184 / 190
184 ゴーレムの魔道具
しおりを挟む
「ぐはははは、慄くがよい! 魔導王国の技術の粋、巨大ゴーレムを!!」
「シェラウド! 何考えてるのよ! あんなもの、周りの人や建物が……」
「ぬかせ、逆賊が! 周囲に気遣うのなら、諦めて死ぬことだな!」
魔導王国イルームの王宮から出現した巨大ゴーレムに相対する『ノブレス・エンジェルズ』の4人。
導師シュラウドに毒づきながらも、視線はしっかりと敵を捕らえ、身体を魔力で強化している。
王女ルミナス、そしてミラージュ公爵は、国王ラグマンを護りながら、兵や住民の避難に、精力的に動いていた。
「ルリ、いいわね?」
「わかってるわよ……」
ミリアの懇願するような上目づかいの視線に、素直に頷くルリ。
これは、強敵を相手にする時の合図だ。少しは、全員で楽しもうという意味がある。
攻撃を無効化する絶対防御と、全てを凍結させる絶対零度。
敵が巨大であろうが、この2つの魔法の前には、いかなる敵も勝ち目がない。
戦闘はすぐに終わるかも知れないが、他の3人は何もすることがなくなる為、面白くない。
だから、あまりにも危険な場合や、奇襲を受けてどうしようもない場合を除き、ルリのチートな魔法は、遠慮することにしている。
「来るわよ! セイラ!!」
「はいよ! いでよ~」
がしぃぃぃぃん
巨大なゴーレムの右腕による打ち下ろし。
ハイテンションな戦闘モードのセイラが、大盾でがっしりと受け止めると、周囲には激しい音が鳴り響いた。
「さすがに重いわね……。見て、地面にひびが……」
「セイラ以外は避けないとまずいわね……」
「大丈夫、動きは鈍いわ」
「でも、ミリアとメアリーは少し離れてて」
直接パンチが当たる様な距離では、万が一の危険がある。
セイラが前線で引き付けると、中間にルリ、後方にミリアとメアリーが構えた。
「大きい奴は関節が弱いわ。ミリアは右足、私は左足に集中攻撃!」
「炎槍!」
「水槍!」
まずは小手調べ。ミリアが極太の炎の槍を飛ばし、メアリーは水の矢を放った。
巨大な敵は、足の関節を狙うのが定石だ。
「さすがに効いてないわね。もっと強いの行くわよ!」
「火事にならないように注意してね。火の鳥!」
「お互いにね。火炎旋風!」
並大抵の魔物であれば骨すら残らない獄炎の炎が、巨大ゴーレムを包み込むが、その炎にも耐え抜いた。本物のゴーレムよりも、魔法への耐性が高いのかも知れない。
「ぐはははは、その程度の魔法攻撃など効かん! 潔く押しつぶされるがいい」
「大人しくつぶれるバカがいるものですか! これならどう? プラズマ、放電!!」
「むぐ、雷の魔法まで使えるのか、しかも、全員無詠唱とは……」
「まだまだ小手調べですわ! シュエラウド、あなたの企みはここまでよ。こんな化け物を持ち出して、民が指示するとでも思ってますの?」
「黙れ、むしろお前たちこそ、他国で暴れおって、ただではすまんぞ!」
魔法を放ちながら、導師シェラウドを挑発するミリア。
想像を超える魔法の連発に、シェラウドに少し焦りが見える。
(さすがに頑丈ね……。決定打が欲しいわ……)
少しずつ傷を付けてはいるものの、破壊するには程遠い。
ルリは、どこか弱点がないかなどと探しながら、戦闘を終わらせるための一打を探していた。
「ねぇ、魔石ってどこにあると思う?」
「普通に考えれば、胸か頭じゃない?」
魔道具である限り、必ずどこかに、魔力を制御するための魔石があるはずだ。
余程の変わり者でない限り、ヒト型のロボットを作るとすれば、胸部か頭部のどちらかに魔石を設置するだろう。
「セイラ、前衛、しばらく任せていい?」
「いいわよ。魔石壊しに行くの?」
「うん、とりあえず、登ってみる!」
振り回される拳をアメイズ流の剣舞で交わしながら、タイミングを見て巨大ゴーレムの腕に飛び乗るルリ。
そのまま、器用に腕を伝い、肩まで登っていく。
「ルリ、どう? 何かある?」
「ううん、見当たらないわ。スイッチとかあると思うのだけど……」
何も、見える場所にあるとは限らない。慎重に頭の上まで登ろうとした時だった。
「ルリ、危ない! 後ろ!!」
ごぉぉぉぉ
セイラの声に、慌てて振り返ると、目の間を巨大な火球が通り過ぎる。
「うわ、あぶな!」
「大丈夫? それより、あれ!!」
「なんと……まだいたのね……」
ズゴゴゴゴ
(でか! 何あれ、カタツムリ? あっちは……カメ?)
