オメガ転生。

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学園生活

そんな事が(夕霧*沙霧)

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これで全員だと思ったが…ノックの後『入るよ』と言って入ってきたのは…何でこの人が??
イャありえると言ったらありえるんだけど…

「無理に来なくてよかったんですよ」
「イャイヤ、私も関係するからね。除け者ってありえないよ。義兄上殿」
「何のことやら…まだ捕らえてもないのに何言ってるんですか?王弟殿下」

ニコニコしながらなんて会話してるんだろうか…聞かなかった事にしたい…

「それはさておき…」

そう言って、二人が席についた。

勿論、雅貴様の背後には葛城様と兄がついていた。
兄達が背後に立てっているのに、僕達が座っていてもいいんだろうか…
席を立ち上がろうとしたら、視線で座るように促された。
はい、大人しく座っておきます。

「これで全員揃ったな。で、まず、あの者達の事だが、無事にあの国に収まったから、もう気のする問題は起こらないだろう。そうでしたよね?」
「はい。そのように報告が上がっております。引き続き監視は付けておりますが」
「よろしい。では、次ですが…」

あの問題の皇族はあの国でオメガ落ちしたと聞いた。他の者も連れて行かれて、何やらされたみたいだけど…まぁ、我が君にちょっかいをかけなかったら良いだろう。
で、次か…

「夕霧、沙霧。いつも頑張ってくれている君達には、今回褒美として旅行をプレゼントしようと思う」

何か嫌な予感がする。
こういう予感はよく当たる。当たらなくてもいいのに、よく当たるんだ…

「神戸までの汽車のチケットと、温泉宿宿泊チケットだ。後、大阪と京都行き。もう予約もしてあるから楽しんでおいで」

渡されたチケットを二人で眺める。
この日程は、我が君と友人達(同級生だけど)が計画していたのと一緒だ…

「わかっていると思うけど、護衛だと気付かれないように!あくまで偶然にあって、そのまま京都まで同行する様に。その後はわかっているね。勿論、小遣いは渡してあげるから、後で受け取るように」

兄が頷いている。兄から受け取るのか…でも、僕達はもともと翔様。我が君の友人件護衛でもあるから、ずっと護衛として影から見守るのでは?旅館に泊まるという事は、アレか…アイツから引き離せということか…幼馴染だし、どう見ても我が君に対してヘタレなアイツだから、そんなに警戒しなくてもいい気がするするんだけど、これはここだけ。自分達だけのことにしよう…

その後は、旅行のルートと、護衛に関してどうするかなどが決められて行った。
あくまで友人との気楽な旅行だから、気づかれないように、牽制もしっかりと行い、自分達の領地視察も兼ねるということになった。

領地の視察も兼ねたら大変だろうけど、そこはアルファである彼らだから出来るんだろう。
アルファでも、あくまで上位アルファの彼らだからなぁ…
どこかでは、ハイブリッドアルファとか言ってたし、どこかではスーパーアルファとか言っていた。
どっちでもいいけど、何せやる事がハイスペックだから、同じアルファとかでもついて行くのは大変だ。

もう、命令に従っての行動でいいだろう。
後は臨機応変だな。

そう考えながら、全ての話が終わるまでイコゴチの悪いこの部屋で、話の流れを聞いていた。

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