オメガ転生。

学園生活

そんな事が

「まぁ、話はを聞いてだね」
「聞くだけ無駄だと思いますが…」

ぶつぶつ文句を言っているが…これってまずいよね…

「僕に何を？」
「あぁ、はっきり、簡単に言えば、そう、お取りになってもらおうと思ってね」
「お…囮…」

「ダメだと言ってるだろ！！」

雅貴さんの手から黒いまがまがしい球のようなものが…電気も帯びてませんかそれ？？
ユリウスからは、蔓のような物が…

「ちょっと待て、もう少し待て。話は最後まで聞こうと…ね！！」

僕は頭の中が真っ白になって…

「翔。大丈夫ですよ。少しだけ目と耳を塞いでおいてください。直ぐに終わらせますから」
「翔。大丈夫ですよ。この愚かな者は排除しますから。なんなら国ごとでも大丈夫ですよ」

「イヤイヤ、だめだから。落ち着こう。ね…」

「「問答無用！！」」

「待って！」

慌てて待ったをかけた。

「皇帝陛下を排除したらだめだよ。国も勿論。その…囮は…嫌だけど…ほら、話を最後まで聞いてと言われてるから、ね」

そう言って二人の袖を引っ張って止めた。
もう、必死だよ…

それを聞いて、雅貴さんは渋々手のひらに魔力で作った球を霧散させ、ユリウスは今にも襲い掛かろうとする蔓を元に戻した。
皇帝陛下は、『はぁ～～～っ』と大きく息を吐いて、肩を落としたが、直ぐに気力で復活させていた。

「翔がそういうなら…で？続きを！」

二人とも目は鋭いまま、先を促した。