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12 王子からの贈り物
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卒業まで後半年になって、世界を震撼させる大発明の知らせを非公式に受けた。
シファーァ王子が中心となったプロジェクトで、男でも子供が産めるようになる宝珠。作り方は秘密だけど、これを生む側の精液に1時間以上漬けてからお尻に入れて、産ませる側の精を注ぐと、双方の精液に宿る魔力によって活性化、着床して仮子宮の生成、細胞分裂開始、となるらしい。
すごい!!
「それがあれば、アーティと結婚できるね!」
「えっ!? それ、でも……」
「ボクはアーティとしか結婚したくない。アーティは? 誰か結婚したい人がいる?」
「いないよ。ずっとラナだけを見てきて、えっちなことして、ぼくから離れられなくなったらいいな、ってずるいこと考えてた」
「じゃぁ、この宝珠の実験に協力しよう?」
「う……、うん!!」
この宝珠は安全性に問題はないけど成功率にはまだ問題がある。でも男女でも100%妊娠するわけじゃないので、当たり前といえば当たり前。
しかも、これは双方の魔力量に差がある方が確率が高いらしいので、ぼく達なら実験にはもってこいだった。
早速手紙を書かなくちゃ。
それから魔力をみんなに分ける実験はどうなったんだろう? そっちも聞けるかな?
*******
「間に合ったな」
「シファーァ王子!?」
「卒業してしまったら家に戻るのだろう?それでは遠いからな。先に届けにきた」
「何もご自分で来なくても……」
卒業まで1ヵ月、まさか自ら届けに来るとは!
「極秘だから人には預けられないんだ。信用できる者がまだ少ないのでね」
砂漠蛙の卵を研究して作ったので、使用期限が20年もあるらしい。数年、数十年雨が降るのを待って生まれる種類だと言う。
カエルの卵……?
「素材にした訳ではない。卵を包む外殻を研究したのだ。人の卵を子宮を作る魔法陣を編んだ皮膜で覆い、砂漠蛙の外殻を模した物で包んだのだ。生む側の魔力で外殻を溶かして馴染ませ、産ませる側の魔力を糧に子をなすのだ」
「それだとその、卵の提供者の子供になるでしょう?」
「それも事前の、魔力をなじませている間に核の置き換えを行うのだ」
もの凄い大発明!!
この世界、前世より医療が進んでるってこと? でも外科手術は怪我だけで、病気には治癒魔術だなぁ。あとは自己魔力による自然治癒だし。
自動車や飛行機はないし、通信機器も魔力によるモールス信号か、式神みたいな魔術で作った鳥に手紙を運ばせる方法。船は魔力をエネルギーにした動力船がある。
文明はその地に合う発達をするんだなぁ。
小瓶に入った5粒の宝珠は小指の先ほどしかなくて、真珠にしか見えなかった。
「いつでも使って、結果を報告してくれ」
「少なくとも成人してからになりますから、まだ3年も先ですよ」
「ちゃんと会って渡したかったからな」
そう言って、魔力を分ける方法もうまくいっていると教えてくれた。
神殿を建てて【御神体】に向けて祈りを込めて魔力を捧げる。すると入れ替わりに濃密な魔力が身体に入ってくる仕組み。初めはシファーァ王子の魔力だけで実験してたけど、人気が出て魔力量が足りなくなった。そこで平民の魔力の多い者を採用し、給料を払って魔力を提供してもらっている。
勉強ができなくても、体力がなくてもできる仕事なので、希望者が殺到しているらしい。小遣い稼ぎにもなるし。
給与は入場料と寄付で余裕で賄えているそうです。
「今回はこの技術を売り込みにきたのだ」
「門外不出にしなくて良いのですか?」
「壁中に魔法陣を組み込まなくてはならないから、大量のガラスが必要になる。我が国の最重要輸出品はガラスだから、この技術を売ればガラスが売れる」
電力会社建てて電気を使ってもらうためにトースターを売り出したエジソンみたい。
国内で建ち始めたら、うちの領地に小さな神殿を寄贈してくれると言う。
「ここに魔力を注げばアーテルも髪色が調節できて、髪を隠さなくても良くなるだろう」
「とてもありがたいのですが、してもらい過ぎでは?」
「我が憂を晴らし、道を示してくれたのだ。まだまだ足りぬ」
朗らかに笑う王子様は、とても眩しかった。
ぼく達も頑張らなくちゃ!
