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たった一つの希望
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剣を中心に広がった光が辺りに満ちる。
開かれた視界の中、現れたのは一人の女と、黒い靄を纏わりつかせたティランの姿だった。
「ティラン!!」
声に女が振り返る。
ルフスはこの女を知らない。初めて見る顔だ。だが、感覚だけでわかる。
こいつが闇の者だ。
五百年前にルフスの魂の前の持ち主が封印したと言われている邪悪な存在。
「これは陛下、いや、今は王ではないんだったか」
二つの声が重なり、ぶれて聞こえた。
ルフスは剣を構えて言う。
「ティランを返してもらいに来た。おまえがここに封印されているという魔女か」
「なんとも勇ましいことで。だがその物言いはいかにも冷酷ではないか? 仮にもこの女は、セラフィナ王女はおまえの妃であったものだろうに」
「おれは過去の王様とはちがう」
「そりゃあどうだろうナァ。まあ後は当人同士で話し合ってくれたまえ。ごゆっくり」
二重にぶれる声が言い、セラフィナは一度目を閉じて開いた。その一瞬で彼女の表情が変わるのを、ルフスは確かに見た。
緑の瞳がルフスを捕え、大きく見開かれる。それからうっとりとしたように微笑むと、両手を胸の前で重ね、目に涙を浮かべた。
声が滑らかなものに変わる。
「ああ、陛下。お会いしとうございました」
「ちがうよ、おれはあんたの知る王様じゃない。おれはあんたを知らない」
ルフスはたじろぎながらも、首を振る。
セラフィナは穏やかな微笑みのまま、ルフスに近づく。
柄を握る手に力がこもる。意志ある剣は唸り、今にも眼前の敵に飛び掛からんばかりだった。
「まあそのようにお戯れを。あなたの内にはあのお方の魂がある。魂にはその生の記憶が刻まれるものと聞きます。だから」
「ッおいやめえ! ルフス!」
ティランはどうにか喉につっかえたものを吐き出し叫ぶが、ほぼ同時にセラフィナの両手がルフスの頬を挟んで引き寄せた。
ルフスは驚きを隠せない。
剣がセラフィナの腹を貫いていた。
重なる唇の端から漏れるのは苦痛に呻く声と吐息だ。
ピリリとした小さな衝撃が脳髄を走るのを感じた。
よろめき後ずさるルフスの前で、セラフィナは膝から崩れ落ちる。剣が抜ける時に血が飛んで、ルフスの顔や服を汚した。
「ルフス!」
呼び声にハッとする。靄を纏わりつかせたティランが、必死に身を捩っていた。
駆け寄ろうとして、身体が後ろにぐんとなる。
剣が先程よりも大きく震えた。
役目を果たせ。闇を滅ぼすのだ。
血を欲する獣のように、剣はルフスの手の中で暴れた。
「待てべルミオン!!」
ルフスの意思とは無関係に剣は動いて、蹲るセラフィナに迫る。
あっと思ったその瞬間、ルフスとセラフィナの間に黒い渦が生じて、そこから飛び出してきた何かが剣を弾いた。
続けて黒い巨鳥が二羽、渦の中から現れてセラフィナの元に降り立つと同時に人の形へ姿を変えた。
さながら姫君を守る騎士のように、彼らの前に立ち塞がる壮年の男を見て、ルフスは信じられない気持ちでいた。
外向きにはねた赤茶色の髪と、浅黒い肌。鍛えられて締まった体に長い足。柔和な光を湛える目はやや下がり気味で、笑うとちょっと幼く見えることを気にし、顎に髭を蓄えていることをルフスは知っていた。
男は剣を握る手を体の脇に下ろして微笑んだ。
「よおルフス、久しぶりだな」
「おじ、さん……?」
呆然と呟くルフスに、彼は空いた方の手で後ろ頭を掻きながら言う。
「久々におまえと会って本当なら色々話してぇところだし、あれなんだけどよ。こんなことになってわりぃな」
「何、言ってんだよ。なんで」
「ごめんなぁ……」
一度辛そうに顔を歪めそう言うと、彼はルフスに斬りかかってきた。
ルフスが反応する前に剣が動いて、その斬撃を受け止める。重い力に、腕がビリビリと痺れる。
