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突然の決闘
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俺は教室に戻ると、中に人が一人しかいなかった。例の闇属性保持者の女子生徒だ。カゲミヤだったな。
「他のみんなは、どうした?」
「演習場に行きました…」
「なんで、お前だけ残ってる?」
「先生に案内するように、言われたので…」
黒板にでも書けばいいだろうに、なんでこいつに頼んだんだ。
「では、行きましょう…」
俺はカゲミヤと一緒に、演習場に向かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
演習場につくと、全員が各々が自分で選んであろう武器で、一対一で訓練をしていた。俺たちの元へ、先生が歩いてくる。
「おお、来たか。二人とも、早速武器を選んでくれ」
開口1番がこれである、少しぐらい余裕を持たせて欲しいものだ。
「この中から選んでくれ。どれでも、好きなだけ持っていっていいぞ」
先生の後ろには、多種多様の武器が置いてあった、長剣から始まり、短剣、大剣、ハルバート、レイピア、刀、槍、五節棍、銃、杖まである。その他、数えきれないほどあった。俺は、銃と短剣を手に取った。カゲミヤは、長杖を選んだみたいだ。サポートタイプだろうか。
「よし、選んだみたいだから、とりあえず一対一で、模擬戦してみろ」
いきなりそんなことを言ってくるが、授業なので仕方がない。俺がそんなことを考えていると、後ろから声が聞こえた。
「先生!俺、カゲミヤさんと試合したいです」
「俺も!」
「俺もっす!」
カゲミヤと試合、と聞いて男子生徒が続々と集まってきた。まあ、見た目美少女だし、しょうがないとは思うが、この集まり様は流石にドン引きだ。
「なあ、グレイス、いいよな!?」
「俺は構わんが…」
「えっ…」
別に誰としようが変わらないと思うので、俺は普通に譲ろうとしたのだが、カゲミヤが、驚いたような声を上げてきた。
「カゲミヤとやるのはいいが、グレイスのペアがいなくなっちまうからなぁ、許可するわけにはいかん」
その先生の一言によって、男子達の顔が絶望に塗りたくられてしまった。
俺はその中で、素朴な質問をした。
「なんでお前ら、そんなにカゲミヤと試合したいんだ?」
「いや…、それは…」
「まさか、ギルドの勧誘?」
「「「「「!!!!!!」」」」」
図星のようだった。
この学園には、特定人数の生徒が固まって活動するための【ギルド】という制度が存在している。一人のホストが、管理し、そこにメンバーが集まっていくという具合だ。ギルドのメンバーは、任務の際も優先して、班分けの時にメンバーで固まって組み込まれる。それよりも、一番こいつらの琴線に触れたのは、居住区だろう。ギルドのメンバーは、男女問わず、チームの結束を深めるために、同じ宿舎に泊まることになる。この美少女と朝から晩まで、一緒に居られるとなると、男にとってこれほど嬉しいことはないだろう。異常なほどに試合を申し込むのは、今のうちに自分たちが強いということをアピールし、女子を勧誘するためだ。闇属性の彼女なら十分引き立て役になるし、かつ、彼女の好印象にも繋がるときたら、誰でも食いつくはすだ。
「そういうことなら、グレイスと試合したらどうだ。カゲミヤにいいとこ見せられるチャンスだぞ」
先生が、とんでもない爆弾を投下しやがった。男子達の目が一斉にこちらを向く。そもそも、俺になんのメリットもないじゃないか。
「何もないのも悪いから、グレイスが勝ったら、彼女をギルドに誘えるっていうのはどうだ?」
俺の内心を見透かすように、先生が補足情報を集め追加してくる。
「それは俺にとって、なんのメリットでもない」
その言葉を聞いて、カゲミヤの目が捨てられた子犬のようになったが、気にしない。
「じゃあ、こうしよう。もし勝てたら、学食の一ヶ月無料券をやろう」
ここの学食は美味しいと評判なので、これならいいだろう。
「わかりました。その条件飲みましょう」
俺は先生の提案を了承すると、男子生徒達の代表と対峙する。
俺の前に立ったのは、意外なことに、アレックス・フロストだった。こいつがこんなことに興味があるとは、驚きだ。
「みんながうるさいから、仕方なくだ」
