204 / 250
青銅の鏡
星祭
しおりを挟む
その日の夕食は友人達と軽く済ませたんです。
お祭りであるから、露店が多く立ち並ぶらしい。
せっかくだから、食べ歩きも良いかもという配慮です。
食べ歩きをするなら、食べて行かないほうがいいと思うかもしれませんが、私達女性陣もご当地の食どころが立ち並ぶらしいと聞き、楽しみにしているのです。ただ、流石に食べ歩きは恥ずかしいという意見もあり、食べ損なうといけないからとも友人同士の話で上がっていた。
私達の専属達は、「露店では、そこから来られる観光客のためにテーブルを設置している店もあるし、観光客のカップルや家族連れのためにテーブル席を店とは別に準備されている」という事をしっかり情報として確認してきてくれていたんんです。
それなら安心だとも話し合い、もし露店で購入して食べれなかっても、私やエルとでプレゼントしたアイテムバッグがあるからそこに保存して持ち帰りましょうという話で終わったのよね。
私達女性陣は大いに喜んでワクワクです。
そんな訳で、食事を軽く済ませ少しだけ休んだ後、私達は早速出かけたんです。
そして、お祭り会場の入り口まで一緒に行動し、途中から別行動になりました。
男女大勢が団体行動も何だからと…。
「ランタンを飛ばす時にはできたら一緒がいいね」って事で、時間と集合場所を決めておいたんです。
ただ、旅先、観光地であると、時にトラブルに巻き込まれる事もある。
お酒が飲める場所があれば尚更です。
という事で、護衛達は数名ずつついてきてくれる事になりました。
騎士服ではなくて、一般客に紛れる様に私服での護衛。
それでもみんな鍛えられた身体であるから、それなりには見えると思うけどね…。
「ん~、下手したら、彼らは他の女性に逆ナンされるかも…。もしくは、屈強な男性が…」
なんて事をエル兄様が小声で呟いていたのが聞こえてきました。
確かに、今までにも騎士達は結構人気者だったと思う。
婚姻されている人もいるけれど、独身者も意外といるらしいし…。
まぁ、フィンレイ侯爵家の騎士達や家臣、侍従や侍女に至っても武芸は達者な実力者揃いだし、仕事熱心な方々ですから大丈夫だと思うんです。
「護衛、よろしくお願いします。」
ときちんとお願いしておきました。
笑顔で「お任せください。楽しんでください。」と微笑んでくれたので、ホッとした。
エル兄様とアシュ兄様、ギルと私は「せっかくだからカップルで楽しんできて~。」と友人達からさっき送り出されてしまっています。
ギルも「では、行こうか。」と言って手を引いてくれて、一緒にいろいろと店を巡っているんです。
少し甘い香りが漂ってきて、そちらに視線を向けると、カップルが何組か並んでいた。
「美味しそうですね…。」
「食べてみる?」
思わず呟いたその声をギルは拾い上げて訊いてきた。
思わずコクコクと頷いて、一緒に手を繋いで列の最後尾に並ぶ。
見えたのはクレープ屋さん。
カットした果物をクレープ生地にクルクルっと巻き込んでまるでブーケの様です。
手を汚さない様に配慮した包み紙を巻いて手渡していた。
「どれにする?」
そう問われて、桃やベリーが入ったモノを選んでみた。
少し冷たいクリームを後からぎゅーっと搾り出す様に入れられて、巻く前果物を乗せて搾り出して巻く感じではないんだとも思った。冷たいクリームを使っているから?なんても思っのよね。
ギルは果物ではなくて、生ハムなどが入っている「おかず系」というものかしら?
その店にはテーブルが準備されていて、向かい合わせに座ってから、お互い少し齧って味見をしあいってから、「美味しいね」って食べたんです。
しばらく歩くと今度は露店で串焼きのソースが焼ける独特の美味しそうな匂いがしてきます。
ついつい釣られてフラフラ~っと近づいてしまう。
さっきデザートとも言えるものを食べたのにね…。
「おっ、旅のカップルかい?これはレッドボアの肉だから美味いぞ、一つどうだい?」
肉を焼きながら、店主らしい身体の大きな男性がニカっと白い歯を見せて笑っていた。
レッドボアは魔物だけれど、お肉はとても柔らかくて美味しいんです。
学園での校外学習の時食べたことがあります。
それの串焼き。美味しそう~。
「店主、それを二つくれ。」
ギルが直ぐに注文して、お金を渡して受け取っていた。
その店独自のタレが入ったツボに、焼かれていた串肉をもう一度潜らせる様につけてから少しだけ火を通して渡される。
タレが手につかない様に油紙に軽く包まれて手渡されたんです。
「毎度あり~。」
そう言って渡された片方を私に差し出して…。
「食べきれなければ私が食べるから、大丈夫。お食べ。」
そう言われて、「ありがとう」と返事して受け取り頬張る。
私の口では一口サイズと言っても少し大きくて、齧る様にして食べたんです。
少し木の影がある場所に移動してだから、見られても恥ずかしくない。
溢れる肉汁とタレがマッチしてさらに美味しい。
モグモグモグ…。
必死に食べて、少しお腹が一杯になったところでギルが残りを食べてくれたんです。
油紙の包みに食べ終わった串を刺す様に入れて…。
「レイン、口の端についている。」
ゴミは店先などで準備されたゴミ入れに入れたら良いらしく、そこにポイっとギルが捨てくれて、私は手だけ浄化しておいたんだけど…
そのセリフを訊いて、私は慌てて急いでもう一度、今度は全身を浄化すれば気が付かずに汚れているところも綺麗になるよねって行おうとしたら、ギルが私の口元をぺろっとなめとったんです。
「えっ…。」
思わずフリーズしてしまう。
ここ、外なのですが…。
するとギルの柔らかな唇が合わさって、呼吸を遮る様に食べられてしまった。
逃げれない様にしっかりと抱き込まれながら…。
人通りの邪魔にならない場所ではあったけれど、何てこと!!
思わずワナワナしてしまう…。
「ギル~~~~」
「ふふふっ可愛い。きちんと浄化もお互いにかけておいたから。汚れてもいないから安心だ。さて、次はどこに行く?」
そう言って手を引かれたんです。
引かれた方に足を向けて…次の店に向かった。
向かったけれど、ふわふわボーっとしている私は、何とも言えない気持ちでいっぱい。
だって、耳まで熱くなった気がするから…。
「ん?レイン?そんな可愛らしい顔を続けていたら次の店に行けないよ?他の者には見せたくないからな…。」
「ギルが…」
「あぁ、そんな可愛い顔をさせたのは私のせいだな。」
そう言うと、私を抱き寄せて、被っているツバが広い帽子を少し顔を隠す様に被せ直されたんだ。
女性の日焼けは天敵です。
まだ明るいので、日焼け対策に帽子は必需品。
日が落ちればアイテムバッグに収納予定でしたが…。
そうこうして二人で仲良く歩いていくと、露店は飲食店だけでなく、お土産用の民芸品や魔道具なんかも置いている店が多くある場所になっていた。
カップルが観光客として多く来る事を見越してか、アクセサリーなどの貴金属やリボンなどのも売られていた。
せっかくだから、父様や母様、可愛い弟と妹にもお土産でとして選んで購入して…。
アイテムバッグに購入したものを入れていく…。
「レインにはこれが似合いそうだ。」
そう言ってギルの瞳と同じ色の小鳥が小枝に留まっている感じのブローチを手に取ったんです。
この店に足を止めた時、少し気になって見てしまっていた。
宝石が使われていて、キラキラして綺麗で…。
「この小鳥の瞳は魔石なんですよ。送る相手に自分の魔力をこれに注ぐことによって一度だけ危険をその魔力で回避できる優れものです。魔力が弱い場合は追加料金で術師の魔力をこめる事もできますよ。」
「これを貰おう。私の魔力をこめるからそこは大丈夫だ。」
「わかりました。少しお時間大丈夫ですか?」
「あぁ、レインも一緒に入ろう。」
そう言ってギルと一緒に少し奥に場所に移動すると、魔石に魔力をこめる注意点を説明されて…。
ギルが教えられた通りに魔力を注ぐと一瞬光った後に石に吸収される様に光が消えた。
「これで大丈夫です。」
店の者が確認してくれた後、ギルが私の服につけてくれた。
「うん、似合っている。」
嬉しくて、そっと指で撫でる様にしてから、店の者にお礼を言ってでたんだ。
すると、向こうの方で一箇所怪しげな店が見えてきたんだ。
占いとか、幸運のお守りとかが売られている。
こう言う場合では時々見られるんだけどね。
本物もあれば、ぼったくりの偽物もあるらしい。
お祭りの雰囲気を楽しんでいるから、財布の紐もゆるゆるになって…を狙ってるのかな?
そんな感じです。
そして…。
目の前で信じられない事が起こっていた。
エル兄様が店の者に声をかけられたのか、一瞬足を止めたと思うと、素早い速さで店の中に引き込まれていったんです。
アシュ兄様が手を伸ばし、護衛の者達が慌てて追いかける様に行動したのですが…。
その騒動は、アシュ兄様達や私やギル兄様、そして私達の護衛以外は気が付かないようで…。
「別次元か?」
ギル兄様が信じられないというような声で呟いたんです。
その途端、エル兄様が引き込まれた店の姿が別の姿に…。
一体どういう事?
すると、エル兄様の専属執事兼護衛の姿の精霊達が姿を現せて…。
「自分達が追いますので、少しお待ちください。」とだけ告げて姿を消したんです。
アシュ兄様の身体が崩れ落ちる。
「アシュしっかりしろ。大丈夫だ。彼らが追いかけたから…。」
「俺はまた…。」
そう呟いたと思うと、今度はアシュ兄様の専属執事兼護衛である精霊が姿を現せ。
「我が主。見つけました。来てください!」
そう声をかけたんだ。
アシュ兄様はカッ目を見開いて、さっきの弱々しい姿から強烈な怒気を感じさせて…
「兄上、エルを取り戻してきます。」
キリッとした姿で得そう告げて、精霊の手を取って姿が消えたんです。
「精霊達が動いてくれているから、私達は向こうで待とう。場合によっては宿の方に戻らなければ行けないかもしれないが…。」
「ご主人様多分そう時間はかからないと思いますよ。」
そう言ってニコニコしているのはギルの精霊で…。
何か知っていそうだけれど、この場では言えない事なんだろう。
そう思い悩むも、今はただ待つしかないと、ちょうど側にある大きな木下に置かれたベンチの方に移動して座って待つことにしたんだ。
お祭りであるから、露店が多く立ち並ぶらしい。
せっかくだから、食べ歩きも良いかもという配慮です。
食べ歩きをするなら、食べて行かないほうがいいと思うかもしれませんが、私達女性陣もご当地の食どころが立ち並ぶらしいと聞き、楽しみにしているのです。ただ、流石に食べ歩きは恥ずかしいという意見もあり、食べ損なうといけないからとも友人同士の話で上がっていた。
私達の専属達は、「露店では、そこから来られる観光客のためにテーブルを設置している店もあるし、観光客のカップルや家族連れのためにテーブル席を店とは別に準備されている」という事をしっかり情報として確認してきてくれていたんんです。
それなら安心だとも話し合い、もし露店で購入して食べれなかっても、私やエルとでプレゼントしたアイテムバッグがあるからそこに保存して持ち帰りましょうという話で終わったのよね。
私達女性陣は大いに喜んでワクワクです。
そんな訳で、食事を軽く済ませ少しだけ休んだ後、私達は早速出かけたんです。
そして、お祭り会場の入り口まで一緒に行動し、途中から別行動になりました。
男女大勢が団体行動も何だからと…。
「ランタンを飛ばす時にはできたら一緒がいいね」って事で、時間と集合場所を決めておいたんです。
ただ、旅先、観光地であると、時にトラブルに巻き込まれる事もある。
お酒が飲める場所があれば尚更です。
という事で、護衛達は数名ずつついてきてくれる事になりました。
騎士服ではなくて、一般客に紛れる様に私服での護衛。
それでもみんな鍛えられた身体であるから、それなりには見えると思うけどね…。
「ん~、下手したら、彼らは他の女性に逆ナンされるかも…。もしくは、屈強な男性が…」
なんて事をエル兄様が小声で呟いていたのが聞こえてきました。
確かに、今までにも騎士達は結構人気者だったと思う。
婚姻されている人もいるけれど、独身者も意外といるらしいし…。
まぁ、フィンレイ侯爵家の騎士達や家臣、侍従や侍女に至っても武芸は達者な実力者揃いだし、仕事熱心な方々ですから大丈夫だと思うんです。
「護衛、よろしくお願いします。」
ときちんとお願いしておきました。
笑顔で「お任せください。楽しんでください。」と微笑んでくれたので、ホッとした。
エル兄様とアシュ兄様、ギルと私は「せっかくだからカップルで楽しんできて~。」と友人達からさっき送り出されてしまっています。
ギルも「では、行こうか。」と言って手を引いてくれて、一緒にいろいろと店を巡っているんです。
少し甘い香りが漂ってきて、そちらに視線を向けると、カップルが何組か並んでいた。
「美味しそうですね…。」
「食べてみる?」
思わず呟いたその声をギルは拾い上げて訊いてきた。
思わずコクコクと頷いて、一緒に手を繋いで列の最後尾に並ぶ。
見えたのはクレープ屋さん。
カットした果物をクレープ生地にクルクルっと巻き込んでまるでブーケの様です。
手を汚さない様に配慮した包み紙を巻いて手渡していた。
「どれにする?」
そう問われて、桃やベリーが入ったモノを選んでみた。
少し冷たいクリームを後からぎゅーっと搾り出す様に入れられて、巻く前果物を乗せて搾り出して巻く感じではないんだとも思った。冷たいクリームを使っているから?なんても思っのよね。
ギルは果物ではなくて、生ハムなどが入っている「おかず系」というものかしら?
その店にはテーブルが準備されていて、向かい合わせに座ってから、お互い少し齧って味見をしあいってから、「美味しいね」って食べたんです。
しばらく歩くと今度は露店で串焼きのソースが焼ける独特の美味しそうな匂いがしてきます。
ついつい釣られてフラフラ~っと近づいてしまう。
さっきデザートとも言えるものを食べたのにね…。
「おっ、旅のカップルかい?これはレッドボアの肉だから美味いぞ、一つどうだい?」
肉を焼きながら、店主らしい身体の大きな男性がニカっと白い歯を見せて笑っていた。
レッドボアは魔物だけれど、お肉はとても柔らかくて美味しいんです。
学園での校外学習の時食べたことがあります。
それの串焼き。美味しそう~。
「店主、それを二つくれ。」
ギルが直ぐに注文して、お金を渡して受け取っていた。
その店独自のタレが入ったツボに、焼かれていた串肉をもう一度潜らせる様につけてから少しだけ火を通して渡される。
タレが手につかない様に油紙に軽く包まれて手渡されたんです。
「毎度あり~。」
そう言って渡された片方を私に差し出して…。
「食べきれなければ私が食べるから、大丈夫。お食べ。」
そう言われて、「ありがとう」と返事して受け取り頬張る。
私の口では一口サイズと言っても少し大きくて、齧る様にして食べたんです。
少し木の影がある場所に移動してだから、見られても恥ずかしくない。
溢れる肉汁とタレがマッチしてさらに美味しい。
モグモグモグ…。
必死に食べて、少しお腹が一杯になったところでギルが残りを食べてくれたんです。
油紙の包みに食べ終わった串を刺す様に入れて…。
「レイン、口の端についている。」
ゴミは店先などで準備されたゴミ入れに入れたら良いらしく、そこにポイっとギルが捨てくれて、私は手だけ浄化しておいたんだけど…
そのセリフを訊いて、私は慌てて急いでもう一度、今度は全身を浄化すれば気が付かずに汚れているところも綺麗になるよねって行おうとしたら、ギルが私の口元をぺろっとなめとったんです。
「えっ…。」
思わずフリーズしてしまう。
ここ、外なのですが…。
するとギルの柔らかな唇が合わさって、呼吸を遮る様に食べられてしまった。
逃げれない様にしっかりと抱き込まれながら…。
人通りの邪魔にならない場所ではあったけれど、何てこと!!
思わずワナワナしてしまう…。
「ギル~~~~」
「ふふふっ可愛い。きちんと浄化もお互いにかけておいたから。汚れてもいないから安心だ。さて、次はどこに行く?」
そう言って手を引かれたんです。
引かれた方に足を向けて…次の店に向かった。
向かったけれど、ふわふわボーっとしている私は、何とも言えない気持ちでいっぱい。
だって、耳まで熱くなった気がするから…。
「ん?レイン?そんな可愛らしい顔を続けていたら次の店に行けないよ?他の者には見せたくないからな…。」
「ギルが…」
「あぁ、そんな可愛い顔をさせたのは私のせいだな。」
そう言うと、私を抱き寄せて、被っているツバが広い帽子を少し顔を隠す様に被せ直されたんだ。
女性の日焼けは天敵です。
まだ明るいので、日焼け対策に帽子は必需品。
日が落ちればアイテムバッグに収納予定でしたが…。
そうこうして二人で仲良く歩いていくと、露店は飲食店だけでなく、お土産用の民芸品や魔道具なんかも置いている店が多くある場所になっていた。
カップルが観光客として多く来る事を見越してか、アクセサリーなどの貴金属やリボンなどのも売られていた。
せっかくだから、父様や母様、可愛い弟と妹にもお土産でとして選んで購入して…。
アイテムバッグに購入したものを入れていく…。
「レインにはこれが似合いそうだ。」
そう言ってギルの瞳と同じ色の小鳥が小枝に留まっている感じのブローチを手に取ったんです。
この店に足を止めた時、少し気になって見てしまっていた。
宝石が使われていて、キラキラして綺麗で…。
「この小鳥の瞳は魔石なんですよ。送る相手に自分の魔力をこれに注ぐことによって一度だけ危険をその魔力で回避できる優れものです。魔力が弱い場合は追加料金で術師の魔力をこめる事もできますよ。」
「これを貰おう。私の魔力をこめるからそこは大丈夫だ。」
「わかりました。少しお時間大丈夫ですか?」
「あぁ、レインも一緒に入ろう。」
そう言ってギルと一緒に少し奥に場所に移動すると、魔石に魔力をこめる注意点を説明されて…。
ギルが教えられた通りに魔力を注ぐと一瞬光った後に石に吸収される様に光が消えた。
「これで大丈夫です。」
店の者が確認してくれた後、ギルが私の服につけてくれた。
「うん、似合っている。」
嬉しくて、そっと指で撫でる様にしてから、店の者にお礼を言ってでたんだ。
すると、向こうの方で一箇所怪しげな店が見えてきたんだ。
占いとか、幸運のお守りとかが売られている。
こう言う場合では時々見られるんだけどね。
本物もあれば、ぼったくりの偽物もあるらしい。
お祭りの雰囲気を楽しんでいるから、財布の紐もゆるゆるになって…を狙ってるのかな?
そんな感じです。
そして…。
目の前で信じられない事が起こっていた。
エル兄様が店の者に声をかけられたのか、一瞬足を止めたと思うと、素早い速さで店の中に引き込まれていったんです。
アシュ兄様が手を伸ばし、護衛の者達が慌てて追いかける様に行動したのですが…。
その騒動は、アシュ兄様達や私やギル兄様、そして私達の護衛以外は気が付かないようで…。
「別次元か?」
ギル兄様が信じられないというような声で呟いたんです。
その途端、エル兄様が引き込まれた店の姿が別の姿に…。
一体どういう事?
すると、エル兄様の専属執事兼護衛の姿の精霊達が姿を現せて…。
「自分達が追いますので、少しお待ちください。」とだけ告げて姿を消したんです。
アシュ兄様の身体が崩れ落ちる。
「アシュしっかりしろ。大丈夫だ。彼らが追いかけたから…。」
「俺はまた…。」
そう呟いたと思うと、今度はアシュ兄様の専属執事兼護衛である精霊が姿を現せ。
「我が主。見つけました。来てください!」
そう声をかけたんだ。
アシュ兄様はカッ目を見開いて、さっきの弱々しい姿から強烈な怒気を感じさせて…
「兄上、エルを取り戻してきます。」
キリッとした姿で得そう告げて、精霊の手を取って姿が消えたんです。
「精霊達が動いてくれているから、私達は向こうで待とう。場合によっては宿の方に戻らなければ行けないかもしれないが…。」
「ご主人様多分そう時間はかからないと思いますよ。」
そう言ってニコニコしているのはギルの精霊で…。
何か知っていそうだけれど、この場では言えない事なんだろう。
そう思い悩むも、今はただ待つしかないと、ちょうど側にある大きな木下に置かれたベンチの方に移動して座って待つことにしたんだ。
31
あなたにおすすめの小説
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
泡風呂を楽しんでいただけなのに、空中から落ちてきた異世界騎士が「離れられないし目も瞑りたくない」とガン見してきた時の私の対応。
待鳥園子
恋愛
半年に一度仕事を頑張ったご褒美に一人で高級ラグジョアリーホテルの泡風呂を楽しんでたら、いきなり異世界騎士が落ちてきてあれこれ言い訳しつつ泡に隠れた体をジロジロ見てくる話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる