兄様達の愛が止まりません!

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青銅の鏡

もう一つの危機

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家族で楽しい夕食も終え、ギルとアシュ兄様、エル兄様と私の四人は一緒に父様の書斎の方に向かった。
日中であれば屋敷に併設される建物内の執務室の方なのだが、夜という事もあってだと思う。
父様がそっちに来るようにって言われたから。

父様は書斎の方でも仕事をされたりするんだ。
趣味の読書をされる時もあるけれどもね。

ギルが私達の代表でドアをノックして、レイがいつものようにドアを開けて促してくれたから、そのまま部屋の中に入室した。

父様の机の上には相変わらずこんもりと出来上がった書類の…今回はいつもよりも小さな山だ。
その机の上に出来上がった小さな山に手を伸ばしては、取った書類に対してさっと視線を送り、そこに書かれている文字を素早く読み取っているようだった。そしてサインをしたりチェックを入れて修正案を書いたりしている。

ここからチラッと見えたのは領内の地図。
書類の山が右側に。目の前にはサインする為のスペースとその左に領内の地図とメモ。目の前のは済んだ書類で、それはレイがサッサと片付けて別の場所に振り分けておいていたんだ。
多分どの部署に届けてとかあるんだと思うけれど、あの地図が…エル兄様が以前描いたものだ。
複写機能の魔道具で同じものを複写して、場所の確認を行いながら仕事をしてるんだろう。

エル兄様はまるで上空から見た?みたいな地図を私達の前で描かれたんだ。
原本は額に入れられて執務室の方に飾られているのよね…。

領内の文官達も分かりやすくて助かるとも言っていたから…。

それにしても、帰って来たばかりでもう領内の仕事をしないといけないんだ。大人って大変だなぁ~って他人事のようについつい思ってしまった。
まだ年齢的にも幼い自分は、どうしても学生気分いっぱいなんだろうなぁ~。
うん、いつもありがとうございます。
そして父様、いつも忙しいのに私達の我儘で無理言って御免なさい。

私は心の中で感謝と謝罪を行なった。

「あぁ来たんだね。椅子に座って少しだけ待ってくれるかい。確かこの辺りか…ふむ。」

私達は「はい」と返事をして、いつもの場所に座った。
もうほぼ指定席みたいに感じてしまうのよね。

レイがいつものお茶を出してくれて、うん今日もいい香りだ。

レイが出してくれるお茶は本当に美味しいのよね…。
屋敷の侍女や侍従達はみんなお茶を淹れるのが上手で、レイや侍女長の許可がないと自分が飲む以外はお茶は入れて提供してはいけないらしい。
それも、私のお世話をしてくれる侍女に訊いたら、例えよその屋敷で支えていてもそれは絶対のルールらしい。
しかも、その時の体調に合わせて、また相手の好みも熟知するように努力する事が求められるそうだ。
そこまで考えて入れてくれるのはすごいと思うけれど…
ちょっとした試験みたいだとも思ったのよね…。

私やエル兄様も自分で入れる時が時々あるけれど、多分及第点だと思う。
屋敷のみんなほどでないから、ギリギリぐらいかな?

うん、もっと練習しよう。そうしたら兄様達が喜んでくれるかな?
疲れているギルに…
ポーションを渡して飲んでもうのも良いけれど、癒しで言うならお茶などの飲み物だ。
お酒がいいと言われたら…
私はまだ飲めないんだけどね…。

お酒は十六歳から飲んで良いことになっている。
公式の場でね。領内でお酒を作っている貴族の子息達はもう少し前かららしい。
自領のお酒の味がわからないと、その年の良し悪しがわからず出荷した後の評価に繋がるかららしい。
好んで飲む人もいるだろうけれどもね。
ちょうど大人っぽくしたい年頃だろうし…。
エル兄様は『中二病にかかりやすい時期』と表現していた。『中二病』と言う意味はよく分からなかったけれど、「黒歴史と言われるモノになりやすい時期だよ。」って言われてたから、なんとなく理解したんだ。

それよりも、私のお茶を提供できる…そんな機会あるだろうか…。
スッとギルの侍従や私の侍女達。屋敷のみんなが気を使ってくれてるしね…。
でも、頑張ろう。きっとそんな時もあるはずだから…。

