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出逢い
両親との別れ
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教室で、友人と食事をしていた時、先生が私を呼びにやって来た。
いつも穏やかに笑う先生。
『衣服の乱れは心の乱れ』そう言って、服装にいつも注意するように言ってきた先生が、ネクタイやジャケットの乱れなど気にしておれない……そんな感じです、慌ててきた。
「木下さん。いますか?いた。すみませんが、荷物を持って急いで一緒に来てください!!」
思わず何事?と呆気に囚われたが、先生のあまりの悲惨な表情に、急いで荷物をまとめてついて行った。
友人達は、心配そうに見つめてきたが、後で連絡すると約束し、授業ノートをお願いしておいた。
先生に案内されたのは、校長室であり、校長先生や、教頭先生も何故かいた。
「木下 綾乃さん。驚かないで聞いて欲しい。君のご家族が先程交通事故に会い、亡くなったそうだ。」
……………
今、なんて言った?
今朝、いつものように朝食を取り、姉が他県の大学進学のため、手続きで出かけるとは言っていた。
夕方には帰ってくるから、一緒に外食しようねって……
進学にあたり、住むところも手続きするから、夕食作れないかもしれないから、いっそ外食しようって……
「夕方には帰ってくるって………外食しようって……言ってましたよ?今は手続きの最中では?」
呆然とそう呟き、先生方に問う。
姉はこの学校の3年生でもあり、生徒会長も務めていた。
4月には大学生になると喜び、薬剤師になって、世の中に貢献するとともに、両親を支えれるように頑張るんだって……
実家は小さな薬局を営っていて、そこの後を継ぐと言っていた。
母は薬よりも、アロマやお香などにはまっていて、みんなの癒しになればって……
呆然としている私に、とのかく、病院に行こうと言われ、車に乗せられ連れて行かれた。
本来はここまで遠く連れて行ってくれることはないだろう。
身内の誰かを呼ばれて、その人が連れて行ってくれるんだろう……
でも、私の家は、両親ともに親類がいないと言っていた。
理由はわからないけど……
高速を走り、ついた病院。
先生に連れられ、病院関係者の案内で連れて行かれた部屋は、病院の地下にある霊安室だった。
警察の方々がいたようだが、呆然としている私には何を言われても受け答えできず、先生が代わりにしてくれていた。
私は室内に横たわっている両親と姉の遺体にただ呆然とした。
穏やかな顔で眠っているように見える両親と姉。
「お父さん……お母さん……寝てないで起きてよ。お姉ちゃん、今日、夕食、食べにいくんだよね。起きないと私の行きたいお店にしちゃうよ、ねぇ、起きてよ、ねぇ、起きて………置いてっいっちゃやだ~~~~~~~!!!」
母と姉の遺体の間でしがみつくようにうずくまる。
嘘だといって!夢だと言って!
誰か………誰か…………
どのくらい泣いたのだろうか……どのくらいの時間がたったのだろうか……
ここはどこなのだろうか………
何も考えられない。考えたくなかった……
どのようにして、家に帰ったのかわからない。
どのようにして、父達と戻ったのかもわからない。
でも何故か、優しい温もりを感じた。
「見つけるのが遅くなってごめん。家族を守ってあげれなかった……これからは、君を護るから……」
そう言って、抱きしめられ、頭を撫でられた。
それは、誰だったのだろう。
わからない………
いつも穏やかに笑う先生。
『衣服の乱れは心の乱れ』そう言って、服装にいつも注意するように言ってきた先生が、ネクタイやジャケットの乱れなど気にしておれない……そんな感じです、慌ててきた。
「木下さん。いますか?いた。すみませんが、荷物を持って急いで一緒に来てください!!」
思わず何事?と呆気に囚われたが、先生のあまりの悲惨な表情に、急いで荷物をまとめてついて行った。
友人達は、心配そうに見つめてきたが、後で連絡すると約束し、授業ノートをお願いしておいた。
先生に案内されたのは、校長室であり、校長先生や、教頭先生も何故かいた。
「木下 綾乃さん。驚かないで聞いて欲しい。君のご家族が先程交通事故に会い、亡くなったそうだ。」
……………
今、なんて言った?
今朝、いつものように朝食を取り、姉が他県の大学進学のため、手続きで出かけるとは言っていた。
夕方には帰ってくるから、一緒に外食しようねって……
進学にあたり、住むところも手続きするから、夕食作れないかもしれないから、いっそ外食しようって……
「夕方には帰ってくるって………外食しようって……言ってましたよ?今は手続きの最中では?」
呆然とそう呟き、先生方に問う。
姉はこの学校の3年生でもあり、生徒会長も務めていた。
4月には大学生になると喜び、薬剤師になって、世の中に貢献するとともに、両親を支えれるように頑張るんだって……
実家は小さな薬局を営っていて、そこの後を継ぐと言っていた。
母は薬よりも、アロマやお香などにはまっていて、みんなの癒しになればって……
呆然としている私に、とのかく、病院に行こうと言われ、車に乗せられ連れて行かれた。
本来はここまで遠く連れて行ってくれることはないだろう。
身内の誰かを呼ばれて、その人が連れて行ってくれるんだろう……
でも、私の家は、両親ともに親類がいないと言っていた。
理由はわからないけど……
高速を走り、ついた病院。
先生に連れられ、病院関係者の案内で連れて行かれた部屋は、病院の地下にある霊安室だった。
警察の方々がいたようだが、呆然としている私には何を言われても受け答えできず、先生が代わりにしてくれていた。
私は室内に横たわっている両親と姉の遺体にただ呆然とした。
穏やかな顔で眠っているように見える両親と姉。
「お父さん……お母さん……寝てないで起きてよ。お姉ちゃん、今日、夕食、食べにいくんだよね。起きないと私の行きたいお店にしちゃうよ、ねぇ、起きてよ、ねぇ、起きて………置いてっいっちゃやだ~~~~~~~!!!」
母と姉の遺体の間でしがみつくようにうずくまる。
嘘だといって!夢だと言って!
誰か………誰か…………
どのくらい泣いたのだろうか……どのくらいの時間がたったのだろうか……
ここはどこなのだろうか………
何も考えられない。考えたくなかった……
どのようにして、家に帰ったのかわからない。
どのようにして、父達と戻ったのかもわからない。
でも何故か、優しい温もりを感じた。
「見つけるのが遅くなってごめん。家族を守ってあげれなかった……これからは、君を護るから……」
そう言って、抱きしめられ、頭を撫でられた。
それは、誰だったのだろう。
わからない………
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