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時は過ぎ
亜希子と会話して
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亜希子との再会後、時々手紙のやり取りをした。
カイルとナディル殿下が、私たちがいきなり出かけて会うのを避けるために、画像と音声を同時に送り合える魔道具を開発してくれた。
特にカイルが頑張ったみたいだけどね…
大きさはドアぐらいの大きさだ。
私と亜希子がお互い等身大が映し出されている。
「兄様?」
亜希子との会話時間を決めて、魔道具の前に立ち会話する。
今日起こった事、悩みなど聞いたりした。
ほぼ毎日、妹と楽しい時間を過ごしていた。
「亜希子?どうしたの?」
「あのね………」
今日は亜希子がナディル殿下の誕生日が近いからとの相談だった。
内緒にしたかったから……と…
豊穣祭の後、ナディル殿下に求婚されたみたいだ。
「嬉しかったけど、恥ずかしくて返事が出来ていなのよね」
はにかみながら、話してくれた。
兄としては複雑だ。
父親の代わりとして反対したい気もする……
『番』を引き離すのはまず無理だし、野暮だ。
まぁ、亜希子もナディル殿下の事を好ましく思っているようだから、幸せにしてくれたらいいと思う。
その事を伝えると、頬を染めて恥ずかしそうに
「ディの誕生日に返事をするつもり」
そう言っていた。
「兄として、一言は言いたいけどね」
そう言って……少し苦笑いして見せる。でも亜希子が幸せなら応援するよと伝えた。
誕生日プレゼントをどう準備しようか悩む亜希子に、私達が住んでいるこの城に来て準備したら………と提案してみた。
サプライズなら、内緒にしたいだろうし、私としても妹との時間が欲しい。
嫁入り前の妹と家族の時間を持ってもいいだろう?だめだろうか………と
会話中、カイルが私を呼びに来たのだが、面白そうだと話の中に入ってきた。
楽しそうに笑い、協力してくれるとのこと。
義理でも妹だからと………
まあ、仲間外れにされたくなかっただけだろうが……そう思った事は内緒にしておこう。
後で何されるか分かったものではないからね……
あれこれと相談して、とりあえずと会話を切った。
楽しみだ。
「カイル?」
「アキが幸せそうでうれしいのですが、やけますね……」
そう言って抱きしめられ、唇を貪られる。
「ん………」
脚の力が抜ける。
すかさず抱き上げ寝室に運ばれる。
「頑張る私にご褒美くださいね。」
いったい何歳まで元気なのだろうか………
頼むから、程々にお願いしたい……
カイルとナディル殿下が、私たちがいきなり出かけて会うのを避けるために、画像と音声を同時に送り合える魔道具を開発してくれた。
特にカイルが頑張ったみたいだけどね…
大きさはドアぐらいの大きさだ。
私と亜希子がお互い等身大が映し出されている。
「兄様?」
亜希子との会話時間を決めて、魔道具の前に立ち会話する。
今日起こった事、悩みなど聞いたりした。
ほぼ毎日、妹と楽しい時間を過ごしていた。
「亜希子?どうしたの?」
「あのね………」
今日は亜希子がナディル殿下の誕生日が近いからとの相談だった。
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はにかみながら、話してくれた。
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まぁ、亜希子もナディル殿下の事を好ましく思っているようだから、幸せにしてくれたらいいと思う。
その事を伝えると、頬を染めて恥ずかしそうに
「ディの誕生日に返事をするつもり」
そう言っていた。
「兄として、一言は言いたいけどね」
そう言って……少し苦笑いして見せる。でも亜希子が幸せなら応援するよと伝えた。
誕生日プレゼントをどう準備しようか悩む亜希子に、私達が住んでいるこの城に来て準備したら………と提案してみた。
サプライズなら、内緒にしたいだろうし、私としても妹との時間が欲しい。
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会話中、カイルが私を呼びに来たのだが、面白そうだと話の中に入ってきた。
楽しそうに笑い、協力してくれるとのこと。
義理でも妹だからと………
まあ、仲間外れにされたくなかっただけだろうが……そう思った事は内緒にしておこう。
後で何されるか分かったものではないからね……
あれこれと相談して、とりあえずと会話を切った。
楽しみだ。
「カイル?」
「アキが幸せそうでうれしいのですが、やけますね……」
そう言って抱きしめられ、唇を貪られる。
「ん………」
脚の力が抜ける。
すかさず抱き上げ寝室に運ばれる。
「頑張る私にご褒美くださいね。」
いったい何歳まで元気なのだろうか………
頼むから、程々にお願いしたい……
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