17 / 34
第17話 新たな登場人物
しおりを挟む
「…で、何故ショウさんがここにいるんですか?」
「んー?なんでだろうなー」
今は平日の昼間
普段なら授業を受けているころだが、あいにく頬が腫れててすぐバレるので生徒会室で仕事をしている
いや、オレの仕事じゃないんだけどね?
「ハルは授業受けてるぞ?」
「…授業いいんですか?」
「そっくりそのまま返す」
たかちゃんは今学業返上で仕事してる
マジでここの校長どうなってんだ??
理事長も仕事しろよ
「オレが粗方片付けるから… ちょっと教科書開けよ。教えてやるから。あ、あとこれなー」
受験用の参考書を渡してやる
これは桜に押し付けられた…いや、解けたからいいんだけどさー
「受験…」
「ハルに押し付けられたやつー貸してやるよ。オレ、使い終わってるし」
「え?」
「去年くらいで終わったから別にもう使わないし…これ以上やると答え暗記しちゃって意味ないんだよなー」
ぽかーんとしてるたかちゃん
おいおい。オレで驚いてもらったら困るな
桜なんて国試の勉強してるぞ?色んなレパートリーの
「ほらほら!開いて!」
たかちゃんとオレの勉強会が始まったのだった
「んー…たかちゃん意外と理系科目弱いんだなー」
「…多少躓くくらいです」
「ここは、これの応用と…ここの式を盛り込んで…」
「…あ!そうですね、ならここがこう…」
「おぉ!あってるあってる!」
スムーズに進んでいくたかちゃん
流石。頭の回転が速い
一回教えたらすぐ覚えてくれる
「…ん?…たかちゃん、今すぐここのロックかけて。全部!早く!」
「!?はい!!」
たかちゃんに叫んでオレは慌ててドアの方へ行ってドアのパスコードを変える
たかちゃんは窓とか裏口とかの鍵とカーテンを全てしめた
数秒後、ガチャガチャッと乱暴な音が聞こえた
「あれー!?閉まってんぞ!?」
「待て、愛。俺様が開けてやるよ」
「…あれ?おかしいですね、パスワードが変わってる…」
ギリギリセーフ!
ちらっとたかちゃんを見ると青ざめている
…桜からパスワードの変え方聞いといてよかった!!
「何だよー!お菓子あるっていったじゃん!」
「ごめんなさい、愛…」
「なら俺様の部屋に行けば沢山…」
「させないよ~?愛ぅ~ケーキ屋さんいこぉ~?」
「ケーキ!?行く行く!!」
一行が去って行った
オレはたかちゃんに近づきクシャッと頭を撫でる
「ん。大丈夫だから」
へらりと笑ってやると少し力を抜いた
「さぁーて!今日はここまでにしておけよー?あと、これ、ハルから」
「??これは何ですか?」
「そこを押しながら人に当てるとスタンガンになってすぐにハルにわかるようになってる優れもの」
「…大丈夫ですか?これ?」
胡散臭そうにしてるたかちゃんに苦笑する
「ヤバいやつきたらボタン押したらいいからーオレとハルにわかるようになってるし」
「…わかりました。ありがとうございます」
たかちゃんはそう言って片付けて出て行った
「うーん。オレも湿布ぬるくなったし保健室でも行くかな」
あと一山終わったらと思ってた山が終わったのでゆらりと立ち上がり、メールチェックしながら保健室に向かう
「ん?」
オレはそっと保健室のドアを開いて何か言い争いをしているカーテンの内側に入る
「…いい加減離れてください」
「あいつらもバカだよねぇ?わざわざ狼に羊を差し出すんだもんな」
押し倒されてる女子生徒と、白衣の男
ピロリン♪
「うらぁ!!」
写真を撮った後すぐに押し倒している男の脇腹を全力で蹴った
「…さーくらちゃーん?」
「あぁ、ショウ。助かったわ」
起き上がって乱れたスカートを整えながら答えた
「助かった、じゃねぇ!オレが来るってわかっててワザと手抜いたな!?」
「…そんなことない」
ツーンと横を向く桜
これは図星だな。めんどくさかったんだな
「こんなのくらい自力でなんとかなるんだから何とかしろよ…」