「ぐはははは、ゴーレムが1体だけだとは誰が言った。これで命運は尽きただろう、降参しろ!!」
「シェラウド、いや、導師たちは何を……」
隠れて作っていたにしては規模が大きすぎる。
シェラウド一人の企てではなく、複数の導師が協力している事は間違いない。
「無敵の軍、魔道具兵団をもって、我が国は世界を手にする。お披露目はもっと先の予定だったがな。
最初の獲物が他国の王女なのは、不幸中の幸いか!」
「それがあなたの本性なのね……。いい訳ないでしょ! 問題あり過ぎよ!」
もはや隠すつもりがないのか、いいたい放題のシェラウド。
さすがにミリアも容認できない。
(巨大ロボット軍団で世界征服……。最高の悪役ね、おもしろ~)
シェラウドとミリアの会話を聞きながら、思わず笑ってしまうルリ。
ゴーレムの頭の上で攻撃を躱しながら、成り行きを見守る。
「敵が3体に増えたわ。どうする?」
「王宮で暴れられたら困るわ。まずは広場におびき出しましょう」
「広場も、さすがにあれと戦うには狭いわよ?」
「他の建物壊すよりはいいわ」
「ぐはははは、王都は、今、生まれ変わるのだ。長き王政は終わり、民衆による統治を確立する。広場に集めようが、お前たちに勝ち目はない! 生贄になるがよい!」
ビルの5階くらいの高さにいるルリにも聞こえるように話しているので、作戦もシェラウドに筒抜けだ。切り札なのか、3体目のゴーレムを起動すると、声高々と、勝利を宣言する。
「お手伝いできる事、ありませんか?」
「ルミナス様、いい所に!」
周囲の住民の避難を終え、ルミナスが戻って来た。
短い期間ではあるが、一緒に旅もしており、お互いの実力は把握している。
敵が増え、一気にケリをつけないと危険がある今の状況では、ルミナスのような戦力が加わってくれるのはありがたい。
「私たちも、お忘れいただいては困ります」
さらに、駆け付けてきたのは、メイド三姉妹のアルナとイルナ。
ルリ達が教会に行っている間、宿で留守番となっていたが、駆け付けてくれた。
「アルナとイルナ、ありがとう。これで前衛が揃ったわ」
作戦担当のメアリーが、オレンジ色の髪を揺らして全員の顔を見る。自身に溢れた表情から、作戦に必要なピースが揃ったのだと分かった。
セイラが引き留めている巨大ゴーレムと違い、残りのゴーレムは、ヒト型ではない。
戦車のような形なので、パンチなど近接の攻撃はないだろう。
スピードに特化した、アメイズ流の剣舞を極めたアルナとイルナならば、攻撃を受ける事なく、敵を引き付ける事が出来るはずだ。
「アルナは右、イルナは左の魔道具ゴーレムを引き付けて、広場へと誘導してください」
「承知しました!」
2人が走り去るのをみて、ミリアとルミナスに語り掛けるメアリー。
「火力を集中しましょう。目の前の巨大ゴーレム、他の2体が来る前に、何とか動きを止めたいわ」
魔力を高めて集中するミリア。
何やら詠唱を始めたルミナス。無詠唱を覚えつつあるが、大魔法を放つ時は、やはり詠唱した方が慣れている。
「セイラ、ルリ、一度戻って! 大きいの行くわよ!!」
巻き込まないようにとセイラとルリを下がらせると、準備した魔法を放つ。
「見様見真似ですが、わたくしなら出来るはず……獄炎の灼熱!!」
「太古の炎よ、今ここに甦れ、獄炎の灼熱!!」
「な、何で二人とも使えるの? 負けてられないわね、私も、獄炎の灼熱!!」
過程や詠唱文は違うものの、ミリア、ルミナス、ルリが全く同じ呪文を放つ。
かつて、最強の魔物の一角であるケルベロスを一撃で倒した獄炎が、同時に3発、巨大ゴーレムの上半身に向かって飛び出した。
ごぉぉぉぉぉぉぉぉ
上空に放たれた3本の炎の柱は、ゴーレムの上半身を吹き飛ばし、空の彼方へと消えていった……。
「できたわ! やった~」
「二人とも、どうしてこの古代魔法を使えますの? しかも無詠唱で……?」
以前見たルリの魔法を、イメージだけで再現したミリアの魔法センス。
女神から与えられたチカラで魔法を放っただけのルリ。
さすがに、最強魔法をあっさりと使われては、ルミナスも驚きを隠せない。
「あはは、説明は後でしますわ。今は、それよりも……」
まだ戦いの途中である。
ポカンと空を見つめるシェラウドを後目に、次の敵に狙いを定める、ルリ達であった。
