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間章
勇者の国のその前
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「あいつらも元気でやってるみたいだなぁ」
ヤハドは先程まで話してた通信機を置いてポツリとこぼした
ヤハドはお騒がせな2人との初めての出会いを思い出していた
「2つ隣の国出身のグレイと!」
「セレスでーす!登録お願いです!」
フードを被った2人はあまりにも不審者で、声も若かったことから冷やかしだと思った受付が帰そうとしているのをたまたま見かけた
「おーおー?新人かー?」
「わー…」
「テンプレ…」
ガラの悪い男達が2人につっかかっていた
たまたま一般人に紛れていたギルド長のヤハドはその様子を見ていた
(これくらい捌けなかったら冒険者としては無理だな)
冒険者は荒くれ者が多い。チンピラに近いやつが多い
それでも実績を上げるものもいるから何も言えない
犯罪をしたら流石に処罰はあるが、それもギルドのさじ加減なのだ。
「きゃっ!」
「可愛い声だして…こんな冴えないやつとより俺らと遊ぼうぜ」
汚い笑みを浮かべた男がセレスと名乗った黒いローブを被った人物の腕を掴んだ
スタイルが良いようでローブの上からでも女性だと分かる
「スタイルいいじゃねeぐふぅっ!!!」
何が起きたのか分からない
この一瞬で黒いローブの女性の腕から男の手は外されて顔面を白いローブの者に鷲掴みされている
「てめぇ。セレスの手を握るなんてよっぽど死にてぇみたいだな?」
ギリッと力を強めたみたいで、男から声にならない叫びが聞こえた
そのまま横なぎにローブの者が腕を振るい、自分より倍はあるであろう男を壁にぶつけた
「ばっちぃー」
「もー!《清潔》」
セレスと呼ばれた方が魔法をかけると一瞬淡く光る白いローブの者
受付に紛れ込んでる秘書が3枚の紙を出してきた
「ここじゃ登録してもらえないから違うとこいこーよー」
「そうだねぇ…お邪魔しましたー!!」
「ちょっとまて。」
勢いよく出ていこうする2人に声をかける
「あれ?何ー?」
「こっちにこい。登録するから」
3枚目の紙に<ランクダウン>と記載して秘書に渡す
「えー?変なのいるんならやだー!」
「セレスをやらしい目で見るならやだー!」
「ちゃんと登録するから行くぞ」
俺が言うと2人は顔を見合わせた後こっちに近づいてきた
多分だが、こいつらはまだ実力を隠している
そしてそれが、俺を遥かに凌ぐものだとわかる
なので、こいつらの今の目の合図は何かされたら全力で戦う意図を確かめてたんだろうな
まーた癖のある奴がきたもんだなぁ…
「で、ローブは外せるか?」
「いーよ!」
「りょーかい!」
2人がローブを脱いだ
思ったより若くて10代ではないだろうか…?
さっきの記入用紙には年齢が書かれていなかったしな
「なるほどな。ならローブは仕方ないな」
俺が言うと目の前の2人はキョトンとしていた
「あ?どうした?」
「いや…舐めてかかってくるんだろうなーと思ってたのに納得されたから…ねぇ?」
「そーだな。思ったよりあっさりでびっくりした」
「そりゃあ実力がなかったら追い返してる所だが…お前らは俺以上の実力も実戦もあるだろ?なら、何も言うことはない」
コイツらは戦い慣れしてるのはすぐに分かった
力だけではなく、目や雰囲気が一瞬変わった様を見たからだ
「ふぅーん?」
「おーギルドもいい人材いるんだなぁ」
目の前の2人はニコニコと笑った
こりゃあ…交渉も手慣れてやがるな
「といっても、ランクは最下位からしかできねぇ…受付で説明は聞いたか?」
「聞いたよー!バッチリ!」
「ならお前らの実力、しっかり示せよ?」
何となく2人の頭を撫でてしまった
俺に怯えないヤツ子どもなんて久々だったせいか、2人が人に好かれるような雰囲気を出してるのかは定かではないが…
「自分らで解決出来なかったら俺に相談しろ。
まぁ、無いとは思うが…相談くらいは乗ってやる」
キョトンと2人がした後、顔を見合わせてから
パァァァ!と明るい顔になって頷いた
「私はセレス。平民になったよ!」
「グレイ。同じく平民!」
「俺はここのギルドマスターのヤハドだ。
まぁ、元Sランクで今は緊急時にしか戦闘に参加しない」
「なるほど!!ギルドってどんなものかと思ってたけどちゃんとしてるんだな!」
ニッコニコとグレイが答えていた
こいつらは本当に大物になるな…
しばらくして順調に2人ともランクをあげていっていた
「ヤハドー」
「あ?珍しいなグレイ。セレスはどうした?」
「いやー。外で待ってもらってるんだけどさ…
困ったことがあったら頼れって言ってたよ、ね?」
チラッチラッとこちらを伺ってくる
ははーん?何かやらかしたのか?
