追放された悪役令嬢は最強魔法で復讐し、隣国王子に永遠に愛される

鷹 綾

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第22話 王太子の悪事暴かれ、追い詰められる聖女

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 第22話 王太子の悪事暴かれ、追い詰められる聖女

謁見の間の空気は、氷のように冷え切っていた。

セラの転生チートが封じられ、嘘が次々と暴露された後──今度は、カーチスの番だった。

エメロードは静かに進み出、ヴィクトルから受け取った新たな証拠を幻影スクリーンに映した。

そこには、カーチスが貴族たちに送った密書が並ぶ。

『エメロードの婚約破棄を支持してくれる者には、領地拡大と金貨を約束する』

『聖女セラの証言を信じ、偽の証拠を準備せよ』

さらに、賄賂の受け渡し記録、毒薬注文書の捏造指示。

すべて、カーチスの直筆と印璺付き。

貴族たちが、息を呑む。

「王太子殿下が……こんなことを……」

「王国を、私利私欲で弄んでいたのか……」

カーチスは顔を真っ青にし、必死に弁明した。

「違う! これは、すべてセラの策略だ! 俺は、彼女に騙されていただけだ!」

しかし、セラは床に崩れ落ち、泣き叫ぶだけ。

「カーチス様……どうして、私を捨てるの……?」

エメロードは冷たくカーチスを見た。

「殿下。あなたは、セラの予知を信じて、私を捨てた。でも、本当は──自分の欲望のために、私を利用しただけよね」

カーチスが、膝をつく。

「エメロード……すまない。俺は、間違っていた。お前を、失って初めて気づいた。お前が、俺の運命の相手だったと……」

会場が、静まり返る。

貴族たちが、カーチスに冷たい視線を浴びせる。

王が、重い声で言った。

「カーチス。お前の行動は、王族としての資格を失墜させた。王位継承権の剥奪を、検討する」

カーチスの顔が、絶望に歪む。

「父上……! どうか、許してください!」

しかし、王は首を振った。

セラは、衛兵に引き起こされながら、なおも叫んだ。

「待って! 私は聖女よ! 異世界から来た、選ばれた存在なの! こんな扱い、ありえない!」

その本性の露呈に、貴族令嬢たちが吐き捨てるように言った。

「偽物の聖女ね」

「王国を混乱させた罪は、重いわ」

エメロードはセラに近づき、静かに言った。

「あなたは、私の人生を壊そうとした。でも、今──あなたの人生が壊れているわね」

セラが、エメロードを睨み、突然飛びかかってきた。

「全部、あなたのせいよ! 悪役令嬢が!」

しかし、レグナムが即座に剣を抜き、セラの前に立ちはだかった。

「彼女に、触れるな」

影竜王が上空から咆哮を上げ、王宮が揺れる。

セラは恐怖で後ずさり、崩れ落ちた。

カーチスは、エメロードを見つめ、涙を浮かべた。

「エメロード……頼む。もう一度、俺を……」

エメロードは、華麗に背を向けた。

「今さら遅いわ。あなたが私にしたこと、忘れない」

レグナムがエメロードの腰を抱き、優しく囁く。

「行こう。もう、こいつらに用はない」

二人は並んで謁見の間を後にした。

背後で、セラの絶叫とカーチスの嗚咽が響く。

王が、最終宣言をした。

「セラは、異世界人としての身分を剥奪し、辺境への追放とする。カーチスは、王位継承権を一時停止し、謹慎を命じる」

貴族たちが、一斉にエメロードに頭を下げた。

「エメロード様、王国をお救いください!」

「あなたこそ、真の王妃に相応しい!」

エメロードは振り返らず、ただレグナムの手を強く握った。

廊下に出ると、ヴィクトルとアレクサンドル、リアナが待っていた。

ヴィクトルが、微笑んだ。

「よくやった、妹よ」

アレクサンドルが笑う。

「これで、隣国との同盟も盤石だ」

リアナが、涙を拭きながら。

「お嬢様……本当に、強くなりました」

エメロードは皆を見て、静かに頷いた。

「ありがとう。みんながいたからよ」

レグナムが、エメロードを抱き寄せ、額にキスを落とした。

「誇りに思う。俺の女王」

カーチスの悪事が、完全に暴かれた。

王位継承権剥奪の危機に、追い詰められる。

セラは、本性を露わにし、絶望の底へ。

ざまぁのシーンが、連発した。

エメロードの勝利は、揺るぎないものとなった。

しかし、まだ──最終局面が残っている。

大逆転裁判の、クライマックスへ。
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