オメガ転生。

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学園生活

学園祭準備で(夕霧・沙霧)

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「やはり来てるな」
「そうだね、私は向こうを片付けてくるから、そっちよろしく」
「了解」

翔に付けられた護衛でもある沙霧と夕霧は、お互いに対処必要人物を確認し行動を起こす。
妖でもある2人だが、見た目は強そうに見えない。
どちらかと言えば平凡で、何処にでもいそうに見える。
しかし、実際はかなりの実力者であり、姿を変える術にもたけているため、あえてその姿を保っているともいえた。

動きやすく、隠密活動にたけた黒い衣服に身を包み、お互い行動する。
まるで忍者の様だ。


「おい、アイツだよな?」
「あぁ、今度こそ捕らえて連れて行かないとな…」
「行くぞ」

そうボソボソと会話をしながら木陰から近づいて行こうとする怪しい男達。
その手には、何か薬品の様なものを持っていた。

『眠り薬か…人数は3人。アレは確か…』

怪しい男達の特徴から、以前ヒートを引き起こす薬を盛った者達と同じ、闇ギルドの者達と判断する。
そして、奴らの標的とされた人物。
自分の護衛対象である者が、学園祭準備で大きな箱を持って一人で通路を歩きながら、こちらの近くに向かってくる様に歩いてきているのを確認した。

学園は常に城内までとは言わないが、かなりの警備をされている。しかし、城内でも影の者が入り込むのだ。学園にも入り込んでもおかしくない。
しかも、今は学園祭の準備で慌ただしく、色んな業者も入り込んでいる。

『彼の方の気苦労には同感する。もう少し危機意識を持っていただきたいな…さてと』

標的が今にも襲いかかろうとするのを、素早く鎮圧し、捕らえる。
学園内に警備員として潜ませている配下を呼び、連行させた。
同族の妖同士であれば、ある程度の距離で念話が可能。
上位にいくにつれ、他の妖とも念話で広範囲話せるらしいが、それはあくまで一部の者でしか出来ない。

護衛兼保護対象者である彼は、何も気付かずそのまま通り過ぎていった。

『沙霧、こっちは片づいたよ。このまま護衛でついて行く』
『了解。こっちはもう少ししたら合流するよ。何か他のオメガの学生とかも物色してる様だから、もう少し泳がしてついて行く。この前とは別の者達の様だ…』
『了解』

さっと学生服姿に身を変え、同級生として近づいた。

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