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悪役令嬢回避
攻略者の家族に引き取られた…その攻略者達は
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国家に貢献している我が侯爵家は、多岐に渡り仕事がある。
領地経営もだが、国王から直々に指示があれば国外に出向くこともあるのだ。
視察などの名目で…
他国に赴いていた時、弟夫婦が亡くなったと言う情報を手にした。
しかも、既に弟夫婦が亡くなっており、三年も経過していたのだ。
ちょうど視察も終わり、帰国となった時にだ。
この情報の遅さに困惑した。
そして、急ぎ帰国して屋敷に戻り、弟の治める領地と屋敷に行く事にした。
本来ならば馬車で数日。そう帰国の際も他国と自国に戻る道すがら、風景から国家の繁栄状況を考慮するのも大切なことではある。だが、弟夫婦が亡くなっている事実を、しっかりとこの目で確認したいと強く思い、転移門をあえて使用した。
各国には緊急時などに備えて、通行に関して厳しい取り決めはあるが、転移門の利用はできる。
繋がる国同士が戦争となれば、転移門に描かれている魔法陣を消す事により一部使用不可になるため、国同士に繋がるその門があったとしてもそこは問題視はされていなかった。
描かれている魔法陣を消すのは特殊な方法であるから、誰もが容易にはできはしないのだがな…
で、急いで一旦は領土に戻り、屋敷に控えている者達から先に情報を集めた。
願うのは、弟夫婦が亡くなったと言う情報が嘘であれば…間違いであればと…
もちろん、視察の報告は、一緒に行った者達に報告に行かせた。
でないと、国から邪魔される可能性があると、考えられたんだ。
報告を先にと…。
よって、報告書にはきちんと私自身が目を通し、修正も行なっているから大丈夫なはずだと持たせて頼んだ。
理解してくれていたから、「任せて」と言ってくれたんだ。
そして、悲しい情報を受ける事になる。
「残念ながら、グランデュオ・アルガスト様はお亡くなりになっているようです。領内の視察の際に、奥方であるアイリス様と共に馬車の事故で…少し不審な点はあったようですが、確たる証拠もなく事故死として処理されたようです。当時二歳になるお子様達は、遠い親戚筋の方が後見人として屋敷に入られ、領主代理となっていると報告が上がっております。」
「領主代理?その者の名前は?あの子供達は…弟の子供達はどうなっている?」
弟であるグランデュオは、養子として我が家にやって来た者だ。父の親友の子供として生まれたが、その当時、国境付近の混乱で、父が救助遠征に向かった時には…亡くなっていた。その妻も同じく混乱に巻き込まれて亡くなり、グランデュオのみが生き残っていた。父はそのまま連れて帰り、私達の弟として育てたのだ。
私達兄弟仲は良く、時々お互いの領地に赴くこともあった。
最後に会ったのは、子供が生まれたとの連絡でお祝いを持って行った時か。
男女の双子が生まれ、嬉しそうにしていた…
今でもその光景が目に浮かぶ。その弟夫婦が…
「そして、調べによりますと…」
「何だ?まだ何か問題が?」
「はい。お子様達二人は別館に、ほぼお二人でいる状態のようです。以前からお子様のお世話をしていた者一人が、唯一の大人と言っても良いぐらいかと。領主代理は密かに自分の領地にすべく、行動も行っているようで…その影響下かはわかりませんが、領地がかなり酷い状態に陥っている様子です。しかも、現在魔物被害も多数見られ出して…」
「見られ出して、どうしたと言うのだ?」
「どうも領地経営を放棄して、逃げ出したようです。領民も既に領地を離れ、魔物達が溢れかえっている様子です。本来ならば、自領の騎士や冒険者ギルドを通して依頼するなどし、領民を守るべきなのですが、資金を渋ったのか、もしくは領地運営が上手くいかず、その結果か…」
思わず思考が止まった。
あり得ない。あの美しかった領地が…弟は婿養子として彼の地に赴き夫婦仲良く領地を守っていた。
自然豊かな場所で、農民達も笑顔が見られていた記憶がある。
それが魔物が徘徊する場所になっているなんて…
確かに大きなり領地ではなかったが…山々にも囲まれてはいたが…
この世界には魔物も魔獣も存在する。
領の騎士団や冒険者に依頼して討伐などをし、間引きをしたり、領民が住んでいる場所に来ないようにと対策を練り、とにかく、困らないように注意するんだ。
だが、その領主代理はそれを怠ったのか?
