オメガ転生。

学園生活

ふっ…

妖魔がいる世界だから、魔法とかも使えるのかと思いきや、自分自身は少しは使える？ぐらいだった。
やはりオメガ性が影響するのだろうか？

でもまぁ、アルファは使えてるみたいだけど、ベーターも使えるのはごくわずかだったりするから、まぁバレないと思うよ。
アルファにも、思いっきり使えて、超かっこいい！！みたいな人もいるけど、やはり個性なのか色々だ。
攻撃魔法に特化してる人もいれば、防護魔法に特化している人、癒やし系と色々だ。
妖のアルファはほぼチートのように使える者が多いようだが、これは種族的なものだと勝手に思ってる。
だって、前世で見知っているのがそんな感じだったからだ。

まぁ、実際はどうだかわからないけどね。

で、学園でも魔法や錬金術や、その他諸々色んな者が経験できてるわけだ。
やっぱり、少しでも知識で知っているのと知らないのでは大いに違うからね。
事故にもつながるし…

で、自分はというと…攻撃は無理だった。
男の子のロマンとしては、炎や雷とかでかっこよく…と思うんだけど、まぁ生活に支障がないぐらいだった。
ちょっと火をつけれたりみたいな…ただ、気配や嫌な予感～～とかはよく当たる。
気配？って思うかもしれないけど、これヤバいやつ？？とか、コレ不味くない？みたいな感じか…

それなら、あの時どうして分からなかった？と思うよね。
そう、あのヒート事件。
あの時は、あまり経験したことのない場所というか、世界だったから、少しテンパってたのもある。
ドキドキと興奮してたんだろうな…で、知らないうちに～～

薬が効かなかったのは、どうもすり替えられてたらしいんだ。
コレは両親から聞いた。
まさか、薬だと思ってたのが、ラムネだと思わないよね。
味も溶け具合も、あと、そうそう、大きさもよく似てたんだよ～～

ラムネでヒートが落ち着くはずもない…
で、あんな事になって、誰かに助けられた……

未だに誰だか分からないけど、あの声や香り、そして……

えっと…健常な男の子のはずなんだけど…なんか変だ…

そうそう、妹は前世の知識では闇の魔力が強かったと思ったんだけど、何故か癒し系が強いみたいだった。
傷を治したり、興奮状態を落ち着かせたり…
ただ、若干一名には上手くいかないとぼやいていた。

傷を治したりとかは大丈夫なんだけど、その一名の興奮状態を治めることができない時があるとか…
えっ？どんな時？？って追求したくなったけど、本人が頬染めて追求拒否してきたから、やめておいた…

でも、気になるんだけどなぁ…

兄にはわかるようなんだけど、さっぱり分からん！！

そんなたわいも無い事も経験しながら、気がつけば学園祭の時期が近づいてきていた。
コレは、学園での学びを披露すると主に、色んな人達が見学などにくるから、将来の自己アピールにもなる。

魔道具研究会とかなら、国のそういう職務につくとか、魔力や剣などの道具を使っての武術大会なら、騎士団のスカウトもあるらしい。他にも弁論大会みたいなのもあって、それは政治的な場所でのスカウトも期待できるとか…

いくら貴族であっても、みんながみんな家を継げるわけではないからね。いかに自分の好きな仕事で高収入を得れるようになるか…みたいな物もあるのよね。

婚姻も考えてる人もいるけどさ…

そういう自分はどうなのかって？
家は兄が継ぐから、将来の仕事も考えるけど…今はもうすぐ現れるだろうヒロイン対策だよね。
家族や自分の未来が関わってくるから…

他の人たちにも、いい影響なら良いけど、自分たちみたいに悪い影響が起こりやすいなら、それを回避できるように手助けしてあげたい。

だって、攻略対象者に恋人や婚約者とかいたら、その相手が可哀想だ…
攻略対象者が、いわゆる浮気してさ、相手を傷つけて、場合によっては断罪…
あ～～～っ、ヤダヤダ！！

よって、密かに声かけながら回避に動いてるんだけどね…
男の自分が積極的に動いたら可笑しいもの…

まぁ、話は少し脱線して行っているが、取り敢えずは学園祭だな…