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第19話 王都への凱旋と、貴族たちの驚愕
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第19話 王都への凱旋と、貴族たちの驚愕
王都アステリアの南門が、ゆっくりと開かれた。
冬の陽光が雪を照らし、門の向こうから現れたのは──誰もが想像だにしなかった光景だった。
先頭に立つのは、黒いマントを纏った銀髪の女性、エメロード・フォン・エルグランド。
その背後には、隣国ルクスフォードの紋章を掲げた精鋭騎士団三百。
さらに、空を覆うように巨大な影竜王が翼を広げ、低く唸りを上げる。
馬車列は豪華で、領民から贈られた花々が飾られ、リアナやヴィクトル、アレクサンドルが並ぶ。
そして、エメロードのすぐ隣に、レグナムが馬上にて剣を佩き、堂々と進む。
王都の門番兵たちは、呆然と立ち尽くした。
「ま、まさか……追放されたエメロード様が……」
「隣国の軍まで……これは、反乱か!?」
しかし、すぐに門の外に集まった市民たちが、どよめきを上げた。
商人や旅人から聞いていた噂が、本当だった。
追放された悪役令嬢が、辺境を奇跡の楽園に変え、隣国の王子を伴い、凱旋帰還する──。
王宮にも、瞬く間に報せが届いた。
謁見の間では、カーチスとセラが緊急の会議中だった。
「エメロードが、王都に到着しただと!?」
カーチスが立ち上がり、顔を青ざめさせる。
セラは震える声で言った。
「そんな……私の予知では、彼女は辺境で死ぬはずなのに……!」
貴族たちがざわめく。
「隣国の軍を伴っているらしいぞ」
「しかも、巨大な竜が空を飛んでいるという……」
王が、重い声で命じた。
「すぐに、門を開け。エメロードを迎え入れろ」
王都の大通りは、雪に覆われながらも、人々が溢れ返っていた。
エメロードの馬車が進むと、市民たちが自然と道を開け、驚愕と歓声が上がる。
「美しい……あの銀髪は、間違いなくエメロード様だ!」
「辺境を救った女神様だって聞いたぞ!」
「聖女なんかより、ずっとすごい!」
花が投げられ、子供たちが手を振る。
エメロードは馬車から身を乗り出し、優雅に手を振り返した。
完璧公爵令嬢の笑顔ではなく、最強の女王の、余裕に満ちた微笑み。
レグナムが馬で並び、静かに言った。
「君の王都だ。みんな、君を待っていた」
エメロードはレグナムの手に触れ、頷いた。
「ええ。でも、まだ始まりよ」
王宮の正門前では、貴族たちが列をなして待っていた。
父エルグランド公爵も、ヴィクトルに説得され、渋々ながら出迎えに加わっていた。
エメロードが馬車を降り、ゆっくりと歩み寄る。
影竜王は上空で待機し、威圧的に翼を広げている。
貴族たちが、一斉に息を呑んだ。
かつての完璧令嬢は、もういない。
そこに立つのは、圧倒的な魔力と美しさを併せ持つ、女王そのものの女性。
セラとカーチスは、王宮のバルコニーからその様子を見下ろしていた。
セラの顔が、蒼白になる。
「嘘……どうして、あんなに強くなったの……?」
カーチスは唇を噛み、後悔の色を隠せなかった。
(エメロード……お前を、手放したのは間違いだったのか……)
エメロードは父の前まで進み、静かに一礼した。
「お父様。お久しぶりです」
公爵は言葉を失い、ただ俯くだけ。
ヴィクトルが父の肩を叩き、囁いた。
「父上……妹を、迎え入れてください」
エメロードは貴族たちに向き直り、声を張り上げた。
「皆さん、久しぶりね。私は追放され、辺境で死ぬはずだった。でも、ご覧の通り──生きて、戻ってきました」