「ショウのがこういうの得意でしょ?」
「うっわ!否定できない!!」
開き直る桜にため息をついた
「イテテ…あ?お前、誰だよ?」
「ってか、何でみんなこいつのことホモだと思ってんの?」
「わからないわ。バイなのにね?」
「別にバイでもホモでもオレらには関係ないけど…うーん。とりあえず風紀シメる?」
「やめなさい」
「はぁーい」
「話聞けよ!」
怒鳴られたので渋々男を見る
「「なにか?」」
「ハモるな。んで、お前誰だ?見たことないぞ?」
「おいー別の先生とキャラ被ってるから。チェンジだチェンジ!」
「質問に答えろよ」
不機嫌そうに桜に手を伸ばしたので桜の肩を抱き寄せる
「何よ」
「えー?守った彼氏にそんな言い草ー?」
「…ありがとう」
「桜のためなら!」
「だから答えろ」
「オレはショウ!桜の彼氏!」
「彼氏ではないでしょう?」
「相棒?夫?」
「…もういいわ」
ハァとため息をつく演技をする桜
さすがだわー
「んで、白衣。お前、オレの桜に手ェ出すなんて…万死に値する!!」
「…ハァ」
いや、桜ちゃんため息つかないでー
「まぁ、いいや。しっぷくれ」
「え!?お前切り替え早くないか!?」
「うっせーな。細かいこと気にしてるとハゲるぞ?」
桜は後ろで腕を組んで立っている
「あ、転入生にゾッコンなのかー?」
白衣に尋ねる
「ゾッコンって言いかた古いわよ」
「えー?的を得た表現じゃん」
「俺は…あいつがなんだか気持ち悪い…」
「誰彼構わずなのに…」
「俺はだって選ぶしな!」
桜の言葉に憤慨する白衣に苦笑する
「何で気持ち悪い?」
「何でも知ってるって感じで人の領分にドスドスと入り込んでくる…目が」
「あー…なるほどな」
大人は見てるってことか
にしても、目、なぁ?
調べないといけないかなー?
「まぁ、ほどほどにしておけよ?あと、桜に手ェ出したら二度目はない。覚えておけ」
ニッコリと笑ってオレは桜を連れて保健室から出たのだった
「んー?なんでだろうなー」
今は平日の昼間
普段なら授業を受けているころだが、あいにく頬が腫れててすぐバレるので生徒会室で仕事をしている
いや、オレの仕事じゃないんだけどね?
「ハルは授業受けてるぞ?」
「…授業いいんですか?」
「そっくりそのまま返す」
たかちゃんは今学業返上で仕事してる
マジでここの校長どうなってんだ??
理事長も仕事しろよ
「オレが粗方片付けるから… ちょっと教科書開けよ。教えてやるから。あ、あとこれなー」
受験用の参考書を渡してやる
これは桜に押し付けられた…いや、解けたからいいんだけどさー
「受験…」
「ハルに押し付けられたやつー貸してやるよ。オレ、使い終わってるし」
「え?」
「去年くらいで終わったから別にもう使わないし…これ以上やると答え暗記しちゃって意味ないんだよなー」
ぽかーんとしてるたかちゃん
おいおい。オレで驚いてもらったら困るな
桜なんて国試の勉強してるぞ?色んなレパートリーの
「ほらほら!開いて!」
たかちゃんとオレの勉強会が始まったのだった
「んー…たかちゃん意外と理系科目弱いんだなー」
「…多少躓くくらいです」
「ここは、これの応用と…ここの式を盛り込んで…」
「…あ!そうですね、ならここがこう…」
「おぉ!あってるあってる!」
スムーズに進んでいくたかちゃん
流石。頭の回転が速い
一回教えたらすぐ覚えてくれる
「…ん?…たかちゃん、今すぐここのロックかけて。全部!早く!」
「!?はい!!」
たかちゃんに叫んでオレは慌ててドアの方へ行ってドアのパスコードを変える
たかちゃんは窓とか裏口とかの鍵とカーテンを全てしめた
数秒後、ガチャガチャッと乱暴な音が聞こえた
「あれー!?閉まってんぞ!?」
「待て、愛。俺様が開けてやるよ」
「…あれ?おかしいですね、パスワードが変わってる…」
ギリギリセーフ!
ちらっとたかちゃんを見ると青ざめている
…桜からパスワードの変え方聞いといてよかった!!
「何だよー!お菓子あるっていったじゃん!」
「ごめんなさい、愛…」
「なら俺様の部屋に行けば沢山…」
「させないよ~?愛ぅ~ケーキ屋さんいこぉ~?」
「ケーキ!?行く行く!!」
一行が去って行った
オレはたかちゃんに近づきクシャッと頭を撫でる
「ん。大丈夫だから」
へらりと笑ってやると少し力を抜いた
「さぁーて!今日はここまでにしておけよー?あと、これ、ハルから」
「??これは何ですか?」
「そこを押しながら人に当てるとスタンガンになってすぐにハルにわかるようになってる優れもの」
「…大丈夫ですか?これ?」
胡散臭そうにしてるたかちゃんに苦笑する
「ヤバいやつきたらボタン押したらいいからーオレとハルにわかるようになってるし」
「…わかりました。ありがとうございます」
たかちゃんはそう言って片付けて出て行った
「うーん。オレも湿布ぬるくなったし保健室でも行くかな」
あと一山終わったらと思ってた山が終わったのでゆらりと立ち上がり、メールチェックしながら保健室に向かう
「ん?」
オレはそっと保健室のドアを開いて何か言い争いをしているカーテンの内側に入る
「…いい加減離れてください」
「あいつらもバカだよねぇ?わざわざ狼に羊を差し出すんだもんな」
押し倒されてる女子生徒と、白衣の男
ピロリン♪
「うらぁ!!」
写真を撮った後すぐに押し倒している男の脇腹を全力で蹴った
「…さーくらちゃーん?」
「あぁ、ショウ。助かったわ」
起き上がって乱れたスカートを整えながら答えた
「助かった、じゃねぇ!オレが来るってわかっててワザと手抜いたな!?」
「…そんなことない」
ツーンと横を向く桜
これは図星だな。めんどくさかったんだな
「こんなのくらい自力でなんとかなるんだから何とかしろよ…」
「ショウのがこういうの得意でしょ?」
「うっわ!否定できない!!」
開き直る桜にため息をついた
「イテテ…あ?お前、誰だよ?」
「ってか、何でみんなこいつのことホモだと思ってんの?」
「わからないわ。バイなのにね?」
「別にバイでもホモでもオレらには関係ないけど…うーん。とりあえず風紀シメる?」
「やめなさい」
「はぁーい」
「話聞けよ!」
怒鳴られたので渋々男を見る
「「なにか?」」
「ハモるな。んで、お前誰だ?見たことないぞ?」
「おいー別の先生とキャラ被ってるから。チェンジだチェンジ!」
「質問に答えろよ」
不機嫌そうに桜に手を伸ばしたので桜の肩を抱き寄せる
「何よ」
「えー?守った彼氏にそんな言い草ー?」
「…ありがとう」
「桜のためなら!」
「だから答えろ」
「オレはショウ!桜の彼氏!」
「彼氏ではないでしょう?」
「相棒?夫?」
「…もういいわ」
ハァとため息をつく演技をする桜
さすがだわー
「んで、白衣。お前、オレの桜に手ェ出すなんて…万死に値する!!」
「…ハァ」
いや、桜ちゃんため息つかないでー
「まぁ、いいや。しっぷくれ」
「え!?お前切り替え早くないか!?」
「うっせーな。細かいこと気にしてるとハゲるぞ?」
桜は後ろで腕を組んで立っている
「あ、転入生にゾッコンなのかー?」
白衣に尋ねる
「ゾッコンって言いかた古いわよ」
「えー?的を得た表現じゃん」
「俺は…あいつがなんだか気持ち悪い…」
「誰彼構わずなのに…」
「俺はだって選ぶしな!」
桜の言葉に憤慨する白衣に苦笑する
「何で気持ち悪い?」
「何でも知ってるって感じで人の領分にドスドスと入り込んでくる…目が」
「あー…なるほどな」
大人は見てるってことか
にしても、目、なぁ?
調べないといけないかなー?
「まぁ、ほどほどにしておけよ?あと、桜に手ェ出したら二度目はない。覚えておけ」
ニッコリと笑ってオレは桜を連れて保健室から出たのだった
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる