オメガ転生。

学園生活

そんな事が

神をだされてしまえば、何も言えないのだろう。
かなりの苦虫を噛んだような顔をしている。
こんな顔をした雅貴さんは初めて見た。

「まぁ、納得したくないのもわかるよ。私だって本当のところは、翔を独り占めしたいんだ。だが、それは許されない。唯一は同族で取り合いにならないという事だな…そんなところで、よろしく。君とは一緒に儀式を行うのだから…」

チッと舌打ちをして、出された手を握る。
お互いの手の色が変わっているようだが、気にしないでおこう…
僕自身は、とんでもないことに巻き込まれてる感じで、今後が恐ろしい……

「翔、大丈夫ですよ」
「そうだ。2人で翔を愛で、守るだけだ」

守るに関しては、ものすごく安心できるよ。ものすごい守りのタッグになるんだろうなって…
愛でられるのは…
身体…保つのかなぁ……

なんだかとんでもないことに、本当になりそうだ…

それよりも、大切な事を忘れているような…そうだ、僕がここにいる事によって、家族に不都合が…
父親はあんなに切羽詰った様子で…

「あ～っ、君が考えてる事は多分今後の行動で大丈夫だと思うよ。でないと私も困るしね…」

一斉に声の主の方を見る。
忘れてたんではないけれど…

「私の存在、忘れてたよねそれ。自分達の世界に入ってたもんね…」