悪役令嬢役の友人が婚約破棄されたので一緒に旅に出ることにしました

くりーむそーだ

文字の大きさ
15 / 20
間章

始まりの国のその後

しおりを挟む
「あの子達が居ないとつまらないわねー」
「そうだな…」

アベレージ伯爵夫妻が話しながら紅茶を飲む

「待たせたのぉ」
「遅くなりましたわ」
「陛下、王妃様お疲れ様ですわ」

アベレージ伯爵夫妻が優雅に紅茶を傾けたままである

「公爵に仕事どうせ押し付けたんだろ?」
「へーかさいてー!」

国王への対応とは思えないアベレージ夫妻のやりとり

「ほんとマヌケで困るわーまぁそこも可愛いんだけど」

ニッコリと笑っていつの間にか優雅に座って紅茶を傾けている王妃
実はこの4人同級生で学園でもよく行動を共にしていた

「宰相怖い…」
「ジルベール先輩に押し付けておいてよく言うよなー」

アベレージ伯爵が国王に向かって呆れたように言った

「そういえば、第二王子の教育は上手くいってるの?」
「反面教師みたいねー…第一王子のようにならないと必死よー?」
「他の事件起こしたとこの息子は全員跡取りから外されてるな。弟や遠縁の子に継がせようとしてるな」
「それより、ラーヒットはどうなってる?」

国王が真面目な顔になり尋ねた

「幻影が色々やってから去ったから当分は大丈夫だろう…次期頭領を育て直しかぁ…」
「嫡男はどうしてるの?」
「あー、ダメダメ。あいつは表でしか無理だ。だからグレーシアに影を頼もうと思ったのに…」
「そうねぇ…あの子も育て直してるけどねぇ…大丈夫かしら?」
「何とかしてくれないと国が危ないからな…」

ハァと4人はため息をついた

「…俺も冒険者になりたい…」
「いいわねー!また冒険者したいわね!」
「だよなー」

アベレージ夫妻が賑やかに話す

「いいわねー!その時は私も混ぜてー!」

王妃が楽しそうに話す

「うっ!どうせ私は…」

横でいじける国王がいる

「まぁ、国王コイツは置いておいて…
セレスちゃんもグレーシアも楽しくやってるみたいだ」

アベレージ伯爵が手に持った手紙を開く

「やっぱり沢山鍛えた甲斐があったわねー!」

にこにこと返すアベレージ伯爵夫人

「…して、どうするかのぅ?」
「急に国王口調に戻るのやめろよなー」
「グレイちゃんの口調は明らかにアンタの口調が移ってるわよねー」

扇を広げてくすくす笑う王妃

「いや、どっちかというとあいつのが移ったんだな」
「あの子もセレスも神の迷い子かみのまよいごだと思うわ」
「そうね…隠して…なかったわね」
「そうね」

王妃とアベレージ伯爵夫人が2人で笑い合う

「元気にしてるかのぉ…」
「元気そうだぞ」
「元気にしてるみたいね」
「流石よねー有名なのに隠れてるのは」
「…待て。ワシだけ知らんのか?」
「手紙来るしな」

ガクッと肩を落とす国王にいい笑顔のアベレージ伯爵が「ドンマイ!」と肩を叩いた

「さぁ!陛下!仕事へ参りますわよ!!」
「…うぬ」
「ではね、アベレージ伯爵、夫人。失礼するわ?
ゆっくりなさってね」
「王妃の心使い感謝致しますわ」

国王と王妃が部屋から去っていった

「…何か大きなことに巻き込まれてないといいけど」
「そうだな。何かあれば駆けつけたらいいだろう?あの子もセレスも私達の大切な子どもとその友達なんだから」
「そうね…」

アベレージ伯爵夫婦は窓の外を見た
外は眩しいくらい晴れていた
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

王妃ですが都からの追放を言い渡されたので、田舎暮らしを楽しみます!

藤野ひま
ファンタジー
 わたくし王妃の身でありながら、夫から婚姻破棄と王都から出て行く事を言い渡されました。  初めての田舎暮らしは……楽しいのですが?!  夫や、かの女性は王城でお元気かしら?   わたくしは元気にしておりますので、ご心配御無用です!  〔『仮面の王と風吹く国の姫君』の続編となります。できるだけこちらだけでわかるようにしています。が、気になったら前作にも立ち寄っていただけると嬉しいです〕〔ただ、ネタバレ的要素がありますのでご了承ください〕

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!

nineyu
ファンタジー
 男は絶望していた。  使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。  しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!  リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、  そんな不幸な男の転機はそこから20年。  累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

異世界転生してしまった。どうせ死ぬのに。

あんど もあ
ファンタジー
好きな人と結婚して初めてのクリスマスに事故で亡くなった私。異世界に転生したけど、どうせ死ぬなら幸せになんてなりたくない。そう思って生きてきたのだけど……。

処理中です...