兄様達の愛が止まりません!

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悪役令嬢回避

第三皇子の呟き

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僕はこのガルディエーヌ皇国の第三皇子として生を受けた。

皇王である父エルガルト•カル•ガルディエーヌには、僕を含めて、第一皇子、第二皇子、第一皇女、第二皇女、第三皇子の五人の子供がいるんだ。側妃は娶らず正妃ただ一人を妻にしていた。
祖父などは側妃がいたから皇王としては珍しいのだとか。でも、後継がしっかり生まれているから家臣やその他からは文句は言われていないし、言わせもしていなかった。

父上にはどうも初恋の人がいたらしいく、結婚も望んだらしいが、その人とは結ばれる事はなかったんだとか。だから、母一人を生涯の妻としたと訊いていた。

第一皇子であるロジャー•カル•ガルディエーヌ兄上が現在皇太子として即位し、学園在学中。
第二皇子であるシャルル•カル•ガルディエーヌ兄上は学園に入学したばかりだった。
どちらの兄上にも側近候補がいて、学園でもほぼ一緒に行動しながら学んでいるとお訊きしていた。
シャルル兄上の側近候補は二人だったと思うけれど上級生だったはず。後は同年代が数人いた。

で、僕第三皇子のビスクローズ•ラル•ガルディエーヌも側近候補と婚約者候補を決めるため、お披露目会として数日お茶会を催したんだ。

貴族は皇族の子供と同年代の子ができるように頑張るようで、それで皇室と繋がればとも思っている者も多くいるらしく、その年代が子供の人数が多いんだそうだ。で、数回に分ける形になったんだ。

特に気になる人物はいなかった。
高位の貴族から選べば良いかな?ぐらいに思っていた。
僕は末っ子という事もあるが、皇王になる事はまずないだろう。
城での皇子教育の中で、武術よりも魔法の方が得意で、魔道具や刻印などに興味が強いから、いざとなれば魔塔に入りトップ。そう魔塔主になって兄上を支えたらとも考えてね。
でも、剣に魔力を纏わすのは好きだな…。

で、彼女と彼に出会ったんだ。
確か三回目のお茶会だ。

シャルル兄上の側近候補の二人がその者の兄なんだとか。
第一皇子のように皇太子として即位するのなら、同じ家から何人も選ぶのは良くない。バランス的な問題だ。
だが僕は第三皇子であり末っ子。よって同じ家の者を選んでも支障はないはずだ。
現段階で候補として数名選べば良いのだから。

ロジャー兄上は候補でなく、もう側近として決められて、卒業後はそのまま側近達と共に皇太子としての責務を行わないといけないんだ。今は皇太子としての仕事は学生であるからかなり減らしているとお聞きした。
卒業はもう少し。卒業とともに婚姻も行う予定となっていた。

シャルル兄上の場合は側近候補は現在十人ぐらいでそこから五人に卒業までに決めるらしい。ほぼ決定しているみたいなんだけど、実際はどうなるかわからないしね。相手側が卒業後辞退するってこともあるんだ。
実際父上はフィンレイ侯爵が学生時代は側近候補だったと言っていた。他にも数名。
だがフィンレイ侯爵は侯爵家としての責務があると辞退した。
父上は未だ宰相職でも良いからと声をかけているらしいが、良い返事は貰えていない。
そうそう、シャルル兄上の婚約者候補は現在三人ほどに絞られていたんだ。

数ヶ月に一回程度お茶会をして交流を深めているらしい。学園で良く会うからとも言われていたな。それに、シャルル兄上にも皇族としての仕事があるからね。

僕も後一回お茶会を開かないといけないんだけど、今のところ側近候補は十人ぐらいにしようと考えていた。
今の所何人か目星をつけて選んでいるんだ。
次に会う者で現在選んでいる者から数名落とす可能性もある。
婚約者候補は三人にしようとも思ってるんだ。これは兄上の真似でもあるが、そのぐらいがちょうど良いとも僕自身思っているんだ。
正妃は女性の方が良いとされているから、それで考えていた。
兄上がいるから、僕の将来生まれてくる子供問題には関係ないとも思っていたが、国のためには子孫を残す方が良いと教えられたからね。同性婚でも子供が出来るが、妊娠率や出生率とを考えると女性がいいと言われているから。

