41 / 46
影
しおりを挟む
なぜか首が冷たい。手は当ててみると湿っていた。何故だ。
それに妙にあぐらをかいた足が暖かい、まるで人肌のように落ち着く温度だ。
少しだけ疑問に思った俺は目を開けて、足元を見た。
なんとそこには、足をたたんで小さくなり涎を垂らしながら気持ちよさそうに寝ているルナがいたのだ。
もしかして首もこいつがやったのか。それに妙に足が湿っぽい。
真相は、神のみぞ知る。
俺は深く考えるのをやめ、起きることにした。起こさないようにルナの頭を足からどかし、立ち上がると壁に手をつく。
温度が十分低下した。もう十分あいつらが休眠する条件と合致しただろう。
今が脱出の千載一遇のチャンスだ。
「お前ら起きろ。ここから出るぞ」
俺が呼びかけると他の奴らは、もぞもぞ、と起き始めた。
全員が全員、眠気眼をこすって欠伸をしている。命の危険があるという事を分かっているのだろうか。
「あぁ~~………もう行くのか?」
「ああ、行くんだ。死にたくないだろ?」
俺が手を貸して引き起こすと、スターは足の塵を払うと、俺に向き直った。
「準備はできたぞ。行こう」
俺は全員の顔を確認した。みんな多少の不安はあるようだが、ここに来た時のような気の抜けた雰囲気は抜けている。
これなら足を引っ張られることもないだろう。
俺は最後に、大きく膨らんだ布袋を背負った。
「それはなんですか?」
「オリハルコンだ。もともとはこれを取りにここに来たからな」
俺はルナに袋を開けてオリハルコンを見せてやった。
銅とは違う、琥珀のような色に、ルナの目が輝く。
「うわぁ、綺麗ですね」
「俺も初めて見たときはそう思ったよ。でもこれさ、この小さいかけらで金貨50枚するんだ」
俺はそう言って、直径5cmほどのものをつまみ取った。
これが大きな布袋いっぱいにあるのだ。売れば一生遊んで暮らせるだろう。だが、これは全て剣の材料に使うので、すぐに無くなることだろう。
「おい、あんたら。行くんじゃなかったのかよ」
「おっと、すまんすまん。じゃあ行こう」
俺は焚き火を消す。辺り一面が真っ暗になる中で、俺は最後の発火灯をつけた。辺りが先ほどの焚き火とは違う、不気味な赤色に染まってしまう。
そして、俺は腰から大ぶりなナイフを抜き、通路な中を発火灯で照らした。
「よし行くぞ、しっかり付いて来い」
そして、俺たちは通路の中に入った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
中の境界削りどもはやはり眠っているようで、音を立てても落ちてこない。
これなら心配いらないだろう。
来る際に走り抜けてまったく注視していなかったが、どうにもおかしい。
境界削り、という魔獣はそもそもここ一帯には生息していない。つまり、こいつらは人為的に持ち込まれたということだ。
ではなぜ? 誰がここに持ち込んだのか。
いや、どちらにしても今考えることではないな。今はこの迷宮を誰もかけることなく脱出することだけを考えるんだ。
「…………おい………あんた」
「…………喋るな………奴らが起きる」
別に芋虫どもはこの温度でも生きられないわけではない。昔からの遺伝子情報でこの時間帯に眠ってしまうというだけだ。それは実証されている。
故に獲物がいる、と眠っている状態でも判断できる程度の音を立てれば起きて襲って来るのだ。
「…………すまん………後ろの影が気になって」
「…………後ろの影?」
俺はその言葉に引っかかるものを感じ、足を止めて後ろを振り返る。
確かにそこには影が蠢いていた。
ただし、何もない通路のど真ん中にだ。
俺は冷や汗が体から吹き出すのを感じた。あの影には見覚えがあったからだ。忘れもしない、あいつだ。
「全員、走れぇぇぇえええええ!!!」
俺はなりふり構わずにそう叫ぶと、全員に走るように促した。
驚きながらも走り出し、驚きの念を感じる。
「おい、どうしたんだよ!」
「今は話す暇はない!、いいから走れ!」
上から芋虫どもが落ちてくるが、構っている暇はない。
俺は猛スピードで走りながらも、後ろを振り向いた。
影が追って来ていた。蠢く真っ黒な体を引きずりながら、こちらに追いつこうと躍起になっていた。
影が追ってくるなんて当たり前、馬鹿げた話だと思うことだろう。
だが、影というものは、映るものがなければ成立しない。
壁だろうと地面だろうと、そこに平面という言葉が成立するものがあれば、たとえその形がどんなに歪だろうと存在できる。ある意味で究極に無敵で振り切れない存在である。
だが、考えてみてほしい。
横の壁に発火灯の光で蠢く影ができていたとしたら、俺は特に気にすることもなく無視したことであろう。
だが、それが壁の通路の真ん中に立っているとしたら、どうだろうか。
それは決して影ではない、影を模した何かだということだ。
そして、影を模す存在というものは、現在一つしか確認されていない。
「………おい!、どういうことなのか説明しろ!」
俺はダンマリを決め込む。今は本当にそれどころではない。
俺は答えずに最後の焼夷弾を取り出すと、キャップを外して後ろに投げた。