「さて、お待たせ。レイも自分の分を入れて座りなさい。」

父様がそう言うと、レイは部屋に結界を張って父様と自分のお茶を準備した後スッと席についた。
父様が一口お茶を飲んだ後、「どうしたんだい?相談があると訊いたが…。」と私達の顔を優しい微笑みで見た後に、エル兄様の方に向かって優しく微笑んで促したんだ。
エル兄様何処から話そうか一瞬ためらったみたいだけれど、やっぱり私が考えていた事と同じ事を、父様やギル、アシュ兄様、そしてレイに告げたんだ。

そう、今は氷で閉ざされた最北端だと思う北の国、ゼウスピア国の最後の王…ジュノン•ゼウスピアとの約束だ。
エル兄様は愛称で呼ぶ事を許されているけれど、私達は許されていない。
例え今は忘れ去られた国の王であろうとも…。

そして彼の姿。
エル兄様を通して私が見た時のあの王は、金色の長い髪にオパールの色の瞳の美丈夫の男性で、虹のようは遊色効果が美しく赤やエメラルドグリーンなど色んな色が見えるその瞳は、この屋敷の末っ子であるアイと同じなのだと。

エル兄様は氷の棺のように閉ざされているお姿と、会話したのは精神体。霊体とも言える王の姿だ。

『ジュノー』と愛称で呼んでいる方との約束。
それは、王である彼が愛した精霊王 ジュディオンの生まれ変わりである、北の国オーベルムハイム国第二王子の事だった。
第二王子であるジュディオン•オーベルムハイムは偶然か…もしくは必然かもしれないけれど、前世と同じ名前を持っていた。

王は「彼を助けて欲しい」と言っていた。
王があの時エル兄様言ったのは、彼…第二王子とされるジュディオンの父親は本当は別の人物なのだとか。
彼の本当の父親は、本来であれば現在あの国で国王になるべき人物だったそうです。
当時のあの時、『王太子』として即位するべき存在だった。
その人は、その国の亡き『正妃の子』「」だからだ。

ですが、その正妃は産後の肥立が悪く亡くなってしまったそうです。
それだけではないとも言っていた…。
毒殺の疑いでもあるのだろうか?
出産後の弱った身体には、弱い毒でも命を落とす事がある。
ポーションを作っている時に薬草を調べていて、そんな文献を読んだ事があったんだ…。

上位貴族から嫁いできた側妃が実家の権力を使いその『王妃の座』につき、自身の子を『王太子』にすべく、生まれた王子を冷遇し、陰に葬ろうと画策し続けたと言っていた。
だが、亡き正妃を支えていた者達のおかげで無事成人できたらしい。『王太子選別』では妨害に遭い現王妃の子である兄が『王太子』となり、自分は兄を支えるべく職務を全うしていた。
そんな時に運命的な出会いで神殿に勤めていた巫女と出逢い恋に落ち婚約。翌日結婚という時に、お互い若かったせいか早々と愛しあい結ばれた。幸せな朝を迎え、結婚の儀式をするべく二人で神殿に向かうと、いきなりやって来た城の兵に囲まれ拘束。
兄である王太子殿下とその配下に「この地に存在する聖女と思われる者を我が者とし隠した。これは国を裏切る行為である。」と捕らえられ第二王子は幽閉されてしまったんだ。
その地域の神殿内では神聖力がやや強い巫女だった女性を『神に愛された特別な者』として神殿から強制的に連れ去り、『国の為に尽くしてもらうためと、愚かな者達から守るため』と称して自分の側妃として召し抱えたんだ。

枢機卿に命じて『婚約』の契約を無理矢理解除させ、側妃とすべくその日のうちに婚姻の儀式を行わせて我がものにした…。
そう、現在の国王…当時の王太子殿下は巫女であるマルシアと呼ばれた女性の美しさに一目惚れし、権力を使って腹違いの弟であり第二王子殿下、シリウス殿下から奪ったんだ。

当時、国の者達の中ではシリウス殿下の方が人気があり、王太子殿下側…特に王太子殿下と母親である王妃は自分達の地位を奪われると思い、今回の神託を利用して、罪状を作り上げて幽閉したんだ。
さすがに処刑まではしなかったが…。と言うかできなかったんだろうと思う。
国民の反感が強く暴動が起きる事を懸念したのかもしれない…。

シリウス殿下と王太子は髪の色は違うが、お互い自分達の父親に似たため、生まれてきた子は王太子の子であるとされたそうです。
神殿の者は一度しか婚姻出来ない事は一般的にも知られていたから…。

