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第十四話 狡い兄
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揺蕩う流れに身を任せる。
(ここはどこだろう)
見たこともない景色。
生い茂る新緑が目に優しく、空もキラキラと輝きとても美しい。
辺り一面は光に包まれていながらも眩しくはなく、心安らぐような柔らかい雰囲気で、花琳は初めて見る光景だった。
(私、死んだのかな)
先程の出来事を思い出す。
予定のことに気を取られて、空腹なのも相まってついぼんやりと食事を口に運んでしまった。
(恐らく、何かに毒が仕込まれていたのね)
気がつけば喉が焼き切れるような痛みと共に吐き出したのは真っ赤な血。
苦しくて。痛くて。息もできなくて。
そんな花琳が最後に見たのは峰葵の青褪めた顔だった。
こんな心配そうな顔もできるのかと思ったのは内緒だ。
(あれだけ口酸っぱく峰葵に言われていたのに、呆気なく死ぬなんて合わせる顔がないな。いや、死んでるなら合わせるも何もそんな顔はないか)
ぼんやりとそんなことを考えていると、不意に見知った顔が自分の顔を覗き込んでいることに気づいて、思わず流れに身を任せていたはずの身体をバタつかせた。
「に、兄さま!?」
見間違うはずがない。
花琳は浮いていた身体をすぐさま己れの意思で起こす。
そして再び彼がいたところを見ると、そこには確かに花琳の兄である余暉が立っていた。
花琳はいてもたってもいられなくて、余暉の元へと駆け出す。
「兄さま!」
勢いよく飛びつくと余暉がそれを受け止める。
しっかりした体躯は花琳の身体を包み込み、ギュッと力強く抱きしめられた。
「花琳、大きくなったな。それにとても綺麗になった。あまりにも綺麗になったから、誰だかすぐにはわからなかったぞ」
「もう、そんなこと言って! 峰葵はいつも私のことちんちくりんだって言うわよ」
「それは照れ隠しだ。あやつは素直ではないからな。ほら、よくその美しい顔を見せて。泣いた顔ではなく、花琳の可愛い笑った顔を見せておくれ」
いつの間にか溢れ出した涙が頬を伝う。
涙が溢れて顔が歪むのを、余暉の言葉で必死に笑うよう務める花琳。
せっかく会えたのだから、花琳は彼の希望に添うようにしたかった。
「あぁ。本当に我が妹ながら美しく可愛い」
「そんな可愛い妹を置いて先に逝ってしまったのは誰?」
「私だな」
生前でさえこんな安らかな時間はなかっただろう。
こうして笑い合える日がくるとは夢にも思わなかった。
志半ばで死んでしまったのは悔いが残るが、それはそれで峰葵がきっと自分の代わりに頑張ってくれるだろう、なんて花琳は勝手に期待する。
「兄さまがここにいるということは私は死んだのね。これで私はずっと兄さまと一緒ね」
「いや、花琳。それは違う」
「え? 違うってどういうこと……?」
なぜか突然突き放されて、花琳は訳もわからず困惑する。
自分は死んだはずじゃないのか。
死んだからこうして様々な責務から解放されたのではないか。
でなければ、どうして自分はここに?
兄はなぜここに?