「そして、真実を伝えに来たわ。聖女セラと王太子カーチスの、陰謀を」
会場が凍りつく。
セラがバルコニーで叫んだ。
「嘘ですわ! エメロードは闇魔法で皆を騙しているんです!」
しかし、その声は市民たちの歓声にかき消された。
「エメロード様! 真実を!」
「聖女なんか信じない!」
エメロードは微笑み、闇魔法で巨大な幻影スクリーンを空に展開した。
そこに、セラとカーチスの書簡、偽証の証拠、賄賂の記録が次々と映し出される。
貴族たちが、驚愕の声を上げる。
「これは……王太子殿下の筆跡だ!」
「聖女が、すべてを仕組んでいたのか……!」
カーチスが慌ててバルコニーから叫んだ。
「違う! それは偽物だ! エメロードが闇魔法で作った!」
しかし、エメロードは静かに手を掲げた。
「なら、検証しましょう。王宮の魔導士たちに、鑑定してもらえばいいわ」
貴族たちの視線が、カーチスとセラに向く。
冷たく、疑いのこもった視線。
セラは震え、カーチスの腕にすがった。
「カーチス様……助けて……」
カーチスはセラの手を振り払い、初めて本気の後悔を見せた。
エメロードはレグナムと並び、貴族たちに宣言した。
「私は、復讐しに来たんじゃない。真実を、正すために来たの」
「でも、もし私を敵に回すなら──この影竜王と、隣国の援軍が、相手になるわ」
影竜王が咆哮を上げ、王宮全体が揺れた。
貴族たちが、一斉に膝をつく。
「エメロード様……お許しを!」
「我々は、騙されていた!」
公爵である父も、ゆっくりと膝をついた。
「エメロード……すまなかった」
エメロードは父を見下ろし、静かに言った。
「今さら、ね」
しかし、その瞳には、わずかな優しさが残っていた。
王都大逆転の、幕開け。
貴族たちの驚愕は、頂点に達していた。
セラとカーチスは、慌てて中傷キャンペーンを始めようとしたが──すでに、遅かった。
エメロードの凱旋は、完璧だった。
王都アステリアの南門が、ゆっくりと開かれた。
冬の陽光が雪を照らし、門の向こうから現れたのは──誰もが想像だにしなかった光景だった。
先頭に立つのは、黒いマントを纏った銀髪の女性、エメロード・フォン・エルグランド。
その背後には、隣国ルクスフォードの紋章を掲げた精鋭騎士団三百。
さらに、空を覆うように巨大な影竜王が翼を広げ、低く唸りを上げる。
馬車列は豪華で、領民から贈られた花々が飾られ、リアナやヴィクトル、アレクサンドルが並ぶ。
そして、エメロードのすぐ隣に、レグナムが馬上にて剣を佩き、堂々と進む。
王都の門番兵たちは、呆然と立ち尽くした。
「ま、まさか……追放されたエメロード様が……」
「隣国の軍まで……これは、反乱か!?」
しかし、すぐに門の外に集まった市民たちが、どよめきを上げた。
商人や旅人から聞いていた噂が、本当だった。
追放された悪役令嬢が、辺境を奇跡の楽園に変え、隣国の王子を伴い、凱旋帰還する──。
王宮にも、瞬く間に報せが届いた。
謁見の間では、カーチスとセラが緊急の会議中だった。
「エメロードが、王都に到着しただと!?」
カーチスが立ち上がり、顔を青ざめさせる。
セラは震える声で言った。
「そんな……私の予知では、彼女は辺境で死ぬはずなのに……!」
貴族たちがざわめく。
「隣国の軍を伴っているらしいぞ」
「しかも、巨大な竜が空を飛んでいるという……」
王が、重い声で命じた。
「すぐに、門を開け。エメロードを迎え入れろ」
王都の大通りは、雪に覆われながらも、人々が溢れ返っていた。
エメロードの馬車が進むと、市民たちが自然と道を開け、驚愕と歓声が上がる。
「美しい……あの銀髪は、間違いなくエメロード様だ!」