だが、どうしても気になって、欲しいと思った人物がいたんだ。
普通の挨拶を済ませたのだが、どうにも気になっていた。
兄上の側近候補の家庭に引き取られ、養子縁組で兄弟妹となったと訊いている。
そう、その二人はフィンレイ家に養子として迎えられた男の子だ。

確かアルガスト伯爵家にフィンレイ家の男性が婿養子として入り婚姻と共に領主となった。
僕が気になる二人は、その領主の子供達だったはず。
あのアルガスト領はかつては美しく、小麦などの生産も盛んだったはず。葡萄栽培も行っていたとも聞いていたが、三年ぐらい前にその領主は亡くなっていたんだ。届出では体調不良として遠縁の者が代行していた事になっていたとか…。
その者の統治下では経営破綻をきざしたのか、単に魔物被害でそうなったのか、現在は荒れ果てて魔物が闊歩する土地となり閉鎖されているんだ。

何がどうなってそういう状態になったのかは不明。その代理が違法行為をしたのではと、現在も調査されているとも聞いたんだ。父上がかなり怒られていたからね。亡くなった領主の死因もかなり隠匿していたらしいし…。
事故死ではなく殺害された可能性が高いという事で、祖父も激昂していたのには驚いたんだ。

それは今は関係ないか。

普通の茶会なら、賓客の方が主催者に挨拶をしに行くのが普通だが、このような皇族が主催で大勢を呼んだ場合は、主催者である僕が挨拶に行くんだ。みんなと少しずつ会話してね。そこで顔と、ちょっとした動作や思考を掴むんだ。自分に合うか合わないかを吟味してね。
移動中も相手の動作や噂話などにも耳を傾けて情報を得ながら…。
これも練習の一環だとも言われていたからね。

そこで、兄上の気にしている側近候補の義理ではある弟と妹とがいたから声をかけた。
以前から気にはなっていたんだ。フィンレイ家の二人が兄上のお茶会に来られた時にも会ったことがあり、あの様な側近も良いなって思っていたんだ。噂話で耳に入って気になってはいたのもある。だが、実際に会うまでは他の者と変わらないと本当に思ったんだ。
だが、ふわふわとした蜂蜜色に近い金髪にエメラルドグリーン瞳の男の子。まるで女の子のように可愛らしいんだ。しかも妹と一緒にいた。
ふわふわとした蜂蜜色に近い金髪。瞳は淡い水色に近い青の女の子。双子であるとも情報は得ていたけれど、似てはいるが、どちらともに個々に可愛らしいとも思ったんだ。だが、男の子の方が特に気になり側近候補の枠に入れるか?とも思ったんだ。この二人。特に男の子の方が気になるのかは、その時の僕はわからなかった。

だが、ここだけ長居は良くないから、すぐに離れたんだ。
離れて別の者達の所に行き、皇子として身につけた笑顔を振りまいていく。

だから、僕の目には入らなかったんだ。

どうも高位の令嬢がその妹の方に絡んだんだ。
婚約者候補としてここに来た令嬢の一人とその取り巻き達。

そこを兄の方が上手く止めて、妹の体調を考慮したのと、僕との挨拶も済んだ事だしと、この場を取り敢えず退出することにしたようだった。休憩所の方に行ったと報告をもらった。
妹の方が体調を崩してしまったから、その場にいなくても問題視する事もないから容認する。

だが、不思議なことに、このようなトラブルの問題解決も本当は僕がすべき事で侍女や侍従、護衛などから報告をもらい調べたが、なぜかその令嬢達はその時の事を覚えていなかったんだ。
そして、不審な人物が混ざっている事に気づいて、排除しようと出向いたら、僕が持つ魔法属性と同じ力を見せつけられたんだ。
わざと見せつけた訳ではなさそうだが…。しかもその魔力操作も素晴らしく、それを操る者も美しいとも思ったんだ。

彼と妹は普段は領内の屋敷から出ない事で有名で、『フィンレイ家の秘宝』とも言われていたんだったか…

僕はこの男の子がどうしても欲しいと思った。だから、好印象を持ってもらいたい気持ちもあり、「このトラブルはこちらで処理させてもらう」と告げてみたんだ。彼がこのような事で目立つのを嫌がっているようにも思えたから…
それに、僕が庇いたいと思ったのもあるからね。僕主催での狼藉で捕えられている男を罰するのも必要だけれど…。

彼をこの場から離れさせて、この事は他言無用とし、僕が収めて調査するとも伝え、妹とも帰っても良いとも伝えた。妹の方はまだ別室で休んでいるらしいからね。

後を引き受けたら、とんでもない物を持っており、単なる不審者として扱えないと判断。
護衛の者に騎士団の者に引き渡すよう指示し、即刻騎士団の方で取り調べるように手配したんだ。
捕えたのは僕という事にして、特殊な聞き取りも良しとして。
そして、ある程度の時間でお茶会をお開きにし、父上に報告に行ったんだ。

その者は父上が騎士団から既に報告を受けており、かなりのお怒り具合だった。
父上の影からも報告が入ってのお怒り?

その男はある程度調べ上げられて、最後は消されたらしい。

そんな事はいい。
僕は父上にフィンレイ家の令嬢とさっきの子息。養子ではあるけれど、どちらも貴族の息子と娘であるからという事で僕の側近候補と婚約者として決めたいとお伝えした。

父上からは良い顔はされず…

「ビスクローズ。そなたの気持ちは理解した。ただ、既にシャルルの側近候補として、あの家から二人選出されている。それに、フィンレイ家から辞退の申し入れは既にされているんだ。上の者として、その申し入れを拒む事は難しい。だが、どうしても求めるのなら、その者達に好意を持ってもらえるように、信頼できる者として見られるように頑張りなさい。その者達が己から認めてもらえれば可能だろう。ただ、無理強いはダメだ。信頼を得れないからね。それに、私も許せない。良いね。自分で努力するんだ。例え断られたとしても、その努力は自分自身の力になる。無駄な努力はないんだ。」

そう言われたんだ。フィンレイ侯爵家当主自ら側近候補も婚約者候補も辞退する旨が伝えられていた。
候補の方は、すでにフィンレイ家の長男と次男が兄上の候補とされているから、三男である彼は無理と辞退。令嬢の方は身体が弱いからと言われて辞退された…。

本当ならこう言われてしまえば諦めるものだろう。
だが僕はどうしても彼が欲しいんだ。正妃とするのは女性がいいと言われたから、妹のである彼女が良いと訴えたんだ。彼に似ているし、婚姻したら繋がりが強くなり、場合によっては側にいてもらえる可能性もと…。

だが、何度行っても却下され、「どうしても欲しいのなら自信を磨いて相手から好意を得るように頑張れば良い」と何度も言われた。もしそれでも叶わなくても、自分のためになると…。

頑張って身につければ、確かにその方面では多くを得れるだろう。
父上が、無理強いはダメだと何度も強く言われたから、無理やり囲い込むのもダメだろう。

だから、色々と考えてお茶会に誘ってみたり、参加しそうなお茶会に参加してみたりしたが、全てダメだった。
あの二人に会えない…。

僕自身から婚約の打診の手紙も出してみたが、侯爵から断られ、「ある程度の年齢で、本人達が求める者と親として考えているとの内容の手紙が返されてきた。

そうやって数年が経ち、ある噂を聞いた。
あの二人が婚約したと。しかもフィンレイ家の実子二人とだ。
血が繋がっていないから、養子で兄弟妹間でも婚姻は可能だけれどもだ…。

