オメガ転生。

学園生活

そんな事が

そんなほんわかした空間で、真綿に包まれたように大切にされすぎて、思考回路が…
なんて思った時に、急に空間が割れた。
まるで引き裂いて、入ってきたみたいな感じだ。
それまでは、色んな植物に囲まれ、容姿が飛び交い…の空間が、一気に…

うん。君達いつからそんな物持ってたのかな？？

小さな妖精達が、何処から出したのか、それも、小さな槍だの剣だの出している。
まるで…そう、蜂の攻撃体制みたいだ…

「落ち着きなさい。大丈夫ですから」

そう言ってニコニコしながらその割れ目に視線を送っているのは、僕のもう1人の番いだと名乗るユリウスだ。
緑色の髪に、これまた緑色。そう、エメラルドグリーンの瞳の妖精王。
彼が僕の背後から抱きしめるようにして、耳元で呟いた。

「来たみたいですよ」

そう言って、指差す先には…
雅貴さんと隆信様だ。
どうしてこの2人が？？

「彼と一緒に来たのですね。まぁ、そうなりますね。ふふふっ」