追放された悪役令嬢は最強魔法で復讐し、隣国王子に永遠に愛される

鷹 綾

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第23話 大逆転裁判と、完全敗北のざまぁ

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第23話 大逆転裁判と、完全敗北のざまぁ

王宮の謁見の間は、史上最大の観衆で埋め尽くされていた。

貴族全員、騎士団長、魔導士団、さらには市民の代表までが許可され、立ち見が出るほどの熱気。

高座に王が座し、その下にエメロード、レグナム、ヴィクトル、アレクサンドル、リアナが並ぶ。

反対側に、カーチスとセラが、衛兵に囲まれて立たされている。

セラは髪を乱し、ドレスは汚れ、目は虚ろ。

カーチスは顔をやつれさせ、かつての端正な王子らしさは微塵も残っていない。

王の声が、厳かに響いた。

「本日、ここに大逆転裁判を開廷する。被告、聖女セラおよび王太子カーチス・フォン・アステリア。罪状は、国家転覆陰謀、偽証、賄賂、王族詐称、婚約破棄による公爵家名誉毀損」

セラが、震える声で叫んだ。

「私は無実ですわ! すべて、エメロードの闇魔法のせい!」

しかし、その声は誰にも届かない。

エメロードは静かに立ち上がり、証拠を次々と提示した。

幻影スクリーンに、セラの転生時の記憶映像──異世界の小説を読んでいたシーン、悪役令嬢エメロードを陥れる計画を立てていたシーンまで、闇魔法で再現。

さらに、カーチスの賄賂記録、偽証指示の音声再現。

ヴィクトルが、貴族たちから集めた証言書を読み上げる。

「私は、王太子より金貨を受け取り、エメロード様を中傷するよう命じられた」

「聖女セラより、偽の神託を広めるよう指示された」

証言者が次々と進み出る。

かつてセラを称賛していた令嬢たちも、今は冷たく証言した。

「聖女の治癒は、偽物でした。エメロード様の魔法のほうが、本物です」

セラは耐えきれず、崩れ落ちた。

「やめて……もう、やめて……!」

カーチスは、エメロードを見つめ、土下座する勢いで頭を下げた。

「エメロード……俺が悪かった。すべて、俺の浅はかさだ。セラに騙され、お前を傷つけた。許してくれ……もう一度、側に置いてくれ……」

会場が、静まり返る。

エメロードは、ゆっくりとカーチスに近づいた。

レグナムが守るように隣に立ち、影竜王が上空で翼を広げる。

エメロードは、カーチスを見下ろし、静かに言った。

「今さら遅いわ」

その一言に、カーチスの顔が絶望に歪む。

「あなたは、私を公衆の面前で侮辱し、家族すら離反させ、辺境で死ねと追放した」

「セラの嘘を信じ、私の心を踏みにじった」

「後悔? 当然よ。でも、私の痛みは、あなたの後悔の百倍だったわ」

セラが、這いずりながらエメロードの足元にすがろうとした。

「エメロード……お願い、許して……私は、ただ主人公になりたかっただけ……」

エメロードは、冷たく足を引いた。

「主人公? あなたは、ただの加害者よ。他人の人生を、ゲームのように壊した」

レグナムが、エメロードの腰を抱き、セラを睨んだ。

「もう、彼女に近づくな」

影竜王が咆哮を上げ、セラは恐怖で失神しかけた。

王が、最終判決を下した。

「セラ。異世界人としての特権を剥奪し、王国から永久追放とする。辺境の荒野へ、単身で送る」

セラが、絶叫した。

「嫌ですわ! そんなところ、死ぬわ!」

衛兵がセラを引きずっていく。

セラの断末魔のような叫びが、廊下に響く。

「カーチス様、助けて! 私の物語が──!」

カーチスは、ただ俯くだけ。

王が、続ける。

「カーチス。王位継承権を永久剥奪。王子位を剥奪し、辺境の監視塔へ幽閉とする」

カーチスが、涙を流しながら頭を下げた。

「エメロード……すまない。本当に、すまない……」

エメロードは、振り返らずに言った。

「謝罪は、受け取らないわ」

貴族たちが、一斉にエメロードに跪いた。

「エメロード様! 王国をお導きください!」

「あなたこそ、真の女王!」

公爵である父も、涙を流しながら跪く。

「エメロード……お前を、誇りに思う」

エメロードは、皆を見渡し、静かに微笑んだ。

「ありがとう。でも、私は女王になるために戻ったんじゃない。真実を、正すために」

レグナムが、エメロードの手を取り、優しくキスを落とした。

「だが、君はすでに女王だ。俺の、永遠の女王」

会場が、拍手に包まれる。

セラとカーチス、完全敗北。

追放決定の、ざまぁシーン連発。

セラは引きずられ、カーチスは土下座で泣きつくが、エメロードの冷たい一言で終わり。

大逆転裁判は、エメロードの圧勝で幕を閉じた。

王宮の外では、市民たちが歓声を上げていた。

「エメロード様! 万歳!」

「悪役令嬢なんかじゃなかった! 本物の女神様だ!」

雪が舞う王都で、エメロードはレグナムと並び、バルコニーから民を見下ろした。

レグナムが、プロポーズ級の甘い言葉を囁く。

「エメロード。俺と、一緒に新しい王国を作ろう。君を、永遠に愛し、守る」

エメロードはレグナムの胸に寄りかかり、微笑んだ。

「ええ、レグナム。あなたと一緒なら、どんな未来も」

二人は、バルコニーで深くキスを交わした。

民の歓声が、さらに大きくなる。

ざまぁ本番は、完璧に終了。

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