*******
卒業してすぐ、領主様にラナが結婚しない宣言をした。
「考え直さないか? 側仕えとして共にいるのだし、2人ともまだ若い。今から将来を決めなくても良いだろう」
「そうですね。訂正します。アーテルとしか結婚しません!!」
「同性での婚姻は認められておらぬ!」
「それは近々、認められます」
「なっ!?」
バルドゥイーン様と仲の良かったラナに、娘を嫁がせたい貴族がたくさんいたのだ。まぁ、そうだろう。
「そうだ! 母上、もう1人か2人産みませんか?」
「そんな事言われても……」
チラチラと領主様を見ている。
もしかして、領主様に問題が?
「領主様、実は……」
シファーァ王子から聞いた話だけど、魔力譲渡すると体内の様々な部分が活性化して、若返るらしいんだよね。そんな話をしたら実験させてくれた。
へい! 魔力大盛りぃぃぃ!!
領主様に日々魔力を注ぐ事、1ヵ月。
奥さま、見事ご懐妊!!
ラナのように魔力が少なすぎることのないよう、こんどは奥さまに魔力を譲渡している。元気に産まれてこいよー!!
さらに半年後、同性婚についての議論が始まった。
例の宝珠がその能力を実証したので、公開に至ったのだ。なんと、宰相が護衛騎士を孕ませたという。女性が好きな王様は割と本気で引いてたらしい。
せめてもっと中性的な容姿の相手じゃなかったのか、と。
「屈強な男を組み敷く満足感を理解できないとは、王はまだまだお若いですな」
宰相様がそう言ったとかなんとか。
噂です。
ぼくも理解できません。
ラナはますます天使だからね!
きれいなお兄さんになってしまって、気が気じゃないんだよ。
ハンスもラナのこと気に入って、奥さん連れて領地までついて来ちゃったくらいだよ。
「お前ら危なっかしいから、俺がついててやる」
だって。
予想外の世話好きさん。
バルドゥイーン様はもう1人、魔力補充係を見つけ、直接じゃなくてシファーァ様のやり方で補充しているそうだ。そうすると違和感がないのだとか。
すごい技術だよねぇ。
側仕えのキュアノス様が、これなら自分も主に魔力を譲渡できる、って喜んでいる。
そしてぼく達が成人したその年、同性婚が認められた。国王陛下の甥、公爵家の次男が産んだ女の子がかわいくて、王様がメロメロになったから。傾国の美女になる、って王弟である公爵様と2人で口を揃えているらしい。
こんなにかわいい姫が生まれるのなら、母親の性別はどちらでも良いんだって。
*******
「父上、無事弟も生まれましたし、ボクはアーティと結婚します」
「……あい分かった。だが、この子が一人前になるまではお前が領主補佐だ。頼んだぞ」
「はい」
うちの両親は恐縮しまくりだけど、ラナのこともぼくと同じくらい可愛がっているから、結婚に反対はしなかった。ぼく達が学校に通っている間にできた妹もいるしね。
結婚式は神殿で誓うだけ。
2人だけでもいいけど、ぼく達は家族が祝ってくれた。ラナの弟はまだ2歳で家から出られないので、乳母に預けて留守番。ぼくの妹は5歳なので、可愛いドレスで愛嬌を振りまいている。超かわいい。
ラナの子なら、どれだけかわいくなるだろう? 男の子でも女の子でも、天使に違いない。
「ラナ、愛してる。ずーっと、一緒にいようね」
「ボクも愛してる。ずっと、ずーっと一緒だよ」
この辺りでは初夏の日差しは優しくて、青葉がきらきら光っている。さいきょうのまほうつかいになりたかったけど、この世界に派手な攻撃魔法はなかった。地脈や水脈を探る探査魔法と、ほんの少し熱を操る火属性魔法、爽やかな風を吹かせる風魔法。
魔法で氷を作ることはできないけど、火属性魔法で氷が溶けないようにできるんだよね。熱を操るから。
どれも生活が便利になる程度で、魔力の使い道は魔道具のエネルギーだった。魔法陣を使った魔道具は発達している。
魔力は生命力で、分け与えて治癒ができる。だからラナを助けられた。
最愛の人を守れたなら、最高にカッコいいと思う。魔力で助けたんだから、まほうつかいと言ってもいいかも知れない。
そうだ、だからやっぱり、ぼくは、
『さいきょうのまほうつかい』になったってことだよね!