すごく面倒くさそうな顔をしている。
同情するよ、フロスト。そんな思考は置いておいて、俺は相手の戦力を分析する。フロストが持っているのは、長剣だ。予備はなし。身長190くらいの体躯からすると、力もありそうだ。足腰の筋肉もバランスよく付いているので、俊敏性もありそうだった。
でも、まだ鉄則を分かっていないようだ。
「両者用意はいいな、この弾いたコインが地面に落ちたと同時に開始だ」
先生のその言葉を皮切りに、生徒がざわつき始める。全員ががこちらを見ているようだ。
おい、訓練はどうした。
「アレックス、やっちまえー!!」
「頼む、アレックス。勝ってくれ!」
「俺たちの、夢のため!」
フロストに対して、惜しみない声援が送られている。残念ながら、黄色い声はないみたいだが。ちなみに、俺への声援はない。
「じゃあ、始めるぞ」
そう言って、先生が指からコインを弾いた。
今の状態で、どれだけ戦えるか、実験といこう。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
コインが床に落ちたと同時に、奴が俺に向かって駆け出してくる。俺が、遠距離系の武器を持っていると踏んでの判断らしい。
俺はそれに対して、銃を乱射して牽制する。それを奴は、境界者の動体視力を持って、かわし切ってきた。銃を投げ捨てて、短剣で迎撃する。
奴は下から長剣を切り上げてくるが、俺は筋に沿って受け流す。それでもめげずに切り込んでくるが、ことごとく受け流していく。
激しい猛攻を受け続け、遂に、俺の体勢が崩れてしまった。
「もらった!!」
これを好機とばかりに、奴が飛び込んでくる。それを狙っていた俺は、隙だらけの身体に不意打ちを食らわせる、はずだった。
奴は突然急停止し、慣性を利用してサマーソルトキックを放ってきた。なんとかそれを腕をクロスさせて受け止めるが、威力を流しきれず後ろに飛ばされてしまう。この攻防の結果、俺の疑念は確信に変わった。
「その動体視力、お前、【目】を持っているな」
「ッ!……そうだ…」
予想どうりだった。
それなら、この反応速度もうなずける。説明は後にするとしよう。
「分かったところで、なんになる!?」
奴は関係ないとばかりに果敢に攻め込んでくるが、俺の術中にはまっているとは気づいていないようだ。そろそろ目に見えてくる頃だろう。俺がそう考えたのと、ほぼ同時に奴の動きが鈍り始めた。
これが俺の秘策だ。
通常、俺たち境界者は、魔物の硬い皮膚を破るために、エモノに魔力を通して戦う。それは、常時魔力を消費するということだ。そして、その量はエモノの大きさに比例する(例外もあるが)ものだ。つまり、俺の狙いは最初からガス欠だったのだ。今の俺では、ゴリ押しはできない。なら、先に相手をバテさせればいい。だから、なるべく小さいエモノを選び、相手に攻め続けさせたのだ。
俺の目論見どうり、奴は魔力不足でヘロヘロになっていた。
「ちくしょう!」
立てないのか、拳を地面に叩きつけている。俺はトドメを刺そうと近づいた時、辺りに炎がばら撒かれた。
「マジか!!」
俺は驚いて、後ろに飛び退くが、それを追尾して炎が追ってくる。剣でこれを防ぐことはできないと、生徒たちがフロストの勝利を確信した時、
俺は、剣を投げ捨てた。その奇行に驚いたのか、全員言葉を失ったが、すぐにその訳に気づいた。俺の両手には、いつの間にか、二丁の銃が握られていたのだ。
「残念でした」
魔力の弾を撃ち出すこの銃ならば、炎を相殺することができる。俺は残る魔力を全て注ぎ込んで、全ての炎を撃ち落とした。
「はっ、これでも届かねえかよ!」
フロストは、地面に倒れこむと、降参、と言った。
「勝者、フォルン・グレイス」
先生の勝利宣言により、生徒たちが一斉に湧き立った。俺たちの戦いぶりを見て、心動かされたのだろう。
俺は、フロストのところまで近づくと、手を差し出した。フロストはそれに掴まって、起き上がる。
「なあ、教えてくれ。俺の敗因はなんだ?」
「俺を侮ったことだ」
「…そうか、なるほど」
そもそも最初から、あんな飛ばさずに炎を駆使しながら戦っていれば違う結果になっていただろう。俺がたいした力を持っていないと、最初から侮ったのが、こいつの落ち度だ。すると、フロストが、突然口を開く。
「憎たらしい奴め」
「お前こそ」
「何でだろうな、お前とはいい友人になれる気がする」
