オメガ転生。

学園生活

そんな事が

玲奈に会って話をしようと思ったが、今は皇太子殿下のお茶会に誘われているようで、留守だった。
なら…
友人達に連絡を取り、多方面から情報を得ようと思った。
だけど、なぜか上手くいかない…

まず、外出がままならない。
家から出ようと思うと、なぜか警護の者や、侍従達がついてこようとした。
今まで以上にゾロゾロという感じだ。

ゾロゾロとなんて、友人宅であっても行きにくい。
学園に戻ればまだ自由になるかもしれない。
なら、少しでも早く戻ったほうがいいだろう…

今夜、父に相談して…
その前に、玲奈との時間も取れるだろうし…

そう考え出したら、色々とプランが浮かび上がってきた。
そう言えば、昔変装して出かけて行った事があったっけ。
忘れてたけど…
あの道を通れば…そうだ、思い出した。色んな情報を売ってくれるいわゆる情報屋があったはず。
どうして忘れてたんだろうか…

ゲームで何度か訪れた。
きっとこの世界にもあるはずだ。
これだけ似通っているのだから…

ただ問題は、そういう場所は、少し特殊な場所にあるという事だ。
裏路地だとか、いかがわしい店が並ぶ場所近辺だとか…


忘れてはいけないから、思い浮かんだことを急いで書き出していった。

よし。明日まずここに行ってみて、次にここか…
情報を買うならお金もいる。
自分の今まで貯めてきたお金を袋に詰めて、カバンに押し込んだ。
後は…護身用の…

キラリと光る短剣の刃を確認して、変装用に服も準備しクローゼットに隠した。