シファーァ王子が中心となったプロジェクトで、男でも子供が産めるようになる宝珠。作り方は秘密だけど、これを生む側の精液に1時間以上漬けてからお尻に入れて、産ませる側の精を注ぐと、双方の精液に宿る魔力によって活性化、着床して仮子宮の生成、細胞分裂開始、となるらしい。
すごい!!
「それがあれば、アーティと結婚できるね!」
「えっ!? それ、でも……」
「ボクはアーティとしか結婚したくない。アーティは? 誰か結婚したい人がいる?」
「いないよ。ずっとラナだけを見てきて、えっちなことして、ぼくから離れられなくなったらいいな、ってずるいこと考えてた」
「じゃぁ、この宝珠の実験に協力しよう?」
「う……、うん!!」
この宝珠は安全性に問題はないけど成功率にはまだ問題がある。でも男女でも100%妊娠するわけじゃないので、当たり前といえば当たり前。
しかも、これは双方の魔力量に差がある方が確率が高いらしいので、ぼく達なら実験にはもってこいだった。
早速手紙を書かなくちゃ。
それから魔力をみんなに分ける実験はどうなったんだろう? そっちも聞けるかな?
*******
「間に合ったな」
「シファーァ王子!?」
「卒業してしまったら家に戻るのだろう?それでは遠いからな。先に届けにきた」
「何もご自分で来なくても……」
卒業まで1ヵ月、まさか自ら届けに来るとは!
「極秘だから人には預けられないんだ。信用できる者がまだ少ないのでね」
砂漠蛙の卵を研究して作ったので、使用期限が20年もあるらしい。数年、数十年雨が降るのを待って生まれる種類だと言う。
カエルの卵……?
「素材にした訳ではない。卵を包む外殻を研究したのだ。人の卵を子宮を作る魔法陣を編んだ皮膜で覆い、砂漠蛙の外殻を模した物で包んだのだ。生む側の魔力で外殻を溶かして馴染ませ、産ませる側の魔力を糧に子をなすのだ」
「それだとその、卵の提供者の子供になるでしょう?」
「それも事前の、魔力をなじませている間に核の置き換えを行うのだ」
もの凄い大発明!!
この世界、前世より医療が進んでるってこと? でも外科手術は怪我だけで、病気には治癒魔術だなぁ。あとは自己魔力による自然治癒だし。
自動車や飛行機はないし、通信機器も魔力によるモールス信号か、式神みたいな魔術で作った鳥に手紙を運ばせる方法。船は魔力をエネルギーにした動力船がある。
文明はその地に合う発達をするんだなぁ。
小瓶に入った5粒の宝珠は小指の先ほどしかなくて、真珠にしか見えなかった。
「いつでも使って、結果を報告してくれ」
「少なくとも成人してからになりますから、まだ3年も先ですよ」
「ちゃんと会って渡したかったからな」
そう言って、魔力を分ける方法もうまくいっていると教えてくれた。
神殿を建てて【御神体】に向けて祈りを込めて魔力を捧げる。すると入れ替わりに濃密な魔力が身体に入ってくる仕組み。初めはシファーァ王子の魔力だけで実験してたけど、人気が出て魔力量が足りなくなった。そこで平民の魔力の多い者を採用し、給料を払って魔力を提供してもらっている。
勉強ができなくても、体力がなくてもできる仕事なので、希望者が殺到しているらしい。小遣い稼ぎにもなるし。
給与は入場料と寄付で余裕で賄えているそうです。
「今回はこの技術を売り込みにきたのだ」
「門外不出にしなくて良いのですか?」
「壁中に魔法陣を組み込まなくてはならないから、大量のガラスが必要になる。我が国の最重要輸出品はガラスだから、この技術を売ればガラスが売れる」
電力会社建てて電気を使ってもらうためにトースターを売り出したエジソンみたい。
国内で建ち始めたら、うちの領地に小さな神殿を寄贈してくれると言う。
「ここに魔力を注げばアーテルも髪色が調節できて、髪を隠さなくても良くなるだろう」
「とてもありがたいのですが、してもらい過ぎでは?」
「我が憂を晴らし、道を示してくれたのだ。まだまだ足りぬ」
朗らかに笑う王子様は、とても眩しかった。
ぼく達も頑張らなくちゃ!