側妃となった女性マルシアは、我が子を守る為に必死で生きた。
王太子の正妃からの虐めにも挫けずにです。
全ては我が子を守るため…。

そんなある日、王太子殿下が国王に即位する事が決まり、次の『王太子選別』となり、側妃の子、第二王子とされたジュディオンは暗殺されかけた。
狩に連れ出したのは当時第一王子であった王妃の子。
計画には王妃も多分関係していただろう。そしてジュノーが…霊体となった彼が助けたんだ。

ジュノーは助けた際に彼に色々と教え与えて国に返したんだろう。
母親が待つ場所に。
母親は城と併設された神殿側に移り住んだらしい。
「神に祈るを捧げたい」と言って…。

経緯を聞いた母親は、その時多分全部教えたんじゃないかと私は思う。
ここは推察ですが…。
本当の父親と母親の命を握られて、国王陛下や王太子殿下の言いなりになりながら色々探して…

王から訊いたのは、『青銅の鏡』の件は国王陛下と王太子殿下の命令でその配下たちが動いていたらしく、彼は情報としては知っていたが関わってはいないらしい。彼はそれに代わるもの探し続けて研究して…手に入れたんだろうねって。
だから、「無理して命を落としたりしないように、助けて欲しい」と言って来たんだ。
あの時…。

エル兄様はあの時彼が手に入れたのが、多分あの時のがそうだと思っている。
私も同感で、多分間違っていないと思う。
そして、王には子孫がいたらしいから、それらも関係しているんじゃないかって…ここらはもちろん推論だと父様達に伝えていた。
私はもしや…とも思ったんだ。
子孫であればひょっとして余り見られない魔力の遺伝とかあるのかもって。
よく同じ魔力を持つ事は多いんだ。絶対じゃないけれど…。

それと、王の瞳がアイと同じだから、もしかしたら敵側から狙われる恐れがあると思った事も話した。
王が自分の『身体』と浄化された『青銅の鏡』を使って今も…力は落ちてきたんだろうけれど、あの地で浄化し続けている。もしその事に気がついた者がいれば、愛の存在を知れば…アイの身体を使って同じように考えるかもしれない。
場所は今ジュノーがいる場所か何処かの神殿で…。

エル兄様は、「あくまで僕の推測だけど…レイナ様が書いてくれたノートにもよく似た事が書かれていた。」とも言われた。
書かれている『狙われた幼女』は我が家の子供ではなく、別に生まれた子供だったけれど同じような瞳を持つ子供が襲われていたのだと…。父様は預かったノートを確認して、目を開いて見つめていた。
レイが横から覗きながら…。

そのストーリーでは、我が家には母様は亡き人となっているから、アルもアイも存在しない…。
今の…現実とは大いに食い違って来ているけれど、同じような事は起こったりしているから…。

生贄のようにされかけた子供を聖女が助け出すんだけれど、そこで精霊王が関係してくるらしい。
そう、エル兄様や私達が出逢った精霊王達や、エル兄様を特別扱いしているもう一人の精霊王は、エル兄様が言われる前世の知識では第二部で登場したのだと。

第一部に登場する案はエル兄様の前世の姉君が、スポンサー達の意向で却下されて第二部にと話していたんだそうです。『スポンサー=資金提供者』?らしいのです。姉君は「絶対に登場させるんだ!」と言って、登場人物達を描いた絵を当時のエル兄様に見せてくれたそうです。そこには姉君に好みの絵が描かれていたんだそうです。

その精霊王がその子供の救出を聖女と共に行い、聖女の力で最後は解決予定だなのだとか…。
ゲームでは分岐点が色々あるのは私ももう理解しています。
エル兄様はその第二部が世に出回る前に亡くなられたから、実際は知らないとも言っていた。
あくまで姉君から聞いた情報ぐらいしかと…。

でもその聖女は現在存在しないんです。
アイが聖女だとしても、まだ赤子だしね…。

「なるほど…」

父様は目を閉じて考え込み、レイは怒りを治めるのに必死で天を仰ぎ地を見つめたりして…。
ギルは私をを抱きしめて、エル兄様はアシュ兄様の膝の上で抱き上げられてぎゅっとされていた。

「父様、だからアイの護衛の強化をして欲しいのと、僕をできたら…」
「エル、ダメだ。」

アシュ兄様がエル兄様の口元を手のひらで抑えられて最後まで喋らせ内容にしている。
だけど、エル兄様「行く必要性がある」と言われると思う…。
だから、必死でアシュ兄様の手を口元から退けて。

「でも、僕は頼まれて了承したんだ。あくまで僕ができる範囲で協力するって…。だから次の長期休みに向こうの国に行くか、留学をさせて欲しい。」
「エル!」

アシュ兄様がエル兄様ぎゅっと抱きしめた。
エル兄様はアシュ兄様の手をそっとだがトントンと叩いている。

エル兄様が危険な行為をしそうで、心配なのだろう。
下手したら向こうの国で囚われて、殺されてしまう可能性があるんだ…。

「僕は大丈夫です。ジュノーと青銅の鏡さえどうにか出来たら…きっともう大きな危機は僕達が生きているうちはこないと…大丈夫だと思う。それ以後はどうかと言われたら自信ないけれど…。」
「でも、それはエルがどうしてもしないといけない事か?他の者ではダメなのか?」

エル兄様は淀みから澱みとなったものの事を言っているのだろうけれど、それだけじゃない。
多分理解しているけれど、そこまで言えば絶対に反対される事を確信しているから伏せているんだろう。
だけど…。

「……ダメではないとは思うけれど、僕に言ってきたという事は、僕がすべき事なんだと思うし、僕がした方が上手く出来るんだと思う。だったら少しでも上手く出来る僕を行かせて欲しい。僕は皆んなが幸せになる方が嬉しいんだ。僕が愛した人が家族が領民が幸せに。出来たら僕も幸せになりたいな…。でも、僕だけが幸せで他が不幸なのは嫌なんだ。わがままで御免なさい。もし最悪の場合は…僕の事は忘れて…ん…」

エル兄様はアシュ兄様の胸元にグッと囲い込まれて喋れないようにされていた。
父様や私達の目の前だから唇を奪われなかったんだと思うけれど…。

「エル、それ以上言う事は許さない。例えエルでもダメだ。エルはこの俺のもので、俺はエルのものだ。自分がいなくなったら忘れて他の人となどあり得ない。」

ガタッと音がして、目だけ動かすと父様がエル兄様とアシュ兄様の方に歩いてきた。
そしてアシュ兄様ごとエル兄様を抱きしめたんだ。

「エル、私達は家族だ。お互い愛し合い協力し合うものだよ。自分だけでどうこう出来ると考えて行動するのは傲慢だし、エルがいなくなれば私達家族みんなが、屋敷の者達、エルの友人達が悲しむよ。エルがしたい事は理解した。少しだけ時間が欲しい。そんなにかけないから…父様の方でしっかり調べ上げていい方法を探そう。準備だって必要だ。他国が絡んでいるから少し面倒だけれど、父様や父様の友人は面倒ごとに取り組むのも得意なんだよ。そうだよね、レイ。」
「エドワルド様は亡き父君や旦那様と同じ…それ以上にヤンチャですね。ですが我らもそれ以上に振り回される事にはなれていますから、是非お任せください。」

うん、レイがやる気に満ちている。
目がギラギラしているよ…。
父様だって、優しそうな顔をしているが、目ヂカラは強い…。

「エル、この兄をもっと頼って欲しい。エルの前世では攻略対象者だったんだろう?なら対応も十分できると言う事だね。」
「私達は双子の兄妹なんですよ。仲間はずれはずるいです!」
「そうだね。俺もエルの前世では攻略対象者だから実力は十分だと言う事だろう?それにエルの夫だ。一人で行かせる気はない。」

「父様…レイ、兄様達まで…。」

エル兄様は、小さな子供のように私達の前で泣いてしまった。
いつもエル兄様は自分一人で抱え込もうとしている。
神様はその事を理解して私に刻属性を与えたんじゃないかってこの頃思うの。
リンクしてしまうのもそう。
ギルやアシュ兄様が特殊な能力で私達のことを理解してしまうのは…今だによく分からないけれど…。

何度もそう言い続けていたのに、今回は国外であるからかもしれない…。


その後簡単な計画を話した後、自分達の部屋に戻った。
エル兄様はアシュ兄様の部屋に連れ込まれてたけれど…
多分あれ。きっとね…。

明日起きて来れないかもしれないね…
私もついついやってしまった時にはギル兄様にお仕置きされてしまうのよね…。

最後までは…まだしてないけど…。
次の日はなかなか起きれなかったんだ…。
家族公認とはいえ、恥ずかしい…。
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