いろんな事が頭の中をよぎっていく…
「ちょっと待て、子供達はどうなっている?」
「それが…まだ別館に…」
「騎士達を。すぐにアルガスト領に向かう。後…」
ガチャっと執務室の扉が開く。
息子達二人が入ってきたのだ。
領地経営もだが、国王から直々に指示があれば国外に出向くこともあるのだ。
視察などの名目で…
他国に赴いていた時、弟夫婦が亡くなったと言う情報を手にした。
しかも、既に弟夫婦が亡くなっており、三年も経過していたのだ。
ちょうど視察も終わり、帰国となった時にだ。
この情報の遅さに困惑した。
そして、急ぎ帰国して屋敷に戻り、弟の治める領地と屋敷に行く事にした。
本来ならば馬車で数日。そう帰国の際も他国と自国に戻る道すがら、風景から国家の繁栄状況を考慮するのも大切なことではある。だが、弟夫婦が亡くなっている事実を、しっかりとこの目で確認したいと強く思い、転移門をあえて使用した。
各国には緊急時などに備えて、通行に関して厳しい取り決めはあるが、転移門の利用はできる。
繋がる国同士が戦争となれば、転移門に描かれている魔法陣を消す事により一部使用不可になるため、国同士に繋がるその門があったとしてもそこは問題視はされていなかった。
描かれている魔法陣を消すのは特殊な方法であるから、誰もが容易にはできはしないのだがな…
で、急いで一旦は領土に戻り、屋敷に控えている者達から先に情報を集めた。
願うのは、弟夫婦が亡くなったと言う情報が嘘であれば…間違いであればと…
もちろん、視察の報告は、一緒に行った者達に報告に行かせた。
でないと、国から邪魔される可能性があると、考えられたんだ。
報告を先にと…。
よって、報告書にはきちんと私自身が目を通し、修正も行なっているから大丈夫なはずだと持たせて頼んだ。
理解してくれていたから、「任せて」と言ってくれたんだ。
そして、悲しい情報を受ける事になる。
「残念ながら、グランデュオ・アルガスト様はお亡くなりになっているようです。領内の視察の際に、奥方であるアイリス様と共に馬車の事故で…少し不審な点はあったようですが、確たる証拠もなく事故死として処理されたようです。当時二歳になるお子様達は、遠い親戚筋の方が後見人として屋敷に入られ、領主代理となっていると報告が上がっております。」
「領主代理?その者の名前は?あの子供達は…弟の子供達はどうなっている?」
弟であるグランデュオは、養子として我が家にやって来た者だ。父の親友の子供として生まれたが、その当時、国境付近の混乱で、父が救助遠征に向かった時には…亡くなっていた。その妻も同じく混乱に巻き込まれて亡くなり、グランデュオのみが生き残っていた。父はそのまま連れて帰り、私達の弟として育てたのだ。
私達兄弟仲は良く、時々お互いの領地に赴くこともあった。
最後に会ったのは、子供が生まれたとの連絡でお祝いを持って行った時か。
男女の双子が生まれ、嬉しそうにしていた…
今でもその光景が目に浮かぶ。その弟夫婦が…
「そして、調べによりますと…」
「何だ?まだ何か問題が?」
「はい。お子様達二人は別館に、ほぼお二人でいる状態のようです。以前からお子様のお世話をしていた者一人が、唯一の大人と言っても良いぐらいかと。領主代理は密かに自分の領地にすべく、行動も行っているようで…その影響下かはわかりませんが、領地がかなり酷い状態に陥っている様子です。しかも、現在魔物被害も多数見られ出して…」
「見られ出して、どうしたと言うのだ?」
「どうも領地経営を放棄して、逃げ出したようです。領民も既に領地を離れ、魔物達が溢れかえっている様子です。本来ならば、自領の騎士や冒険者ギルドを通して依頼するなどし、領民を守るべきなのですが、資金を渋ったのか、もしくは領地運営が上手くいかず、その結果か…」
思わず思考が止まった。
あり得ない。あの美しかった領地が…弟は婿養子として彼の地に赴き夫婦仲良く領地を守っていた。
自然豊かな場所で、農民達も笑顔が見られていた記憶がある。
それが魔物が徘徊する場所になっているなんて…
確かに大きなり領地ではなかったが…山々にも囲まれてはいたが…
この世界には魔物も魔獣も存在する。
領の騎士団や冒険者に依頼して討伐などをし、間引きをしたり、領民が住んでいる場所に来ないようにと対策を練り、とにかく、困らないように注意するんだ。
だが、その領主代理はそれを怠ったのか?
いろんな事が頭の中をよぎっていく…
「ちょっと待て、子供達はどうなっている?」
「それが…まだ別館に…」
「騎士達を。すぐにアルガスト領に向かう。後…」
ガチャっと執務室の扉が開く。
息子達二人が入ってきたのだ。
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