*******
卒業してすぐ、領主様にラナが結婚しない宣言をした。
「考え直さないか? 側仕えとして共にいるのだし、2人ともまだ若い。今から将来を決めなくても良いだろう」
「そうですね。訂正します。アーテルとしか結婚しません!!」
「同性での婚姻は認められておらぬ!」
「それは近々、認められます」
「なっ!?」
バルドゥイーン様と仲の良かったラナに、娘を嫁がせたい貴族がたくさんいたのだ。まぁ、そうだろう。
「そうだ! 母上、もう1人か2人産みませんか?」
「そんな事言われても……」
チラチラと領主様を見ている。
もしかして、領主様に問題が?
「領主様、実は……」
シファーァ王子から聞いた話だけど、魔力譲渡すると体内の様々な部分が活性化して、若返るらしいんだよね。そんな話をしたら実験させてくれた。
へい! 魔力大盛りぃぃぃ!!
領主様に日々魔力を注ぐ事、1ヵ月。
奥さま、見事ご懐妊!!
ラナのように魔力が少なすぎることのないよう、こんどは奥さまに魔力を譲渡している。元気に産まれてこいよー!!
さらに半年後、同性婚についての議論が始まった。
例の宝珠がその能力を実証したので、公開に至ったのだ。なんと、宰相が護衛騎士を孕ませたという。女性が好きな王様は割と本気で引いてたらしい。
せめてもっと中性的な容姿の相手じゃなかったのか、と。
「屈強な男を組み敷く満足感を理解できないとは、王はまだまだお若いですな」
宰相様がそう言ったとかなんとか。
噂です。
ぼくも理解できません。
ラナはますます天使だからね!
きれいなお兄さんになってしまって、気が気じゃないんだよ。
ハンスもラナのこと気に入って、奥さん連れて領地までついて来ちゃったくらいだよ。
「お前ら危なっかしいから、俺がついててやる」
だって。
予想外の世話好きさん。
バルドゥイーン様はもう1人、魔力補充係を見つけ、直接じゃなくてシファーァ様のやり方で補充しているそうだ。そうすると違和感がないのだとか。
すごい技術だよねぇ。
側仕えのキュアノス様が、これなら自分も主に魔力を譲渡できる、って喜んでいる。
そしてぼく達が成人したその年、同性婚が認められた。国王陛下の甥、公爵家の次男が産んだ女の子がかわいくて、王様がメロメロになったから。傾国の美女になる、って王弟である公爵様と2人で口を揃えているらしい。
こんなにかわいい姫が生まれるのなら、母親の性別はどちらでも良いんだって。
*******
「父上、無事弟も生まれましたし、ボクはアーティと結婚します」
「……あい分かった。だが、この子が一人前になるまではお前が領主補佐だ。頼んだぞ」
「はい」
うちの両親は恐縮しまくりだけど、ラナのこともぼくと同じくらい可愛がっているから、結婚に反対はしなかった。ぼく達が学校に通っている間にできた妹もいるしね。
結婚式は神殿で誓うだけ。
2人だけでもいいけど、ぼく達は家族が祝ってくれた。ラナの弟はまだ2歳で家から出られないので、乳母に預けて留守番。ぼくの妹は5歳なので、可愛いドレスで愛嬌を振りまいている。超かわいい。
ラナの子なら、どれだけかわいくなるだろう? 男の子でも女の子でも、天使に違いない。
「ラナ、愛してる。ずーっと、一緒にいようね」
「ボクも愛してる。ずっと、ずーっと一緒だよ」
この辺りでは初夏の日差しは優しくて、青葉がきらきら光っている。さいきょうのまほうつかいになりたかったけど、この世界に派手な攻撃魔法はなかった。地脈や水脈を探る探査魔法と、ほんの少し熱を操る火属性魔法、爽やかな風を吹かせる風魔法。
魔法で氷を作ることはできないけど、火属性魔法で氷が溶けないようにできるんだよね。熱を操るから。
どれも生活が便利になる程度で、魔力の使い道は魔道具のエネルギーだった。魔法陣を使った魔道具は発達している。
魔力は生命力で、分け与えて治癒ができる。だからラナを助けられた。
最愛の人を守れたなら、最高にカッコいいと思う。魔力で助けたんだから、まほうつかいと言ってもいいかも知れない。
そうだ、だからやっぱり、ぼくは、
『さいきょうのまほうつかい』になったってことだよね!
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