【本編完結】転生先で断罪された僕は冷酷な騎士団長に囚われる

ゆうきぼし/優輝星

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番外編 ハッピーエンド

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 朝からなんだか騒がしい。どうやら仲間たちが押しかけてきたようだ。この要塞には元レジスタンスのメンバーのみ自由に入れるようになっている。僕らは昨夜も遅くまで愛しあってたので、ゆっくりと惰眠をとっていた。
「……オリジン達のようだな……」
「気配でわかるの?」
「ああ。6……8……10人以上はいるな」
「寝室には防御魔法をかけてあるから、こちらから扉を開けない限りは誰も入ってこれないよ」
「そうだな。ちょうど俺達が帰る日だから入れ替わりで来たのだろう」
「皆と一緒に昼ご飯食べようか」 
「それもいいな」 
 今でも仲間とは連絡を取り合っているし、ここの運営にも携わっている。今はもうレジスタンスではなく、僕の政策を手伝う仲間として動いてくれているんだ。ある者は仕事を持ち、週末や空いた時間に運営してくれたり、ある者は中央に移り住んで、僕らの近くにいてくれている。

 あの時、この世界をゼロにしてしまわなくてよかったと今では思う。僕の力で全く違う別の世界に生まれ変わらせる事もできた。でも、そうしたら、仲間となった皆と会えなくなっていたかもしれない。それに僕の最愛の伴侶であるシュラウドともどうなっていたか分からなかった。歴史を変えるという事はその人物にどんな影響が出てくるのかがわからないからだ。
「シュラウドは皇帝の事はどのくらい覚えているの?」
「皇帝がどんな人物だったかはもう思い出せない。ただ、自分の人生に関わることは覚えている」
 それは僕が皇帝のメモリデータを全部リセットしてしまったせいに違いない。
「どこまで、どんな風に覚えているの?」
「おそらく、俺の人格を形成している辺りだろうな。この剣の持ち主だったニコラスの事や、剣に危険なコードを刻み込んだ皇太子のことははっきりと覚えている。服従のコードを埋め込まれた辺りもかな」
「皆はもう悪政をしていた皇帝って者がいたんだ、くらいになってきているよね。問題なのはこれからの生活であって、過去の人物に何を思うかという事よりも未来に目を向けている」
「今回、かなり粛清したからな。中央を握っていた悪徳貴族がいなくなった、かわりに行政に携わる者がいなくなったからな」
「そうだね。自分達で国を立て直そうって民衆が立ち上がってくれたのが嬉しいよ。まずは早急に足場を固めて、皆が住みやすい国を目指していこう」 


 
「お! やっと起きてきたな。もうちょっとしたら呼びに行くつもりだったんだぜ!」
「やあオリジン。皆で来たの?」
「吾輩もおりますぞ! さあさ、これに着替えてくだされ」
 グレーシュが僕らに衣装を手渡してきた。何をしようというんだろう。
「俺も着替えるのか?」
「そうですよ。完璧な肉体を持つシュラウドの衣装を探すのは、皆大変だったんですからね。着替えてもらわないといけません」
「何をする気なの?」
 グレーシュが持ってきた衣装に着替えさせられた僕たちは、中庭へと連れだされた。皆が笑顔で僕らを迎えてくれる。中庭にはテーブルが用意されケーキやごちそうが並んでいる。
「よっ! 似合っているじゃねえか!」
「わあ、素敵ですね。白にしてよかったね、皆」
「ほんと素敵だね!」
 
 シュラウドと僕は真っ白なタキシードに身を包んでいる。シュラウドの褐色の肌に白いタキシードが映える! むちゃくちゃ男の色気が漂っている。かっこよすぎて鼻血が出そうだ。
「これって……もしかして、結婚式?」  
「あたり! お前らそんなに毎日ベタベタして、イチャつきまくっているのに、忙しくて式を挙げる時間がねえだろ? このままだといつまでたっても式を挙げれねえからさ。休暇を取った機会にみんなで押しかけて式を挙げてしまえって思ってさ」
 確かにその通りだった。多少強引な方法で僕は改革を進めている。どうしようもなくなったらコード・ゼロが使えるからだ。でもそれを使えば、つじつま合わせの微調整が必要となる。結局、僕らは会議づけになってしまって、プライベートの時間が減っていってしまっていた。      

「みんなありがとう……」  
 仲間って本当にありがたい。これからもみんなで力を合わせてやっていこう。
「おいおい、泣くなよ。いつも笑顔でいてくれよ」
「だって、皆が驚かすから」
「あはは。サプライズ成功だな!」

「ルーン。これは俺がふがいないからだ。本当は俺がきちんとしないといけなかったんだ。俺はこういう配慮が欠けているところがある……それでも、俺とこれから先一緒に生きてくれるか?」
「もちろん! シュラウドこそ、こんな僕でいいの?」
「この先、どんな未来でも、お前と一緒ならいい」
「ふふ。僕も!」

「よし! じゃあ皆で乾杯と行こうぜ!」
「ルーンとシュラウドがいつまでもラブラブでいられますように!」
 オリジンが魔道具を使って中庭いっぱいに花びらを降らせた。仲間たちに囲まれ、僕とシュラウドが笑顔で答える。
 
 皆にはやされ、僕らは誓いの熱いキスをかわした。



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感想 3

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みんなの感想(3件)

金浦桃多
2025.11.15 金浦桃多

プロローグ読みました!

近未来と魔法の世界がカッコイイです!
主人公が嵌められて処刑直前に前世と共に能力まで覚醒。そこに救世主が。
プロローグからテンション上がります✨

この先も気になります!

2025.11.15 ゆうきぼし/優輝星

金浦桃多 様
お読みいただきありがとうございます!
カッコイイって言っていただきありがとうございます。
プロローグ頑張ってみました。

完結まで頑張ります。「濃厚BL」にしてしまったので、8万文字以内に終わらすつもりです。
感想ありがとうございました。最後まで頑張りますのでよろしくお願いします。
励みになります!

解除
こうらい ゆあ
ネタバレ含む
2025.11.13 ゆうきぼし/優輝星

こうらい ゆあ様
お読みいただきありがとうございます!

 プロローグは白馬の王子が助けに来た風にしようとwあれこれ考えた結果、ああなりました。
シュラウドは最初からルーンを特別視してましたね。

 何気なく使っている言葉が、ネット専門用語だったってことが最近増えてきて、思い切って使ってみました。サラッと読んでもらえればと思っております。


「濃厚BL」なタグにしてしまって、恐る恐る更新を続けている日々です。
読者様の反応がわからなくてドキドキ書いておりまして、反応いただけるとすごくうれしいです!
まだまだ手探りで書いておりますが ハピエンは間違いなしで頑張ります!

感想ありがとうございました。励みになります!どうぞよろしくお願いします。m(__)m

解除
一ノ瀬麻紀
2025.11.07 一ノ瀬麻紀
ネタバレ含む
2025.11.08 ゆうきぼし/優輝星

一ノ瀬先生❤️お読みいただきありがとうございます。

ざまあ展開にしようかと思ってたのですが、実はワードを濃厚BLにしてしまって💦 
そちらがメインになっていくと思います。

ただ、どこまでお色気シーンとかが許されるのか、最近規制も強いので、悩みながらかいております。
多分、甘々な感じで終わっていくような気がします。

感想ありがとうございます。すごく励みになりました。
読んでくださる方がいらっしゃる。反応があるだけでがんばろうと言う気になれました!
ラストまで完走頑張ります!❤️

解除

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