祖父ちゃん!なんちゅー牧場を残したんだ!相続する俺の身にもなれ!!

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冬の月10日(水の曜日) お茶会

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  全員が席に着くと、給仕がお茶を入れてくれたり、ケーキやお菓子を取り分けてくれたりしてくれた。
 ステラはテーブルの上でゆらゆらと揺れていたノームにクッキーを食べさせている。羨ましそうに眺めていたリーフも、ベアトリスが「はい、あ~ん」と言ってお菓子を差し出すと、思い切り口を開いて待ち構えていた。
 美味しそうにぷにぷにした体を上下に揺らして咀嚼するスライムたちを、伯爵もジョルジュも物珍しそうに眺めていた。
 やっぱりノーム達にもマナーを教えるべきだった。なんか恥ずかしい。

 そんな俺の気持ちとは反対に、ベアトリスもステラも楽しそうにノームたちにお菓子を与えている。
「ベアトリス、ご覧になって! お菓子一杯頬張って、まるでリスのようだわ!」
「ノームちゃん、こっちのケーキも食べてみる?」
 ベアトリスがケーキの乗った皿を差し出すと、ノームはテーブルの上をピョンピョン飛びながら移動し、一口でケーキを食べた。
 おいおい、お前ら。いい加減にしないと俺が恥かくだろ。
 伯爵もジョルジュも茶器を手にしたまま固まっているじゃないか。
「申し訳ございません、伯爵。ノームたちはちゃんと躾けますので」
「いや、それは気にしなくていい。見ていて楽しいよ」
 ニコニコ笑顔の伯爵だけど、なんか怖い。サツマイモ祭りの時の伯爵を見ているからだと思うけど、その笑顔の裏を探ってしまう。
「ハヤト、このスライムはあの畑にいたスライム?」
 ベアトリスが差し出すケーキに食らいついているノームの体を撫でながら、ジョルジュが聞いてきた。
「あ、はい。ジョルジュが退治してくれた後、ノーム…茶色いスライムは勝手に畑を耕していたんですが、魔力を使い過ぎて死にそうになっていた所をミントさ…あ、えっと……知り合いの薬師に頼んで治してもらいました。契約を交わせば自分の体内で作られる魔力を与えることができるそうなので、可哀想になって契約しました」
「すんなりと契約できたのか?」
「はい。拒絶はなかったです」
「じゃあ、この緑のスライムは?」
「そっちはノームを心配して村まで追いかけてきたスライムです。彼らも契約を望んでいたのですが、俺…あ、いえ、僕のステータスを調べた所、ノームを入れて三匹までしか契約を結べなかったので、森に帰る様に促したのですが、リーフたちは複数の個体が集まって、大きなスライムとなって契約を結んだんです。大きなスライムも何体集まっても一匹としてカウントするって聞いたので、全部で50匹と契約を結んでいます」
「50匹!? 確かにスライムは同じ属性のスライムが集まれば体が大きくなり、戦闘能力もあがると報告があるけど、テイムするときに一匹としてカウントできるなんて聞いた事がない。ハヤトがそうスライムに教えたのか?」
「いえ、僕は何もわかっていなかったので、リーフたちが勝手に集まって大きくなりました。誰が命令したとか、そういうのはありません」
 ジョルジュの目が大きく見開いた。
 きっとジョルジュも魔物についての知識は詳しいはずだ。だけど、ガイも学校で習っていない事が起きている事に驚いていたように、俺の話はジョルジュの知識の中に何もなかったのだろう。
「ハヤト殿は、その50匹のスライムを見分ける事が出来るのかい?」
「いいえ。ただ、一緒に暮らすようになって一ヶ月経って、少しは見分けがつく様になりました。今日、ここに連れてきた二匹は、今、ステラがクッキーを与えている方は薬草を体内に取り込んで薬を生成することができるのですが、品質の高い薬草を見つけたり、薬にならない素材を見分けたり、作られる薬もかなり高品質な物です」
「その薬は今、手元にあるかい?」
「リーフ、回復薬をすぐに出せるか?」
 ステラに向かって大きな口を開けていたリーフ(No12)は、2~3回その場に跳ねると、ペッと体内から数本の回復薬や解毒剤などを吐き出した。
 出し方に本当に躾けないといけないと思うけど、伯爵もジョルジュも特に気にしていなかった。
 細長い透明な瓶に入った回復薬は、向こう側が透き通って見える薄い緑色の液体で、しゅわしゅわと泡が立っていた。
 一方、解毒剤は丸い透明な瓶に入っており、これも向こう側が透き通って見える薄い紫色の液体。少し瓶を振ると、底に沈んでいる葉っぱの欠片のような物が浮き上がってくる。
「これは……開けてみてもいいかい?」
 伯爵は少し興奮しているようだった。
 ジョルジュも俺の顔をじっと見て返事を待っている。
「どうぞ」
 その一声を待っていた伯爵は、給仕をしている使用人に、透明なガラスのコップを用意するように頼んだ。
 使用人がコップを用意するまでの間、ジョルジュは回復薬の瓶の蓋を開け、匂いを嗅いだり、軽く振って中の泡の様子を見ていた。

 確かにリーフの作る回復薬は効能が素晴らしいほどにいいが、俺はどんな薬草を使って作っているのかも知らないし、配分とかも全く知らない。
 自分が作った薬が調べられているのに、当の本人はまたベアトリスとステラにお菓子をねだっている。そんなに食べるのなら夕飯は抜きだぞ!

 使用人がガラスのコップを用意し、そのコップに回復薬を移したジョルジュは、畑でも使っていた平べったいガラスのような物を取りだして、色々な角度から覗き込んだ。
 伯爵は解毒剤をコップに少量移し、その中に懐から出した小さな瓶の蓋を開け、小瓶の液を一滴垂らした。すると薄紫色の解毒剤が一瞬で透明になり、伯爵は「おぉ~」と小さな歓声を上げた。そして近くに控えていたお付き人さんに、何かを命令した。
 しばらくしてお付き人さんは何枚かの葉っぱを持ってきて、伯爵に差し出した。
 何をするんだろう? そう思いながら伯爵を眺めていると、透明になった解毒剤の入ったコップにその葉っぱを千切って入れ、かき回した。透明だった液体は徐々に黒く染まり始め、伯爵は小さく頷いた。そして解毒剤を黒い液体の入ったコップに注ぎ、しばらくそのまま放置した。
 なんと、黒く濁った液体は、再び透明の液体になったのだ!

 なんなんだ、この実験みたいな光景は!!!

「ハヤト殿、この回復薬と解毒剤は売っていたりするのかい?」
「いえ、自分の冒険用にストックしています。伯爵の目の前にある三角の瓶に入った薬は作物の品質を上げる薬なんですが、それはリーフたちが勝手に畑に撒いているだけで、僕以外が手にすることはありません」
「その方がいいだろう。これが出回れば、ハヤト殿に納品の依頼が殺到する。この国だけでなく、近隣諸国からもだ。サウザンクロス帝国は大金を積んででも依頼してくるだろう」
 はぁ!? どういうこと!?
「ハヤト殿、こちらの解毒剤は品質が最高レベルだ。市場に出回れば銀貨一枚…いや金持ちなら銀貨三枚出してでも買い取るだろう」
「へ!?」
「もし大量生産できるのなら、薬ではなくそのスライム自体を買い取りたいと言い出してくるかもしれない」
「伯爵、ハヤトの畑が荒らされたと聞きましたが、この解毒剤を使って畑に撒かれた毒薬を消し去ったのではないでしょうか?」
「その可能性はある。ハヤト殿、畑はどのように回復しましたか?」
「え……それは、50匹のリーフが合体して、畑全体に覆いかぶさって、引っこ抜かれたサツマイモの苗を分解して、たぶん【再生】っていうスキルを使って苗を復活させて、【成長】っていうスキルでサツマイモを実らせたと思います」
 俺のつたない説明でも理解できたのか、伯爵とジョルジュはお互いに顔を見合わせて、同時にリーフ(No12)を見た。
 リーフ(No12)は、ぷにぷにした体から腕を伸ばし、自分でクッキーを掴み大きく口を開けて食べようとしていたが、ジッと見てくる伯爵とジョルジュの視線に気づいて2人の顔を見た。
「ハヤト、こっちの緑のスライムはどんな特技があるの?」
「そっちは50匹いるリーフたちのリーダーだよ。率先して水撒きをしてくれたり、他のリーフたちにやることを指示してくれるんだ」
「緑色のスライムの中で一番賢いのね!」
「スライムって言ってもそれぞれ性格が違うからね。牧場には色々なスライムがいるよ。サボり癖のある子とか、仕事が終わると次の日の朝まで寝ている子とか、冒険行くときに連れて行ってもらえないとふて寝している子とか、家の中を元気いっぱい走り回っている子とか」
「一度、見てみたいわ!」
「いつでも遊びにおいで。午後なら畑作業も終わっているし、天気のいい日なら仔牛も日向ぼっこしているからね」
「是非、お伺いするわ!」
 ステラは顔を輝かせていた。
 最初はスライムに対して抵抗感を抱いていたステラだけど、今はノームやリーフたちと楽しそうに接している。実際にステラが可愛い系の魔物をペットにしたら、笑顔が多くなるんだろうな。

 伯爵とジョルジュは、まだリーフ(No12)を見つめていた。
 リーフもクッキーを手にしたまま動くことが出来ず、困った顔で固まっている。
「ハヤト殿、このスライムの力を貸していただけないだろうか」
「リーフの力ですか?」
「先日、使用禁止の肥料を売りさばいていた男の子とは覚えているだろ? その男の被害に遭った農家の畑が、どんなに最善を尽くしても、三年ほど作物が育たない状態なんだ。もしかしたらこのスライムの力を借りたら畑を蘇らせることができるかもしれない」
「確かに損害を受けた被害額を渡すよりも、畑を使える状態に戻した方が、農家も安心しますね。いくらお金を渡しても、畑を元通りにするためにはさらに多額のお金がかかりますものね」
「ハヤト殿、どうだろうか。すべての畑を戻してほしいとは言わない。力を貸してほしい」
 伯爵が突然頭を下げてきた。
「僕からもお願いします!」
 ジョルジュまで頭を下げてきた。
 身分ある人(たぶんジョルジュも貴族だろう)が、こんな一般市民に頭なんか下げていいんですか~!?



       <つづく>



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