兄様達の愛が止まりません!

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悪役令嬢回避

異国からのお客様

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入学までまだ時間があるから、エル兄様はアシュ兄様の無理がないように予定を確認しながら、精霊に『桜』の枝を取ってもらって、地図に印を付けた予定の場所に転移されている。
いつも見ている地図に私も覗き込んで確認させてはもらっていたんだ。

今回予定の場所。
隣国と隣接している場所で、辺境の地でもあるんだ。
地図で検討している時、父様が、辺境伯って言われるお家は一つだけでないと教えてくれた。
確かに隣接しているところは色々あるからね。

他にも他国とに隣接地帯はあるんだから。
友人で辺境伯爵家のリヒテル伯爵家もその一つであるけれど、今回の目的地ではないみたい。

今回の目的地は、魔物や魔獣に遭遇しやすい場所の近くで、ディエタ樹海と呼ばれる大きな森の近くらしい。
樹海の近くにダンジョンも実はんですって。

ダンジョンに潜って多くのアイテムや魔物討伐で魔石を狙う冒険者も多く来ているらしくて、この地域の辺境伯は魔物討伐のエキスパートが多いとも言われているらしい。
ただ、樹海のとある場所近くは危険区域らしくて、避けているとも言っていた。
これらは父様からの情報です。

で、この地の神殿近くに今行ってるのよね~。
神殿と言っても少し古めかしい感じで、近くに住人が時々訪れているって感じだと教えてもらっていた。
森にかなり近い場所であるからかも知れない。
魔物に遭遇してなかったら良いんだけど…。

今回は二本ほど枝を離れた場所に植える予定で、精霊達にお願いしていたのを知っている。
植えると言うか刺すんだけどね。屋敷の温室に植えられたものみたいに。で、エル兄様の魔力を送り込んで根を張らせ、付いてきてくれる精霊が近くの妖精にその樹を守るように言ってくれる。
兄様がこの前言われたのは、「『精霊王のご指示』って言われたら、結構真剣な顔をしていたよ。一瞬真面目な顔で、直ぐに二ヘラ~って顔になるのは面白かったよ。ぷかぷか浮かんで樹の周りを飛びながらお世話してくれてる」って。
残念ながら他の人には見えないんだけど、見えたらびっくりものだとも思うよ。
きちんと隠匿魔法、精霊直伝のを使ってるとも言っていたんだよね。
私も少しは出来るのよ。内緒だけど…。

それを終えてから、アシュ兄様に魔力を分けてもらいポーションも飲んで復活~!って感じが毎回のこと。そろそろ魔獣や魔物に遭遇しそうなのに、今の所は遭遇してないっていうから、持って行く『桜の枝』のせい?とも思えた。
そこの所も妖精や精霊達から教えてもらってないからね。わからないけど予想。

ただ、苗木のような感じになっているけど、それなりの癒やされるって感じはあるから、浄化能力とかあるのかもね。


そう思ったら、急に何か見え出した。
見たこともない風景だから、もしかしてって…。

ギル兄様が焦って手を伸ばして来られたかた、多分床とぶつかる事はないと思うんだけど…。



見えて来たのは作業を終えたエル兄様。
終わってから、会うと言われていたから、その人じゃないかとも思っていたけれど…。

神殿の方に戻られたんだろう。
数人の男性陣がいたんだ。
騎士風の感じではなくて、冒険者みたいな格好だ。
ただ持っている物は、とてつもない武器だと思うのよね…。

アシュ兄様が、伯父上達だとエル兄様に教えらているから、うん、大丈夫そうだ。
手を繋いで兄上が行く方向について行っていた。

そこには以前父様が写真で見せてくれたお顔とよく似た男性がいたんだ。

兄様が「叔父上」って言っていた。
だけど、エル兄様は緊張しすぎてか、「叔父ちゃん」って呼んでしまって大笑いされてた。
側にいる兄様まで、お腹抱えて笑ってたよ。
うん、恥ずかしいですよね…。

流石に「叔父ちゃん」は不味いから、「叔父様」になったみたい。
父様が「父様」だからねって。叔父様はエル兄様が父様って言っているのを知っていたんだって。
父様が以前自慢して「父様って可愛い息子と娘が呼んでくれるんだよね~。」って自慢したらしい。

父様、何やってるんだろう…。


叔父様は、父様とはまた違った美丈夫で、曽祖父の再来って言われるぐらいそっくりなんだって。
エル兄様は『ワイルド』って呟いてた。

貴族服ではなくて、やり手の冒険者って感じで、背中に大剣を背負ってたんだよ。
小刀も隠して持ってるって見せてくれたんだけど、その時チラッと見えた筋肉が凄い。
でも、父様の弟だからか、怖くない。

エル兄様とアシュ兄様を両肩に乗せたんだから。
アシュ兄様の嬉し驚きの顔は面白かった。
きっとエル兄様はこう心で叫んでいるはず「なぜここにカメラない!!」ってね。

つい最近も父様に交渉してみたみたいだけれど、エル兄様が持つのはダメって言われた。

代わりにアシュ兄様がお借りしていて、転移した時に周りを撮影して、植えた後に確認の写真を撮っていたんだよ。父様に報告するためにね。
私が思うに、エル兄様は直ぐにアシュ兄様をカメラで収めようとするためだと思います。

諦めきれないと、この所は頑張って自作で作っているんですけどね…。まだのようです。

何度も言うけど、叔父様に会う前に兄様と植えて精霊から妖精にいつものようにお世話のお願いしてくれて、隠匿もかけたから、叔父様達にも見えてないみたい。うん、大丈夫そう。

今回二本植えたから少し身体が怠そうだったけど、兄様に魔力を分けてもらったし、持たされたポーションも飲んだから今は元気?
二本植えた後に叔父様に会うから少し心配だったのよね。
何かに気づいてバレるんじゃないかって。

父様は身内だから大丈夫だろうって言っていたけれど、付いてくる人は隣国の人でもあるし…。

「ここらはしっかり討伐しておいたから、しばらくは大丈夫そうだぞ。そうそう、ちょっと待てよ。お~い!」

エル兄様達が来る前に、神殿の近くの森の方を、移動しながら屠って来たらしい。
魔石や素材がたくさん取れたと笑ってたよ…。
凄い人ですね…。
浄化魔法をかけているから、その割には服などが汚れていないのね…。
うん、納得…。

叔父様が少し離れた場所にいる人を呼んでいた。
そう呼んで叔父様の側に来た人は、これまた美丈夫でしかもメガネ美人さんだ。
男性だけどね…。

「こいつは俺の妻?夫か?」
「何言ってるんですか、こっちでは妻で良いんですよ。本当に!初めまして。ルルーシュ・オキュートリスと申します。君達の伯父エラルドルフとは夫夫関係で、私が隣国ウィンブラン国で貴族席ですから、婚姻の届けは夫としてるだけです。事実上は妻ですよ。ルルって呼んでくださいね。えっと…。」

エル兄様はアシュ兄様の方をチラッとみてる。
家族ならエルで良いんだよねって。
兄様も仕方ないって頷いてくれたから…

「ようこそガルディエーヌ皇国へ。私はアシュレイ・ダルク・フィンレイ。フィンレイ侯爵家次男です。家族ですからどうぞアシュとお呼びください。そして…」

「ようこそガルディエーヌ皇国へ。エドワルド・フィンレイと申します。ご存知とは思いますが元はエドワルド・アルガスト。アルガスト伯爵家嫡男でした。父様のご配慮で養子にしていただいています。家族にはエルと呼ばれていますので、そちらで呼んでいただけると嬉しいです。」

「アシュとエルですね。ふふっ、あなたがよく話してくれるように可愛らしい。それに…」

この人、私に気がついた。
視線があったけれど、でも怖くない。
優しく微笑んでいるから…。

「ルル、兄上が子供達を溺愛してるかなね。しっかり守りを固めてるだけだ。」
「そうですね。本当に噂以上の愛され方ですね。ふふふっ…」

ルル叔父様で良いって事で、エル兄様とアシュ兄様はその後直ぐにぎゅ~っと抱きしめられました。
多分、私も込みのつもりですよ。

身体はすり抜けるけど、ちょっと嬉しい。

「アシュもエルもよろしくな。ルルもそんくらいにしておけよ。おれはエラルドで良いぞ。兄上達もそう呼んでるからな。」
「エラルド叔父様?」
「ん~~~~~、可愛すぎる。アイツの子供だもんな。やっぱ可愛い。」

もう、この叔父様達は『可愛い』を連呼しすぎだと思う。
でも、エル兄様は…そう前世の方の兄様は思い出したようです。
この二人が凄腕の持ち主だって事。

そこで兄様の奥に引き込まれる。

「ルルーシュ・オキュートリスは隣国、ウィンブラン国で次期宰相と謳われているんだ。隣国ウィンブラン国の国境での視察時、ダンジョンが暴走。それを冒険者として訪れていたエラルドルフと共に止めたんだ。その斬撃の凄さは…あれは小説かアニメ?マンガ?もうあやふやだがそこに出てた。ゲーム説明では、ほんの数行だけどね…。」と呟きながら、ゲームに夢中です。


「エル!」

アシュ兄様エル兄様が急に抱き上げられてぎゅっとされたので、兄様の中から飛び出て、横にいる感覚です。

そこでエル兄様がすこしくらっとして…

私はギル兄様の腕の中でした。

しばらくして、エラルド叔父様とルル叔父様だけが兄様達と一緒にフィンレイ侯爵家の方に転移して来ました。
侍従とので一緒にね。

アシュ兄様が言われるには、他の隣国ウィンブラン国の一団はそのまま皇王のおられる城の方に行くそうです。
別行動。叔父様達は一旦里帰りって感じなんだ。

転移魔法陣の魔道具を発動させて今回の設定は屋敷の玄関前だったから、
父様とレイ、ギル兄様に支えられる私など、家族と侍従達みんなでお出迎えって感じで歓迎してたんだ。

父様も叔父様達も嬉しそうで良かったよ。

エル兄様はやっぱり無理したようで、アシュ兄様に抱っこされてそのままお部屋に連れて行かれました。

そっと歓迎の輪を抜けて、家令として立っていたレイにだけ伝えてね。

「エルは大丈夫か?」
「はい。多分魔力が不足したせいでしょう。枯渇まではいかれていないと思います。」
「アシュが付いているから大丈夫だろう。」
「父様、私がエルの方に…」
「レイン、お前も疲れているはずだ。だから休みなさい。ギル頼んだよ。」
「もちろんです父上。では伯父上達も席を外しますが、失礼致します。」

そう言ってギル兄様に連れられて部屋に戻ったんだけれども…。


「レイン、本当に大丈夫?一体何が見えたの?」

うん、やっぱりバレていた…。
そのまま部屋に私も連行されて、しっかり説明させられました。
エル兄様が見たものをそのまま見てましたって。

ただ、エル兄様遠方から魔力を送るつもりがリンクしていたなんてね…。

抱き込まれて、魔力を分けていただきました…。
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