オメガ転生。

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学園生活

そんな事が

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「そうだな…囮と言っても、翔君。君自身が囮になる訳ではないよ。その姿は必要だけどね。過去の文献で、『ごく一部の強い魔力や聖なる力を持つ者は、自分の分身はおろか、他の者の分身を作る事が可能』と記載されていた。という事は、君達二人どちらか、もしくは、どちらとも可能じゃないかと思ってね。しかも、二人で翔くんの分身を作れば、光と影で、普通の人と同じ物ができると思うんだ。光側とか影側だけでは、相手によりバレにくいと…どうだろう?」

そう言って、二人に視線を向けている。
二人は…というと…
そんな事出来ますけど、めんどくさい…そんな表情だ。
多分、そう思っている気がする。大いにするよ~~

「出来ますけど、例え出来たとしても、翔にそっくりの姿が他の者に触られたりするのも嫌なのですが」
「そうですね。例え違うと分かっていても、翔から作り出した分身は…良い気がしませんね」

どこまで僕に執着してるんだろう。嬉しいような、怖いような…

「だが、それで全てが上手くいけば、今後君達にちょっかいを出す者は激減するはずだ。それは、君たちにとっては良い事だろう?しかも、国としても喜ばしい事だ」

「確かに、翔を私達から奪おうとするものは減るかもしれませんね。他の者にもご理解いただけるでしょうし…」
「だが、翔ですよ。他の者全てが諦めるとは思えませんが…まぁ、奪わせませんが!」

国にとって良いことであれば、協力はしないといけないだろうな…で、家族や妹も守れるなら…

「家族や妹達に、被害は及びませんか?安全を国が保証してくれるなら…妹の幸せもですが…」
「あぁ、勿論保証しよう妹君は確か私の弟の…だったね。皇太子の后にという声も上がっているようだが、お互いがそれを望むのなら応援するが、そうではないのなら無理強いはさせはしないよ。」
「無理強いではないと言っても、配下である私達には…」
「あぁ、言葉が足らなかったね。君の妹君の幸せのために、妹君の好きな男性と…という事だよ。弟ももう少し頑張らないとね…そこにいるんだろう?」

ガチャっとドアノブが回る音がして、入ってきたのは、王弟殿下その人だった。

「失礼します。呼ばれたとのことで、遅れながも…」
「あぁ、良いよ。堅苦しいこと言わなくても。この間伝えた事を、今、言っていたところなんだ。お前もそこに座りなさい。で、話の続きなんだが…」

そう言って、計画について詳しく話していった。
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