君に逢えてよかった

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えっと

可愛がられ

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「アキト、お前が側にいたら落ち着くなぁ……猫だから勝手にウロウロしたいんだろうけど、俺のそばにいてくれよ。ふふっ、美味いか?」

いつのまにか準備したのか、テーブルの側に猫用にと椅子が準備され、テーブルの上にミルクがお皿に入れられていた。
 それも、この男の真横の席。

「アルフレッド殿下が急に猫用に椅子を準備するように仰るから、大変でしたよ。」
「そう言うな、ルイス。アキトが側にいると魔力が何故か落ち着くんだ。体の調子もいいしな。」

そう言いながら、肉球をぷにぷにされる。
まぁ、そのぐらいなら許すよ。でも、少し触りすぎ!

「殿下がこんなに猫好きとは思いませんでした。」
「俺も初めて知った。愛馬とはまた違う愛おしさだ。」
「そういう事は、恋人や結婚相手にでも言ってくださいね。」

この男、アルフレッドって言うんだ。で、向こうがルイス。
殿下とかって言ってたから、かなりの身分か?
で、ルイスは騎士服というよりも、執事っぽいなぁ…若いけど。
執事って、老人ってイメージなんだけど、違うんだ……

ミルクを飲んだあと、ソファーの方に行き、毛づくろいをする。
猫は綺麗好きなんだ。
前の魔女解いた時は、そんな事をする気力もなかったけどなぁ……

いつしか食事を終え、アルフレッドもソファーにやってきた。

「アキト、なかなかセクシーだね。」

そう言って、抱きこまれる。

「ナ~オ」

今毛づくろいしてるのに、邪魔するとは……
少しイラッとしたが、諦めた。
優しく触れられて気持ち良くなってしまった……
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