兄様達の愛が止まりません!

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悪役令嬢回避

とりあえずは…

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ギル兄様達に見つかってしまい、地図の一枚は没収。
エル兄様が隠し持っていたノートの事もしっかりバレていました。
私はこのノートの存在は知っていたけれど、中のことは知らない。
想像はできるけど…。

そして、ノートに対しては、兄様が複製までしていてエル兄様は超ビックリと驚いていたんだ。
そして、『ここはどういう事』だとか、『これはどの辺りで起きると思う』などいろいろ聞かれて、今のエル兄様が答えれる範囲は答えていったようです。
私は「なんで教えてくれなかったの!」って怒ったと同時に悲しかった。
双子なのにって…。

兄様の困る顔を見て溜飲はおさまるけれど、今許せば絶対にまたやる。だから怒り続けたんだ。

父上や兄上達は、『エルとレインだから、自分達がどうにか頑張る!』みたいな雰囲気でその場は話が終わったんだ。
うん、取り敢えず父様と兄様達は許してもらったんだけどね…。
私はもう少しぷりぷり続行です。

「母親の体内でいる時からずっと一緒のエル兄様が私に隠し事をしたのが気に入らない!」とは伝えたから、少しは理解してくれるはずだ。
「だって仕方ないだろう!忘れてしまうかもしれないしって、思い出特別㊙︎ノートを制作したんだから…。」って呟いていたから、まぁ兄様だからとは思うのよね。
今更だけどね。

今日は兄様達が勉強を見てくれると言っていたから、私は屋敷の図書室の方に向かった。
試験の追い込みのための勉強会とも言って良いんだけどね。
で、扉を開けると兄様達が先に待っていてくれていて、私は最後だった。

護衛達は少し離れた場所で待機。
交代で本を読んだりするみたいだ。

エル兄様は勉強会開始前に、早速兄様と私ににプレゼントとして栞を渡してくれたんだ。

「色々考えた結果、今精霊王のお願いで植えて行っている樹。もしその樹の花が栞になったら勉強の時に『可愛い』と癒されて、精霊王がくれた樹の花であるから、ひょっとしてお守りにもなるんじゃないかと思ったからって作った」と言ってくれたんだ。

栞制作で、エル兄様は、兄上達から以前もらったウサギをモチーフに、まずは紙にイラストを描かれて、温室の枝垂れ桜と桜の花を妖精や精霊達にお願いして取ってもらったんだって。特殊な樹だから納得。
エル兄様の絵はとても綺麗で、この屋敷にはいくつか飾られているんだけれど…可愛い。



同じようにギル兄様のとアシュ兄様。父様と母様。アルのも一緒に作って…。僕のを忘れかけたよ。危ない危ない!

エル兄様とアシュ兄様のうさぎのイラストも桜の配置も一緒。私とギル兄様のがお揃い。父様と母様がお揃いで、アルは僕とレインの持っているうさぎのイラストを描いてそこに二種類の桜を配置したとも言って笑ってた。
裏側には桜の葉を配置させて、両面共にって。
難しかったと思うのよね…。

エル兄様の瞳の色のリボンはアシュ兄様用に、私の瞳の色のリボンをギル兄様用にと配慮もしくれていた。
もちろん、私とエル兄様のは婚約者でもある兄様達の瞳の色だった。
ギル兄様のはお揃いだと言われてものすごく嬉しくて、もう許してあげたんだ。

アシュ兄様のはエル兄様とお揃いだと言ったて見せていたけれど…
アシュ兄様は何か気配を感じ取った?か、オーキッドの方を見つめて、「仕方ないから…今回だけ」と呟いていたから、失敗作をオーキッドにプレゼントしたのがバレたのかな?うん、仲良しになったからホッ…。

「エルからお守りをもらったから、しっかりと勉強して受かろうね。」

そう言われて、頑張った。兄様達の教え方や声が良いからか、するすると私の頭に入って行く気がした。
うん、最高の勉強会だよ。


で、試験当日みんなに送り出されて、私達は頑張ったんだ。
後日『合否』の連絡が屋敷に届くと説明されて、帰ったんだけど…
後日って言ってたはずなのに、屋敷では合格の祝いの準備がされていた。

「えっと?『合否は』は後日って…」
「学園長からすぐに採点されて合格だと連絡届いたんだよ。ほらね。」

そう言って、『合格』と書かれた用紙を見せてくれたんだ。私達の二人分。
父様も母様も自分のことのように喜んでくれていた。
まるで子供のようだとも思ったんだ。可愛い。

大人を「子供みたい」って言ったら怒られる?かもしれないけれど…。
そんなに喜んでくれて、とっても嬉しい…。

涙腺が緩んでしまい、私達は何年かぶりの大泣きをしてしまったんだ。
ギル兄様とアシュ兄様が慌てて私達二人の所に走り寄って抱き上げられた。
そのままぎゅって…。

途中から片手で抱き上げたまま器用にハンカチで涙を拭いながら、キスしてくるって、どんだけ器用なんだか…。
腕力も半端ないよね…。
最後に涙を唇で拭われるから、引っ込んだよ…。

「エルはよく頑張ったね。レインもだ。コレで来年から一緒だ。春の入学だね。」

ものすごく「スキップ」した気もするけれど、アシュ兄様の一学年下に入れる。
うん、やっぱり嬉しい。

兄様達にとりあえず着替えてこようとお部屋まで連れて行ってもらって、侍女と侍従のみんなからもお祝いの言葉をもらいながら着替えたんだ。

着替えた後、お祝いですと、筆箱をもらったんだ。
侍女達みんなで購入して、その後ちょっと刻印とか刺繍とかをしたとも言われて、そっと開けてみると、革製で、素材は魔獣の革らしい。柔らかくて使いやすそうだ。色も私の好み。そう思いながら…ん?中に刻印が見えたんだ。
万年筆とかを清浄化させて手入れ不要にしてくれるのと、紛失予防とからしい。しかも、我が家の家紋が刺繍されて、その上側は…。アルガスト伯爵家の家紋が刺繍されていたんだ。

「えっと…。」
「この二つの家紋の刺繍は汚れる事も解れてしまうこともありませんから、気にせずお使いください。」

嬉しすぎる。

「ありがとう。大切に使うね。」
「はい。空間魔法も付与させていますから、沢山入れても大丈夫ですよ。よく使うペンなどが見える様になっている特別仕上げです。」

えっと…どんな事をしたらそんな器用なことが…。

「オーキッドとマグオートがいますからね。今まで考えてもできなかったことができるってすごいですね~。」

よくわからないけど、オーキッドとマグオートのおかげで特別仕上げになったんだ…。
エル兄様とお揃いだけど、色は違うの。
見た目は普通の筆箱にして、周りの違和感がない様にって、空間属性付きって…どれだけの技術が…
今度教えてもらおう。兄様に作ってあげたい。

「さぁさぁ、昼食が『お祝いの膳』になっていますから、行きましょう。」

そう促されて、私は皆んなにもう一回お礼を言ったんだ。
食堂までついて来てくれるのはマグオートと侍女一人。
他のみんなは、別の用事をするんだって。
いつも色々とありがとうって思うよ。

今度何か作ってあげよう。

ちょっと考えながら家族の待つ食堂に向かったんだ。
いつも以上に飾られて、料理も美味しいけれど、エル兄様と私が好きなものばかりで、父様達には申し訳ないかな?なんて事も思ったんだよね。
でも、料理長も喜んで急遽このメニューにしてくれたらしく、最初に作りかけたのは夕食の方に回すとも言っていた。
うん、無駄にならないなら良いと思うよ…。

父様と母様から万年筆を頂いたんだ。アシュ兄様とギル兄様からはネックレスのチャームで、一度外されてそれを通してからまた付けてくれたんだ。
兄様達の魔力でないと外せないからね…。
そっとみると、綺麗な石が嵌め込まれて、模様が刻まれている。
沢山増えたら重くなると思ったけど、重力関係の刻印を入れてあるから付けているネックレス全体がつけてない様に軽くなるんだって。
確かに違和感がない。

「「ありがとうございます。」」

私達二人は皆んなにお礼を言って、兄様に促されて食事の席についたんだ。

ゲーム設定の学生の年代が変わるけど、これが良い方に転んだらって思った。
うん、絶対にならない。『悪役』に!
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