「辺境を救った女神様だって聞いたぞ!」
「聖女なんかより、ずっとすごい!」
花が投げられ、子供たちが手を振る。
エメロードは馬車から身を乗り出し、優雅に手を振り返した。
完璧公爵令嬢の笑顔ではなく、最強の女王の、余裕に満ちた微笑み。
レグナムが馬で並び、静かに言った。
「君の王都だ。みんな、君を待っていた」
エメロードはレグナムの手に触れ、頷いた。
「ええ。でも、まだ始まりよ」
王宮の正門前では、貴族たちが列をなして待っていた。
父エルグランド公爵も、ヴィクトルに説得され、渋々ながら出迎えに加わっていた。
エメロードが馬車を降り、ゆっくりと歩み寄る。
影竜王は上空で待機し、威圧的に翼を広げている。
貴族たちが、一斉に息を呑んだ。
かつての完璧令嬢は、もういない。
そこに立つのは、圧倒的な魔力と美しさを併せ持つ、女王そのものの女性。
セラとカーチスは、王宮のバルコニーからその様子を見下ろしていた。
セラの顔が、蒼白になる。
「嘘……どうして、あんなに強くなったの……?」
カーチスは唇を噛み、後悔の色を隠せなかった。
(エメロード……お前を、手放したのは間違いだったのか……)
エメロードは父の前まで進み、静かに一礼した。
「お父様。お久しぶりです」
公爵は言葉を失い、ただ俯くだけ。
ヴィクトルが父の肩を叩き、囁いた。
「父上……妹を、迎え入れてください」
エメロードは貴族たちに向き直り、声を張り上げた。
「皆さん、久しぶりね。私は追放され、辺境で死ぬはずだった。でも、ご覧の通り──生きて、戻ってきました」
「そして、真実を伝えに来たわ。聖女セラと王太子カーチスの、陰謀を」
会場が凍りつく。
セラがバルコニーで叫んだ。
「嘘ですわ! エメロードは闇魔法で皆を騙しているんです!」
しかし、その声は市民たちの歓声にかき消された。
「エメロード様! 真実を!」
「聖女なんか信じない!」
エメロードは微笑み、闇魔法で巨大な幻影スクリーンを空に展開した。
そこに、セラとカーチスの書簡、偽証の証拠、賄賂の記録が次々と映し出される。
貴族たちが、驚愕の声を上げる。
「これは……王太子殿下の筆跡だ!」
「聖女が、すべてを仕組んでいたのか……!」
カーチスが慌ててバルコニーから叫んだ。
「違う! それは偽物だ! エメロードが闇魔法で作った!」
しかし、エメロードは静かに手を掲げた。
「なら、検証しましょう。王宮の魔導士たちに、鑑定してもらえばいいわ」
貴族たちの視線が、カーチスとセラに向く。
冷たく、疑いのこもった視線。
セラは震え、カーチスの腕にすがった。
「カーチス様……助けて……」
カーチスはセラの手を振り払い、初めて本気の後悔を見せた。
エメロードはレグナムと並び、貴族たちに宣言した。
「私は、復讐しに来たんじゃない。真実を、正すために来たの」
「でも、もし私を敵に回すなら──この影竜王と、隣国の援軍が、相手になるわ」
影竜王が咆哮を上げ、王宮全体が揺れた。
貴族たちが、一斉に膝をつく。
「エメロード様……お許しを!」
「我々は、騙されていた!」
公爵である父も、ゆっくりと膝をついた。
「エメロード……すまなかった」
エメロードは父を見下ろし、静かに言った。
「今さら、ね」
しかし、その瞳には、わずかな優しさが残っていた。
王都大逆転の、幕開け。
貴族たちの驚愕は、頂点に達していた。
セラとカーチスは、慌てて中傷キャンペーンを始めようとしたが──すでに、遅かった。
エメロードの凱旋は、完璧だった。
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