「ルフス、悪いんだけどよ」
交わる剣の向こうに見える男の顔は、泣きそうに笑っていた。
「オレのために、死んでくんねぇかな」
男が刃を横に薙いだ。
ルフスの手から剣が弾け飛び、足がもつれて転んだ。
ティランが何か叫んだが、何故か言葉を理解できなかった。頭の中は真っ白で、芯の部分が冷え切っている。
呆然とルフスが見上げる先で、男が剣を振りかざす。
「待って」
制止の声を上げたのは、他ならぬセラフィナだった。
苦しげに浅い息を繰り返しながら、それでも口元には笑みを湛えている。
先程からコロネが回復魔法を施していたが、傷はなかなか塞がらないようだった。
「せっかくですもの、わたくしのことをきちんと思い出していただきたいわ。そして、陛下には悩み、苦しみ、後悔と自責の念に苛まれながら死んでいただくの。わたくしはそれを見届ける。それがわたくしの望み、わたくしの願いよ。だからこの場は退きなさい」
男は剣を引いて、ルフスを見下ろし身を翻す。
「おじさん……」
男は振り返ることも、足を止めることもしなかった。
ルフスが叫ぶ。
「待って、おじさん! なんでだよ、そんな奴らに、なんで味方するんだ! そいつらは悪い奴なんだ! 人を平気で傷つけて、尊厳を踏みにじるようなやつらだ! 世界から平穏を奪おうとする奴らなんだ!!」
追いすがろうとして腕や足に黒い何かが巻き付いていることに気が付いた。ティランを捕える靄と同じものだった。
クソッと吐き捨て、振り払うとそれは簡単に消えた。
男はセラフィナを抱きかかえると、双子が開いた渦の前に立ち、顔だけを振り向かせた。
「たとえ世界にとって悪であっても、この人だけがオレにとってはたったひとつの希望なんだ」
「おじさん!」
呟き、渦の中に消える。
ルフスは後を追おうとしたが、突然がくりと膝を折り曲げ、しゃがみこんだ。
頭が割れるように痛い。目の奥がチカチカする。頭の中を無理やりこじ開けられるような感じがあって、そこから様々な光景と声が、あふれ出してくる。
それは本来のルフスにないはずの記憶だ。
開かれた視界の中、現れたのは一人の女と、黒い靄を纏わりつかせたティランの姿だった。
「ティラン!!」
声に女が振り返る。
ルフスはこの女を知らない。初めて見る顔だ。だが、感覚だけでわかる。
こいつが闇の者だ。
五百年前にルフスの魂の前の持ち主が封印したと言われている邪悪な存在。
「これは陛下、いや、今は王ではないんだったか」
二つの声が重なり、ぶれて聞こえた。
ルフスは剣を構えて言う。
「ティランを返してもらいに来た。おまえがここに封印されているという魔女か」
「なんとも勇ましいことで。だがその物言いはいかにも冷酷ではないか? 仮にもこの女は、セラフィナ王女はおまえの妃であったものだろうに」
「おれは過去の王様とはちがう」
「そりゃあどうだろうナァ。まあ後は当人同士で話し合ってくれたまえ。ごゆっくり」
二重にぶれる声が言い、セラフィナは一度目を閉じて開いた。その一瞬で彼女の表情が変わるのを、ルフスは確かに見た。
緑の瞳がルフスを捕え、大きく見開かれる。それからうっとりとしたように微笑むと、両手を胸の前で重ね、目に涙を浮かべた。
声が滑らかなものに変わる。
「ああ、陛下。お会いしとうございました」
「ちがうよ、おれはあんたの知る王様じゃない。おれはあんたを知らない」
ルフスはたじろぎながらも、首を振る。
セラフィナは穏やかな微笑みのまま、ルフスに近づく。
柄を握る手に力がこもる。意志ある剣は唸り、今にも眼前の敵に飛び掛からんばかりだった。
「まあそのようにお戯れを。あなたの内にはあのお方の魂がある。魂にはその生の記憶が刻まれるものと聞きます。だから」
「ッおいやめえ! ルフス!」
ティランはどうにか喉につっかえたものを吐き出し叫ぶが、ほぼ同時にセラフィナの両手がルフスの頬を挟んで引き寄せた。
ルフスは驚きを隠せない。
剣がセラフィナの腹を貫いていた。