「シェラウド! 何考えてるのよ! あんなもの、周りの人や建物が……」
「ぬかせ、逆賊が! 周囲に気遣うのなら、諦めて死ぬことだな!」
魔導王国イルームの王宮から出現した巨大ゴーレムに相対する『ノブレス・エンジェルズ』の4人。
導師シュラウドに毒づきながらも、視線はしっかりと敵を捕らえ、身体を魔力で強化している。
王女ルミナス、そしてミラージュ公爵は、国王ラグマンを護りながら、兵や住民の避難に、精力的に動いていた。
「ルリ、いいわね?」
「わかってるわよ……」
ミリアの懇願するような上目づかいの視線に、素直に頷くルリ。
これは、強敵を相手にする時の合図だ。少しは、全員で楽しもうという意味がある。
攻撃を無効化する絶対防御と、全てを凍結させる絶対零度。
敵が巨大であろうが、この2つの魔法の前には、いかなる敵も勝ち目がない。
戦闘はすぐに終わるかも知れないが、他の3人は何もすることがなくなる為、面白くない。
だから、あまりにも危険な場合や、奇襲を受けてどうしようもない場合を除き、ルリのチートな魔法は、遠慮することにしている。
「来るわよ! セイラ!!」
「はいよ! いでよ~」
がしぃぃぃぃん
巨大なゴーレムの右腕による打ち下ろし。
ハイテンションな戦闘モードのセイラが、大盾でがっしりと受け止めると、周囲には激しい音が鳴り響いた。
「さすがに重いわね……。見て、地面にひびが……」
「セイラ以外は避けないとまずいわね……」
「大丈夫、動きは鈍いわ」
「でも、ミリアとメアリーは少し離れてて」
直接パンチが当たる様な距離では、万が一の危険がある。
セイラが前線で引き付けると、中間にルリ、後方にミリアとメアリーが構えた。
「大きい奴は関節が弱いわ。ミリアは右足、私は左足に集中攻撃!」
「炎槍!」
「水槍!」
まずは小手調べ。ミリアが極太の炎の槍を飛ばし、メアリーは水の矢を放った。
巨大な敵は、足の関節を狙うのが定石だ。
「さすがに効いてないわね。もっと強いの行くわよ!」
「火事にならないように注意してね。火の鳥!」
「お互いにね。火炎旋風!」
並大抵の魔物であれば骨すら残らない獄炎の炎が、巨大ゴーレムを包み込むが、その炎にも耐え抜いた。本物のゴーレムよりも、魔法への耐性が高いのかも知れない。
「ぐはははは、その程度の魔法攻撃など効かん! 潔く押しつぶされるがいい」
「大人しくつぶれるバカがいるものですか! これならどう? プラズマ、放電!!」
「むぐ、雷の魔法まで使えるのか、しかも、全員無詠唱とは……」
「まだまだ小手調べですわ! シュエラウド、あなたの企みはここまでよ。こんな化け物を持ち出して、民が指示するとでも思ってますの?」
「黙れ、むしろお前たちこそ、他国で暴れおって、ただではすまんぞ!」
魔法を放ちながら、導師シェラウドを挑発するミリア。
想像を超える魔法の連発に、シェラウドに少し焦りが見える。
(さすがに頑丈ね……。決定打が欲しいわ……)
少しずつ傷を付けてはいるものの、破壊するには程遠い。
ルリは、どこか弱点がないかなどと探しながら、戦闘を終わらせるための一打を探していた。
「ねぇ、魔石ってどこにあると思う?」
「普通に考えれば、胸か頭じゃない?」
魔道具である限り、必ずどこかに、魔力を制御するための魔石があるはずだ。
余程の変わり者でない限り、ヒト型のロボットを作るとすれば、胸部か頭部のどちらかに魔石を設置するだろう。
「セイラ、前衛、しばらく任せていい?」
「いいわよ。魔石壊しに行くの?」
「うん、とりあえず、登ってみる!」
振り回される拳をアメイズ流の剣舞で交わしながら、タイミングを見て巨大ゴーレムの腕に飛び乗るルリ。
そのまま、器用に腕を伝い、肩まで登っていく。
「ルリ、どう? 何かある?」
「ううん、見当たらないわ。スイッチとかあると思うのだけど……」
何も、見える場所にあるとは限らない。慎重に頭の上まで登ろうとした時だった。
「ルリ、危ない! 後ろ!!」
ごぉぉぉぉ
セイラの声に、慌てて振り返ると、目の間を巨大な火球が通り過ぎる。
「うわ、あぶな!」
「大丈夫? それより、あれ!!」
「なんと……まだいたのね……」
ズゴゴゴゴ
(でか! 何あれ、カタツムリ? あっちは……カメ?)
