鬼の華

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新たなスタート

勉強をおそわりながら

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制服が出来ていない事と、春休みということもあり、しばらく屋敷で過ごす事となった。
その間、自宅で勉強する事になる。
直樹兄様や、直哉兄様が空いた時間に勉強を見てくれる事になった。

前の学校と勉強の進み具合が少し違った。というか、多いに違った。
普通校から、いきなり進学校に進んだ気分だったが、根気よく教えてもらえる事でだいぶと理解できるようになったと思う。教え方がすごく上手で助かった。
以前の学校でも、決して成績が悪くはなかったんだけど……でも、教えてもらって進むのと、教えてもらわずに進むとでは雲泥の差があったと思う。

「うん、この感じだと、まぁまぁ大丈夫なんじゃないかなぁ……」

そう言って、教科書を閉じていた。

「青蘭学院は、中高一貫校で、教科書も数年に一度変わる程度だから、余程でなければ取り寄せれるんだ。僕の通っていた時とは少し内容が変わっていたけど、ほぼ同じだったな。」
「そうなんですか?」
「そうだよ。直樹兄さんもそこを卒業しててね。ふふっ……学校に通い出したら、武勇伝が聴けるかもしれないよ」
「武勇伝?ですか?」
「そうそう、学校内にある図書室は、沢山の書籍も揃っているから、調べ物に良いし、そこから見える景色もなかなかだから、楽しみにすると良い。後は、そうだなぁ……保健室の養護教員、確かアロマだったか?お香だったかなぁ?趣味で生徒に教えたりしてたなぁ……確か興味あったよね?」

そう言って、鞄の中に忍ばせていた文香の香りをきいている。

「うん、良い香りだね。」
「母が調香してくれた物です。お守り代わりにって」
「大切に持っていたら良いよ。何時も身に付けれたら良いんだけど。塗香とかはないの?」
「塗香ですか?」
「そう、お香を粉末にしたみたいな、手首や首筋に付けて香らせるよね。心身を清らかにする為に用いるお香」
「今は持ってはいませんが、昔、母に付けてもらった事があります。微量を掌に取って、手や体に擦り込むようにしてつけるんです。体温でほにかに香りが立ち上がって良い感じなんです」

母につけてもらい、姉と香りをきいて喜んでいた。
母が『お香は、かぐではなく、きくと言うのよ』って言っていた。

「僕の知り合いが、そういうのも時々調合したりしてたから、今度もらってくるよ。」
「良いんですか?」
「ん?良いよ。香水をつけるより、ずっと良いよ。香水も嫌いじゃないんだけどね……」

????

苦笑いされている。過去に何かあったのだろうか?
かなりおもてになりそうな、素敵な容姿をされていて、優しいから……

そんな事を思ってしまったのは、内緒にしておこう。
後が怖いから……
その後、たわいもない会話をしながら、少し休憩し次の教科書を開いてみた。
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