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幕間1
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テウテウの、キラメキ⭐︎トキメキナイト~!
さぁ始まりました、ぶらり異世界一周旅行で見識広がりまくりのテウテウこと、テウ・ニョカがメインパーソナリティーのラジオ番組、記念すべき第一回!
眠れぬ夜を過ごす皆さんのお悩みに、どんどん答えていきましょう!
まずは最初のメールから!
えーと、ラジオネーム「苦労人の狐」さん。
周りが変なやつばかりで疲れます。どうすればいいですか?(主にお前の父ちゃん)
変は個性! そして個性は武器です!
ということで、苦労人の狐さんもプライドや恥なんてものは捨てて、思う存分、自分の個性を出して対抗すればいいんじゃないかな?
じゃ、次のメール、「鳥じゃないもんドラゴンだもん!」さんから。
ルキが好きなだけお肉を食べさせてくれないから、いっつもお腹ペコペコだよ!もっとお肉食べたいって、テウからもお願いしてよ!
うーんまー世の中物価高だからねー。
って、え? ああ、飼い主の管理者さんから追いメールが来てるって?
この前の健康診断で平均体重軽くオーバーしてて、保護者がちゃんと栄養管理しろって指導が入ったって?
らしいよ、ドラゴンだもんさん?
食べ過ぎておデブになったら、ほら、空飛べなくなっちゃうかもだから。ね?
まあでもあんまり我慢してストレスになってもよくないから。そうそう高たんぱく低脂質のささ身とかいいんじゃないかな?
次は、「いつもあなたの御傍に虹の輝きを」さんから。どいつもこいつも匿名の意味ないよねー。
私のお仕えするテウたんが冷たくて、冷たくて、冷たくて私はこんなにもテウたんのこと好きなのにって思うと切なくて……でもでもあの絶対零度な蔑みの目のテウたんも堪らな……
自重しろ。
さて、そろそろお別れの時間ですね!
この番組では皆さんからのメールを募集しています!
思い立って旅に出てみたものの宛がなくてどうしようというお悩みから、妹が行方不明になって心配で心配で夜しか眠れませんなんてお悩みまで、なんでもじゃんじゃんお送りください!
それじゃ、また次回の放送でお会いしましょう!
またね~!
「おい、この化獣……狐の忌み子の父親だが」
「何?」
「ここに至るまでの経緯が記されていない」
「いや、だって、これはあくまで彼らの記憶だから、そこにはオトの両親の詳しいことは」
「それなら、タイトル分けして構わないから、補足としてどこかに記しておけ」
「ええ~。っていうかおれがこれまで書いたやつ、なんかいつの間にか全部なくなってるんだけど……」
「ああ、言い忘れていたが借りた。廃棄データの整理に便利だって言うから」
「いいけど別に、あんまうまくないぞ。特に最初の頃のとか」
「安心しろ、初めからあんたに文章力なんてもの求めちゃいない。要は個々のデータが一つに纏められてるってことが重要なんだ」
「ああそう……」
「ええとそれで、迫害を受けた母親は精神的に病み、流産して死亡。妻と子を失い、神殿に連れて行かれた娘が戻ってこないことを知っていた父親は全てに絶望し、海に身を投げ、バケモノと化したというわけか」
「わかっちゃいたけど悲しいな。今までにも悲しい話はいくつも見てきたけど、なんていうか、慣れることはないなって思うよ」
「……あんたはそれでいい」
「うん……さ、ちょっと休憩しようかな。腹も減ってきたことだし」
「わーい、お肉———!」
「ダメだって言ってるだろうが! このバカ!」
さぁ始まりました、ぶらり異世界一周旅行で見識広がりまくりのテウテウこと、テウ・ニョカがメインパーソナリティーのラジオ番組、記念すべき第一回!
眠れぬ夜を過ごす皆さんのお悩みに、どんどん答えていきましょう!
まずは最初のメールから!
えーと、ラジオネーム「苦労人の狐」さん。
周りが変なやつばかりで疲れます。どうすればいいですか?(主にお前の父ちゃん)
変は個性! そして個性は武器です!
ということで、苦労人の狐さんもプライドや恥なんてものは捨てて、思う存分、自分の個性を出して対抗すればいいんじゃないかな?
じゃ、次のメール、「鳥じゃないもんドラゴンだもん!」さんから。
ルキが好きなだけお肉を食べさせてくれないから、いっつもお腹ペコペコだよ!もっとお肉食べたいって、テウからもお願いしてよ!
うーんまー世の中物価高だからねー。
って、え? ああ、飼い主の管理者さんから追いメールが来てるって?
この前の健康診断で平均体重軽くオーバーしてて、保護者がちゃんと栄養管理しろって指導が入ったって?
らしいよ、ドラゴンだもんさん?
食べ過ぎておデブになったら、ほら、空飛べなくなっちゃうかもだから。ね?
まあでもあんまり我慢してストレスになってもよくないから。そうそう高たんぱく低脂質のささ身とかいいんじゃないかな?
次は、「いつもあなたの御傍に虹の輝きを」さんから。どいつもこいつも匿名の意味ないよねー。
私のお仕えするテウたんが冷たくて、冷たくて、冷たくて私はこんなにもテウたんのこと好きなのにって思うと切なくて……でもでもあの絶対零度な蔑みの目のテウたんも堪らな……
自重しろ。
さて、そろそろお別れの時間ですね!
この番組では皆さんからのメールを募集しています!
思い立って旅に出てみたものの宛がなくてどうしようというお悩みから、妹が行方不明になって心配で心配で夜しか眠れませんなんてお悩みまで、なんでもじゃんじゃんお送りください!
それじゃ、また次回の放送でお会いしましょう!
またね~!
「おい、この化獣……狐の忌み子の父親だが」
「何?」
「ここに至るまでの経緯が記されていない」
「いや、だって、これはあくまで彼らの記憶だから、そこにはオトの両親の詳しいことは」
「それなら、タイトル分けして構わないから、補足としてどこかに記しておけ」
「ええ~。っていうかおれがこれまで書いたやつ、なんかいつの間にか全部なくなってるんだけど……」
「ああ、言い忘れていたが借りた。廃棄データの整理に便利だって言うから」
「いいけど別に、あんまうまくないぞ。特に最初の頃のとか」
「安心しろ、初めからあんたに文章力なんてもの求めちゃいない。要は個々のデータが一つに纏められてるってことが重要なんだ」
「ああそう……」
「ええとそれで、迫害を受けた母親は精神的に病み、流産して死亡。妻と子を失い、神殿に連れて行かれた娘が戻ってこないことを知っていた父親は全てに絶望し、海に身を投げ、バケモノと化したというわけか」
「わかっちゃいたけど悲しいな。今までにも悲しい話はいくつも見てきたけど、なんていうか、慣れることはないなって思うよ」
「……あんたはそれでいい」
「うん……さ、ちょっと休憩しようかな。腹も減ってきたことだし」
「わーい、お肉———!」
「ダメだって言ってるだろうが! このバカ!」
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