後ろから影とともに追って来ている、芋虫どもを潰すためだ。
後ろから赤色の光が放たれ、周りに広がっていく。
そしてそれと同時に、後ろから芋虫どもの断末魔が聞こえてくる。
あしらいながら、ただひたすらに走っていると、出口が見えて来た。
「見ろ!、出口だ!」
スターがそう叫ぶと、全力疾走で出口に走っていった。
「邪魔だ!」
「キャッ!」
スターは我先にと、前にいるルナを突き飛ばすと、出口に走っていった。
あの男、ふざけやがって。
俺は転んで置いていかれたルナに追いつくと、後ろから彼女を起こす。
「大丈夫か?」
「すみません、大丈夫です…………後ろ!」
俺は即座に振り返ると、影が目前まで迫っていた。
俺は跳びのき逃れようとするが、左手を影に飲み込まれてしまう。
瞬間に襲う、焼けるような痛み。
「ぐっ………ク、ソッ」
俺はあまりの痛みに意識が持っていかれそうになるが、何とか持ちこたえた。
どんどん左腕から登ってくる影を見て、俺はポーチから閃光弾を取り出し、キャップを外して、目を瞑った。
眼前で炸裂する閃光に辺りが真っ白な光に包まれる中、影もまた姿を消した。
俺は炸裂音に耳をやられながらも、うっすらと目を開け立ち上がった。
「ルナ、走るぞ………ぐっ……うぅ」
未だに治らない痛みに俺は思わず膝をついてしまう。
「フォルンさん!」
慌てて近づいた彼女は、俺に肩を貸す。俺は震え出す足を引きずりながらも懸命に走った。
そして、出口を出た。俺たちは出口を出てからすぐ近くの場所に腰を下ろしていたスター達のところに行った。
「無事だったか!?」
その無事で済むかわからない状況を作り出した張本人が、俺たちに対してそんなことを言ってくる。
「貴方は………いえ、今はいいです。それよりも、フォルンさん大丈夫ですか」
ルナはそのスターの様子に一瞬だけ憤慨の表情を見せたが、すぐに切り替えて、俺の腕の治療に取り掛かった。
「それで、さっきの奴は何だったの?」
チセは俺に対して、当然の疑問を示した。
俺は腕の包帯が巻き終えられたのを確認すると、口を開いた。
「奴の名はカースシャドウ、危険度SSの全国家警戒対象に指定されている魔獣だ」
それに妙にあぐらをかいた足が暖かい、まるで人肌のように落ち着く温度だ。
少しだけ疑問に思った俺は目を開けて、足元を見た。
なんとそこには、足をたたんで小さくなり涎を垂らしながら気持ちよさそうに寝ているルナがいたのだ。
もしかして首もこいつがやったのか。それに妙に足が湿っぽい。
真相は、神のみぞ知る。
俺は深く考えるのをやめ、起きることにした。起こさないようにルナの頭を足からどかし、立ち上がると壁に手をつく。
温度が十分低下した。もう十分あいつらが休眠する条件と合致しただろう。
今が脱出の千載一遇のチャンスだ。
「お前ら起きろ。ここから出るぞ」
俺が呼びかけると他の奴らは、もぞもぞ、と起き始めた。
全員が全員、眠気眼をこすって欠伸をしている。命の危険があるという事を分かっているのだろうか。
「あぁ~~………もう行くのか?」
「ああ、行くんだ。死にたくないだろ?」
俺が手を貸して引き起こすと、スターは足の塵を払うと、俺に向き直った。
「準備はできたぞ。行こう」
俺は全員の顔を確認した。みんな多少の不安はあるようだが、ここに来た時のような気の抜けた雰囲気は抜けている。
これなら足を引っ張られることもないだろう。
俺は最後に、大きく膨らんだ布袋を背負った。
「それはなんですか?」
「オリハルコンだ。もともとはこれを取りにここに来たからな」
俺はルナに袋を開けてオリハルコンを見せてやった。
銅とは違う、琥珀のような色に、ルナの目が輝く。
「うわぁ、綺麗ですね」
「俺も初めて見たときはそう思ったよ。でもこれさ、この小さいかけらで金貨50枚するんだ」
俺はそう言って、直径5cmほどのものをつまみ取った。
これが大きな布袋いっぱいにあるのだ。売れば一生遊んで暮らせるだろう。だが、これは全て剣の材料に使うので、すぐに無くなることだろう。
「おい、あんたら。行くんじゃなかったのかよ」
「おっと、すまんすまん。じゃあ行こう」
俺は焚き火を消す。辺り一面が真っ暗になる中で、俺は最後の発火灯をつけた。辺りが先ほどの焚き火とは違う、不気味な赤色に染まってしまう。
そして、俺は腰から大ぶりなナイフを抜き、通路な中を発火灯で照らした。
「よし行くぞ、しっかり付いて来い」
そして、俺たちは通路の中に入った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
中の境界削りどもはやはり眠っているようで、音を立てても落ちてこない。
これなら心配いらないだろう。
来る際に走り抜けてまったく注視していなかったが、どうにもおかしい。
境界削り、という魔獣はそもそもここ一帯には生息していない。つまり、こいつらは人為的に持ち込まれたということだ。
ではなぜ? 誰がここに持ち込んだのか。
いや、どちらにしても今考えることではないな。今はこの迷宮を誰もかけることなく脱出することだけを考えるんだ。
