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65 結婚式が楽しみだわ
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「と、ギルベルト国王がおっしゃってたわ」
「そうですか」
「ミヤ、何か陛下に言ったの? というか、陛下と知り合いなの?」
「いえ、別に。……あ! そんなことより、やっとご結婚できるようでよかったですねぇ~! 私も嬉しいですぅ~!!」
帰宅するなりミヤに色々と報告するマリーリ。
言う前に「守秘義務があるのでは?」とも思ったのだが、ジュリアスにミヤには全部報告しても問題ないと言われてその通りにした。
(ミヤってこういう話好きだからてっきり食いつくと思ったんだけどなぁ)
だが、ミヤは大して興味もなさそうに「ふぅん」とした表情のあと、すぐに話を変えてしまった。
彼女の興味をひかなかったのかな、と思いつつ結婚式のことに頭を切り替える。
結局結婚式が延期になっていたのは先日の一件のせいとのことで、無事に解決した今、ようやく結婚式を挙げられることが決まったのだ。
ジュリアスも結婚式と新婚旅行のためにと、溜まっていた領主の仕事を見たこともないスピードで片付けているようで、あのグウェンでさえ舌を巻くほどであった。
「ウェディングドレスは何にします? あ、マーサさまにもお伺いします?」
「母さまに言ったらネルフィーネさまと一緒に口出ししてきそうじゃない?」
「確かに。それは絶対に阻止せねばですね」
「それに、せっかくだしジュリアスと一緒に選びたいな、って」
「えーーー、そこはジュリアスさまだけでなく、私にも一緒に選ばせてくださいよぉ~!」
「私もミヤと一緒に選びたいとも思ったけど、ジュリアスったらすぐにヤキモチ焼くんだもの。だから、ごめんなさい」
あれからのジュリアスは色々な意味で酷かった。
俺がいないときは家から出るな、出かけるときは俺と一緒じゃないとダメだ、ミヤばかり構わないで俺も構ってくれ、これから寝室を一緒にするぞ、これからはずっと風呂も一緒に入るぞ、などともう今までの一線置いていたのが嘘のようなマリーリにべったり状態。
しかも毎日朝のいってきますから帰りのただいまのキスは必須で、「愛してる」という愛の言葉つきなため、毎日毎日マリーリは羞恥心で死にそうになりながら過ごしていた。
あんなに、自分のことが好きかどうなのか、気持ちを言葉にしてくれないし態度もあまり示してくれないと思い悩んでいたというのに、今までの反動のせいかまさに溺愛といった状態で甘やかされて、さすがに使用人達の生温かい視線が居た堪れなくなってくる。
ちょっとは距離を置こうと努力したものの、「マリーリは俺が嫌いなのか?」としょんぼりした表情で言われてしまえばマリーリはそれ以上何も言えず、結局ジュリアスの言われるがまま彼に従う日々であった。
「ジュリアスさまもケチですねぇ」
「そういうこと言わないの。ミヤは髪飾りを選んでちょうだい。あと当日の髪結はミヤにお任せしたいわ」
「わかりました~。あ、明日から色々試してみます?」
「えぇ、お願い! いくつか候補出しておいて、ドレスに合った髪型を選ぶのもいいわね」
キャッキャと盛り上がる二人。
マリーリも当日のことを思うと胸が弾んだ。
「結婚式が楽しみだわ」
「そうですね。一年越しですもんね~」
「本当、色々巻き込まれてしまったからね」
この一年色々あったなぁ、と遠い目をするマリーリ。
まさに濃厚な一年であった。
「そういえば、ジュリアスさまって何で寝室分けてたんです? 結局ずるずるとマリーリさまの部屋で寝てましたけど」
ミヤに尋ねられて、苦笑するマリーリ。
言ってもいいのだろうか、と思いつつももう今更かと口を開く。
