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学園生活
そんな事が(沙霧)
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翌朝になって、翔様も落ち着いているようだし、昨日のあの者や襲撃者達は全て捕らえ、法に則って尋問などをしているという事だった。
これは朝方、彼の方からの指示の中に、情報としてあった。
どれだけ法に則っているのかは…考えないでおこう。
人の法に則ったのか、妖の法に則ったのか怪しいものだ。
ただ言える事は、この国において大丈夫な範囲だということのみ。
まぁ、それが一番なんだけども…
「さて、行こうか」
「そうだね。京都まではきちんと同行するように指示があったし。その先も…偶然を装っての護衛になるだろうし」
「護衛で済めばいいけどね。相手しだい?」
「そうだね。翔様やその大切な方々にちょっかいをださなければ…穏便に?」
「ださないと思う?」
「だすだろうね…」
翔様は自分がどれだけ大切な存在かどうかをあまり理解していない。
自分がオメガだと卑下しているところもあるし、家族を守るためにと動くことも多い。
今は学生だからと、あまり公にはしていない功績も、実は多々ある。
そう言えば、妹である玲奈様を悪役令嬢にしないためにと、よく口にしながら行動をされていたか…
当初は何が悪役令嬢なのかよくはわからなかったが、彼の方の行動パターンとして、色々と考慮していくと、こんな事をよく行うのが悪役令嬢なのか?と大体は検討してきた。
そして、我が君がそう望むならと、密かに協力して結果…現在に至るのだが…
我らの頭首である彼の方の番い様でもあるが、色んな者達に興味をもたれ、また、持たれつつあるのを…知らないだろうなぁ…
知らない方がいいとも思う。
でないと、自己犠牲に動く可能性もあるからなぁ…
いい意味でも、悪い意味でも…
特に、妹の玲奈様のために…
実は、密かに翔様のノートを見た事がある。
それはたまたま偶然ではあったのだが…
アレには衝撃を受けたものと、理解不能の事もあった。
その件に関しては、無論、極秘で報告もしてあるし、それに載っていた事柄を回避すべく影の者達で動いたこともあったのだが…
「まぁ、考えても仕方ない。どうにかしょうか」
「そうだね。臨機応変に…というか、この後の目的地で以前のメモに記載されていた事が載ってなかった?」
「あ~~~~あったな…」
「まぁ、それに関して、葵、そこにいるんだろ?」
「………」
「これを」
そう言って、小さく暗号のように書いたメモを軽く飛ばすと、スッと消えた。
「よろしく」
側からみれば、誰に言っているんだろう。メモはどこに??と思われるかもしれない。
でも、これが自分達には普通だ。
自分達にも影は付いている。
密かに呼べばすぐに要件が伝えれるぐらいに…
まぁ、自分達で動く方が早いとはいつも思っているんだけど…
「じゃ、朝食でも食べて、合流しますか」
二人で部屋を出て、朝食に向かった。
これは朝方、彼の方からの指示の中に、情報としてあった。
どれだけ法に則っているのかは…考えないでおこう。
人の法に則ったのか、妖の法に則ったのか怪しいものだ。
ただ言える事は、この国において大丈夫な範囲だということのみ。
まぁ、それが一番なんだけども…
「さて、行こうか」
「そうだね。京都まではきちんと同行するように指示があったし。その先も…偶然を装っての護衛になるだろうし」
「護衛で済めばいいけどね。相手しだい?」
「そうだね。翔様やその大切な方々にちょっかいをださなければ…穏便に?」
「ださないと思う?」
「だすだろうね…」
翔様は自分がどれだけ大切な存在かどうかをあまり理解していない。
自分がオメガだと卑下しているところもあるし、家族を守るためにと動くことも多い。
今は学生だからと、あまり公にはしていない功績も、実は多々ある。
そう言えば、妹である玲奈様を悪役令嬢にしないためにと、よく口にしながら行動をされていたか…
当初は何が悪役令嬢なのかよくはわからなかったが、彼の方の行動パターンとして、色々と考慮していくと、こんな事をよく行うのが悪役令嬢なのか?と大体は検討してきた。
そして、我が君がそう望むならと、密かに協力して結果…現在に至るのだが…
我らの頭首である彼の方の番い様でもあるが、色んな者達に興味をもたれ、また、持たれつつあるのを…知らないだろうなぁ…
知らない方がいいとも思う。
でないと、自己犠牲に動く可能性もあるからなぁ…
いい意味でも、悪い意味でも…
特に、妹の玲奈様のために…
実は、密かに翔様のノートを見た事がある。
それはたまたま偶然ではあったのだが…
アレには衝撃を受けたものと、理解不能の事もあった。
その件に関しては、無論、極秘で報告もしてあるし、それに載っていた事柄を回避すべく影の者達で動いたこともあったのだが…
「まぁ、考えても仕方ない。どうにかしょうか」
「そうだね。臨機応変に…というか、この後の目的地で以前のメモに記載されていた事が載ってなかった?」
「あ~~~~あったな…」
「まぁ、それに関して、葵、そこにいるんだろ?」
「………」
「これを」
そう言って、小さく暗号のように書いたメモを軽く飛ばすと、スッと消えた。
「よろしく」
側からみれば、誰に言っているんだろう。メモはどこに??と思われるかもしれない。
でも、これが自分達には普通だ。
自分達にも影は付いている。
密かに呼べばすぐに要件が伝えれるぐらいに…
まぁ、自分達で動く方が早いとはいつも思っているんだけど…
「じゃ、朝食でも食べて、合流しますか」
二人で部屋を出て、朝食に向かった。
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