疑問が次々と頭の中に浮かんでは消えていく。
「花琳はまだ死んではいない。だからこちらに来るなと告げに、こうして私が来たのだ」
「な、何で……? 私も兄さまと一緒にいたいのに。もう十分頑張ったもの、休ませてくれたって」
「ダメだと言っているだろう!」
ビクリと身体を震わせる。
それは滅多に見なかった兄の怒りの表情。
王のときにしか見せない、憤怒の形相だった。
「まだ花琳にはやり残したことがあるだろう?」
「そ、れは……でも、私はもう……っ」
「約束を違える気か!? 民がどうなってもよいと! この国が滅んでもいいと言うのか! 峰葵を一人にしていいのか!?」
「……っ」
花琳は答えられなかった。
心のどこかで、まだやり残しているという気持ちがあった。
このまま死んでしまって、全てを峰葵に任せてしまっていいのだろうかという罪悪感もあった。
峰葵とちゃんと別れの挨拶も済ませてないし、きっとあの真面目な彼のことだから私が死んだら自分のことを責めているに違いないと彼を慮る。
自分が愚かでバカだったばかりに、その責を彼だけに背負わせるというのは花琳は望んでいなかった。
「……狡いよ、兄さま。兄さまは私を置いて先に逝ってしまったのに、全部私にばかり押しつけるだなんて」
「あぁ、そうだ。私は狡い兄だ。全てを花琳に押しつけて見守ることしかできない愚かな兄だ」
「兄さま……」
「だからこそ、私は言う。今はまだそのときではない。花琳はまだやれる。だからここにいるべきではない」
余暉にギュッと抱きしめられる。死ぬ間際のか弱さではなく、力強い抱擁だった。
「私、頑張れると思う?」
「あぁ」
「毒を盛られたのに?」
「あぁ」
「仲考も御せてないし、王として未だに未熟なのに?」
「あぁ。……花琳。信頼とは積み上げていくものなのだ」
「積み上げて……?」
「花琳ならきっと立派な王になれると私は思う。私よりも立派な偉大な王に。そのためには周りをよく見て多くのものを得るんだ。自分一人ではなせぬことでも、助力を得ればなせることもある。そして信頼を得よ。そのためには信頼に値するものを捧げるのだ」
峰葵にも同じこと言われたような気がすると、心の中で思う。
余暉と峰葵は幼馴染でとても仲が良かったけれど、まさか死してなおも同じような考えを持っているとは思わなかった。
「わかった。王としてなすべきことをなすわ。あーあ。兄さまは本当に意地悪ね! だったら、生きて生きて生き抜いて、そして死んだら呪ってやるんだから!」
「ふっ。あぁ、楽しみに待っておく」
頭を撫でられる。
峰葵とはまた違った優しい撫で方。
この優しく撫でる大きな手が花琳は大好きだった。
「峰葵によろしくな。花琳を泣かせたら化けて出てやると伝えてくれ」
「峰葵だけじゃなくて、私にも化けて出てちょうだいよ」
「はは、善処する。……そら、もう時間だ。花琳は帰るべき場所へと帰れ」
余暉はそう言って笑うと花琳の身体を持ち上げて天に昇らせる。
花琳の身体はふわふわと宙を舞い、高く高く昇っていった。
「またね。兄さま。ありがとう」
小さくなっていく兄の姿に涙を一つぽろりと溢しながら、花琳は光が差すほうへ向かっていくのだった。
(ここはどこだろう)
見たこともない景色。
生い茂る新緑が目に優しく、空もキラキラと輝きとても美しい。
辺り一面は光に包まれていながらも眩しくはなく、心安らぐような柔らかい雰囲気で、花琳は初めて見る光景だった。
(私、死んだのかな)
先程の出来事を思い出す。
予定のことに気を取られて、空腹なのも相まってついぼんやりと食事を口に運んでしまった。
(恐らく、何かに毒が仕込まれていたのね)
気がつけば喉が焼き切れるような痛みと共に吐き出したのは真っ赤な血。
苦しくて。痛くて。息もできなくて。
そんな花琳が最後に見たのは峰葵の青褪めた顔だった。
こんな心配そうな顔もできるのかと思ったのは内緒だ。
(あれだけ口酸っぱく峰葵に言われていたのに、呆気なく死ぬなんて合わせる顔がないな。いや、死んでるなら合わせるも何もそんな顔はないか)
ぼんやりとそんなことを考えていると、不意に見知った顔が自分の顔を覗き込んでいることに気づいて、思わず流れに身を任せていたはずの身体をバタつかせた。
「に、兄さま!?」
見間違うはずがない。
花琳は浮いていた身体をすぐさま己れの意思で起こす。
そして再び彼がいたところを見ると、そこには確かに花琳の兄である余暉が立っていた。
花琳はいてもたってもいられなくて、余暉の元へと駆け出す。
「兄さま!」
勢いよく飛びつくと余暉がそれを受け止める。
しっかりした体躯は花琳の身体を包み込み、ギュッと力強く抱きしめられた。
「花琳、大きくなったな。それにとても綺麗になった。あまりにも綺麗になったから、誰だかすぐにはわからなかったぞ」
「もう、そんなこと言って! 峰葵はいつも私のことちんちくりんだって言うわよ」
「それは照れ隠しだ。あやつは素直ではないからな。ほら、よくその美しい顔を見せて。泣いた顔ではなく、花琳の可愛い笑った顔を見せておくれ」
いつの間にか溢れ出した涙が頬を伝う。
涙が溢れて顔が歪むのを、余暉の言葉で必死に笑うよう務める花琳。
せっかく会えたのだから、花琳は彼の希望に添うようにしたかった。
「あぁ。本当に我が妹ながら美しく可愛い」
「そんな可愛い妹を置いて先に逝ってしまったのは誰?」
「私だな」
生前でさえこんな安らかな時間はなかっただろう。
こうして笑い合える日がくるとは夢にも思わなかった。
志半ばで死んでしまったのは悔いが残るが、それはそれで峰葵がきっと自分の代わりに頑張ってくれるだろう、なんて花琳は勝手に期待する。
「兄さまがここにいるということは私は死んだのね。これで私はずっと兄さまと一緒ね」
「いや、花琳。それは違う」
「え? 違うってどういうこと……?」
なぜか突然突き放されて、花琳は訳もわからず困惑する。
自分は死んだはずじゃないのか。
死んだからこうして様々な責務から解放されたのではないか。
でなければ、どうして自分はここに?
