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学園生活
事件です(高藤)
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「誰か来て!!」
そう叫んでいるのは、例の女性だ。
何故彼は彼女の側で…
慌てて近寄ろうとすると、学園を護衛している騎士が近づいて行った。
僕自身も側に行こうとしたが、身体が動かない。
どう言う事だ?
彼女と目があって、全て彼女に任せておけば良いと思った。
そうする事が正しい事なのだと。
「私の事を心配して来てくれたんですけど…何か毒虫に刺されたみたいで…」
そう言って、カサカサとバラの茂みに隠れていく蜘蛛を指差していた。
騎士が素早く殺して捕らえ、袋のようなものに入れていた。
多分どの毒虫なのか確認するためだろう。
「急いで病院に行ったほうがいいだろう。大丈夫だから、君は戻りなさい」
「君は私と一緒に来てもらえるだろうか。詳しくは話を聞きたいから。君、悪いけど先生方に伝えておいて欲しい。後で報告に行くとも言っておいてくれ」
そう言って、騎士の1人は翔を横抱きにし、もう1人は泣きながら訴えている女子生徒。そう、例の浅倉 悠香を連れて行った。
僕はただ呆然と見守り、言われた通りに職員室に赴き、その件を伝えようとして……夕霧君と沙霧君が蒼い顔をしながら騎士の後を追いかけようとしているのが見えた。だが、何故かフラついている…そして、ズルズルと倒れて行った。
2人を助けたほうが良いと思うのだが、何故か先生に翔の件を伝えなければと思い、そのまま通り過ぎた。
「高藤君?」
職員室の手前で保健医の田村先生だ。
「何か変わった香りがするね。この香りは…どうしたんだい?」
「香り……」
先生に肩を軽く叩かれて、ハッとする。
一気に頭の中がクリアになる。
どう言う事だ!
いや、それよりも!!
「先生、翔が、暁君が毒虫に刺されて、病院に運ぶと騎士の人が連れて行ったんです。あと、その場所の近くに夕霧君と沙霧君が倒れていて…」
「何だって!?それはどこですか?案内してください!」
先生を2人が倒れている場所に案内する。
先生のそばには、いつのまにかさっきとは違う騎士の人がついて来た。
そう叫んでいるのは、例の女性だ。
何故彼は彼女の側で…
慌てて近寄ろうとすると、学園を護衛している騎士が近づいて行った。
僕自身も側に行こうとしたが、身体が動かない。
どう言う事だ?
彼女と目があって、全て彼女に任せておけば良いと思った。
そうする事が正しい事なのだと。
「私の事を心配して来てくれたんですけど…何か毒虫に刺されたみたいで…」
そう言って、カサカサとバラの茂みに隠れていく蜘蛛を指差していた。
騎士が素早く殺して捕らえ、袋のようなものに入れていた。
多分どの毒虫なのか確認するためだろう。
「急いで病院に行ったほうがいいだろう。大丈夫だから、君は戻りなさい」
「君は私と一緒に来てもらえるだろうか。詳しくは話を聞きたいから。君、悪いけど先生方に伝えておいて欲しい。後で報告に行くとも言っておいてくれ」
そう言って、騎士の1人は翔を横抱きにし、もう1人は泣きながら訴えている女子生徒。そう、例の浅倉 悠香を連れて行った。
僕はただ呆然と見守り、言われた通りに職員室に赴き、その件を伝えようとして……夕霧君と沙霧君が蒼い顔をしながら騎士の後を追いかけようとしているのが見えた。だが、何故かフラついている…そして、ズルズルと倒れて行った。
2人を助けたほうが良いと思うのだが、何故か先生に翔の件を伝えなければと思い、そのまま通り過ぎた。
「高藤君?」
職員室の手前で保健医の田村先生だ。
「何か変わった香りがするね。この香りは…どうしたんだい?」
「香り……」
先生に肩を軽く叩かれて、ハッとする。
一気に頭の中がクリアになる。
どう言う事だ!
いや、それよりも!!
「先生、翔が、暁君が毒虫に刺されて、病院に運ぶと騎士の人が連れて行ったんです。あと、その場所の近くに夕霧君と沙霧君が倒れていて…」
「何だって!?それはどこですか?案内してください!」
先生を2人が倒れている場所に案内する。
先生のそばには、いつのまにかさっきとは違う騎士の人がついて来た。
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