オメガ転生。

学園生活

そんな事が

食糧庫には、何にも見当たらなかった。
嘘だろ～、ゲームとかよくある小説とかでは、人は見えなくても食料とかは置いてあるじゃないか。それか、空腹にならないとか…
こんな所で餓死してしまうのか？嘘だろ？

がっくりしながら、食糧庫をでる。
仕方ない。水でも…
調理場に行き、水は…よかった。水は出るんだ。
コップに水を注ぎ、こくこくと喉を潤す。
水では空腹は補えないが、少しはマシだろう。

そうだ、外に何か食べれそうな物はないだろうか…
よく家庭菜園のような物を教会の庭の片隅とかで作ったりしてるじゃないか…
あくまでもゲームや小説ではだけど…
実際に教会とかであるのかは知らないんだよね…

それと、果物とかがなっている木があると良いんだけど…

それらしき場所に行ってみた。
うん、綺麗な花だね。花壇だ…
花って食べれなかったっけ…

呆然とするしかない。
どうするべきか…

そうだ、ここには無くても、外なら…

教会の出口に向かい、門から外に出ようとして、ふにゃりとした透明の壁に阻まれた。

「嘘だろ…」

へたへたへた…と地面にへたり込む。

「はぁ…………戻ろう…」

困った時は、一度もといた場所に戻るのが基本だろう。きっとそうだ。
パンと太腿を叩いて気合を入れて立ち上がり、歩き出した。