信じる事ができず、兄上が在籍している学園で行われる学園祭でトーナメント試合に出ると聞き、確か兄上の側近候補とであるフィンレイ家の二人も試合に出るから、今度こそ会えるかもしれないと父上に連れて行ってもらったんだ。
会って直接本人と話せる場があれば、僕が考えている事を伝えたいと…。
だがその場で、さらに打撃を受けたんだ。

皇族の席は一般や貴族席から離れて準備されている。
特別席だ。
そこで座って見ることにしたら、二人の姿が目に入った。しかも兄上の側近候補であるあの二人と仲良く…いやそれ以上の関係性を匂わせるようにだ。そして目についたのは、この国で婚約者同士が付けるイヤーカフやピアスが付けられ、そこに付けられている石も…。

余りにもの精神的打撃を受けて、その後の事は覚えていなかった。
父上も「やれやれ…そうきたか…。」と呟いていたのだけ覚えていた。

城の部屋で暫く引きこもり、悔しさが込み上げてきた。
父上に止められたが、権力を行使していれば、阻止して僕のモノにできたのではとも思えたんだ…。
あの二人に僕の気持ちを伝える事も出来ず邪魔され続けた結果がこうだ…。

だが待てよ、過去に婚約したが破棄されて別の者と婚姻という事もあったはず…。
なら、あの二人とは僕は同じ年齢だから、最悪学園で会える時間を多く取れる可能性がある。
その時に僕の事を知ってもらい、僕の方に魅力を感じれば、破棄という事もあり得るんではないだろうか…。
兄上の側近候補であるから、あの二人とは年齢が離れているから考え直したなんて事も…。

そう思い直して、計画を練る事にした。
あの屋敷には影の者でも侵入が難しいができない事もない。
あの子達の事を調べさせながら、僕は自信を磨き上げて…。

僕はフィンレイ家の男性特有の執着というものをこの時知らなかった。

影からの報告で、あの子達二人が学園のスキップ入学試験を受験する事を知って慌てたんだ。
受験申し込み期日が差し迫っているから、父上にお願いして僕も受験する事にした。でないと僕の計画が狂ってとんでもない事になる。そうでなくてもあの二人には会えていないのに…。

密かに撮ってもらった写真や録画でしか見れていない。
実際に見れたのはあの時だけだ。

あの時のあの子達はさらに可愛らしくなり、特にエド。エドワルド・フィンレイであるから僕はいつもエドと心の中で呼び、飾っている写真に向かってもそう呼びかけていた。妹のレイチェル・フィンレイもレイと呼び、実際には僕に微笑んで声をかけてくれないが、想像は十分できる。写真の笑顔やなんとか撮れたともらった録画での声で自分を慰めてもいたんだ。

本当に君達は素晴らしいよ。僕の考えよりも遥か先に行ってしまう。
でも、最後に捕えるのは僕だ。

兄弟姉妹を娶った先祖もいるから、この二人をそのまま娶れば良い。
周りのことも考えれば、レイを正妃にしてエドを側妃にすれば良いだけだ。

無理やりはダメだと言われたからこんな事になってしまっているが、最後に笑うのは皇族で皇子である僕だ。

そうして試験は別室になってその日も会えなかったが、姿は遠くから確認はできたんだ。

結果は皇族という事もあり直ぐに連絡が届き、当然ながら『合格』。
あの子達の事は問い合わせても答えてもらえなかったが、二人とも合格。
しかも優秀な成績とも聞き、Aクラス確定だと確信している。僕も高得点だと言われて、きっと同じクラスだ。

来年の春から、毎日のように会えると思うと心が躍る。
それまでしっかり自分を鍛え上げて、魅力的にならないといけないと決めたんだ。
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