「ぐはははは、ゴーレムが1体だけだとは誰が言った。これで命運は尽きただろう、降参しろ!!」
「シェラウド、いや、導師たちは何を……」
隠れて作っていたにしては規模が大きすぎる。
シェラウド一人の企てではなく、複数の導師が協力している事は間違いない。
「無敵の軍、魔道具兵団をもって、我が国は世界を手にする。お披露目はもっと先の予定だったがな。
最初の獲物が他国の王女なのは、不幸中の幸いか!」
「それがあなたの本性なのね……。いい訳ないでしょ! 問題あり過ぎよ!」
もはや隠すつもりがないのか、いいたい放題のシェラウド。
さすがにミリアも容認できない。
(巨大ロボット軍団で世界征服……。最高の悪役ね、おもしろ~)
シェラウドとミリアの会話を聞きながら、思わず笑ってしまうルリ。
ゴーレムの頭の上で攻撃を躱しながら、成り行きを見守る。
「敵が3体に増えたわ。どうする?」
「王宮で暴れられたら困るわ。まずは広場におびき出しましょう」
「広場も、さすがにあれと戦うには狭いわよ?」
「他の建物壊すよりはいいわ」
「ぐはははは、王都は、今、生まれ変わるのだ。長き王政は終わり、民衆による統治を確立する。広場に集めようが、お前たちに勝ち目はない! 生贄になるがよい!」
ビルの5階くらいの高さにいるルリにも聞こえるように話しているので、作戦もシェラウドに筒抜けだ。切り札なのか、3体目のゴーレムを起動すると、声高々と、勝利を宣言する。
「お手伝いできる事、ありませんか?」
「ルミナス様、いい所に!」
周囲の住民の避難を終え、ルミナスが戻って来た。
短い期間ではあるが、一緒に旅もしており、お互いの実力は把握している。
敵が増え、一気にケリをつけないと危険がある今の状況では、ルミナスのような戦力が加わってくれるのはありがたい。
「私たちも、お忘れいただいては困ります」
さらに、駆け付けてきたのは、メイド三姉妹のアルナとイルナ。
ルリ達が教会に行っている間、宿で留守番となっていたが、駆け付けてくれた。
「アルナとイルナ、ありがとう。これで前衛が揃ったわ」
作戦担当のメアリーが、オレンジ色の髪を揺らして全員の顔を見る。自身に溢れた表情から、作戦に必要なピースが揃ったのだと分かった。
セイラが引き留めている巨大ゴーレムと違い、残りのゴーレムは、ヒト型ではない。
戦車のような形なので、パンチなど近接の攻撃はないだろう。
スピードに特化した、アメイズ流の剣舞を極めたアルナとイルナならば、攻撃を受ける事なく、敵を引き付ける事が出来るはずだ。
「アルナは右、イルナは左の魔道具ゴーレムを引き付けて、広場へと誘導してください」
「承知しました!」
2人が走り去るのをみて、ミリアとルミナスに語り掛けるメアリー。
「火力を集中しましょう。目の前の巨大ゴーレム、他の2体が来る前に、何とか動きを止めたいわ」
魔力を高めて集中するミリア。
何やら詠唱を始めたルミナス。無詠唱を覚えつつあるが、大魔法を放つ時は、やはり詠唱した方が慣れている。
「セイラ、ルリ、一度戻って! 大きいの行くわよ!!」
巻き込まないようにとセイラとルリを下がらせると、準備した魔法を放つ。
「見様見真似ですが、わたくしなら出来るはず……獄炎の灼熱!!」
「太古の炎よ、今ここに甦れ、獄炎の灼熱!!」
「な、何で二人とも使えるの? 負けてられないわね、私も、獄炎の灼熱!!」
過程や詠唱文は違うものの、ミリア、ルミナス、ルリが全く同じ呪文を放つ。
かつて、最強の魔物の一角であるケルベロスを一撃で倒した獄炎が、同時に3発、巨大ゴーレムの上半身に向かって飛び出した。
ごぉぉぉぉぉぉぉぉ
上空に放たれた3本の炎の柱は、ゴーレムの上半身を吹き飛ばし、空の彼方へと消えていった……。
「できたわ! やった~」
「二人とも、どうしてこの古代魔法を使えますの? しかも無詠唱で……?」
以前見たルリの魔法を、イメージだけで再現したミリアの魔法センス。
女神から与えられたチカラで魔法を放っただけのルリ。
さすがに、最強魔法をあっさりと使われては、ルミナスも驚きを隠せない。
「あはは、説明は後でしますわ。今は、それよりも……」
まだ戦いの途中である。
ポカンと空を見つめるシェラウドを後目に、次の敵に狙いを定める、ルリ達であった。
0
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる