オメガ転生。

学園生活

そんな事が

「さて、翔、君にお願いがあるんだが…」

皇帝陛下の執務室に呼び出され、両サイドに守護者的最強の者に挟まれて、今ソファーに座っている状態です。
二人はなんとも言えない嫌な顔をしている…と思う。
雅貴さんは、古くからの付き合いのせいか、徐に表情を出しているが、ユリウスは…うん、目が笑ってないよ。
怖い…

「宰相にも手伝ってもらって、だいぶと風通りも良くなったんだけど…まだネズミがね…いるんだよ。今回一斉に駆除しようと思ってね。ほら、あれって増えるからね」
「はぁ…」
「で、君にお願いがあるんだ。君の妹君が手伝ってくれたから、息子も頑張って駆除できたんだけどね…まだまだ甘くてね…で、君の出番なんだ」
「はぁ…………」

何だか嫌な予感しかしない…

「ん？大丈夫だよ。危害は加えられないと思うから…」
「その話は断ったはずですが？」

雅貴さんがピシャっと遮って断ってくれている。
でも…

「君に聞いてないよ。私は翔君にお願いしてるんだ」
「それは、お願いではないでしょう？」

今度はユリウスが口を挟んだ。

「君たちの協力が有れば大丈夫なはずだ。でないと、今後もこんな事例が出てくる。ここで一気に叩いた方がいいのはわかっているだろう？」