重なる唇の端から漏れるのは苦痛に呻く声と吐息だ。
ピリリとした小さな衝撃が脳髄を走るのを感じた。
よろめき後ずさるルフスの前で、セラフィナは膝から崩れ落ちる。剣が抜ける時に血が飛んで、ルフスの顔や服を汚した。
「ルフス!」
呼び声にハッとする。靄を纏わりつかせたティランが、必死に身を捩っていた。
駆け寄ろうとして、身体が後ろにぐんとなる。
剣が先程よりも大きく震えた。
役目を果たせ。闇を滅ぼすのだ。
血を欲する獣のように、剣はルフスの手の中で暴れた。
「待てべルミオン!!」
ルフスの意思とは無関係に剣は動いて、蹲るセラフィナに迫る。
あっと思ったその瞬間、ルフスとセラフィナの間に黒い渦が生じて、そこから飛び出してきた何かが剣を弾いた。
続けて黒い巨鳥が二羽、渦の中から現れてセラフィナの元に降り立つと同時に人の形へ姿を変えた。
さながら姫君を守る騎士のように、彼らの前に立ち塞がる壮年の男を見て、ルフスは信じられない気持ちでいた。
外向きにはねた赤茶色の髪と、浅黒い肌。鍛えられて締まった体に長い足。柔和な光を湛える目はやや下がり気味で、笑うとちょっと幼く見えることを気にし、顎に髭を蓄えていることをルフスは知っていた。
男は剣を握る手を体の脇に下ろして微笑んだ。
「よおルフス、久しぶりだな」
「おじ、さん……?」
呆然と呟くルフスに、彼は空いた方の手で後ろ頭を掻きながら言う。
「久々におまえと会って本当なら色々話してぇところだし、あれなんだけどよ。こんなことになってわりぃな」
「何、言ってんだよ。なんで」
「ごめんなぁ……」
一度辛そうに顔を歪めそう言うと、彼はルフスに斬りかかってきた。
ルフスが反応する前に剣が動いて、その斬撃を受け止める。重い力に、腕がビリビリと痺れる。
「ルフス、悪いんだけどよ」
交わる剣の向こうに見える男の顔は、泣きそうに笑っていた。
「オレのために、死んでくんねぇかな」
男が刃を横に薙いだ。
ルフスの手から剣が弾け飛び、足がもつれて転んだ。
ティランが何か叫んだが、何故か言葉を理解できなかった。頭の中は真っ白で、芯の部分が冷え切っている。
呆然とルフスが見上げる先で、男が剣を振りかざす。
「待って」
制止の声を上げたのは、他ならぬセラフィナだった。
苦しげに浅い息を繰り返しながら、それでも口元には笑みを湛えている。
先程からコロネが回復魔法を施していたが、傷はなかなか塞がらないようだった。
「せっかくですもの、わたくしのことをきちんと思い出していただきたいわ。そして、陛下には悩み、苦しみ、後悔と自責の念に苛まれながら死んでいただくの。わたくしはそれを見届ける。それがわたくしの望み、わたくしの願いよ。だからこの場は退きなさい」
男は剣を引いて、ルフスを見下ろし身を翻す。
「おじさん……」
男は振り返ることも、足を止めることもしなかった。
ルフスが叫ぶ。
「待って、おじさん! なんでだよ、そんな奴らに、なんで味方するんだ! そいつらは悪い奴なんだ! 人を平気で傷つけて、尊厳を踏みにじるようなやつらだ! 世界から平穏を奪おうとする奴らなんだ!!」
追いすがろうとして腕や足に黒い何かが巻き付いていることに気が付いた。ティランを捕える靄と同じものだった。
クソッと吐き捨て、振り払うとそれは簡単に消えた。
男はセラフィナを抱きかかえると、双子が開いた渦の前に立ち、顔だけを振り向かせた。
「たとえ世界にとって悪であっても、この人だけがオレにとってはたったひとつの希望なんだ」
「おじさん!」
呟き、渦の中に消える。
ルフスは後を追おうとしたが、突然がくりと膝を折り曲げ、しゃがみこんだ。
頭が割れるように痛い。目の奥がチカチカする。頭の中を無理やりこじ開けられるような感じがあって、そこから様々な光景と声が、あふれ出してくる。
それは本来のルフスにないはずの記憶だ。
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