「何をやらかしたんだ?」
「いやー、たまたま居たスターダストドラゴン倒しちゃって…」
テヘペロと舌を出すグレイに思考停止する
「おいおい?今スターダストドラゴンって言ったか?」
スターダストドラゴンの討伐はSSランクのチームでのクエストだぞ?
「セレスと2人で討伐しちゃった…から素材買って?」
えへっと困ったように笑うグレイに俺は頭を抱えた
こいつらはまだBランクだぞ…?
「……セレスが持ってるのか?」
「セレスのアイテムボックスに入ってるけど、絡まれるから裏で待っててもらってるだけだよ?」
「…いくぞ」
ハアとため息をついてグレイと共に裏に向かう
セレスがそこで待っていた
「スターダストドラゴン…素材を買うから出してみろ」
「待ってセレス!結界張って認識阻害かけるからー!」
「それなら臭い遮断もかけといてー」
「了解!!」
2人の会話の後、直ぐに膜に覆われた
「ほい!これだよー!」
セレスが無邪気に出した
間違いなくスターダストドラゴンである
「…本物じゃねぇか…」
「言ったじゃん」
けらけらと笑うグレイにまたため息がでる
「とりあえず鑑定回して結果出るのは明日だな」
「うぃ!」
敬礼のポーズを2人でしている
普通の子どもに見えるんだがなぁ
「…ヤハドが詳しく聞かないとこ結構好きよ」
「私も~!」
セレスの言葉に同意するグレイ
「なんて言うか…冒険者ってそんなもんだろ?」
「いやー私らの年齢だと絡まれるんだよなー」
ねー!と顔を見合せてる2人に何となく察した
特にセレスは俺から見ても綺麗な顔をしている
絡まれるんだろうな
「…力になるって言ったんだ。まぁ遠慮なく頼れよ」
2人の頭を撫でるとキョトン、とした後明るい笑顔になって頷いていた
この時の俺は思いもしなかったんだ
この2人が毎度厄介事を持ってくる事を
そして、それが世界を揺るがすような自体になる事も
「ヤハドー!!!持ってきたー!!!」
「今日も大漁ー!!!」
「お前らは裏から入れって言ってんだろー!!
あと、また薬草のクエスト取ってったな!!??」
ヤハドは先程まで話してた通信機を置いてポツリとこぼした
ヤハドはお騒がせな2人との初めての出会いを思い出していた
「2つ隣の国出身のグレイと!」
「セレスでーす!登録お願いです!」
フードを被った2人はあまりにも不審者で、声も若かったことから冷やかしだと思った受付が帰そうとしているのをたまたま見かけた
「おーおー?新人かー?」
「わー…」
「テンプレ…」
ガラの悪い男達が2人につっかかっていた
たまたま一般人に紛れていたギルド長のヤハドはその様子を見ていた
(これくらい捌けなかったら冒険者としては無理だな)
冒険者は荒くれ者が多い。チンピラに近いやつが多い
それでも実績を上げるものもいるから何も言えない
犯罪をしたら流石に処罰はあるが、それもギルドのさじ加減なのだ。
「きゃっ!」
「可愛い声だして…こんな冴えないやつとより俺らと遊ぼうぜ」
汚い笑みを浮かべた男がセレスと名乗った黒いローブを被った人物の腕を掴んだ
スタイルが良いようでローブの上からでも女性だと分かる
「スタイルいいじゃねeぐふぅっ!!!」
何が起きたのか分からない
この一瞬で黒いローブの女性の腕から男の手は外されて顔面を白いローブの者に鷲掴みされている
「てめぇ。セレスの手を握るなんてよっぽど死にてぇみたいだな?」
ギリッと力を強めたみたいで、男から声にならない叫びが聞こえた
そのまま横なぎにローブの者が腕を振るい、自分より倍はあるであろう男を壁にぶつけた
「ばっちぃー」
「もー!《清潔》」
セレスと呼ばれた方が魔法をかけると一瞬淡く光る白いローブの者
受付に紛れ込んでる秘書が3枚の紙を出してきた
「ここじゃ登録してもらえないから違うとこいこーよー」
「そうだねぇ…お邪魔しましたー!!」
「ちょっとまて。」
勢いよく出ていこうする2人に声をかける
「あれ?何ー?」
「こっちにこい。登録するから」
3枚目の紙に<ランクダウン>と記載して秘書に渡す
「えー?変なのいるんならやだー!」
「セレスをやらしい目で見るならやだー!」
「ちゃんと登録するから行くぞ」
俺が言うと2人は顔を見合わせた後こっちに近づいてきた
多分だが、こいつらはまだ実力を隠している
そしてそれが、俺を遥かに凌ぐものだとわかる
なので、こいつらの今の目の合図は何かされたら全力で戦う意図を確かめてたんだろうな
まーた癖のある奴がきたもんだなぁ…
「で、ローブは外せるか?」
「いーよ!」
「りょーかい!」
2人がローブを脱いだ
思ったより若くて10代ではないだろうか…?
