿だから忌避されてしまって……」
容姿にこだわり過ぎだろ!
とはいえ、致死性の流行り病への恐怖からもたらされる感情だとしたら多少は理解できる。
特効薬のおかげでそんな感性は廃れていくはずだ。容姿に恵まれない人達に優しい世界になって欲しいな。
それはそれとして、エルピディオの栽培が上手くいくことを祈ろう。
*******
オレは今日も頑張る。
ベッドで向かい合わせになった時、エルピディオの手をとって頬擦りをしたんだ。
ぽっちゃりすべすべの頬は攻撃力が高かろう、と。
すると予想通り固まったので、さらに両手を顔を挟むように持ってきた。ほらほら、もっちもちだぞ~。顔には比較的早めに皮下脂肪がついたのでふわっとしている、気がする。
どうだ……?
「エルピディオ、まだ肉づきは足りないか?」
「に、肉づき……?」
「ほっぺ、見た目より柔らかいだろう?」
「う、うん……」
「好きにして、いいんだぞ」
「好きに……っ!?」
カッと目を見開いて驚くエルピディオ。
そしてオレが止めろと言うまで頬肉をもちもちしてくれやがりました。この展開、知ってた!
ほっぺ痛い……。
米があるのに少ししか手に入らない。
そこまで執着しているつもりはなかったのに、こんな状況になると米が欲しくなってしまう。なにか方法はないか。
オレの姿は今、元がガリガリだったから太ったと言っても本当に健康な体重程度だ。女の子ならダイエットしたがるが男は気にしない程度。それで麗人とか言い出すのは不思議だ。
「エルピディオ……、オレ、本当に麗人?」
「それはもう!! もちろんまだ麗しくなれる伸び代はあるけど、この短期間にここまでふっくらできるなんて凄い才能だよ!」
「なら今はまだ外出してもそこまで騒がれないのか?」
「がっ、外出? それは町へ、ってこと……?」
ちょっと一般的な人を見てみたいんだよね。
「うん。一緒に町デートしようぜ」
「デート!!!!」
「あ、おはよう、ササ」
「おは……、よ……」
夜が明けて明るくなった室内。ベッドで隣り合って寝転んだまま、赤い顔で嬉しそうに朝の挨拶をするエルピディオ。にっこにこだな。
ふわぁ……。
起きるか。
「ちゃんと眠れたか?」
「うん。ついさっき起きたところだよ。だんだん明るくなってササがはっきり見えてくるが奇跡のようで……」
「夜明け前から起きてるのか……。それはついさっきとは言わない」
「あっという間だったよ?」
まだ朝とはいえ、すでにそこそこ日は高くなっている。コイツ、人の寝顔見て楽しんでいたのか。恥ずかしいから止めて欲しい。
「腹減った」
「あっ、すぐ温めるね! ……あ」
ガバッと起きるエルピディオの勢いに掛け布団がめくれ、その拍子に朝立ちを見られたようだ。
「どこ見てんだよ」
スルーしなさいよ、男同士なんだから。気まずさは分かるだろう?
「ふわぁぁぁ、ササ、色っぽぉい……」
「いや、どこがっ!?」
股間を隠そうと両手を足に挟んだだけだが?
「だって胸っ、胸が、谷間が……!!」
「は? あー、これか……」
なるほどなぁ。
ぽっちゃり好きはぽっちゃりの谷間に魅了される訳ですね。寝ている間にボタンが外れて胸元が見えてたんだね。でもまだ谷間と呼べる程ではないと思うんだけどなぁ。
寄せれば多少?
「ホレホレ」
「ふぐっ!」
「むにゅむにゅ~」
「ひやぁぁぁぁ……」
持ち上げたり左右の胸肉を寄せたりして見せると愉快な反応が返ってくる。まだそこまで胸に脂肪はないんだが、多少は掴める。
そろそろ止めないとまた鼻血出すか?
あ、崩れ落ちた。
ん?
勃ってる?
「エルピディオ、…………お揃いだな!」
「あぅあぅ……」
「おい」
エルピディオは変な声を出したかと思うと、股間を両手で隠すようにしながらふらりと立ち上がる。そして無言で部屋を出ていった。オレだけ朝立ちしてるの恥ずかしかったけど、アイツも勃ってたならおあいこだな!
なぁんて、さすがにデリカシーなさ過ぎか? けど男同士なんだから朝立ちくらいスルーしてくれたらいいのにさぁ。アイツが意識したんだからオレもやり返す。当然だ!
エルピディオをからかっているうちに朝立ちは落ち着いたので台所へ行ってシチューを温める。パンを軽く炙り、野菜をちぎった超簡単なサラダを作る。
たまにはコメが食べたいなぁ。
「ササ、朝ごはん作ってくれたの?」
「おう。つっても野菜をちぎっただけだがな」
葉野菜は切って時間が経つと苦くなるので朝食の分は素材を置いといてもらうことにしたのだ。ドレッシングではなく、ハーブソルトで食べる。ハーブに似た香りの薬草があったので害がないか確認してオリジナルのハーブソルトを作った。
何故か美肌効果がついた。
エルピディオが販売してオレの収入にしてくれたので、他の配合も研究中だ。マヨネーズが作れたら太れるソースとして売れそうなのになぁ。材料は知ってても配合比率を知らないから作れない。
ただ、油と水を混ぜることができる豆汁があったのでマヨネーズっぽいソースは作れた。あんなにもったりはしないが、かなり油を多めにしているので太れるんじゃないかな。
こちらは魔道具でブレンダーを作ってもらって量産する。
オレの知識チートはこの辺りが限界な気がするが充分だろう。
それはともかく、米だ。
思い出したら食べたくなった。
「なぁ、コメってある?」
「コメ? 調味料の?」
「いや、穀物の」
「穀物? じゃあ違うかなぁ」
違うかも知れないけど合ってるかも知れないので手に入れてもらうことにした。
「ひょうたん?」
「そう」
届けてもらったコメはどう見ても瓢箪だった。入れ物がこれなのか?
「これの中にできる粒をコメってよんでるんだ」
エルピディオがそう言って、瓢箪を振ってからその中身をボウルに移す。ざらざらと出てくる白い粒はまごう事なきコメ。しかも精米済みのコメにそっくりだった。
「コメだ!」
「あ、合ってたんだね」
「おう、合ってるぞ! んで、これが調味料?」
「うん、味っていうか、とろみをつけるものだね」
確かにコメを煮るととろみがつくが、片栗粉扱いってことか? とりあえず炊いてみよう。キャンプでの飯盒炊爨は覚えている。鍋で応用できるだろう。
とりあえずカップで2杯分を炊いてみた。
「美味い!!」
「ササの手料理はどれも美味しいねぇ」
「それはおかずだ」
コメを味見して欲しいんだが。
ご飯のおかずには肉野菜炒めを作った。
味付けはハーブソルトだ。万能!!
「コメは……、薄味だね?」
「パンと同じ扱いだからな。けどパンより太るんだよな」
「太れるの!?」
「ま、前の世界のコメならな。こっちのコメはどうだろうな」
「貴族がよく食べてるらしいから、もしかして太れるかも!」
それって高いってこと!?
高いのか……。
オレはたまに食べられればいいや。
よし、丼ものレシピを貴族に売ろう!
エルピディオはコメを鉢植えにして栽培に挑戦するようだ。瓢箪なら蔓植物だからわりと簡単に育つ、のか? やった事ないから分からないな。そもそも前の世界の瓢箪とは違うんだし。
卵を取り寄せ、親子丼を作っ……、ろうとして醤油がないことを思い出した。出汁もない。
天丼、カツ丼、牛丼……。
出汁と醤油が必須のメニューしか思いつかない。海鮮丼……、は塩だけでもワンチャンいける? 生魚は無理か。
和食は諦めて、シチューをご飯にかけてみた。
「美味しい! それに食べやすい!!」
エルピディオ絶賛である。
オレはホワイトシチューもご飯にかけられるタイプなのでいけると思ってはいた。こっちのシチューはほぼブラウンシチューなので問題なくご飯に合った。
あと肉を甘しょっぱく焼いてのせるのも好評。
試食はここで終わり。
米が少ないので節約しないと!!
それにしても平民は買える量に制限がある、って酷くない? まぁ、とろみをつけるための調味料だったらそんなに量はいらないんだろうけど、貴族なら無制限なんだって。
貴族、コメで太るって知ってるのでは?
「貴族に伝手はない?」
「ごめん、この容姿だから忌避されてしまって……」
容姿にこだわり過ぎだろ!
とはいえ、致死性の流行り病への恐怖からもたらされる感情だとしたら多少は理解できる。
特効薬のおかげでそんな感性は廃れていくはずだ。容姿に恵まれない人達に優しい世界になって欲しいな。
それはそれとして、エルピディオの栽培が上手くいくことを祈ろう。
*******
オレは今日も頑張る。
ベッドで向かい合わせになった時、エルピディオの手をとって頬擦りをしたんだ。
ぽっちゃりすべすべの頬は攻撃力が高かろう、と。
すると予想通り固まったので、さらに両手を顔を挟むように持ってきた。ほらほら、もっちもちだぞ~。顔には比較的早めに皮下脂肪がついたのでふわっとしている、気がする。
どうだ……?
「エルピディオ、まだ肉づきは足りないか?」
「に、肉づき……?」
「ほっぺ、見た目より柔らかいだろう?」
「う、うん……」
「好きにして、いいんだぞ」
「好きに……っ!?」
カッと目を見開いて驚くエルピディオ。
そしてオレが止めろと言うまで頬肉をもちもちしてくれやがりました。この展開、知ってた!
ほっぺ痛い……。
米があるのに少ししか手に入らない。
そこまで執着しているつもりはなかったのに、こんな状況になると米が欲しくなってしまう。なにか方法はないか。
オレの姿は今、元がガリガリだったから太ったと言っても本当に健康な体重程度だ。女の子ならダイエットしたがるが男は気にしない程度。それで麗人とか言い出すのは不思議だ。
「エルピディオ……、オレ、本当に麗人?」
「それはもう!! もちろんまだ麗しくなれる伸び代はあるけど、この短期間にここまでふっくらできるなんて凄い才能だよ!」
「なら今はまだ外出してもそこまで騒がれないのか?」
「がっ、外出? それは町へ、ってこと……?」
ちょっと一般的な人を見てみたいんだよね。
「うん。一緒に町デートしようぜ」
「デート!!!!」
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