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第6話 二人語り
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原則、親衛隊に入った者の親衛隊は作ってはならない
そういうルールがある
だからどれだけ隊長のファンが多くても親衛隊が作れない
そして隊長のファンからするとオレの位置は嫉妬の中心な訳だ
「にしても初夏ちゃん大丈夫なの?」
「うーん?オレは大丈夫…だけど…隊長の親衛隊がなぁ…」
問題視しているのは隊長の親衛隊なのである
隊長が弱ってる機会に良からぬ事を考えるやからが出てくる
一応取りまとめ役として隊長の親衛隊長(ややこしい)と話し合ったりはしているが…あ、もちろん隊長にはばれずにね
今までは多少弱ってても会長親衛隊ってことで大丈夫だったんだけど…
「…バ会長のせいね」
「そーなんだよなー…バ会長が地に堕ちている今、何とか守らないといけない」
「そろそろ私も表立って動こうか?」
「いや…それは桜が危険過ぎる…もう少し動いてみるよ」
桜が淹れてくれた紅茶を飲みながら答える
何とかしないといけないのは山々なんだが…まだ把握が追いついていない
「…とりあえず風紀はどー?」
「…風紀はほぼ機能しているわ。副委員長が委員長代理で動いているしね」
「あー委員長も堕ちたんだっけ?あの不良」
「そうなのよー!でも、風紀は委員長だけだからそんなに被害は無いわね
でも敢えて言うなら王道くんの取り巻きの不良くんや親衛隊の制裁とかで仕事が増えてるくらい?」
むむーといったような顔をしつつ桜が答える
少し引っかかったので質問を入れた
「んで。桜は王道くんに何絡まれてた??」
「あー…大したことじゃないんだけどね?」
桜はポツリと話し出した
出会った当初にいきなり腕を掴まれ音量がバカになった声で「何で女がいるんだよ!!」と叫ばれ、説明するが聞く耳持たず、挙句の果てに「珍しいからチヤホヤされてるんだ!勘違いすんなよ!」とのこと
え?極刑してもいいよね?
正直な話、身内の欲目を抜きにしても桜は美人だし、頭の回転も速い
この学園の奴らは知らないが、素の時の桜はめっちゃ優しい
氷の女王とか言われてるが…
「初夏ちゃん。潰しちゃだめだよ?」
「オレは隊長より桜のが大事」
「やーん!嬉しいー!…でもダメだよ。それは初夏ちゃんが1番嫌な方法でしょう?」
「…わかってる。でもさ、オレ、何となく予感はある」
「…そっか」
桜が悲しそうに笑った
「やる時は徹底的にやる。その時がきたら。
…さーて!桜!生徒会はー?」
「うーん…生徒会はほぼ機能してないね」
「ほぼ??」
「…今1年の補佐が1人でまわしてるよ」
「は?」
「うーん…多分そろそろヤバイかもね。最後に見たのは1週間前?」
「ちょっくら確認するかー」
「そうね」
とりあえず、今日は寝ようか
そういうルールがある
だからどれだけ隊長のファンが多くても親衛隊が作れない
そして隊長のファンからするとオレの位置は嫉妬の中心な訳だ
「にしても初夏ちゃん大丈夫なの?」
「うーん?オレは大丈夫…だけど…隊長の親衛隊がなぁ…」
問題視しているのは隊長の親衛隊なのである
隊長が弱ってる機会に良からぬ事を考えるやからが出てくる
一応取りまとめ役として隊長の親衛隊長(ややこしい)と話し合ったりはしているが…あ、もちろん隊長にはばれずにね
今までは多少弱ってても会長親衛隊ってことで大丈夫だったんだけど…
「…バ会長のせいね」
「そーなんだよなー…バ会長が地に堕ちている今、何とか守らないといけない」
「そろそろ私も表立って動こうか?」
「いや…それは桜が危険過ぎる…もう少し動いてみるよ」
桜が淹れてくれた紅茶を飲みながら答える
何とかしないといけないのは山々なんだが…まだ把握が追いついていない
「…とりあえず風紀はどー?」
「…風紀はほぼ機能しているわ。副委員長が委員長代理で動いているしね」
「あー委員長も堕ちたんだっけ?あの不良」
「そうなのよー!でも、風紀は委員長だけだからそんなに被害は無いわね
でも敢えて言うなら王道くんの取り巻きの不良くんや親衛隊の制裁とかで仕事が増えてるくらい?」
むむーといったような顔をしつつ桜が答える
少し引っかかったので質問を入れた
「んで。桜は王道くんに何絡まれてた??」
「あー…大したことじゃないんだけどね?」
桜はポツリと話し出した
出会った当初にいきなり腕を掴まれ音量がバカになった声で「何で女がいるんだよ!!」と叫ばれ、説明するが聞く耳持たず、挙句の果てに「珍しいからチヤホヤされてるんだ!勘違いすんなよ!」とのこと
え?極刑してもいいよね?
正直な話、身内の欲目を抜きにしても桜は美人だし、頭の回転も速い
この学園の奴らは知らないが、素の時の桜はめっちゃ優しい
氷の女王とか言われてるが…
「初夏ちゃん。潰しちゃだめだよ?」
「オレは隊長より桜のが大事」
「やーん!嬉しいー!…でもダメだよ。それは初夏ちゃんが1番嫌な方法でしょう?」
「…わかってる。でもさ、オレ、何となく予感はある」
「…そっか」
桜が悲しそうに笑った
「やる時は徹底的にやる。その時がきたら。
…さーて!桜!生徒会はー?」
「うーん…生徒会はほぼ機能してないね」
「ほぼ??」
「…今1年の補佐が1人でまわしてるよ」
「は?」
「うーん…多分そろそろヤバイかもね。最後に見たのは1週間前?」
「ちょっくら確認するかー」
「そうね」
とりあえず、今日は寝ようか
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