君に逢えてよかった

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えっと

散策

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いつのまにか、夕日が沈みかけていた。
このままじゃまずいな…
このまま日が落ちて、綺麗な月明かりになろうものなら、魔女の魔法が一時的に解けて人間になってしまう。

何処のものかもわからない人間。しかも全裸とかだったら、超やばい。
投獄なら可愛いかもしれないけど、殺される。
思いっきり不審者扱いか変態だ……

そんな事を思って、そっと部屋を出る。
ちょうど従者が来てドアが開いたんだから、そのままスルッと抜けたらいい。
そして、魔石をOFF にしたら、バレないだろう。
誰にも見られず、見つかりにくいところに行かないと……

廊下をスタスタ歩き、物陰に隠れながら、何とか外に出た。
綺麗な薔薇の庭園を抜け、ちょっと樹々が茂った場所を見つける。
うん。此処ならきっと誰も来ないだろう……
薔薇園あたりから魔石をOFF にしておいたから…

この世界は動物や植物にも魔力があるらしい。
猫の時の魔力を手掛かりに探されては困る。
だから、あえて隠れてOFF にした。
これなら魔力なしの自分は追われないだろうし、もし月明かりで人間に戻っても、うまく隠れれたら大丈夫。

猫の姿のまま樹々の間を抜け、しばらく行くと湖のようなものが見えた。
もしかしたら、人工的なものかもしれないが、でも……

そう思い近づいて行く。
辺りは日が落ちて、いつしか月明かりがさしていた。

『やばい……ん……』
身体が光に包まれ、大きくなる。
そして……

「こうなるわな……」

耳も尻尾も無くなり、元の体に戻る。

さて、どうするべきか……
月明かりさえ当たらなければ良いんだけど……

ひとしきり悩んで、月明かりの当たらない茂みに入る。
そうすると、また猫の姿に戻った。


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