兄はなぜここに?
疑問が次々と頭の中に浮かんでは消えていく。
「花琳はまだ死んではいない。だからこちらに来るなと告げに、こうして私が来たのだ」
「な、何で……? 私も兄さまと一緒にいたいのに。もう十分頑張ったもの、休ませてくれたって」
「ダメだと言っているだろう!」
ビクリと身体を震わせる。
それは滅多に見なかった兄の怒りの表情。
王のときにしか見せない、憤怒の形相だった。
「まだ花琳にはやり残したことがあるだろう?」
「そ、れは……でも、私はもう……っ」
「約束を違える気か!? 民がどうなってもよいと! この国が滅んでもいいと言うのか! 峰葵を一人にしていいのか!?」
「……っ」
花琳は答えられなかった。
心のどこかで、まだやり残しているという気持ちがあった。
このまま死んでしまって、全てを峰葵に任せてしまっていいのだろうかという罪悪感もあった。
峰葵とちゃんと別れの挨拶も済ませてないし、きっとあの真面目な彼のことだから私が死んだら自分のことを責めているに違いないと彼を慮る。
自分が愚かでバカだったばかりに、その責を彼だけに背負わせるというのは花琳は望んでいなかった。
「……狡いよ、兄さま。兄さまは私を置いて先に逝ってしまったのに、全部私にばかり押しつけるだなんて」
「あぁ、そうだ。私は狡い兄だ。全てを花琳に押しつけて見守ることしかできない愚かな兄だ」
「兄さま……」
「だからこそ、私は言う。今はまだそのときではない。花琳はまだやれる。だからここにいるべきではない」
余暉にギュッと抱きしめられる。死ぬ間際のか弱さではなく、力強い抱擁だった。
「私、頑張れると思う?」
「あぁ」
「毒を盛られたのに?」
「あぁ」
「仲考も御せてないし、王として未だに未熟なのに?」
「あぁ。……花琳。信頼とは積み上げていくものなのだ」
「積み上げて……?」
「花琳ならきっと立派な王になれると私は思う。私よりも立派な偉大な王に。そのためには周りをよく見て多くのものを得るんだ。自分一人ではなせぬことでも、助力を得ればなせることもある。そして信頼を得よ。そのためには信頼に値するものを捧げるのだ」
峰葵にも同じこと言われたような気がすると、心の中で思う。
余暉と峰葵は幼馴染でとても仲が良かったけれど、まさか死してなおも同じような考えを持っているとは思わなかった。
「わかった。王としてなすべきことをなすわ。あーあ。兄さまは本当に意地悪ね! だったら、生きて生きて生き抜いて、そして死んだら呪ってやるんだから!」
「ふっ。あぁ、楽しみに待っておく」
頭を撫でられる。
峰葵とはまた違った優しい撫で方。
この優しく撫でる大きな手が花琳は大好きだった。
「峰葵によろしくな。花琳を泣かせたら化けて出てやると伝えてくれ」
「峰葵だけじゃなくて、私にも化けて出てちょうだいよ」
「はは、善処する。……そら、もう時間だ。花琳は帰るべき場所へと帰れ」
余暉はそう言って笑うと花琳の身体を持ち上げて天に昇らせる。
花琳の身体はふわふわと宙を舞い、高く高く昇っていった。
「またね。兄さま。ありがとう」
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