「それが……寝室一緒にしたらいつ子供できるかわからないし、万が一子供ができた場合に結婚前に子供ができることも問題になるかもしれないが、そもそもキューリスに我が子の命が狙われかねないだろう? とかそんな心配をしてたみたい」
「あーーー……。では、マリーリさまに冷たくしてたのは?」
「薬盛られてたから、いつどこで私を襲うかわからないから……って」
「あーーー、なるほど? ご馳走さまです」
「もう、別に惚気てるわけでもないし、納得しないでよ! 私には情報量多すぎてびっくりなんだからっ」
ミヤがなんとも言えない冷めた表情になっているのを見て、マリーリは縋りつくように彼女に抱きつく。
「いやぁ、まぁ、なんとなく想定内のことで」
「えぇ!? ミヤは気づいてたの!??」
まさかジュリアスがそこまで色々と考えていたなどと思わず、正直マリーリには驚きの連続だったのだがどうやらミヤは察していたらしい。
だが、マリーリにとってはジュリアスの変わり身についていくのでさえやっとのことだった。
あまり触れなかったのだって我慢がきかなくなるとか言うわりにはやっぱりちょっとだけなら、と触れてはそれ以上したかったと暴露されてマリーリに反応に困るような事実ばかり出てくるのだ。
「あんなに悩んでたのに……」
「だから言ったじゃないですかぁ、杞憂だって」
よしよしとミヤに頭を撫でられていると「マリーリ!」と聞き慣れた声が聞こえてそちらを向けば、急いで帰ってきたのか頬を上気させたジュリアスがいた。
「ジュリアス、おかえりなさ……」
「またミヤにくっついているのか」
目敏く見つけたジュリアスが、すかさず割り込むようにやってくる。
「いいじゃないですかぁ、減るもんじゃないですし~」
「減る! 俺とマリーリの時間が減るだろう!」
「嫉妬深い男性は嫌われますよ?」
「ギルといい、ミヤといい、揃いも揃ってそういうことを言うんじゃない!」
(なんなんだろう、このやりとり)
ジュリアスがマリーリ大好きマンと化した今、ジュリアスとミヤのマリーリ争奪戦は今日もまた夜遅くまで何度も勃発するのであった。
「そうですか」
「ミヤ、何か陛下に言ったの? というか、陛下と知り合いなの?」
「いえ、別に。……あ! そんなことより、やっとご結婚できるようでよかったですねぇ~! 私も嬉しいですぅ~!!」
帰宅するなりミヤに色々と報告するマリーリ。
言う前に「守秘義務があるのでは?」とも思ったのだが、ジュリアスにミヤには全部報告しても問題ないと言われてその通りにした。
(ミヤってこういう話好きだからてっきり食いつくと思ったんだけどなぁ)
だが、ミヤは大して興味もなさそうに「ふぅん」とした表情のあと、すぐに話を変えてしまった。
彼女の興味をひかなかったのかな、と思いつつ結婚式のことに頭を切り替える。
結局結婚式が延期になっていたのは先日の一件のせいとのことで、無事に解決した今、ようやく結婚式を挙げられることが決まったのだ。
ジュリアスも結婚式と新婚旅行のためにと、溜まっていた領主の仕事を見たこともないスピードで片付けているようで、あのグウェンでさえ舌を巻くほどであった。
「ウェディングドレスは何にします? あ、マーサさまにもお伺いします?」
「母さまに言ったらネルフィーネさまと一緒に口出ししてきそうじゃない?」
「確かに。それは絶対に阻止せねばですね」
「それに、せっかくだしジュリアスと一緒に選びたいな、って」
「えーーー、そこはジュリアスさまだけでなく、私にも一緒に選ばせてくださいよぉ~!」
「私もミヤと一緒に選びたいとも思ったけど、ジュリアスったらすぐにヤキモチ焼くんだもの。だから、ごめんなさい」
あれからのジュリアスは色々な意味で酷かった。
俺がいないときは家から出るな、出かけるときは俺と一緒じゃないとダメだ、ミヤばかり構わないで俺も構ってくれ、これから寝室を一緒にするぞ、これからはずっと風呂も一緒に入るぞ、などともう今までの一線置いていたのが嘘のようなマリーリにべったり状態。
しかも毎日朝のいってきますから帰りのただいまのキスは必須で、「愛してる」という愛の言葉つきなため、毎日毎日マリーリは羞恥心で死にそうになりながら過ごしていた。
あんなに、自分のことが好きかどうなのか、気持ちを言葉にしてくれないし態度もあまり示してくれないと思い悩んでいたというのに、今までの反動のせいかまさに溺愛といった状態で甘やかされて、さすがに使用人達の生温かい視線が居た堪れなくなってくる。
ちょっとは距離を置こうと努力したものの、「マリーリは俺が嫌いなのか?」としょんぼりした表情で言われてしまえばマリーリはそれ以上何も言えず、結局ジュリアスの言われるがまま彼に従う日々であった。
「ジュリアスさまもケチですねぇ」
「そういうこと言わないの。ミヤは髪飾りを選んでちょうだい。あと当日の髪結はミヤにお任せしたいわ」
「わかりました~。あ、明日から色々試してみます?」
「えぇ、お願い! いくつか候補出しておいて、ドレスに合った髪型を選ぶのもいいわね」
キャッキャと盛り上がる二人。
マリーリも当日のことを思うと胸が弾んだ。
「結婚式が楽しみだわ」
「そうですね。一年越しですもんね~」
「本当、色々巻き込まれてしまったからね」
この一年色々あったなぁ、と遠い目をするマリーリ。
まさに濃厚な一年であった。
「そういえば、ジュリアスさまって何で寝室分けてたんです? 結局ずるずるとマリーリさまの部屋で寝てましたけど」
ミヤに尋ねられて、苦笑するマリーリ。
言ってもいいのだろうか、と思いつつももう今更かと口を開く。
「それが……寝室一緒にしたらいつ子供できるかわからないし、万が一子供ができた場合に結婚前に子供ができることも問題になるかもしれないが、そもそもキューリスに我が子の命が狙われかねないだろう? とかそんな心配をしてたみたい」
「あーーー……。では、マリーリさまに冷たくしてたのは?」
「薬盛られてたから、いつどこで私を襲うかわからないから……って」
「あーーー、なるほど? ご馳走さまです」
「もう、別に惚気てるわけでもないし、納得しないでよ! 私には情報量多すぎてびっくりなんだからっ」
ミヤがなんとも言えない冷めた表情になっているのを見て、マリーリは縋りつくように彼女に抱きつく。
「いやぁ、まぁ、なんとなく想定内のことで」
「えぇ!? ミヤは気づいてたの!??」
まさかジュリアスがそこまで色々と考えていたなどと思わず、正直マリーリには驚きの連続だったのだがどうやらミヤは察していたらしい。
だが、マリーリにとってはジュリアスの変わり身についていくのでさえやっとのことだった。
あまり触れなかったのだって我慢がきかなくなるとか言うわりにはやっぱりちょっとだけなら、と触れてはそれ以上したかったと暴露されてマリーリに反応に困るような事実ばかり出てくるのだ。
「あんなに悩んでたのに……」
「だから言ったじゃないですかぁ、杞憂だって」
よしよしとミヤに頭を撫でられていると「マリーリ!」と聞き慣れた声が聞こえてそちらを向けば、急いで帰ってきたのか頬を上気させたジュリアスがいた。
「ジュリアス、おかえりなさ……」
「またミヤにくっついているのか」
目敏く見つけたジュリアスが、すかさず割り込むようにやってくる。
「いいじゃないですかぁ、減るもんじゃないですし~」
「減る! 俺とマリーリの時間が減るだろう!」
「嫉妬深い男性は嫌われますよ?」
「ギルといい、ミヤといい、揃いも揃ってそういうことを言うんじゃない!」
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