さっきの記入用紙には年齢が書かれていなかったしな
「なるほどな。ならローブは仕方ないな」
俺が言うと目の前の2人はキョトンとしていた
「あ?どうした?」
「いや…舐めてかかってくるんだろうなーと思ってたのに納得されたから…ねぇ?」
「そーだな。思ったよりあっさりでびっくりした」
「そりゃあ実力がなかったら追い返してる所だが…お前らは俺以上の実力も実戦もあるだろ?なら、何も言うことはない」
コイツらは戦い慣れしてるのはすぐに分かった
力だけではなく、目や雰囲気が一瞬変わった様を見たからだ
「ふぅーん?」
「おーギルドもいい人材いるんだなぁ」
目の前の2人はニコニコと笑った
こりゃあ…交渉も手慣れてやがるな
「といっても、ランクは最下位からしかできねぇ…受付で説明は聞いたか?」
「聞いたよー!バッチリ!」
「ならお前らの実力、しっかり示せよ?」
何となく2人の頭を撫でてしまった
俺に怯えないヤツ子どもなんて久々だったせいか、2人が人に好かれるような雰囲気を出してるのかは定かではないが…
「自分らで解決出来なかったら俺に相談しろ。
まぁ、無いとは思うが…相談くらいは乗ってやる」
キョトンと2人がした後、顔を見合わせてから
パァァァ!と明るい顔になって頷いた
「私はセレス。平民になったよ!」
「グレイ。同じく平民!」
「俺はここのギルドマスターのヤハドだ。
まぁ、元Sランクで今は緊急時にしか戦闘に参加しない」
「なるほど!!ギルドってどんなものかと思ってたけどちゃんとしてるんだな!」
ニッコニコとグレイが答えていた
こいつらは本当に大物になるな…
しばらくして順調に2人ともランクをあげていっていた
「ヤハドー」
「あ?珍しいなグレイ。セレスはどうした?」
「いやー。外で待ってもらってるんだけどさ…
困ったことがあったら頼れって言ってたよ、ね?」
チラッチラッとこちらを伺ってくる
ははーん?何かやらかしたのか?
「何をやらかしたんだ?」
「いやー、たまたま居たスターダストドラゴン倒しちゃって…」
テヘペロと舌を出すグレイに思考停止する
「おいおい?今スターダストドラゴンって言ったか?」
スターダストドラゴンの討伐はSSランクのチームでのクエストだぞ?
「セレスと2人で討伐しちゃった…から素材買って?」
えへっと困ったように笑うグレイに俺は頭を抱えた
こいつらはまだBランクだぞ…?
「……セレスが持ってるのか?」
「セレスのアイテムボックスに入ってるけど、絡まれるから裏で待っててもらってるだけだよ?」
「…いくぞ」
ハアとため息をついてグレイと共に裏に向かう
セレスがそこで待っていた
「スターダストドラゴン…素材を買うから出してみろ」
「待ってセレス!結界張って認識阻害かけるからー!」
「それなら臭い遮断もかけといてー」
「了解!!」
2人の会話の後、直ぐに膜に覆われた
「ほい!これだよー!」
セレスが無邪気に出した
間違いなくスターダストドラゴンである
「…本物じゃねぇか…」
「言ったじゃん」
けらけらと笑うグレイにまたため息がでる
「とりあえず鑑定回して結果出るのは明日だな」
「うぃ!」
敬礼のポーズを2人でしている
普通の子どもに見えるんだがなぁ
「…ヤハドが詳しく聞かないとこ結構好きよ」
「私も~!」
セレスの言葉に同意するグレイ
「なんて言うか…冒険者ってそんなもんだろ?」
「いやー私らの年齢だと絡まれるんだよなー」
ねー!と顔を見合せてる2人に何となく察した
特にセレスは俺から見ても綺麗な顔をしている
絡まれるんだろうな
「…力になるって言ったんだ。まぁ遠慮なく頼れよ」
2人の頭を撫でるとキョトン、とした後明るい笑顔になって頷いていた
この時の俺は思いもしなかったんだ
この2人が毎度厄介事を持ってくる事を
そして、それが世界を揺るがすような自体になる事も
「ヤハドー!!!持ってきたー!!!」
「今日も大漁ー!!!」
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