「…………おい………あんた」
「…………喋るな………奴らが起きる」
別に芋虫どもはこの温度でも生きられないわけではない。昔からの遺伝子情報でこの時間帯に眠ってしまうというだけだ。それは実証されている。
故に獲物がいる、と眠っている状態でも判断できる程度の音を立てれば起きて襲って来るのだ。
「…………すまん………後ろの影が気になって」
「…………後ろの影?」
俺はその言葉に引っかかるものを感じ、足を止めて後ろを振り返る。
確かにそこには影が蠢いていた。
ただし、何もない通路のど真ん中にだ。
俺は冷や汗が体から吹き出すのを感じた。あの影には見覚えがあったからだ。忘れもしない、あいつだ。
「全員、走れぇぇぇえええええ!!!」
俺はなりふり構わずにそう叫ぶと、全員に走るように促した。
驚きながらも走り出し、驚きの念を感じる。
「おい、どうしたんだよ!」
「今は話す暇はない!、いいから走れ!」
上から芋虫どもが落ちてくるが、構っている暇はない。
俺は猛スピードで走りながらも、後ろを振り向いた。
影が追って来ていた。蠢く真っ黒な体を引きずりながら、こちらに追いつこうと躍起になっていた。
影が追ってくるなんて当たり前、馬鹿げた話だと思うことだろう。
だが、影というものは、映るものがなければ成立しない。
壁だろうと地面だろうと、そこに平面という言葉が成立するものがあれば、たとえその形がどんなに歪だろうと存在できる。ある意味で究極に無敵で振り切れない存在である。
だが、考えてみてほしい。
横の壁に発火灯の光で蠢く影ができていたとしたら、俺は特に気にすることもなく無視したことであろう。
だが、それが壁の通路の真ん中に立っているとしたら、どうだろうか。
それは決して影ではない、影を模した何かだということだ。
そして、影を模す存在というものは、現在一つしか確認されていない。
「………おい!、どういうことなのか説明しろ!」
俺はダンマリを決め込む。今は本当にそれどころではない。
俺は答えずに最後の焼夷弾を取り出すと、キャップを外して後ろに投げた。
後ろから影とともに追って来ている、芋虫どもを潰すためだ。
後ろから赤色の光が放たれ、周りに広がっていく。
そしてそれと同時に、後ろから芋虫どもの断末魔が聞こえてくる。
あしらいながら、ただひたすらに走っていると、出口が見えて来た。
「見ろ!、出口だ!」
スターがそう叫ぶと、全力疾走で出口に走っていった。
「邪魔だ!」
「キャッ!」
スターは我先にと、前にいるルナを突き飛ばすと、出口に走っていった。
あの男、ふざけやがって。
俺は転んで置いていかれたルナに追いつくと、後ろから彼女を起こす。
「大丈夫か?」
「すみません、大丈夫です…………後ろ!」
俺は即座に振り返ると、影が目前まで迫っていた。
俺は跳びのき逃れようとするが、左手を影に飲み込まれてしまう。
瞬間に襲う、焼けるような痛み。
「ぐっ………ク、ソッ」
俺はあまりの痛みに意識が持っていかれそうになるが、何とか持ちこたえた。
どんどん左腕から登ってくる影を見て、俺はポーチから閃光弾を取り出し、キャップを外して、目を瞑った。
眼前で炸裂する閃光に辺りが真っ白な光に包まれる中、影もまた姿を消した。
俺は炸裂音に耳をやられながらも、うっすらと目を開け立ち上がった。
「ルナ、走るぞ………ぐっ……うぅ」
未だに治らない痛みに俺は思わず膝をついてしまう。
「フォルンさん!」
慌てて近づいた彼女は、俺に肩を貸す。俺は震え出す足を引きずりながらも懸命に走った。
そして、出口を出た。俺たちは出口を出てからすぐ近くの場所に腰を下ろしていたスター達のところに行った。
「無事だったか!?」
その無事で済むかわからない状況を作り出した張本人が、俺たちに対してそんなことを言ってくる。
「貴方は………いえ、今はいいです。それよりも、フォルンさん大丈夫ですか」
ルナはそのスターの様子に一瞬だけ憤慨の表情を見せたが、すぐに切り替えて、俺の腕の治療に取り掛かった。
「それで、さっきの奴は何だったの?」
チセは俺に対して、当然の疑問を示した。
俺は腕の包帯が巻き終えられたのを確認すると、口を開いた。
「奴の名はカースシャドウ、危険度SSの全国家警戒対象に指定されている魔獣だ」
0
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪
山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。
「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」
そうですか…。
私は離婚届にサインをする。
私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。
使用人が出掛けるのを確認してから
「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる