兄様達の愛が止まりません!

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青銅の鏡

神殿に…

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星祭という貴重な体験で、一部とんでもない事に巻き込まれはしたけれど、その後は和やかな旅の移動となり、すべてがスムーズだったと言っても良い感じだった。

私達の友人達を、無事それぞれの屋敷に送り届けて、一旦はフィンレイ侯爵家に戻ったんです。

屋敷の者や家族達に歓迎の出迎えをされた後、父様達への報告も無事に終わりました。

父様達からも、集めてくれた情報などを教えてもらったりもしたんです。
私や特にエル兄様を狙った者に対しても、それなりの対応を続けていると言っていた。

主犯とされる相手は国外にいるため、少し問題が発生したりもしたらしですが、「ほぼ順調であるから安心しなさい」と笑っていた。

父様やレイの目は全然笑っていなかったけど、うん、そこは追求しません。
大人の仕事で頑張ってくれているのですから…。

それに、私達はもう一度あの国、あの地にトンボ返りする必要性はあるんだけれど…。

星祭での事件から、我が家の精霊達であり、専属執事兼護衛や侍女達の警戒心も高くなっているみたいです。

エル兄様の綺麗な魂や魔力に惹かれてしまう方が多いのだとか…。

エル兄様は、「前世…それも別世界からの魂のせいかも知れないけれど…。」みたいな事を呟かれていました。
その後、私達は双子であるから、多少の干渉の影響もありそうだとも…。

確かに昔、湖に家族で訪れた際に、『妖精のイタズラ』に巻き込まれそうになりました。
あの時は、エル兄様のおかげで助かりましたが…。
私も気をつけないといけないと言う事ですね…。


私達が屋敷に戻った時、私達と契約している精霊達はそれぞれの役目を決めたように動き出し、エル兄様と私の温室に集う妖精や精霊達に何やら指示を出したんだとか。あと、精霊王の元にも向かい相談や報告などもしてきたと言っていた。

その結果なのか、私やエル兄様のロケットペンダントに新たな機能と言うかお守り効果を付けることになったみたいなんです。
そして、当然のように私達二人だけでなく、その伴侶であるギルやアシュ兄様のにもです。
ギルとアシュ兄様の場合は、いつも持ち歩く懐中時計の方に付けたようでした。

ギルやアシュ兄様、父様の友人などの手でも色々付け加えられていたのに、にっこり微笑んだエル兄様と契約しているシルフィとエルメシアの二人が代表して精霊王のもとに赴き、受け取ってきた小さな石を装飾として持って帰ってきたんです。

「この石には精霊王様の加護をいただきました。」と言っていた。

エル兄様とアシュ兄様のには、エル兄様と契約しているシルフィとエルメシアの二人と、アシュの契約している ウィンとロルフの手で付け加えられたんです。
私とギルのには、私と契約しているエイーリィアと、ギルと契約しているアガットとグィーンが行いました。

彼らが付けたのは、本当に何とも言えない不思議な綺麗な石…。
パッと見にはちょっとしたアクセントとも取れるんだけど…。『精霊石』とか『聖霊石』と呼ばれるものらしいです。

元々特殊な石だそうで、それに精霊王の加護と私達の精霊がそれぞれ精霊独自の魔力を注ぎ込んでおいたとか。
どんな効果があるのかは教えてくれませんでしたが、「強力な御守りですよ」とだけ言われたんです。

精霊王も含めての精霊からのお守りなら、効果抜群だろうと…。

まぁ…そうでしょうが…そうだろうけれど…。
うん、深く考えるのは辞めましょう。
考えるだけ無駄なような気がします。
今までの経験から…。

ガラガラと爽快に魔改造馬車を走らせている中、そんな受け取った当時の事を思い出していたんです。

そうそう、「今回は、護衛騎士に影の者も潜ませている」とレイが言いっていました。
何か危惧する事があるのでしょう。

もちろん私達の契約した精霊達もいるし、オーキッドとマグオートも一緒ですから、安心はしているんです。
緊張はしていますが…。

「もうすぐで本日の目的地に着きます。」

そう報告されてから、しばらく走った後に馬車はゆっくりと停車した。

オーベルムハイム国の王族が狩猟を楽しむ時に使用する建物らしいです。

ジュディが「狩猟に出かけた時などに使用する場所を提供する」と言ってくれたとか…。
ジュディ達とはそこで合流する話になっているとも言っていました。

既にジュディが先に到着して待っていてくれていたよで、建物の入り口で他の者達と一緒に待っていてくれていたんです。彼の護衛達とこの屋敷の管理の者達と一緒に…。

「今日は長旅の疲れがあるだろうから…」と休息するよう勧められ、後日目的地に赴く事になった。

「防寒着やその他遭難時にも使えれるものも準備しておいた。」

そう言って北の国独自の物も多く準備されていたんです。
それをありがたく受け取り、私達は各自アイテムバッグの方に収納した。

一緒に行動する予定の騎士達にも渡して、それぞれが各自のアイテムバッグやボックスに空間収納するようにギルやアシュ兄様が指示出していた。

我が家に支えている者は皆、アイテムボックスやバッグなどを落ち歩いているんです。
有事の際にも便利だしね…。

翌朝、しっかりと準備ができていることを再度確認しながら出発。

専属が精霊であるから、思ったよりも寒さとか暴風、氷の脅威なども避ける事もできたし、こんな寒さでも一部の場所では魔物や魔獣の存在がいるのですが、サクサクと倒して行ったんです。
魔物素材も使えるモノも多くあるらしくて、それらもしっかり収納していたのは流石だと思った。

特に討伐においては、獣人であるマグオートやオーキッドの活躍は凄まじかった。
ストレス発散のように撲滅する勢いだったんです…。

魔物や魔獣の素材もしっかりアイテムボックスの方に放り込むようにしていた。
「帰国してフィンレイ侯爵家の領地に戻った時に使いますから」と清々しく言いながら…。

そうしてやがて見えてきたのは…。

「アレが目的の神殿入り口です。」

ジュディが私達の側に来て、暴風の音でかき消されないように魔法も使ってそう教えてくれたんです。

入り口付近には特殊な結界を張り巡らせているようで、ギルや護衛の騎士達が、そのまま先に進むように足を入れようとしたら見えない壁に阻まれた。

まるで柔らかい何かの壁が有るように、ボヨンと押し返されたんです。

専属としてついて来てくれている精霊達は、それが何かわかっているようでしたが…。

ジュディが見えない壁に手を当てるようにすると、光る粒子のようなものが見えた。
その後ジュディはそのまま平然と足を進めて中に入ると、「これで入れますよ。」と手招きしてきたんです。

私達は手招きされたので、少し不安に思ったが、促されるまま足を進めて…。

思った以上にスムーズに建物内に無事に入れ、入った途端にさっきまでの寒さも嘘のように消えていた。
寒くもなく暑くもないちょうど良い感じ…。

建物の壁際にある燭台には火が灯り、パパパパパッと通路を明るく照らしていく。

「先程阻まれたのは、神殿独自の結界と以前の私の力で結界を張っているからです。不審者などは入れないように…私にとって大切な存在を守るためにと、生まれ変わる前の私が施したのです。この先は特に危険なものは有りませんから、このまま進みましょう。」

そう説明されて、私達は頷きジュディの案内で先に進んだんだ。
 
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