「俺もそう思ってた」
ははは、と二人で笑いあって、この決闘は幕を閉じた。
この試合を上の観客席から眺めていた奴が居たことは、誰も知らないが、もう少し先の話になるだろう。
「他のみんなは、どうした?」
「演習場に行きました…」
「なんで、お前だけ残ってる?」
「先生に案内するように、言われたので…」
黒板にでも書けばいいだろうに、なんでこいつに頼んだんだ。
「では、行きましょう…」
俺はカゲミヤと一緒に、演習場に向かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
演習場につくと、全員が各々が自分で選んであろう武器で、一対一で訓練をしていた。俺たちの元へ、先生が歩いてくる。
「おお、来たか。二人とも、早速武器を選んでくれ」
開口1番がこれである、少しぐらい余裕を持たせて欲しいものだ。
「この中から選んでくれ。どれでも、好きなだけ持っていっていいぞ」
先生の後ろには、多種多様の武器が置いてあった、長剣から始まり、短剣、大剣、ハルバート、レイピア、刀、槍、五節棍、銃、杖まである。その他、数えきれないほどあった。俺は、銃と短剣を手に取った。カゲミヤは、長杖を選んだみたいだ。サポートタイプだろうか。
「よし、選んだみたいだから、とりあえず一対一で、模擬戦してみろ」
いきなりそんなことを言ってくるが、授業なので仕方がない。俺がそんなことを考えていると、後ろから声が聞こえた。
「先生!俺、カゲミヤさんと試合したいです」
「俺も!」
「俺もっす!」
カゲミヤと試合、と聞いて男子生徒が続々と集まってきた。まあ、見た目美少女だし、しょうがないとは思うが、この集まり様は流石にドン引きだ。
「なあ、グレイス、いいよな!?」
「俺は構わんが…」
「えっ…」
別に誰としようが変わらないと思うので、俺は普通に譲ろうとしたのだが、カゲミヤが、驚いたような声を上げてきた。
「カゲミヤとやるのはいいが、グレイスのペアがいなくなっちまうからなぁ、許可するわけにはいかん」
その先生の一言によって、男子達の顔が絶望に塗りたくられてしまった。
俺はその中で、素朴な質問をした。
「なんでお前ら、そんなにカゲミヤと試合したいんだ?」
「いや…、それは…」
「まさか、ギルドの勧誘?」
「「「「「!!!!!!」」」」」
図星のようだった。
この学園には、特定人数の生徒が固まって活動するための【ギルド】という制度が存在している。一人のホストが、管理し、そこにメンバーが集まっていくという具合だ。ギルドのメンバーは、任務の際も優先して、班分けの時にメンバーで固まって組み込まれる。それよりも、一番こいつらの琴線に触れたのは、居住区だろう。ギルドのメンバーは、男女問わず、チームの結束を深めるために、同じ宿舎に泊まることになる。この美少女と朝から晩まで、一緒に居られるとなると、男にとってこれほど嬉しいことはないだろう。異常なほどに試合を申し込むのは、今のうちに自分たちが強いということをアピールし、女子を勧誘するためだ。闇属性の彼女なら十分引き立て役になるし、かつ、彼女の好印象にも繋がるときたら、誰でも食いつくはすだ。
「そういうことなら、グレイスと試合したらどうだ。カゲミヤにいいとこ見せられるチャンスだぞ」
先生が、とんでもない爆弾を投下しやがった。男子達の目が一斉にこちらを向く。そもそも、俺になんのメリットもないじゃないか。
「何もないのも悪いから、グレイスが勝ったら、彼女をギルドに誘えるっていうのはどうだ?」
俺の内心を見透かすように、先生が補足情報を集め追加してくる。
「それは俺にとって、なんのメリットでもない」
その言葉を聞いて、カゲミヤの目が捨てられた子犬のようになったが、気にしない。
「じゃあ、こうしよう。もし勝てたら、学食の一ヶ月無料券をやろう」
ここの学食は美味しいと評判なので、これならいいだろう。
「わかりました。その条件飲みましょう」
俺は先生の提案を了承すると、男子生徒達の代表と対峙する。
俺の前に立ったのは、意外なことに、アレックス・フロストだった。こいつがこんなことに興味があるとは、驚きだ。
「みんながうるさいから、仕方なくだ」
すごく面倒くさそうな顔をしている。
同情するよ、フロスト。そんな思考は置いておいて、俺は相手の戦力を分析する。フロストが持っているのは、長剣だ。予備はなし。身長190くらいの体躯からすると、力もありそうだ。足腰の筋肉もバランスよく付いているので、俊敏性もありそうだった。
でも、まだ鉄則を分かっていないようだ。
「両者用意はいいな、この弾いたコインが地面に落ちたと同時に開始だ」
先生のその言葉を皮切りに、生徒がざわつき始める。全員ががこちらを見ているようだ。
おい、訓練はどうした。
「アレックス、やっちまえー!!」
「頼む、アレックス。勝ってくれ!」
「俺たちの、夢のため!」
フロストに対して、惜しみない声援が送られている。残念ながら、黄色い声はないみたいだが。ちなみに、俺への声援はない。
「じゃあ、始めるぞ」
そう言って、先生が指からコインを弾いた。
今の状態で、どれだけ戦えるか、実験といこう。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
コインが床に落ちたと同時に、奴が俺に向かって駆け出してくる。俺が、遠距離系の武器を持っていると踏んでの判断らしい。
俺はそれに対して、銃を乱射して牽制する。それを奴は、境界者の動体視力を持って、かわし切ってきた。銃を投げ捨てて、短剣で迎撃する。
奴は下から長剣を切り上げてくるが、俺は筋に沿って受け流す。それでもめげずに切り込んでくるが、ことごとく受け流していく。
激しい猛攻を受け続け、遂に、俺の体勢が崩れてしまった。
「もらった!!」
これを好機とばかりに、奴が飛び込んでくる。それを狙っていた俺は、隙だらけの身体に不意打ちを食らわせる、はずだった。
奴は突然急停止し、慣性を利用してサマーソルトキックを放ってきた。なんとかそれを腕をクロスさせて受け止めるが、威力を流しきれず後ろに飛ばされてしまう。この攻防の結果、俺の疑念は確信に変わった。
「その動体視力、お前、【目】を持っているな」
「ッ!……そうだ…」
予想どうりだった。
それなら、この反応速度もうなずける。説明は後にするとしよう。
「分かったところで、なんになる!?」
奴は関係ないとばかりに果敢に攻め込んでくるが、俺の術中にはまっているとは気づいていないようだ。そろそろ目に見えてくる頃だろう。俺がそう考えたのと、ほぼ同時に奴の動きが鈍り始めた。
これが俺の秘策だ。
通常、俺たち境界者は、魔物の硬い皮膚を破るために、エモノに魔力を通して戦う。それは、常時魔力を消費するということだ。そして、その量はエモノの大きさに比例する(例外もあるが)ものだ。つまり、俺の狙いは最初からガス欠だったのだ。今の俺では、ゴリ押しはできない。なら、先に相手をバテさせればいい。だから、なるべく小さいエモノを選び、相手に攻め続けさせたのだ。
俺の目論見どうり、奴は魔力不足でヘロヘロになっていた。
「ちくしょう!」
立てないのか、拳を地面に叩きつけている。俺はトドメを刺そうと近づいた時、辺りに炎がばら撒かれた。
「マジか!!」
俺は驚いて、後ろに飛び退くが、それを追尾して炎が追ってくる。剣でこれを防ぐことはできないと、生徒たちがフロストの勝利を確信した時、
俺は、剣を投げ捨てた。その奇行に驚いたのか、全員言葉を失ったが、すぐにその訳に気づいた。俺の両手には、いつの間にか、二丁の銃が握られていたのだ。
「残念でした」
魔力の弾を撃ち出すこの銃ならば、炎を相殺することができる。俺は残る魔力を全て注ぎ込んで、全ての炎を撃ち落とした。
「はっ、これでも届かねえかよ!」
フロストは、地面に倒れこむと、降参、と言った。
「勝者、フォルン・グレイス」
先生の勝利宣言により、生徒たちが一斉に湧き立った。俺たちの戦いぶりを見て、心動かされたのだろう。
俺は、フロストのところまで近づくと、手を差し出した。フロストはそれに掴まって、起き上がる。
「なあ、教えてくれ。俺の敗因はなんだ?」
「俺を侮ったことだ」
「…そうか、なるほど」
そもそも最初から、あんな飛ばさずに炎を駆使しながら戦っていれば違う結果になっていただろう。俺がたいした力を持っていないと、最初から侮ったのが、こいつの落ち度だ。すると、フロストが、突然口を開く。
「憎たらしい奴め」
「お前こそ」
「何でだろうな、お前とはいい友人になれる気がする」
「俺もそう思ってた」
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